野良猫を見つけても飼えない時の対処法と保護後のポイントをご紹介

「野良猫を保護したいけど、うちでは飼えない…」野良猫を見つけて保護したくても、家庭の事情で飼えないという方は少なくありません。そんな時、野良猫を放っておく以外に私たちにできることはないのでしょうか?

結論から言うと、野良猫を自分で飼えなくても、里親を探したり、動物保護団体に保護してもらったりと、いくらでも野良猫を守る方法はあります。

今回は、野良猫を保護しても飼育できない場合の対処法や里親の探し方、野良猫を一時保護する時のポイントをご紹介します。

野良猫を保護したらどうすればいいの?

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野良猫を保護したら、まずは動物病院へ連れて行きましょう。自宅で飼えないのであれば、その後、野良猫の里親を探す必要があります。

1.動物病院へ連れて行く

一見、元気そうであっても、栄養状態が悪かったり、何らかの病気を患っている可能性があります。そのため、まずは野良猫の健康状態を獣医師に見てもらいましょう。

実際に、筆者が保護した野良猫は、元気そうに見えても「結膜炎」、「瓜実条虫症」、「軽い栄養失調」などの問題を抱えていました。

なお、動物病院へ行く前に「保護した野良猫を連れていく」と一言伝えるとスムーズに受け入れてくれます。

2.里親になってくれる人を探す

次に、里親や動物愛護団体など、野良猫を保護・飼育してくれる人を探します。

ご近所や親戚で探す方法もありますが、里親サイトを利用するなど里親の探し方は他にもたくさんあります。

保護した野良猫が素敵な飼い主さんを見つけられるように、色々な里親を探す方法を知っておくと良いでしょう。

野良猫の里親を探す方法

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野良猫の里親を探す代表的な方法を3つご紹介します。

1.SNSで呼びかける

1つ目は「SNSで里親を探す方法」です。

TwitterやInstagram、Facebookで「#里親募集中」のようなハッシュタグを利用して、里親を探します。

ハッシュタグを使うことで、里親になりたい人が募集を見つけやすくなります。SNSで里親を探している方は非常多いので、実際に里親を募集している投稿のハッシュタグや内容を参考にしましょう。

Twitter:#里親募集中
Instagram:#里親募集中
Facebook:#里親募集中

2.民間の保護団体に連絡する

2つ目は「民間の保護団体に連絡する方法」です。

野良猫を見つけても飼育できない場合、保護団体に連絡すると野良猫を保護してもらうことができます。

例えば、動物愛護市民団体JCDの「ネコちゃんの終身お預かりシステム」では、様々な理由で行き場を失ってしまった猫を保護しており、あなたの代わりに新しい家族を探してもらえます。

動物愛護市民団体JCD「ネコちゃんの終身お預かりシステムについて」
https://jcdl.jp/syushin_cat.html

野良猫を保護したくても一時的にでも家に置くことが難しい方は、事前に民間の団体に相談してみてもいいでしょう。

3.里親募集サイトに登録する

3つ目は「里親募集サイトに登録する方法」です。

里親サイトでは、里親を探している人と里親になりたい人がサイトを通して直接連絡を取ることができます。野良猫を一時保護できる方は、猫のためにも、安心して任せられる人を自分で直接探してみるといいでしょう。

ペットのおうち
https://www.pet-home.jp/cats/

保健所に預けるのは最終手段

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野良猫を保護したらまず「保健所に連れて行こう」と考える方も少なくないでしょう。

しかし、保健所では必ずしも引き取り手が見つかる訳ではなく、殺処分されてしまう可能性があるため、保健所に預けるのは最終手段にしてください。

環境省によると、1年間で53,342匹もの猫が保護されており、そのうち次の飼い主さんへ譲渡されたのは25,636匹です。つまり、残りの27,108匹は殺処分されていることになります。

環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

野良猫を一時保護するポイント

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次に、里親が決まるまでの間、野良猫を一時保護する際に気をつけることをご紹介します。

迷い猫かどうか確認する

野良猫に首輪がついていなくても、誰かに飼われている迷い猫の可能性があります。

特に人馴れしている野良猫は飼い主さんがいるかもしれません。飼い主さんが猫を探していないかどうか、SNSや掲示板を使って確認しておきましょう。

最低限必要なものを準備する

野良猫を保護する前に、以下の最低限必要な飼育道具を揃えましょう。

  • キャットフード
  • 水入れ、餌置き(紙皿や食器で代用可能)
  • 猫砂とトイレ

高く見積もっても5,000円程度で準備できます。
ちなみに、「猫砂とトイレ」は、猫用トイレを買わなくてもダンボールにペットシートを敷いて猫砂を入れることで代用できます。

近所に野良猫を保護したことを伝える

野良猫を室内に入れると夜鳴きする可能性があるので、近所迷惑になってしまうかもしれません。実際に、筆者が野良猫を保護した時は1〜2週間真夜中に大声で鳴いていました。

ご近所トラブルを防ぐためにも野良猫を保護したことを話しておきましょう。また、その際に里親募集について話しておくのもいいですね。里親の候補を紹介してもらうことができるかもしれません。

まとめ

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今回は、野良猫を保護しても飼育できない場合の対処法をご紹介しました。SNSや保護団体、里親募集サイトなど、自宅で飼えなくてもできることはたくさんあります。

安易に保健所に連れて行くのではなく、保護した野良猫が幸せになれるように、しっかり面倒を見てくれる団体や里親を探してあげてください。

どんな人が保護犬・猫の里親になれるの?譲渡の必要条件を徹底解説!

