ノネコと野良猫は何が違うの?あいまいな法律の基準と残虐な事件

皆さんは「ノネコ」や「ノイヌ」と呼ばれる犬猫たちをご存じでしょうか。飼い猫や飼い犬、野良猫や野良犬とも異なる存在の彼らは、現在の日本の法律においてひどい虐待や殺害を受ける可能性があり、その生命を守るための署名活動には4万人以上の人々が参加しています。

本記事では、ノネコ・ノイヌの法律の問題と実際にあった事件について取り上げていきます。

「飼い猫」「野良猫」「ノネコ」何が違うの?

ノイヌ,ノネコ,事件,動物愛護管理法,野良犬,野良猫,鳥獣保護管理法

「ノネコ」や「ノイヌ」という言葉に聞き馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。人間に飼われている飼い猫と、飼い主がいない野良猫やノネコの違いはわかりやすいですが、同じように飼い主がいない猫でも野良猫とノネコの違いは一体何なのでしょうか。

  • 野良猫・野良犬:飼い主の元を離れてはいても、市街地または村落を徘徊している
  • ノネコ・ノイヌ:飼い主の元を離れて常時山野等にいて、専ら野生生物を捕食し生息している
    (環境省:パブリックコメントにおける主な意見への回答より)

環境省の見解では、生息地域や捕食動物の違いによって「野良猫・野良犬」と「ノネコ・ノイヌ」を区別していますが、この概念は非常にあいまいなのです。なぜなら、ノネコが市街地を徘徊することもあるでしょうし、野良猫が野生動物を捕食することもあるからです。

しかし、同じ猫であっても人間から「ノネコ」と認識されるのか「野良猫」と認識されるのかによって、法律的な扱いに大きな違いが生じます。

  • 野良猫・野良犬:「動物愛護管理法」により愛護動物とされ、みだりに殺し、又は傷つけた者は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金が科される。やむを得ず殺処分しなければならない場合は、できる限りその動物に苦痛を与えない方法で行う必要がある。
  • ノネコ・ノイヌ:「鳥獣保護管理法」により狩猟鳥獣とされ、肉や毛皮を利用する目的で捕獲、殺傷することが認められている。虐待、虐殺されたとしても違法にはならず、殺傷方法についても明記されていない。

同じ猫や犬であるのに、生息地域やエサの違いで虐待や虐殺の違法性が変わることに、違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。また、ノネコやノイヌの中には飼われていたものが捨てられ、野生化した個体も少なくありません。身勝手な人間の行動により、愛護動物だったものが狩猟鳥獣にされるという、とんでもなく理不尽な扱いを受けるのです。

2023年春の残虐な事件

ノイヌ,ノネコ,事件,動物愛護管理法,野良犬,野良猫,鳥獣保護管理法

2023年3月、広島県で猫を殺したとして動物愛護法違反容疑で大学院生の男が逮捕されました。その男は文章で表現するのも憚られるような残虐な方法で猫を殺し、その様子を動画投稿サイトに公開していました。その動画は現在非公開になっていますが、約1ヶ月で35万回以上再生されたそうです。

逮捕後に男は「猫を殺したことに間違いないが、愛護動物にあたらないノネコだと思っていた」と供述しています。しかし、被害にあった猫は人に対する警戒心が薄く、体の状態からもノネコではなかった可能性も指摘されています。逮捕された男は、法律や狩猟鳥獣に精通し、法の穴をすり抜けながら動物虐待を楽しんでいたと考えられます。

もちろん、ノネコであるからといって決してむやみに虐殺されて良いわけはありません。ここで考えたいのは、現行の法律のままであれば、捕獲者自身がその動物をノネコやノイヌと判断すれば、どんなに悪質でひどい動物虐待や虐殺でも「狩猟」という名のもとに合法化されてしまう危険性がある、ということです。

狩猟鳥獣からの削除に4万人超の署名が

ノイヌ,ノネコ,事件,動物愛護管理法,野良犬,野良猫,鳥獣保護管理法

このような事件をきっかけに、公益財団法人「どうぶつ基金」では、狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌの削除を呼びかけ、オンラインで署名活動を行っています。2023年7月の時点で、4万人超の署名が集まっています。

※署名ページはこちらをご覧ください

猫や犬の殺害犯罪をなくすためノネコ、ノイヌを狩猟鳥獣から削除してください – change.org
https://www.change.org/SaveNoneko

ノネコが狩猟鳥獣でなければ、今回のような残虐な事件は起きなかった可能性があります。また、当該動画が非常に多く再生されていたことを考えると、残念ながら似たような思考を持つ人間も少なくないのかもしれません。そのため、狩猟鳥獣からの削除により、悪辣な人間が動物たちに手を出す口実を無くしていくことが重要なのではないでしょうか。

最後に

ノイヌ,ノネコ,事件,動物愛護管理法,野良犬,野良猫,鳥獣保護管理法

私たちの一番身近な動物である猫と犬ですが、同じ動物でもノネコやノイヌだった場合、虐待や虐殺されても違法にならないという理不尽な状況におかれています。この状況を変えるために一人ひとりが出来ることを、多くの方に考えていただきたいと思い、今回取り上げました。

そして、その多くが元々は人間に飼われていたペットだったということも忘れてはなりません。人間によって振り回された動物たちの命を、これ以上粗末にすることは許されないのではないでしょうか。

