【ギネス世界記録】驚きの記録や特技を持つ猫たち

数多くの世界記録で注目されるギネス・ワールド・レコーズ。記録の数はなんと4万件以上にのぼりますが、その中には猫の記録も数多く存在します。

今回は、そんなギネス世界記録から、驚くような記録を持つ猫たちをご紹介していきます。

人間でいうと○○○歳「最も長生きした猫」

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ギネス世界記録に登録されている最長寿の猫は「クリームパフ」という名前のメス猫で、なんと38歳まで生きました。猫の平均寿命は15歳前後とされているので、2倍以上のご長寿です。

日本でもまれに20歳まで生きた猫の話を耳にしますが、猫の20歳を人間に換算すると100歳くらいだと言われています。そして、クリームパフの38歳という年齢は、人間にすると約170歳。驚きの記録ですね。

そして、もう一つ驚きなのが、クリームパフの飼い主のジェイク・ペリーさんは「グランパ・レックス・アレン」という名前のスフィンクスという種類の猫も飼っていました。グランパ・レックス・アレンもクリームパフと同時期に飼われていて、なんと34歳まで長生きをしたのだそうです。

さぞかし厳格な食事管理をしていたのではと想像してしまいますが、意外にも猫の体にあまり良いとされない食べ物も与えていたのだとか。残念ながら、2頭の長寿猫と食べ物の因果関係はわかっていませんが、ジェイクさんにしかわからない秘訣があったのかもしれません。

野球のバッド並の長さ「体が長い猫」

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2018年時点で、世界一体が長い猫はイタリアに住むメインクーンの「バリベル」で、長さはなんと120cmもあります。
120cmは野球のバッドより長く、小学1年生の平均的な身長と同じくらいだと考えると、いかにバリベルが大きいかを感じることができますね。

バリベルの大きさがわかる動画がこちら。

バリベルはバギーに乗って散歩することを好んでいますが、通りすがる多くの人がバリベルの巨大さに驚き、写真を取りたがるそうです。

また、バリベルはインスタグラムでも人気者ですが、あまりの大きさから、写真の投稿をすると画像の加工をしているのではと疑われてしまうとのこと。

そんなバリベルですが、大きな体とは裏腹に、とても静かで内向的な性格をしています。好物のマグロやチキンを食べながら、家族に愛されて暮らしているそうです。

歴代の世界記録保持者もメインクーン

バリベルの前にこの記録のタイトルを持っていた「ルド」は、イングランドのヨークシャーに住むメインクーンです。

さらにその前にタイトルを持っていた猫も同じくメインクーンで、アメリカのネバダ州に住む「スチューウィ」。スチューウィはセラピーキャットとして認定され、地元の学校や病院で多くの人と触れ合い、癒やしていました。

猫の芸達者「数多くのトリック(芸)をこなす猫」

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オーストリアに住む8歳の猫の「アレクシス」は1分間に26ものトリックを行い、「猫が1分間のうちにできる芸の最多数」の記録を更新しました。

猫に芸を教えるのはあまり一般的ではありませんが、飼い主のアニカさんは、報酬を得ることで特定の行動が増える「正の強化」という方法や、指で押すと独特のカチッという音がする道具を用いて行う「クリッカートレーニング」などで、アレクシスに様々なトリックを教えたそうです。

アレクシスがトリックを披露している様子がこちら。

飼い主のアニカさんは、アレクシスと暮らす中で、アレクシスが指示に従うのが非常に得意であることに気づいたそうです。

また、人々の猫に対する見方を変えたいと思い、この記録にチャレンジすることにしました。猫は知的な生物であり、ポジティブなトレーニングをすることでトリックや、より多くのことを学び、習得できるということを証明したいのだそうです。

そして、猫のしつけは問題行動を防ぎ、猫と人との豊かな生活を与えてくれると語っています。

波乱万丈でも長生き「存命中の最高齢の猫」

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2022年時点で存命中最高齢の猫は、イギリスに住む26歳の「フロッシー」。人間の年齢に換算すると、およそ120歳に相当します。高齢のため目や耳は不自由ですが、それ以外はとても元気で、食欲旺盛で新しい環境にもすぐ慣れることができるそうです。

健康に長生きしていることから、幸せな環境で暮らしてきたのかと思われがちですが、フロッシーは飼い主のビッキーさんに出会うまで、とても困難な状況で暮らしてきました。

病院の近くに住む野良猫として生まれ、不憫に思った病院の職員に引き取られますが、その方はそれから10年後に亡くなってしまいます。その後、新しい飼い主に恵まれますが、二人目の飼い主もその14年後に亡くなってしまいました。

それから、紆余曲折あり飼い主を失ったフロッシーはすでに高齢になっていたため、飼い主が見つからず、保護猫施設で生涯を終えるところをビッキーさんと出会ったのです。

ビッキーさんは、まさかフロッシーがギネス世界記録保持者になるとは思っていませんでしたが、フロッシーの辿ってきた運命を知って、多くの人がシニア猫を受け入れるきっかけになって欲しいと語っています。

まとめ

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今回は、様々な猫のギネス世界記録をご紹介しました。

最近では、猫で最も多いとされる腎臓病の治療薬が完成間近だと言われており、猫たちが30歳まで生きるのが当たり前の時代がやって来るかもしれません。

猫を飼われている方は、ぜひギネス世界記録を目指して、猫との末永く幸せな日々を過ごしてくださいね。

【ギネス世界記録】いろんな身体の特徴を持った犬たち

2022年10月3日、存命中の最高齢の犬としてギネス世界記録に認定されていた「ペブルス」という犬が22歳で永眠しました。ペブルスはアメリカのサウスカロライナ州で飼われていたメスのトイ・フォックス・テリアです。