「保護犬、保護猫を引き取りたいけど、保健所や譲渡会はなんだかハードルが高い。」そう感じている方、少なくないかもしれません。
しかし、犬や猫を大切にできる家庭や不自由なく過ごせる環境があれば、引き取りの条件はそれほど難しくありません。

今回は、保護犬・保護猫の里親になりたいと考えている方のために、「保健所や譲渡会で里親になるための主な条件」「里親になる前に知ってほしい注意点」をご紹介します。

団体によって譲渡条件の厳しさが異なる

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保護団体によって、保護猫の譲渡条件は大きく異なります。

例えば、「留守番は4時間以内」「一人暮らし・未成年・同棲カップルは禁止」など、団体によっては、厳しい条件が課されている場合もあります。一方で、ほとんど決まった条件がない場合もあります。

ここでは、「保健所」「里親サイト」「民間の団体」それぞれの譲渡条件を詳しく見ていきましょう。

保健所など、公的な機関からの譲渡条件

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保健所の譲渡条件は、比較的緩やかです。
各保健所のサイトを見ると、概ね下記のような基本的な飼育条件を満たしていれば保護犬や保護猫を引き取れるようです。

  • 家族の同意
  • 成人している
  • 60歳以下(保健所によっては指定なし)
  • 飼育環境が整っている
  • 不妊・去勢手術の実施
  • 法律や条例を守って飼えること
  • 最後まで責任を持って飼育する
    (各保健所のサイトより)

保健所によっても条件は異なる

しかし、保護犬や保護猫を譲渡できる年齢や独自の制限があるなど、保健所ごとに条件が異なります。

例えば、東京都で保護された犬猫の譲渡をしている「東京都動物愛護相談センター」の譲渡条件を見てみましょう。

  • 原則、都内に住んでいる20歳以上60歳以下の方
  • 現在、犬や猫を飼育していない方
  • 家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいないこと
  • 飼うことを家族全員が賛成している方
  • 最期まで責任を持って飼い続けることができる方
  • 経済的、時間的に余裕がある方
  • 動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
  • 集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
  • 当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方
    (引用元:「東京都動物愛護相談センター」https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/douso/)

東京都動物愛護相談センターでは、年齢制限はありますが、一人暮らしでも譲り受けることができます。また、譲渡事前講習会の受講が必要で、1時間半の講習を受けに行かなければいけません。

里親サイトの譲渡条件

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里親サイトから保護犬や保護猫を譲り受ける場合、「里親サイトの譲渡条件」と「保護した方の独自の条件」の両方を守る必要があります。

里親サイトの譲渡条件

「里親サイトの譲渡条件」では、譲渡のトラブルが発生しないように受け取り方法など譲渡に関する基本的なルールがまとめられています。
例えば、ペットの里親サイト「ペットのおうち」では、取引のトラブルを防ぐために譲渡や費用などが指定されています。

  • 転売目的での譲受は禁止
  • 受け取り方法は、手渡しのみ
  • 不妊手術(去勢・避妊)に協力を求める
  • 終生愛情と責任を持って育てることを誓約すること
  • 受け取りに際し、誓約書に署名・捺印し、譲渡人・譲受人がそれぞれ1通ずつ保管
  • 掲載情報に対し里親申し込みやお問い合わせを送信する際に、掲載者に一部会員情報(ユーザーID、ニックネーム、お住まいの都道府県)を開示することへの同意が必要
  • 掲載者が一般会員の場合、交通費(実費)を除く一切の費用を支払うのは禁止
    (引用元:「ペットのおうち」https://www.pet-home.jp/)

保護した方の独自の条件

また、「保護した方の独自の条件」は、犬や猫を保護して、その里親を探しているユーザーが独自に定めているルールです。
かなり細かく条件を決めている方もいれば、ほとんど条件がない方もいます。

例えば、以下のような条件があります。

  • 定期的な近況報告が必要
  • 2匹一緒に迎え入れてほしい
  • 身分証の提示
  • 完全室内飼い
  • 単身者、高齢者は要検討

このように、里親サイトから保護犬や保護猫を貰い受ける場合は、里親を探しているユーザーによって条件面は大きく異なります。

NPO法人など民間団体の譲渡条件

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NPO法人など民間団体には、保健所や里親サイトと比較して譲渡の条件が厳しい団体もあるようです。
例えば、「毎日長時間のお留守がある」「独身」「団体からのアドバイスを聞き入れない」などの場合は、譲渡できないとの条件を定めている団体も。

他にも「トライアル前の自宅調査」「定期報告の義務」「同居人を含めた面談」など、保護犬・保護猫を大切にして欲しいからこそ、条件面が少し厳しくなる傾向があるのかもしれません。