「殺処分ゼロ」犬や猫の楽園か?!トルコの路上で暮らす動物たち

動物福祉の先進国としてはヨーロッパの国々が有名ですが、ヨーロッパとアジアの中間に位置するトルコも、犬や猫に優しい国として知られています。ヨーロッパの保護活動とは異なり、トルコでは路上で暮らす野良犬や野良猫が非常に多く、街の景色に溶け込んでいます。

今回は、そんなトルコの路上で暮らす犬猫たちや、動物保護に関する法律について、ご紹介します。

イスタンブールの路上の犬猫たち

イスタンブール,トルコ,動物の権利法,動物福祉,犬,猫,野良犬,野良猫

かつてのトルコは、現代のように路上の動物に対して優しい国とは言えませんでした。1990年頃には、路上の犬や猫を駆除するために毒入りのエサを置くことは珍しくなかったほどです。
しかし、2004年に「動物保護法」が可決されると、地方自治体に対して路上で生活する野良犬や野良猫の保護が義務付けられました

そして現在、トルコの街では至るところで飼い主のいない犬や猫が暮らしています。その中でもイスタンブールは、特に犬や猫に優しい都市として知られています

トルコと猫の歴史

トルコの国民の大多数が信仰するイスラム教では、猫は非常に愛されています。その理由は、イスラム教の預言者ムハンマドが猫を大変可愛がっていたからで、イスラム教徒にとって猫は「神聖な生き物」とされています。猫の清潔さとムハンマドの影響により、猫たちはトルコのモスクに入ることさえ許されています。

イスタンブールの路上で暮らす猫たちのドキュメンタリー映画

トルコと犬の歴史

イスラム教では猫とは違い、犬は不浄の動物とされ、忌避されています
1909年にイスタンブールでは、野良犬を捕獲し、マルマラ海にある孤島に約8万頭の野良犬を置き去りにしました。行政側は「犬は適切に世話され、エサも与えられた」と主張しましたが、実際にはほとんどの犬が餓死したと伝えられています。

しかし、その3年後の1912年にマルマラ海沿いで大地震が起こり、トルコの人々はその地震を、犬たちへの仕打ちに対する神からの罰だと考えたと言われています。

それから長い時を経て犬たちに対する意識も変化し、2004年の「動物保護法」により、野良犬たちの生活が保護されるようになりました。具体的には、税金で必要な医療を受けたり、不妊手術や狂犬病ワクチン接種などが行われています。

イスタンブールの路上で暮らす犬たちのドキュメンタリー映画

動物の権利法(Animal Rights Law)の制定

イスタンブール,トルコ,動物の権利法,動物福祉,犬,猫,野良犬,野良猫

2012年には、「動物福祉のため」という名目で、路上の犬や猫たちを集めてシェルターに収容する法案の提出が検討されました。しかし、動物保護に関心の高い人々は、この法案が犬や猫の殺処分につながる可能性があると懸念し、イスタンブールでは大規模な抗議デモが発生しました。その結果、この法案の可決は見送られました。

そして、2021年には動物愛護法の改正法案が可決されました。この法律は「動物の権利法」とも呼ばれるようになり、動物を「モノ」ではなく「生きている存在」として認め、権利を有することを示しています。

以下に、「動物の権利法」の一部をご紹介します。

  • 動物の虐待や殺害を犯した場合、「犯罪者」として懲役刑が科される
  • 動物が虐待されていたり、命の危機にさらされている場合、警察が介入できる
  • 闘犬や闘鶏などのブラッド・スポーツの開催は「犯罪」とされ、警察の捜査対象となる
  • 動物の販売はオンラインのみで行われ、飼い主が引き取るまでの間は自然な環境で飼育する義務がある
  • 「動物愛護基金」が設立され、自治体への定期的な金銭的支援が行われる
  • 各自治体は予算の1%を動物福祉のために充てるよう義務付けられる
  • 路上で暮らす犬や猫の不妊手術や保護は自治体が行う

この法律の可決は、動物愛護団体にとっては悲願の達成でした。動物に優しい国のトルコでも、やはり一部には動物虐待を行う人間が存在し、とりわけ路上で暮らす犬や猫が標的になっていました。

法律が可決されたとはいえ、動物虐待がすぐになくなるわけではありませんが、これまでの法律より一歩も二歩も進んだ内容になっており、路上で暮らす犬猫たちの環境がさらに良くなることが期待されています。

ただし、この法律は動物園や農場などには適用されません。多くの動物を保護するためには、まだまだ課題は残ります。

変わりつつあるトルコの犬猫の状況

イスタンブール,トルコ,動物の権利法,動物福祉,犬,猫,野良犬,野良猫

しかし、動物愛護団体が悲願としていた「動物の権利法」の可決からわずかな期間を経て、路上で暮らす犬猫たちの状況に影響を与えかねない出来事が起こりました。それは、トルコ南東部の都市、ガズィアンテプで飼われていた2頭のピットブルが4歳の女児を襲い、首や顔に咬みついて重傷を負わせた事故です。

この事故の後、トルコのエルドアン大統領は自身のツイッターで、以下のように述べました。

飼い主のいない動物を路上から取り除き、清潔で安全な環境に移すことは重要な措置だと思います。すべての自治体に対し、市民の安全を確保し、これらの動物たちの命を守るために、迅速な措置を講じるよう要請します。