日本国内の犬の平均寿命は14.65歳(2021年一般社団法人ペットフード協会調べ)ということを考えれば、いかにペブルスが長生きをしたのかがわかりますね。

そこで、この記事では様々なギネス記録を持っている犬たちを、ご紹介していきます。

ロバ並の大きさ「世界一大きい犬」

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世界で最も大きい犬はアメリカのミシガン州に住んでいた、グレート・デーンの「ゼウス」。
体高(足先から肩までの高さ)が111.8cmもあり、これは平均的なロバの大きさに相当するのだそう。後ろ足だけで立ち上がると226cmもあり、隣に並ぶとほとんどの人間は小さく見えてしまいますね。

ゼウスがいかに大きいかが分かる動画がこちら。

大きな体とは対照的に非常に穏やかな性格で、病院を訪問するセラピードッグとして活躍しましたが、残念ながら2014年、5歳の若さで亡くなりました。

かつては最も重い犬の部門もあった

イギリスのロンドンで暮らしていたマスティフの「ゾルバ」は体重がなんと156kg(1989年に計測)。幕内力士の平均体重が157kgですので、それに匹敵する体重です。

しかし近年は、最も重い動物の記録がギネスブックに記載されなくなっています。その理由として、記録狙いの飼い主がペットへ過剰なエサを与えることによる、動物の健康被害を防ぐためであると言われています。

りんご並の小ささ「世界一小さい犬」

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世界で最も小さい犬(体高が低い)はプエルトリコのドラドに暮らす、チワワの「ミリー」。体高9.65cm、体重450gという小ささです。平均的なチワワの体高は12~23cm程度ですので、大きめのチワワの約半分、りんご程度の大きさと言えます。
生まれた時はティースプーンに収まるほどの小ささで、授乳は通常の哺乳瓶ではなく目薬の容器で行ったそうです。

ミリーがいかに小さいかが分かる動画がこちら。

その小さくて愛らしい写真がSNS等で拡散されると、瞬く間に世界中の人々を魅了し、一躍人気者となりました。

小さい犬には危険も伴う

ミリーは体高が最も小さい犬でしたが、体の長さ(鼻先からしっぽの先まで)が最も小さい犬は、アメリカのフロリダ州に住んでいたチワワの「ヘブンセントブランディ」。体長が15.2cm、体重は900gの小ささでした。しかし、ヘブンセントブランディは、その小ささゆえに日常生活において他の犬にはない様々な苦労がありました。

例えば、あまりにも体が小さいため、カバンの中に忍び込んだことに気付かれず、そのまま飛行機に乗ってしまったことがあったそうです。

また、骨格が脆く、肺が小さいため、吠えることが出来ませんでした。そのため、家族がヘブンセントブランディを見失ってしまった場合、居場所がわからず、踏みつけてしまう危険性が常につきまとっていたそうです。

世界一の子だくさん「世界最多産犬」

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イギリスのケンブリッジに住んでいた、ナポリタンマスティフの「ティア」は、一度の出産で最も多くの子犬を産んだ犬としてギネス記録に認定されています。その数はなんと24頭

一度の出産で生む子犬の頭数は犬の大きさなどにより変わってきますが、小型犬であれば平均3.5頭、大型犬では7.1頭、ナポリタンマスティフのような超大型犬では10頭以上産むことも珍しくはありませんが、ティアの場合はその倍以上の数です。

出産は動物病院で帝王切開にて行われ、子犬たちが全て取り出されると、そこにはオスが15頭、メスが9頭もいたそうです。 残念ながら、そのうちの1頭は死産で、その後3頭は生後1週で死亡してしまったため、生き残ったのは20頭になりました。

健康で元気が一番「世界最高齢犬」

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冒頭でご紹介したペブルスは「存命中の世界最高齢犬」でしたが、ギネス記録に認定されている最も長生きした犬は、オーストラリアン・キャトルドッグの「ブルーイー」で、29歳5ヵ月まで生きました(1939年没)。オーストラリアのビクトリア州で牧羊犬として暮らしていたそうです。

ブルーイーの29歳という年齢を人間に換算すると約140歳にもなり、平均的な犬の2倍のご長寿さんです。

【追記】2023年2月1日に記録が塗り替えられました。
ポルトガルに住む犬「ボビ」が史上最高齢の犬に認定

日本のご長寿犬

日本にもかつて存命中の世界最高齢犬のギネス記録を持っていた犬がいました。柴犬系のミックス犬で名前は「プースケ」と言います。2011年に26歳8か月で老衰により亡くなりますが、その直前まで自力でエサを食べ、散歩もしていたそうです。

また、プースケは外飼いの犬でした。一般的に外飼いの場合、室内飼いよりも寿命が2~3年ほど短いと言われていますので、驚きの生命力ですね。

まとめ

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様々な身体の特徴を持った犬たちをご紹介しましたが、愛犬には長生きをして欲しいと思う方も多いと思いますので、特にこの中の「世界最高齢犬」の暮らしは参考にしていきたいところです。

冒頭でご紹介した、ペブルスの飼い主によると「家族のように扱うこと」、「できるだけ幸せでポジティブな環境、衛生的な食べ物を与えて、適切な健康管理をすること」が長寿の秘訣だそうです。

寿命は生まれ持った性質や犬種によって違ってきますが、少しでも長く一緒に暮らせるように、愛犬の生活にも取り入れていきたいですね。

改訂履歴
2023/02/20 「世界最高齢犬」の情報を更新
2022/12/31 初版公開