民間団体の譲渡条件の例として、猫の保護団体であるNPO法人「東京キャットガーディアン」の条件を見てみましょう。

  • 原則として、6歳以下の子供がいる家庭への譲渡はしない
  • 18歳以上で経済能力のある方
  • 定期検診や獣医療の必要性を理解し、あたり前に医療を受けさせられる方
  • 終生愛情と責任を持って飼育し、東京キャットガーディアンの許可なしに他人への再譲渡をしない方
  • 伴侶動物としてのみ飼育し、再譲渡・販売・貸出し・展示・動物実験などに利用しない方
  • 飼育について家族の同意が得られている方
  • 飼育できる環境に居住している方
  • 完全室内飼いを守れる方(脱走防止策が必要)
  • 60歳程度の方が里親を希望する場合は、本人が万一飼育継続が出来なくなった場合に猫を引き取って終生飼育できる方の同伴と、その方にも誓約書の用意が必要
    (引用元:「東京キャットガーディアン」https://tokyocatguardian.org/)

どこから保護犬・保護猫を引き取るにしても、譲渡には何らかの条件がありますので、事前に確認しておくようにしましょう。

里親になる条件がない引き取り方はあるの?

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公的な機関や保護猫サイト、民間団体などを経由して里親になると、譲渡条件がある場合がほとんどです。

どうしても条件がない方がいい場合は、自分で野良猫の保護したり、SNSを使って里親を探している方に直接連絡すると条件なく里親になれる可能性が高いでしょう。

ただし、保健所や保護団体が設定している条件は、ペットを健全に飼育する上で最低限必要な条件である場合が多いです。
仮に条件なしに譲渡できるとしても、飼育環境をきちんと整え、各団体が設定しているような条件を満たせない場合は飼育を考え直す必要もあるでしょう。

里親になる前に知っておいて欲しい注意点

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たとえ保護犬や保護猫の譲渡条件を満たせていたとしても、実際には飼い始めてからすごく大変な思いをすることがあります。
ここからは、保護犬や保護猫の里親になる前に最低限知っておくべき注意点についてご紹介します。

1.引き取りには費用がかかる

「譲渡」と言っても、実はお迎えに費用が発生する場合があります。

保護時にワクチン代・去勢代などの費用がかかるためです。
支払いは任意とする(寄付の形をとる)保護団体もありますが、犬や猫の保護にはそれなりに費用がかかっているので、できれば支払うことをおすすめします。

保護団体によって金額は変わりますが、だいたい30,000~60,000円を見ておくと良いでしょう。

2.寝不足になる覚悟が必要

保護犬や保護猫が初めての家で緊張してしまい、夜鳴きをすることがあります。

夜鳴きが2〜3週間続くこともあるため、保護して寝不足になる飼い主さんも少なくありません。
保護団体等にあらかじめ「夜鳴きをしていたか?」を聞いておくと、夜鳴き対策が立てやすいでしょう。

3.定期報告が必要になるかもしれない

団体によっては、保護犬や保護猫をお迎えした後にメールなどで、1週間に1回や1年に1回の頻度で定期報告をしなければいけない場合があります。

報告が必要なのは、保護犬や保護猫を粗末に扱う人が少なからずいて、譲渡の際にはそれを見抜けないことがあるからです。
定期報告を求められている場合は、頻度や連絡方法など事前にしっかり確認しておきましょう。

まとめ

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動物の里親になるための条件は、各団体や誰から譲り受けるかによって大きく異なります。ただし、条件が緩やかであっても、ペットの健康状態を良好に保ち、最期まで責任を持って飼育できることは、ペットの飼い主として必要な義務です。

なんとなく、「里親は条件が難しいんじゃないかな?」と思っている方も、今の状況でも条件が通る場合もあります。ペットを飼う覚悟ができた方は、まずは近くの保護施設や譲渡会に行って聞いてみると良いでしょう。素敵な出会いがあるかもしれません。

実は簡単!犬・猫のボランティアに参加する方法を3分で解説

毎年1月17日は防災とボランティアの日と制定されています。これは1995年に阪神淡路大震災が起こった際、学生を中心としたボランティア活動が活発になったことに因んでいます。

「犬・猫の保護ボランティアに興味はあるけれど、敷居が高そうだし、そもそもどんなことができるのか分からない」「ペットを飼育しているけど大丈夫なの?」と迷っている、そんな方も多いのではないでしょうか。

確かに保護犬や保護猫を飼育するというのは相当な覚悟がいることでしょう。しかし、犬や猫を飼育する以外にも実は気軽にできるボランティアもあるということを知っていますか?この記事ではそんな犬・猫のボランティアについて3分でわかるように、簡単にご紹介します。

ボランティアは行動系と寄付系の2種類

ボランティアへの参加方法は大きく分けて2つあります。

保護犬や保護猫のボランティアの種類は2つある

1つ目は、行動によるボランティア。自分が実際に手や足を動かして、犬や猫を支援していくやり方です。2つ目は、寄付によるボランティア。こちらは、お金や物での支援です。