女児が重傷を負った事故は、野良犬ではなく飼い犬のピットブルによる咬傷事故でした。なぜこの事故が、路上の犬猫たちをシェルターなどに入れることにつながるのか、疑問が生じます。動物愛護団体などはこの発言に抗議していますが、路上で暮らす犬猫たちについてどうするべきか、トルコで巻き起こっている議論はこれからも続いていくでしょう。

まとめ

イスタンブール,トルコ,動物の権利法,動物福祉,犬,猫,野良犬,野良猫

街中に野良犬や野良猫が自由気ままに暮らすトルコですが、このような光景がこの先も続くのかは不透明です。実際のところ、路上で自由に暮らすことが幸せなのか、家庭やシェルターで守られて暮らすことが幸せなのか、犬や猫に聞いてみないとわかりません。

しかし、トルコのような海外の動物保護の方法を学び、日本ではどのような方法が動物たちにとって最良なのか、これを機に考えてみてはいかがでしょうか。

【クイズ】野良猫をお迎えする前にチェックしておくべきポイント

野良犬はほとんど見かけなくなりましたが、野良猫を見かける機会は少なくありません。何かのきっかけで突然野良猫をお迎えする機会があっても焦らないように、チェックしておくべきポイントを確認しましょう。

今回は、野良猫をお迎えする前に知りたいことについてクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、野良猫のお迎えクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 野良猫を保護する前もしくは保護したら、優先的に行うべきこととして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「お風呂に入れて汚れを落とす」です。
匂いが強いからとお迎えしてすぐにシャンプーをしてしまうと、ただでさえ警戒している猫を余計警戒させてしまい、今後の関係構築が難しくなってしまいますので注意しましょう。

野良猫を保護する前に、水飲み、キャットフード、トイレ、ケージ、毛布の5点は最低限準備しておく必要があります。

野良猫を保護したら、まずは動物病院へ連れていき、健康状態や、マイクロチップの有無などを確認してもらいましょう。

「野良猫」だと思って保護した猫は、もしかしたら飼い主がいる「迷い猫」かもしれません。SNSやネット掲示板、保健所や警察署に連絡をとり、飼い主がいないか確認しましょう。特に、人懐っこい猫は人間に飼われていた可能性が高いです。
Q.2 野良猫のお世話の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「なるべく頻繁に声をかけてあげる」です。
慣れない環境でいきなり人間とたくさん接するのはストレスになります。初めのうちは、「ご飯」「水」「トイレ」といった必要最低限のものに留め、あまり関わりすぎないようにしましょう。

新しい環境に慣れないうちから爪切りをしてしまうと、大きなストレスがかかり、猫は飼い主を嫌いになってしまう場合があります。ただし、野良猫も爪研ぎは行います。壁やソファなどで爪を研ぐのを防ぐためにも、部屋の複数カ所に爪研ぎを置いておきましょう

1段タイプのケージでは、トイレやご飯、水飲みなどでスペースがほとんどなくなってしまうため、運動ができるような広めの2段〜3段タイプがおすすめです。

Q.3 野良猫を飼う前に知っておくべきこととして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「先住猫とは同じ空間で過ごした方が良い」です。
猫同士を一緒にさせた方が良いと考える方もいるかもしれませんが、いきなり対面させると関係が悪化してしまうため、先住猫と新入り猫の対面は慎重に行う必要があります。また、野良猫が感染症にかかっている場合は感染してしまう可能性もあります。

猫は繁殖力が非常に強い動物のため、避妊・去勢手術は早めにしましょう。避妊・去勢をすることで発情期にストレスが溜まりにくくなるという効果もあります。

野良猫を保護してから数日は餌を食べなかったり、不安から夜鳴きをしてしまうことがあります。特に夜鳴きは近所迷惑になることもあるため、事前の対策をオススメします。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【野良猫保護マニュアル】大人の野良猫を飼う前に知っておきたいこと
結果発表
問正解/ 問中
友達に教えてあげましょう!

ギリシャから学ぶ!野良犬と共生する社会

動物愛護先進国というと、ドイツ、スイス、イギリスなどの国を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。これらの国は充実した動物保護施設や制度、動物に関する法律を厳しくするなどの方法で動物たちを守っています。 一方で動物愛護のイメージがあまりないギリシャですが、それら国とは違ったユニークな方法で野良犬たちの保護を実施しています。 今回は、そんなギリシャの動物保護の実情や課題などをご紹介していきます。

野良犬、野良猫と共生する街アテネ

TNR,動物保護,動物愛護,犬,猫,野犬,野良犬,野良猫 動物愛護に関心があれば「TNR」という言葉をご存じの方も多いのではないでしょうか。 主に野良猫に対して行われている活動で、「Trap(トラップ)=捕獲する」、「Neuter(ニューター)=不妊手術する」、「Return(リターン)=元の場所に帰す」の頭文字を取っています。 不妊手術済みであることがひと目で分かるように耳の先をカットした猫のことを、その耳の形が桜の花びらのように見えることから日本では「さくら猫」と呼ばれています。 ギリシャのアテネでは猫のTNRはもちろんですが、犬のTNR活動も行っています。アテネの街角では飼い主がいない野良犬たちが、自由にくつろいだり、じゃれあって遊んだりする姿が見られるのです。 飼い主がいない野良犬でありながら、同じ青い首輪をしていて、首輪に付いたプレートには、アテネ市が管理している犬であること、勝手に連れ去ることを禁止する旨、犬の名前などが記載されています。