行動によるボランティアの具体例

行動するボランティアとは?
行動によるボランティアは以下の活動を行います。

  • お世話(散歩、掃除など)
  • 車での運搬
  • チラシづくり
  • 会場設営
  • 一時預かり

自宅ですでにペットを飼育しているという方や、忙しい方には少し敷居が高いかもしれません。しかし、犬や猫の一番近くで保護活動に関わりたいという方にとってはオススメのボランティアです。車での運搬や会場設営などは、体が空いている時にピンポイントでお手伝いすることも可能です。

この記事の後半では、ボランティアとして携われる犬・猫の保護団体の探し方を紹介します。

寄付によるボランティアの具体例

寄付を行うボランティアとは?
寄付によるボランティアは、金銭支援と物資支援があります。どちらも気軽に支援できるので、時間はないけどボランティアに参加したいという方にオススメです。

金銭的な支援

支援したお金はこのような事柄に使われます。

  • 食費
  • 医療費
  • 消耗品費(ペットシーツなど)
  • 運営費

ボランティア団体のホームページを見ると、「収支計算書」が掲載されているところもあります。ここで「お金がどう使われたか」が見られるので、「自分が支援したお金は一体どうなっているのか?」「ちゃんと使われているのか?」など不安に思うことがあれば、一読するのも良いでしょう。

物資の支援

保護団体が必要としている物資を送ることで支援ができるボランティアです。こちらもいくつか方法があります。

  • 物を買って送る
  • 家にあるもの(シーツ、タオル、おもちゃ、ご飯など)を送る
  • Amazon ウィッシュリストなど、団体が送って欲しいものを買う

団体によって困っていることや不足している物が違うので、ホームページなどで確認しておきましょう。熊本の地震の時も活躍しましたが、Amazonのウィッシュリストを活用するのは、被災地等の緊急時は歓迎される方法です。

実際にボランティアに参加するには?

実際にボランティアに参加してみよう
筆者も「ボランティアに参加したい!」と思い何度か調べたことがあるのですが、結局どこで何ができるの?と分からなくなってしまい、実際にボランティアに参加することなく、諦めてしまった経験があります。

方法1. 近場の団体を調べる

「犬 保護」や「猫 ボランティア」などでインターネットを調べると、たくさんの団体が出てきます。ここに、自分が通える範囲の住所を加えて調べてみると、近くの保護団体が出てきます。

実際にシェルターの犬や猫をお世話することになった場合、あまりに遠い場所だと通うのが難しいため、近場の団体を探すのがいいでしょう。

方法2. ボランティアサイトで探す

動物に関わらずさまざまなジャンルのボランティアを探せるサイトもあります。地域やキーワードで絞れるので、「ペット」「動物」「犬」「猫」などで検索してみてください。

activo(アクティボ)

エリアとテーマ、対象年齢からボランティアを検索できます。検索結果に出てきた詳細ページを見にいくと、必要経費や活動日程、募集対象などが明記されているため、どのような活動をするのか一目瞭然で安心して活動に参加できます。

activo(アクティボ)
https://activo.jp/

ボラ市民ウェブ

ボラ市民ウェブは東京都のボランティア情報を発信しているサイトです。「情報を探す」から「絞り込み検索」で、フリーワードに「犬」や「猫」などを入れて検索します。「1日だけで参加も可」や「1時間〜可」などの絞り込みもできるので、条件にあったボランティアを探しやすいサイトと言えるでしょう。

ボラ市民ウェブ
https://www.tvac.or.jp/

ボランティア探しで気をつけること

ボランティア探しで気をつけることとは?

自分でも参加できそうなボランティア団体を探す

ボランティアをやってみたい!という方の中には、「すでにペットを飼育しているから無理かも」「定期的に参加しなければならないボランティアだと、敷居が高くて参加しにくい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方は、参加するときの条件などを調べるのもオススメです。

  • 参加回数に記載はある?(月に○回以上など)
  • どういった人を求めている?(継続可能な方、少しでも手伝いたい方など)
  • ペットの飼育経験は必要?(ペット飼育経験は不要、現在ペットを飼育している方はNGなど)
  • 他にも決まりはあるか?(車をお持ちの方など)

団体によって、ボランティアさんの基準が異なります。ホームページなどをよく見て自分が参加できそうな団体を選ぶことも大切です。

無理なく参加できそうなボランティアを探す

こちらは保護犬や保護猫ではありませんが、以下の記事でもご紹介しているような犬を飼うことで始められるボランティアもあります。保護犬、保護猫を一時的に家で預かるボランティアもありますので、一度そのような団体に直接相談してみるのもいいですね。

犬にまつわるボランティア7つ【盲導犬編】

ボランティアへの関わり方は人それぞれ

ボランティアは関わる人それぞれの方法がある
保護された犬や猫の救助は、たくさんの方の援助や支援があって成り立っています。

単に自分が労働力となり、犬や猫のお世話、その他お手伝いをすることだけが犬猫のボランティアをする唯一の方法というわけではありません。金銭的な支援や物資の援助といった行動も立派なボランティアです。

ボランティアに興味はあるけど、実際にお手伝いするのは難しいという方は、金銭的な支援をしてみてはいかがでしょうか?犬や猫を保護するためには莫大なお金がかかり、そのお金はボランティアによってまかなわれています。実際にお世話するのと同じくらい金銭的な支援も必要とされているのです。

ボランティアと言っても関わり方は様々です。防災・ボランティアの日に向けて一度犬や猫のボランティアについて考えてみませんか?そして「自分でも何かできないか」と思ったら、ぜひ一歩を踏み出して、ボランティアに参加してみましょう。

保護した野良猫の里親探し。里親募集のルート4つ

野良猫を保護したのはいいけれど、さまざまな事情を考慮した結果やっぱり飼えない…というとき。

保健所や動物愛護センターへ届ける前に、どうにか里親を見つけてあげたいですよね。そういった施設まで届けてしまうと、その後は引き取る人を見つけるのは難しいのです

自分が飼えないからといっても、諦めないでください。初めての方は不安もあると思いますが、まずは行動してみましょう!