野良犬を管理し見守る社会

TNR,動物保護,動物愛護,犬,猫,野犬,野良犬,野良猫 「野良犬を自由にさせて、危険ではないのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、アテネ市では次のような対策を取り、野良犬、野良猫と市民の共生を実現しています。

保護・管理

  • 路上などで保護された犬猫はシェルターで保護する
  • 予防注射、避妊・去勢手術を行う
  • ID番号や保護の履歴などがわかるマイクロチップを装着する

治療・訓練

  • 怪我や病気があればシェルターで治療する
  • 攻撃的な犬の場合は問題行動を解消するための訓練を受ける

譲渡・見守り

  • 譲渡会やアテネ市のウェブサイトで里親を募集する
  • 里親が見つからなかった場合は、路上生活で事故に合わないよう交通訓練を行い、元々生活していた場所に戻す
  • アテネ市、動物保護団体、地域住民が世話をする地域犬・地域猫となる

きっかけはアテネオリンピック

TNR,動物保護,動物愛護,犬,猫,野犬,野良犬,野良猫 かつてのギリシャでは、昔の日本と同じように犬猫は放し飼いにされ、不妊手術に対する意識も薄く、子供が産まれてしまった場合は里親を探す、もしくは飼育放棄をしてしまう人もいたそうです。 そんな意識に変化をもたらしたのが、2004年のアテネオリンピック。開催が決定されてから街中にいる野犬たちをどうするかが、大きな問題になりました。アテネ市役所の関係者や市議会では野犬の殺処分を反対する意見が大部分を占めており、保護する方向で議論を進めていくことになりました。 市民の中には殺処分を推進する意見もあり、そういった意見を持つ人々とは地道に話し合い、理解を得られるようにつとめたそうです。また、市内の一部地域で実施された試験的な犬のTNR活動の結果、問題行動が起きなかったこともあり、アテネオリンピック開催時までに犬のTNRが実現出来たのでした。

財政危機を乗り越えて

TNR,動物保護,動物愛護,犬,猫,野犬,野良犬,野良猫 軌道に乗っていたアテネの動物保護プログラムですが、2009年に起こった財政問題、いわゆる「ギリシャ危機」の影響を大きく受けてしまいます。 行政から割り当てられていた予算は10分の1に削減され、貧困から猫を捨てる人々が増え、猫のTNRにも本格的に取り組まなければならない状況に置かれました。 そんな状況をなんとか乗り越えた最大の要因として、「官民が一体となった動物保護活動」が挙げられます。 財政危機以前は保護プログラムに対する資金が十分にあったため、すでに充実した保護施設や設備が完備されていました。そして、以前は別々に活動していた動物保護団体と行政が、動物保護プログラムを通して連携して活動するシステムが構築されていたことも大きく影響しています。

ギリシャが抱える課題

TNR,動物保護,動物愛護,犬,猫,野犬,野良犬,野良猫 ここまで、ギリシャの首都アテネの動物保護プログラムを解説してきましたが、ギリシャ全体で見ると、まだまだ課題は多くあります。 2012年、ギリシャ政府は全国の自治体にアテネの動物保護プログラムと同様の取り組みを実施するように指示しましたが、財政危機の影響も色濃く残り、まだ全国的な実施には至っていません。 しかし、外国人観光客が多く訪れるエーゲ海の島々では、そこに移住したドイツやオランダなどの動物愛護先進国と呼ばれる国の人々が主導し、TNR活動を行う動物保護団体も多く存在すると言われています。

まとめ

TNR,動物保護,動物愛護,犬,猫,野犬,野良犬,野良猫 野犬を保護する、法律を厳しくする以外の「共生する」という選択をしたギリシャ。日本で同じように犬のTNR活動を行うには、法律の改正や一時的な保護施設の整備、動物が苦手な人々の理解など多くの問題があり、実現するにはかなりハードルが高いと言えるかもしれません。 しかし、ギリシャのような選択をした国があると知ることは、動物愛護を考える上で深い学びになるのではないでしょうか。 また、アテネではオリンピックというきっかけがあったとはいえ、動物愛護に行政が深く関わっていることが、野良犬、野良猫と共生する社会を実現できている要因と言えるでしょう。 日本の行政にも、もっと市民や保護団体と連携を取りながら動物愛護に真摯に取り組んで欲しいと切に願います。

窓の外に向かってカカカと鳴く!猫のクラッキングの意味とは?

猫が窓の外を見ながら、小さく「カカカ」「ケケケ」と不思議な声を出しているのを聞いたことはありませんか? 普段の鳴き声とは随分様子が違うため、驚く飼い主さんも多いのではないでしょうか。 これは「クラッキング」と呼ばれている猫の鳴き声の一種で、多くの猫に見られる行動です。 猫は、どのような時になぜクラッキングをするのでしょうか? 今回は、不思議な猫クラッキングの意味についてご紹介します。

猫のクラッキングとは?