野良猫を保護する前に

屋外の野良猫階段でうずくまる
まず、野良猫を保護する前によく考えてほしいことがあります

例えば、家の付近や、敷地内で野良猫が怪我を負って動けない猫を発見した場合は、悩んでいるうちに悲しい結果になってしまうことがあります。こういった場合は、一時的にでも保護できればそれが良いかもしれません。

しかし、ただ「可愛いから」「飼うつもりはないけど懐いてほしいから」などの理由だけで、野良猫を餌付けしたり気まぐれに家の中に入れたりすることは望ましくありません

いざ野良猫に何かあったとき飼える余裕はあるのか、適切な飼育条件を満たしているのか、最期まで世話をする覚悟があるのか、野良猫と仲良くなる前に今一度確認してみてください

野良猫を保護したら、病院に行った方がいい?どこの機関に連絡するべき?と迷っている方は以下の記事が参考になります。

野良猫を飼いたい!保護したらどうすればいいの?ポイント3つ

里親の条件って?

problem
早く里親を見つけたいからといって、申し出があった人に無条件で保護した猫を引き渡すのは良くありません。以下の項目は、いくつかの民間保護猫団体で、共通した譲渡の際の必須条件としてあげられている項目です。

個人間でやりとりする場合、ここまで厳密にとり決めるのは難しいかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。ここで一定のハードルを設けることは、保護した猫が今後幸せに暮らせるようにするために必要なことでもあるのです。

  • 必要以上に繁殖させないため避妊手術を受けさせる
  • 飼育できる環境(ペット可物件)に住んでいる
  • 飼育について同居する家族の同意を得ている
  • 完全室内飼育ができる
  • 18歳(または20歳)以上で経済能力がある
  • 60歳以上の方は相談(万が一飼育できなくなった時に代理で飼ってくれる人がいる場合は可など)
  • 6歳以下の子どもがいる家庭は相談(猫と子どもが触れ合う際、保護者が常時監督可能な場合は可など)
  • 適切な飼育と健康管理が可能である…etc

費用のこと

これらと合わせて、悩ましいのが費用負担のこと手術や病気の治療費用などをどこまでこちらが持つか、里親さんとよく相談して気持ちよく譲渡ができるといいですね。

自分でどこまでの条件なら飲めるのか、明確に線引きしておくと、やりとりの際に悩みすぎることが少なくなるかもしれません。

里親探しのルート4つ

里親を募集するにあたって、何を足がかりにすればいいのか?自分に合ったやり方でストレスなく探せると良いですよね。

以下、おすすめしたい順番で4つ紹介していきます

1.まず知人・友人関係で探す

友人同士で談笑する人たち
突然貼り紙などで募集しても良いと思いますが、まずは身近な友人・知人、身近な人に引き取り手がいないか確認してみると良いと思います。

何かあったときにもお互いに協力しあえるし、保護した野良猫のその後の近況なども共有しやすいからです。また、ある程度信頼関係も築けているところからのスタートですので、引渡し後の諸々の心配も少なくなるでしょう。

とは言っても、知り合いだからと言って条件を甘くしすぎることのないよう注意が必要です。保護した猫にとって、その知人や友人に育ててもらうことが最善の選択かどうかを考えることが最も大事です。

2.里親募集掲示板を利用する

抱っこされてる猫
里親掲示板というのはご存知でしょうか?猫をペットショップでしか買ったことがない人にはあまり馴染みのないものかもしれません。

個人の保護した猫の里親募集を掲載し、保護猫を家族に迎えたいという里親希望の方に繋いでくれる場所です。各掲示板によって利用規約が違ってきますので、掲載依頼前に必ずよく確認してから利用してください。

里親さんとは個人対個人でやりとりすることになるため、掲示板が担うのは、あくまで中継所としての役割までです。

ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
http://www.pet-home.jp/all/
犬、猫、里親さがし「いつでも里親募集中」~ペットショップ保健所へ行く前に~
https://www.satoya-boshu.net/
ペットの命|可愛い犬・猫の里親募集&迷子情報サイト
https://satooya.wancat.info/
猫の里親募集|ジモティー
https://jmty.jp/all/pet-cat

3.動物病院、地域のお店に貼り紙

壁一面の貼り紙
ちょっとアナログな方法ですが、貼り紙もおすすめです

まずは動物病院。保護した野良猫を初診に連れていったときなどに、掲載をしてもらえそうか確認しておくとスムーズですね。動物病院は、様々な団体や事業者とのハブの役割も果たしてくれます。お付き合いのある団体さんがいないか聞いてみることも有効かもしれません。

あとは、地域密着型の個人経営のお店などで貼り出してくれているところもあります。もし行きつけのお店があったら、依頼してみてもいいと思います。思わぬところでご縁が繋がるかもしれません

載せる連絡先はマメにチェックできるものがベストですが、不特定多数の目に触れるため、少し注意が必要です。メールアドレスを使うか、電話番号を載せる場合は、050Plusを使って、別に使い捨てができる電話番号を用意したほうが無難かもしれません。

4.SNSで募集する

パソコンの前でスマホを持つ人の手元
最近、よく見かけるようになったSNSでの里親募集

場合によっては多くの人に瞬く間に拡散されるため、そのぶん効果もありそうですね。気をつけたいのは、申し出てくれた人とのやりとり。SNSの場合、気軽に募集ができるため、検討や先方の身分確認が甘く、連絡が途絶えるなどのトラブルには遭うことも考えられます。

もし、SNS経由で申し出があったら、メールアドレスや電話番号等、別の信頼できる連絡手段を教えてもらい、SNSから移行してやりとりするのが良いでしょう。

番外:飼育環境を整えるため一時的に預かってもらう

猫と遊ぶ女性
いずれ飼うつもりではあるが、今は事情があってできないという場合、一時的に期限を決めて預かってもらうのもいいかもしれません。

選択肢としては、知人・友人関係から探す、ペットホテル、保護猫団体、動物病院などがあります。

知人・友人から探したり、お金をかけてペットホテルに預ける、この2つがだいたい確実な方法だと思います。他にも、民間の保護猫団体で、里親と同じように預かり主に繋げて「一時お預かり」をしてもらうシステムを導入しているところもあります。
https://jcdl.jp/ichiji.html

動物病院に預ける場合、「預かり入院」と言って治療目的ではない一時的な入院を受け入れている所がありますが、過去に何度も診察を受けている飼猫でなければ対応してもらえない可能性があります。病院内の治療する動物の数によっても希望に添えないことがあるため、あまり確実とは言えないかもしれません。

個人情報の取り扱い

仕事疲れ男性
やりとりを進めて行くなかで、猫の先行きが心配で、里親さんのご自宅までチェックしたいという方もいらっしゃるかもしれません。

快く承諾してくれる里親さんもいれば、そこまでは難しいという里親さんもいます。同じように、身分証や契約書などで住所を把握されるのを避けたいという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、相手がどのような気になりますよね?その場合は、予め募集要項に記載しておくのが良いでしょう。

基本的に個人間でのやりとりになるため、プライバシーの取り扱いには注意が必要です。難しい問題ですが、相互に信頼関係を築くことで成立することでもあるためお互いに納得できる範囲で、情報を開示し合うことができるようにすることが肝要です

里親さんが見つかったら

おねだりする猫
ご縁あって、無事に里親になってくれる方を見つけられたら、後のことは基本的に譲渡先の里親さんを信頼し、まかせましょう

譲渡先でトラブルが起きた時など、教えてあげられることがあれば協力してあげてください。たまに恋しくなったら、最近の写真や近況などをメールで送ってもらってもいいかもしれませんね。保護団体等は、半年間は月1回のレポートを里親に義務付けているところもあります。

里親探しには飼うこととまた別の大変さがありますが、保護した猫を安心して見送ることができるよう、この人なら大丈夫!という里親さんに繋げられると良いですね

また、こちらは保護した犬猫を迎える里親になる視点からの記事ですが、よろしければ併せてご覧ください。

保護団体から犬猫を譲渡してもらうためにすべきこと5つ

保護団体から犬猫を譲渡してもらうためにすべきこと5つ

家族の一員として犬や猫を迎えようと考えた時、皆さんはどのような選択をするでしょうか?ペットショップやブリーダーさんから購入?あるいは、知り合いからの譲渡や、保護犬・猫を受け入れるという選択肢もあります。

今回は、保護団体さんからの譲渡について、飼い主さんが取るべき行動や準備すべきことについてまとめました。

まずは調べよう

Googleで調べる
一口に保護団体と言っても、様々な場合があります。個人単位で行っているケースもあれば、大規模なシェルターで多くのわんちゃんを保護しているケースもあります。

まずは近隣の保護団体について調べてみましょう。保護団体にもよりますが、実際に「この家庭に譲渡しても大丈夫なのかな?」と、家まで訪ねてくる場合もあります。また、譲渡後も、様子を見に来てくれたり、連絡を取ったりすることもあります。

遠方の場合は、保護団体の方に負担をかけてしまうこともありますので、少し注意したいところです。

どうやって探す?