猫,クラッキング,飼い猫,野良猫,狩猟本能 猫は様々な鳴き声を使って自分の気持ちを伝えます。 クラッキングはそんな猫の鳴き声の一種で、口を小刻みに開閉しながら、「カカカ」「ケケケ」と小さく声を出します。 中には、うまく声が出せずに口とひげだけ動いていたり、歯をカチカチと鳴らすだけだったり、「ニャニャニャ」と声も一緒に出たりしてしまう猫もいるようです。 実際にどのような鳴き方なのか、動画で見てみてください。
ちなみに、日本では、英語で「カタカタ・カチカチと音を立てる」を意味する「clack(クラック)」から名前がつけられています。 英語圏の国では「おしゃべり」を意味する「chatter」から「chattering(チャタリング)」と呼ばれているようです。2つ目の動画はまさに、猫同士がおしゃべりをしているようで面白いですね。 初めて聞く方は驚かれるかもしれませんが、クラッキングは猫特有の鳴き方で、どの猫にも起こりうる正常な反応です。

猫がクラッキングをする意味

猫,クラッキング,飼い猫,野良猫,狩猟本能 猫は、何か動いているものに反応している時によくクラッキングをします。 そのため、窓から鳥など小動物が動いているのを眺めている時や、室内で虫などを見つけた時によく見られます。また、おもちゃで遊んでいる時にも見られることがあるそうです。 猫がクラッキングをする際の気持ちとしては、以下が考えられます。
  • 獲物を見つけて本能的に興奮している
  • 獲物が見えているけれど捕まえることができず、もどかしく思う気持ち
  • 獲物を見て警戒・不安な気持ち
猫に備わる狩猟本能から、獲物を見て興奮し声が漏れてしまったり、捕まえられないもどかしい気持ちからクラッキングをするのですね。

頻繁なクラッキングは要注意

クラッキングは病気などではなく、本能的な行動です。しかし、もどかしい気持ちから行っていることが多いため、あまりに頻繁に行うとその分ストレスが溜まってしまうことがあります。 おもちゃで遊ぶなど適度に構ってあげることで、ストレスを発散させてあげるよう心がけてください。

飼い主さんに向かってクラッキングをするのはなぜ?

猫,クラッキング,飼い猫,野良猫,狩猟本能 猫は獲物を見てクラッキングをすることが多いのですが、なんと、飼い主さんに向かってすることもあります。 これにはどのような意味があるのでしょうか。考えられる2つの理由をご紹介します。

1. 飼い主さんを信頼している

獲物を見つけた時や得体の知れない何かを見つけた時に、「何かがいる!」と飼い主さんに伝えようとしてクラッキングをすることがあります。 そのため、飼い主さんへのクラッキングは信頼を表していると読み取ることもできます。 何か危険なものから「飼い主さんを守りたい」という気持ちも混じっているのかも知れません。

2. 何かを要求している

猫は捕まえたいものが捕まえられないもどかしい時にクラッキングをすることが多いですが、それが発展して、欲求不満の際にもクラッキングをすることがあります。 飼い主さんに向けてクラッキングをすることが多いと感じたら、不満やストレスの表れかもしれません。 欲求不満の原因になっているものはないか、気にかけてみると良いでしょう。

クラッキングへの過剰な対応は避けましょう

猫がクラッキングをする度に、気にかけたりおやつをあげたりしてしまうと、「クラッキングをすれば飼い主さんの気を引くことができる」と学習してしまうことがあります。 基本的にクラッキングは自然な行動のため、そのまま様子を見ていれば収まります。 最初は心配してしまうかもしれませんが、過剰な反応は避けましょう。

クラッキングは飼い猫特有の行動

猫,クラッキング,飼い猫,野良猫,狩猟本能 クラッキングは、飼い猫に多く見られる行動です。 野良猫でも稀に見られることがあるそうですが、一般的には野良猫や同じネコ科のライオン、トラなどはクラッキングをしません。 理由は、「狩りをしている時にクラッキングをしてしまうと、獲物にバレてしまうから」だと考えられています。

クラッキングをしない飼い猫もいる

野良猫から飼い猫になった猫は、野生時代の習性からクラッキングをしないこともあります。 また、幼い頃からの飼い猫でも、性格によってはクラッキングをしない子もいるようです。 クラッキングの有無や頻度は、猫の個性といえるでしょう。

まとめ

猫,クラッキング,飼い猫,野良猫,狩猟本能 クラッキングは猫の狩猟本能によるもので、目の前の獲物を捕まえたいけれど捕まえることができないもどかしい気持ちが表れていることがわかりました。 猫にとっては自然な行動なので、心配する必要はありません。 ただし、それ以外のことを意味する場合もあります。 愛猫がどのような理由でクラッキングをしているのか、観察しながら考えてあげると良いでしょう。

筆者が実践!保護猫が外に出たがる原因と4つの対策方法

保護猫を飼い始めたばかりの頃は、家の外に出たがって鳴いてしまうことがあります。 筆者の保護猫も、飼い始めたばかりの頃は外に出ようと鳴きっぱなしで、落ち着いてくれるまで数週間かかって大変でした。 外に出たがる保護猫に対して、飼い主さんはどのように接することがベストなのでしょうか? 今回は、保護猫が外に出ようとする原因と、実際に保護猫が外に出ようとした時に試した4つの対処法をご紹介します。

保護猫が外に出たがる3つの原因

保護猫,外,出たがる,鳴く,原因,対策

1. 初めての環境で不安

「猫は家につく」という言葉もあるように、猫は住処に重きを置いているので環境の変化を嫌います。 急に知らないところに連れてこられた保護猫は、新しい環境に警戒しているのかもしれません。 そのため、保護猫を家に連れてきてはじめのうちは、「前に住んでいた場所に戻りたい」と思って外に出たがることがあります。

2. 初めての人と暮らすのが不安

住環境の変化を嫌うのは、保護猫に限った話ではありません。子猫の時から飼っている猫でも、引っ越しが苦手な猫はたくさんいます。 保護猫の場合はそんな住環境の変化に加え、初対面の人と急に一緒に暮らすことになるため、より大きな不安を感じやすくなります。これも、保護猫が外へ出たがる原因の一つです。

3. 外にいる異性の猫を求めている

メス猫には発情期があり、一般的には日照時間が14時間以上になる季節に発情します。 一方、オス猫には特定の発情期がなく、発情したメス猫のフェロモンに反応して発情する仕組みです。 発情した室内飼いの猫は、外にいる異性の猫に出会うために外に出ようとして鳴くことがあります。

保護猫はいつまで外に出たがるの?

保護猫,外,出たがる,鳴く,原因,対策 保護猫が窓の外を見つめながらずっと鳴いていると、「一体いつまで外に出たがるのだろう」「いつになったら我が家に慣れてくれるのだろう」と気になりますよね。

通常、数週間〜数ヶ月で家に慣れる

家に慣れるまでの期間は猫の性格や年齢によっても変わるため、短いと1週間ほど、長いと数ヶ月かかる場合もあります。 筆者が飼っている保護猫は1〜2週間かけてだんだんと慣れていきました。 「お外より家の中の方が良いんだよ」と早く保護猫に気づいてもらえるように、住みやすい環境を飼い主さんが作ってあげましょう。

保護猫を家に慣れさせる4つの方法

保護猫,外,出たがる,鳴く,原因,対策

1. 室内が安全で快適だと気づかせてあげる

室内が快適だと保護猫に気づかせてあげましょう。 具体的には、次のような環境を整えてあげると、猫がだんだんと安心して家に慣れてきます。
  • 清潔な水やおいしいごはん、おやつをあげる
  • 構いすぎず、ゆっくり過ごせる環境を作る
  • キャットタワーやおもちゃを使って適度に運動させる
また、保護猫と接する際の距離感も大切です。 構いすぎず、猫から近づいてきたら撫でてあげる程度の距離感を意識しましょう。 無理に触ろうとしたり、近づこうとすると、猫を怖がらせてしまいます。猫の方から近づいてきた時だけ、構ってあげることが大事です。

2. ケージの外を自由に歩ける時間を作る

保護猫をケージに入れて飼っている場合は、室内を自由に歩ける時間を少しずつ長くしてあげましょう。 繰り返しになりますが「猫は家につく」ので、猫が住む環境を早く把握できるように、なるべくケージの外を歩かせてあげる必要があります。 もちろん、保護猫が自分からからケージの外に出るようになるまで、無理やり出してはいけません。 保護猫のペースに合わせて、ゆっくり家に慣れさせてあげてください。

3. 家の中を全て見せてあげる

猫は縄張り意識が強いので、家中の全ての部屋を把握したがります。 また、自分の縄張りの中に知らない場所があると、その不安から夜鳴きしてしまいます。 実際に、筆者が飼っている保護猫も、家中の部屋をくまなく見せてあげたら鳴き声の回数や大きさが急に少なくなりました。 そのため、家中を探検させてあげることで、猫は自分の縄張りが安全だと認識し、安心して過ごすことができるようになります。 「この部屋はあまり自由に出入りして欲しくないな」と思う場合は、探検の時間だけ飼い主さんが猫のそばについていてあげても良いでしょう。

4. 不妊手術をする

不妊手術をすると、発情期に異性の猫を求めて外に出たがることが少なくなります。 また、不妊手術は生殖器系の病気を予防したり、繁殖できないことへのストレスを減らすこともできます。 飼い猫の性別に関わらず、繁殖の予定がないのであれば不妊手術を考えましょう。

保護猫が外に出たがっても出してはいけない

保護猫,外,出たがる,鳴く,原因,対策 もし、保護猫が外に出ようとしても、絶対に出してはいけません。 一度外に出たら、猫は縄張りを外にも作ってしまい、自分のテリトリーを確認するため頻繁に外に出たがるようになります。 そして外に出るということは、「病気や怪我」「事故」などの危険性を高めることにも繋がります。 猫の様子を見ていると外に出してあげたくなりますが、リスクを考えると心を鬼にして室内飼いをすることをおすすめします。

まとめ

保護猫,外,出たがる,鳴く,原因,対策 保護猫が外に出ようとしてしまうことは仕方がありません。 猫が早く家を気に入って慣れてもらえるように住みやすい環境づくりをしっかりしましょう。 家が住みやすい場所だと分かってくれれば、時間はかかってもいずれは慣れてくれるはずです。 保護猫のペースに合わせて接し方や距離感なども気を配ってあげましょう。

野良猫を見つけても飼えない時の対処法と保護後のポイントをご紹介

「野良猫を保護したいけど、うちでは飼えない…」野良猫を見つけて保護したくても、家庭の事情で飼えないという方は少なくありません。そんな時、野良猫を放っておく以外に私たちにできることはないのでしょうか? 結論から言うと、野良猫を自分で飼えなくても、里親を探したり、動物保護団体に保護してもらったりと、いくらでも野良猫を守る方法はあります。 今回は、野良猫を保護しても飼育できない場合の対処法や里親の探し方、野良猫を一時保護する時のポイントをご紹介します。

野良猫を保護したらどうすればいいの?