ほとんどの団体がホームページを持っています。まずは、GoogleやYahoo等のインターネットの検索サービスを使って調べてみましょう。例えば、以下のようなキーワードが良いかもしれません。

東京 保護犬 譲渡 団体
東京 譲渡会 NPO

あまりにも遠いと、譲渡が難しい場合があります。同じ都道府県内の団体であれば、地域を理由に断られることは少ないと考えられるため、近隣の団体から探して見ましょう。

都道府県の動物愛護センター

最近では、各自治体の動物愛護センターでも、譲渡に関する情報を積極的に発信しています。中でも東京都と横浜市は積極的で、譲渡会の開催日程等も公開されています。まずは、動物愛護センターのサイトを調べてみるのも良いでしょう。

ただし、動物愛護センターは、譲渡をする場ではなく、一時的に迷い犬や猫を保護する場でもあります。そのことを忘れないようにしましょう。

東京都動物愛護センター
http://wannyan-tokyo.jp/
横浜市動物愛護センター
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/douai/

保護犬猫の検索サービス

現在、様々なベンチャー企業が、積極的に保護犬猫の譲渡を促進するためのサービスを開発しています。以下のサービスが代表的なものになります。ここを取っ掛かりにして、まずは譲渡を考えている犬や猫が近所の団体や個人が保護していないか探してみるのも手です。

ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
http://www.pet-home.jp/all/
保護犬・保護猫の里親募集サイト「OMUSUBI」(お結び)
https://omusubi-pet.com/
ペットの命|可愛い犬・猫の里親募集&迷子情報サイト
https://satooya.wancat.info/

実際に会いに行こう

近くの保護団体で気になる場所が見つかったり、譲渡を受けたいという犬猫がいた場合、実際に見に行ってみましょう。

シェルターに会いに行く

たくさんの種類の犬たち
保護団体の場合は、直接メール等で連絡を取り、日時の調整をすれば、シェルターを見に行くことが出来る場合があります。団体によって、規定が異なりますので、必ずホームページで調べてから連絡するようにしましょう。

いきなり行くことは避けるようにしましょう保護団体は、ボランティアの方々だけで運営していることが多く、ギリギリの人数で切り盛りしていることがほとんどです。そのため、連絡のない、突然の訪問は迷惑になってしまいます。

譲渡会に参加

飼い主を見るたくさんの犬たち
直接、団体への訪問が許可されていない場合でも、譲渡会への参加は自由なことが多いです。譲渡会の日程は、各団体のホームページに記載されていることがほとんどです。半月前くらいには掲載されていることがほとんどのため、今月、来月の予定を予め確認することができます。

大規模な譲渡会の場合、動物愛護センターのウェブサイトでも公開されていることが多いので、こちらも併せてチェックすることをオススメします。可能であれば、家族全員で参加した方が良いでしょう。

もし、譲渡を考えている犬猫が決まっている場合は、譲渡会に行く前に、団体へメール等で確認をしておきましょう。譲渡会にどの犬猫を連れて行くかは、その日の犬猫の状態によって決めることがあります。譲渡会に参加しない犬猫もいますので、受け入れを考えていることを事前に伝えておいたほうが、譲渡会当日に会える確率が高まります。もし、インターネット上のサービスを使っている場合は、そちらでやり取りしている方の指示に従います

注意したいこと

注意したいこと
受け入れたい犬・猫を決めてから譲渡会に行く場合には、事前に以下の事を済ませておきましょう。

  • 家族全員で話し合い、合意しておく
  • 日々、長時間の留守番がないように計画する
  • マンション等の場合は、飼えるかどうか確認する
  • 経済的な余裕があることを確認する
  • 何があっても最後まで飼う決心をする

実際に、犬や猫と触れ合い、譲渡を希望した段階から、審査が始まります。生き物であることをよく考え、天変地異や病気など、どんなことがあってもきちんと最後まで飼えるように、ありとあらゆる事に気を配る必要があります。一時的な感情で譲渡を希望することは、保護団体の方にも迷惑をかけてしまいます。そして何より、その犬や猫が、幸せになるはずの譲渡を遅らせることにもなるのです。

また、この頃から保護団体の方と頻繁に連絡を取り合うようになってきます。これ以降、話が進んで行った段階でお断りすることはできないと言っても過言ではありません。

トライアル

cat-looking
ほとんどの場合、2週間から1か月程のトライアル期間が設けられています。譲渡を希望し、保護団体との話し合いや契約が済んだら、実際に一定期間、一緒に住むことになります。この期間に、自分たちの生活に溶け込めるか、犬や猫自身が安心して落ち着いて暮らすことができるか の確認をします。

このトライアル期間は、犬や猫たちに、私たち飼い主自身も審査されているのです。とは言え、犬好き、猫好きの方なら、愛情持って普通に生活していれば、気にすることはないでしょう。特に、先住犬がいたり、小さな子どもがいる場合は、その子たちとうまくやっていけるかどうかを確認する期間でもあります。

購入ではなく、寄付

貯金箱とお金
トライアルが上手く行けば、晴れて譲渡が決定します。その日から、その愛する犬や猫たちは、あなたの大切な家族の一員となります。寄付金(譲渡金)の額は設定されている場合とされていない場合がありますが、去勢・避妊手術、予防接種、トレーニングにかかる人件費などを含め、だいたい3〜4万円が相場とされています。

特に、ブリーダー崩壊や悪徳業者の現場から救出されたような犬猫の場合は、大きな病気にかかっていたり、怪我、極度に人間を怖がっていたりすることがあります。保護団体から犬猫を引き取るのは「タダ」だと思っている方も多いかもしれませんが、譲渡ができるようになるまでには、相当な時間と労力、そしてお金がかかっており、それらは全て寄付で賄われています。元気な犬猫を引き取れるのは、先に寄付をした方々のおかげでもあり、今後保護される犬猫のためにも寄付金は重要な役割を果たすことをふまえて、寄付金の支払いに理解を求めてもらえるよう、多くの団体が呼びかけています。

個人的な意見にはなりますが、少し多めの金額を寄付してあげると良いと思います。病気や年齢の問題もあり、譲渡の段階まで進めない犬や猫達も数多くいます。少しだけ多くの寄付をすることで、その子達の生活費に充てることができます。

迷惑をかけないために

我が家に来た犬
もしかしたら、ペットショップに行き、一目惚れで犬や猫を飼う方が簡単かもしれません。「譲渡」という選択肢は、購入に比べると、少し多くの手間がかかります。何故なら、保護団体の人たちは「この先、もうシェルターに来る必要がない、そんな幸せな生活をずっと送ってほしい」と心の底から思っているからです。

その分、私たち飼い主に、覚悟が求められます。でも、本来、動物を飼うということはそういうことではないでしょうか

よく考え、検討した末であれば、保護団体の側も間口を広げて、待ってくれています。もし、犬や猫を飼おうと真剣に考えている方がいるなら、譲渡を選択肢の一つに加えてみてください。幼犬や幼猫ばかりではないかもしれませんが、愛情深く育てることで、より幸せな生活が待っていると思います。

ペットショップ?里親?それぞれのメリット・デメリットを紹介

皆さんは、「犬を迎え入れる先」といったらどこを思い浮かべますか?ここでは3つの選択肢をあげたいと思います。皆さんの選択肢が広がること、そしてベストな選択ができることが一番だと思います。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1、ペットショップ

カップに入るダックス

日本で一番メジャーなのは、恐らくペットショップでしょう。近年ではだいぶ知られてきましたが、ショップで犬が買えるというのは、国際的には珍しいことです。ペットショップの良さは、何と言ってもその身近さ。家族で気軽に寄れる場所ですし、雰囲気も良いため行くだけでワクワクとした気持ちになれます。

メリット

  • 身近なため、寄りやすい
  • スタッフの人に相談できる
  • 必要なものも一緒に買うことができる
  • 行くだけで楽しい、ワクワクする

デメリット

  • 悪徳ペットショップもある
  • あまりにも子犬のうちから販売していたりする(幼犬のうちは、親や兄弟といることが望ましい)
  • オークション(競り市)で安値で買ってきた犬を売っていたりする(幼犬の時にたらい回しにされることが過大なストレスとなり、病弱な子になってしまうことがある。)
  • 悪徳ブリーダーから仕入れていたりする

2、ブリーダー

フレンチブルドッグ
自分の望む犬を迎えられるだけでなく、実際に親犬に会えたり、その犬が育てられてきた環境を見ることができます。(これを理由もなく断るようなブリーダーには注意です。)愛犬家に育てられたブリーダーから直接引き取ることは、犬にとっても負荷が少ないと言われています。

メリット

  • 決まった犬種を迎い入れられる
  • プロに相談することができる
  • 親犬や育った環境を見学させてもらえる

デメリット

  • パピーミルと呼ばれる、悪徳ブリーダー(酷い環境下で育てる、お金儲けが最優先)もいるので注意が必要

3、里親になる

笑う少女とトイプー
以前よりもこの選択肢を選ぶ人が増えてきたように思います。里親になる方法も様々あります。

飼い主さんの環境や気持ちの面もありますが、ぜひ選択肢の1つとして考えていただきたいです。譲渡会や里親募集のサイトなどにネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。是非一度のぞいて見てください。

メリット

  • 命が救える、社会貢献にもなる
  • トライアル期間があるところもある
  • スタッフさんが相談に乗ってくれたりする

デメリット

  • 譲渡条件が厳しい場合がある(再び悲しい思いをさせないために、里親になる条件がやや厳しい)
  • まだ愛してもらったことのない子もいたりする(譲渡会の場合は予め人間に慣らしてくれている場合が多いです)

ベストパートナーが見つかりますように

私自身、3匹の犬と関わってきましたが、いずれも里親になることで犬を迎え入れてきました(拾い犬、里親募集のサイト→譲渡会の流れ)。それは、我が家のポリシーとして「どこから迎え入れても大差はないのだから、どうせなら命を救える選択をしよう」というものがあるからです。全員良い子で、本当に愛し愛されていました。また、元々の飼い主さんからお手紙をいただいたりもしました。

もちろん、ペットショップやブリーダーから受け入れることがよくないわけではありません。また飼い主さんそれぞれの思いや、環境もあると思います。里親になるという選択肢があるということも知った上で、どの選択肢が自分たちにとってベストなのかを一度考えてみてください。きっと、その考えの先に、あなたを待っている子がいるはずです。

また、悪いペットショップ・悪いブリーダーがいるかもしれないということも知っておいてください。そういったことを飼い主側である私たちが知って入れば、自ずと数は減ってくるはずです。

みなさんが、素敵なベストパートナーと出会えますように。