猫,野良猫,保護,飼えない,動物病院,里親,保護団体,SNS,準備,ポイント 野良猫を保護したら、まずは動物病院へ連れて行きましょう。自宅で飼えないのであれば、その後、野良猫の里親を探す必要があります。

1.動物病院へ連れて行く

一見、元気そうであっても、栄養状態が悪かったり、何らかの病気を患っている可能性があります。そのため、まずは野良猫の健康状態を獣医師に見てもらいましょう。 実際に、筆者が保護した野良猫は、元気そうに見えても「結膜炎」、「瓜実条虫症」、「軽い栄養失調」などの問題を抱えていました。 なお、動物病院へ行く前に「保護した野良猫を連れていく」と一言伝えるとスムーズに受け入れてくれます。

2.里親になってくれる人を探す

次に、里親や動物愛護団体など、野良猫を保護・飼育してくれる人を探します。 ご近所や親戚で探す方法もありますが、里親サイトを利用するなど里親の探し方は他にもたくさんあります。 保護した野良猫が素敵な飼い主さんを見つけられるように、色々な里親を探す方法を知っておくと良いでしょう。

野良猫の里親を探す方法

猫,野良猫,保護,飼えない,動物病院,里親,保護団体,SNS,準備,ポイント 野良猫の里親を探す代表的な方法を3つご紹介します。

1.SNSで呼びかける

1つ目は「SNSで里親を探す方法」です。 TwitterやInstagram、Facebookで「#里親募集中」のようなハッシュタグを利用して、里親を探します。 ハッシュタグを使うことで、里親になりたい人が募集を見つけやすくなります。SNSで里親を探している方は非常多いので、実際に里親を募集している投稿のハッシュタグや内容を参考にしましょう。
Twitter:#里親募集中 Instagram:#里親募集中 Facebook:#里親募集中

2.民間の保護団体に連絡する

2つ目は「民間の保護団体に連絡する方法」です。 野良猫を見つけても飼育できない場合、保護団体に連絡すると野良猫を保護してもらうことができます。 例えば、動物愛護市民団体JCDの「ネコちゃんの終身お預かりシステム」では、様々な理由で行き場を失ってしまった猫を保護しており、あなたの代わりに新しい家族を探してもらえます。
動物愛護市民団体JCD「ネコちゃんの終身お預かりシステムについて」 https://jcdl.jp/syushin_cat.html
野良猫を保護したくても一時的にでも家に置くことが難しい方は、事前に民間の団体に相談してみてもいいでしょう。

3.里親募集サイトに登録する

3つ目は「里親募集サイトに登録する方法」です。 里親サイトでは、里親を探している人と里親になりたい人がサイトを通して直接連絡を取ることができます。野良猫を一時保護できる方は、猫のためにも、安心して任せられる人を自分で直接探してみるといいでしょう。
ペットのおうち https://www.pet-home.jp/cats/

保健所に預けるのは最終手段

猫,野良猫,保護,飼えない,動物病院,里親,保護団体,SNS,準備,ポイント 野良猫を保護したらまず「保健所に連れて行こう」と考える方も少なくないでしょう。 しかし、保健所では必ずしも引き取り手が見つかる訳ではなく、殺処分されてしまう可能性があるため、保健所に預けるのは最終手段にしてください。 環境省によると、1年間で53,342匹もの猫が保護されており、そのうち次の飼い主さんへ譲渡されたのは25,636匹です。つまり、残りの27,108匹は殺処分されていることになります。
環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

野良猫を一時保護するポイント

猫,野良猫,保護,飼えない,動物病院,里親,保護団体,SNS,準備,ポイント 次に、里親が決まるまでの間、野良猫を一時保護する際に気をつけることをご紹介します。

迷い猫かどうか確認する

野良猫に首輪がついていなくても、誰かに飼われている迷い猫の可能性があります。 特に人馴れしている野良猫は飼い主さんがいるかもしれません。飼い主さんが猫を探していないかどうか、SNSや掲示板を使って確認しておきましょう。

最低限必要なものを準備する

野良猫を保護する前に、以下の最低限必要な飼育道具を揃えましょう。
  • キャットフード
  • 水入れ、餌置き(紙皿や食器で代用可能)
  • 猫砂とトイレ
高く見積もっても5,000円程度で準備できます。 ちなみに、「猫砂とトイレ」は、猫用トイレを買わなくてもダンボールにペットシートを敷いて猫砂を入れることで代用できます。

近所に野良猫を保護したことを伝える

野良猫を室内に入れると夜鳴きする可能性があるので、近所迷惑になってしまうかもしれません。実際に、筆者が野良猫を保護した時は1〜2週間真夜中に大声で鳴いていました。 ご近所トラブルを防ぐためにも野良猫を保護したことを話しておきましょう。また、その際に里親募集について話しておくのもいいですね。里親の候補を紹介してもらうことができるかもしれません。

まとめ

猫,野良猫,保護,飼えない,動物病院,里親,保護団体,SNS,準備,ポイント 今回は、野良猫を保護しても飼育できない場合の対処法をご紹介しました。SNSや保護団体、里親募集サイトなど、自宅で飼えなくてもできることはたくさんあります。 安易に保健所に連れて行くのではなく、保護した野良猫が幸せになれるように、しっかり面倒を見てくれる団体や里親を探してあげてください。

保護猫にケージは必要?ケージのメリット・デメリットと選び方を解説

初めて保護猫を飼う時には、ケージを買うかどうか迷いますよね?結論から言うと、保護猫用のケージは置いた方が良いでしょう。 それは、保護猫がトイレや爪とぎを間違った場所でしないように、ケージの中でしつけることができるからです。 保護猫を飼っている筆者も、飼い始めてすぐにケージを使ってトイレや爪とぎを覚えさせました。 今回は、保護猫の飼育にケージが必要な理由やおすすめのケージサイズ、ケージをいつまで使うのかついてご紹介します。これから保護猫を飼う飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。

保護猫のケージを置くメリット

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ

①トイレや爪とぎのしつけに便利

保護猫用のケージは、トイレや爪とぎなど保護猫のしつけが心配な飼い主さんは置いておくと安心です。 猫は1回トイレや爪とぎを間違った場所で覚えてしまうと、失敗を繰り返す可能性が高くなります。 そのため、保護猫が部屋でトイレや爪とぎを失敗する前に、ケージの中で覚えさせると失敗する可能性が低くなります。

②猫が落ち着ける

猫は狭いところが好きなので、緊張気味の保護猫でもケージがあると落ち着き、家に慣れやすくなります。特に、人馴れしていない保護猫の場合、落ち着ける環境を作ってあげることはストレスの緩和にもつながります。

保護猫のケージを置くデメリット

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ

①保護猫が家に慣れてきたら使わなくなる可能性がある

保護猫が家に慣れてきたら、ケージを全く使ってくれなくなる場合があります。 しかし、使わなくなったケージはフリマサイトなどで販売することもできるため、悩んだらケージを買っておいても損はないと言えます。

②場所を取る

猫用ケージはサイズが大きいので、1LDKなど部屋が狭い場合は大きく場所を取ってしまうかもしれません。 事前にケージを置けるスペースを確保し、適切なサイズのケージを選びましょう。

ケージの大きさは2段以上がおすすめ

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ 保護猫のケージを購入する場合は、2段以上の高さがある物がおすすめです。 猫は上下運動をするので、「高さは2段以上」、スペースに余裕があれば「広さは奥行き60cm×幅110cm」など、できれば広々としているものを置いてあげましょう。広めの2段のケージは2万円以下で購入できます。 猫用の1段ケージもありますが、トイレや爪とぎを置くとほとんどスペースが無くなってしまうため、あまりおすすめできません。 筆者は以下の、「ボンビアルコン ウッドワンサークル 2段タイプ」を使っています。 頑丈で広々としているので、体の大きい猫にもおすすめのケージです。
ボンビアルコン (Bonbi)
¥19,709 (2024/02/28 18:04:49時点 Amazon調べ-詳細)

保護猫をいつまでケージに入れればいいの?

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ 保護猫はいつまでケージに入れればいいのでしょうか?

猫が出たがったら出してあげよう

個体差があるため、飼育している猫にもよりますが、猫がケージから出たがる様子を示したら出してあげましょう。 猫は家に慣れてくると自分のテリトリーを確認するために部屋を見たがるようになります。

徐々に時間を伸ばしていこう

保護猫が外に出たそうにしたら、最初は5分ほどから始めて、徐々にケージから出す時間を伸ばしてあげると良いでしょう。 筆者が保護猫を保護した時は、家に迎えた翌日から少しづつ部屋に出させていました。

慣れるまでは目を離さないで

ケージから出す時は猫が粗相や爪とぎをする可能性があるため、部屋に慣れるまで飼い主さんが目を離さないようにしてくださいね。 また、ケージから保護猫を出す際は、無理やり出そうとはせずに猫のペースに合わせましょう。

ケージに入れると嫌がる猫もいる

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ 元野良の保護猫など、狭いケージの空間が苦手な猫ももちろんいます。 保護猫がケージを嫌がる場合、「最低限しつけができているか」「部屋でイタズラをしないか」の確認できたら、ケージから出して猫を飼育しても良いでしょう。 目安として、猫のトイレや爪とぎは、2〜3回連続して失敗しなければほとんど問題ありません。 なるべく保護猫にストレスがかからないように飼い主さんが配慮してあげましょう。

保護猫がケージから出たがる時の対処法

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ しかし、「先住猫がいて隔離する必要がある」など、どうしても保護猫をケージに入れなくてはいけないこともあるでしょう。 保護猫がケージから出たがる場合の対処法についてご紹介します。

保護猫が鳴いたり暴れても反応しない

保護猫がケージから出たくて鳴いたり暴れたりしても、飼い主さんは反応してはいけません。 反応すると、「鳴いたり暴れたりすれば構ってもらえる」と学習し、こうした行動がエスカレートしています。 飼い主さんは心を鬼にして、保護猫が落ち着いて静かになるまで構わないようにしましょう。

布を被せて落ち着かせる

保護猫がケージから出たがっている場合、ケージに布を被せて視界を狭めてあげると効果的です。 猫は本能的に視界が狭まると安心するので、布をかけたり、部屋を暗くしてあげると良いでしょう。

まとめ

保護猫,ケージ,猫,大きさ,メリット,デメリット,しつけ 保護猫を飼い始めたらケージを置いておくと、しつけの面でとても役立ちます。 ケージはとても高価という訳ではありませんので、ケージを置くか迷ったら置いてみると良いでしょう。猫のお気に入りの居場所になるかもしれません。 また、ケージを買う場合は上下運動ができるように2段以上の広いサイズの物を買ってあげてください。 保護猫が早くトイレや爪とぎの場所を覚えてくれるように、そして、早く家に慣れてくれるように、ケージを賢く活用していきましょう!