病気の可能性も!?猫がため息をつく6つの理由
ストレスを感じた時などにつく「ため息」。昔から、「ため息をつくと幸せが逃げる」なんて言われますよね。
実は猫も人間のようにフーッとため息をつくことがあるのです。この記事では、猫のため息とは何なのか、どんな時にため息をつくのかご紹介します!
猫のため息とは?
人間のため息といえば口から大きく息をはき出すことを言います。音も結構大きく、周囲の人にため息をついたことを指摘される人も多いでしょう。
しかし、猫は基本的に鼻で呼吸するため、猫は鼻から息を出してため息をつきます。
口呼吸する人間のものと比べると、猫のため息はとても小さく、見逃してしまうことも多いかもしれません。
猫のため息がどのようなものなのか、ぜひ動画でも見てみてください。
猫の種類や飼育環境によって差はありますが、普段から注視していないとなかなか見る機会がない現象と言えそうです。
猫がため息をつく3つの理由
猫がため息をつく理由はいくつか考えられます。精神的な原因としては次の3つが挙げられます。
①ストレスを感じている
人間がストレスを感じた時にため息をつくように、猫もストレスを感じるとため息をつきます。
ストレスの原因が分かるときは取り除いてあげ、原因が分からない場合はしばらくそっとしておいてあげるといいでしょう。
②リラックスしている
猫はリラックスしているときにも、ため息をつきます。
リラックスしていると感じたときはなるべくそのままの環境を保ってあげましょう。先ほどご紹介した動画の猫も、毛繕いをすることによりリラックスし、それがため息を引き起こしているのかもしれません。
③緊張や集中から解放された
獲物に狙いを定めているときは、息を止めるほど集中しています。
しかし、獲物が逃げるなどしてそのような状態から解放されると、息をはいて気持ちをリフレッシュします。
また、突然大きな音がして驚いた時はしばらく息を静めてじっとしていますが、何事もないと分かり緊張状態から放たれるとホッとしてため息をつきます。
ストレスとリラックスを見分けるには?
猫を抱っこしている時についたため息は、リラックスしている場合とストレスを感じている場合の両方が考えられます。ストレスを感じている場合は、身をよじったりしてあからさまに嫌がるサインを見せますので、そんなときは無理に引き止めずに少し距離を置いてあげましょう。
逆に、甘えてきたり、喉をゴロゴロ鳴らしている場合はリラックスしている証拠ですので、気が済むまで甘えさせてあげましょう。
要注意!頻繁な猫のため息は病気かも!?
猫がため息をつく時は、精神的な原因だけでなく、身体に何か異変が生じている可能性もあります。ため息がずっと続いていて原因が分からない場合は、すぐに病院に連れて行きましょう。
ため息が出る主な身体の異変としては次の3つが挙げられます。
①鼻の中に異物がある
鼻にゴミが入ってしまったり、鼻がムズムズしてしまったときにため息をつくことがあります。
もし、飼い主さんが取れるようであれば綿棒などで取ってあげてもいいでしょう。
しかし、奥の方に入ってしまっている場合は取ることが難しいので、病院でレントゲンを撮ってもらうなどして適切に処置してもらいましょう。
②風邪を引いた
猫が風邪を引くと、鼻水、くしゃみ、咳などの症状が現れます。
鼻呼吸をする猫が風邪を引いてしまうと、呼吸がしづらく、そのせいで鼻息が荒くなっている場合があります。
また、風邪の鼻詰まりの症状が慢性化して、常に鼻詰まりを起こしている状態になることがあります。
これを「副鼻腔炎」といい、ため息のような呼吸が頻繁に見られるようになります。
③熱中症
猫には汗腺がほとんどなく、人間のように汗をかけません。そのため、呼吸を荒くすることで体温を低下させようとします。
もし、猫のため息が多かったり、普段より呼吸が荒かったりする場合は熱中症の可能性があります。
人間の場合も猫の場合も、熱中症は油断する室内で起こりがちです。気温や湿度が上がりすぎないよう、窓を開けて風通しを良くしたり、エアコンで調整したりしましょう。
猫のため息は何かを訴えている
猫がため息をつく理由やシチュエーションは複数あり、必ずしもストレスを抱えているというわけでもないようです。
人間でも感嘆したときやホッとしたときなどにもため息が出ることがありますよね。猫も同様で、単に「ため息」といってもリラックスをしている場合もありますので、愛猫がため息をしていたら、なぜため息をしているのか愛猫の気持ちになって考え、その都度適切な対応ができるように心がけましょう。
また、人間の場合は、ため息といえばストレスや安堵などの感情の表れであることが多いですが、猫の場合は体の不調の表れであることもあります。不調を見逃さないためにも、猫の小さなため息に気づいてあげたいですね!
季節の変わり目は要注意!秋の季節、猫飼いさんが気をつけたいこと
今年の夏は記録的な猛暑が続きましたが、だんだんと暑さも和らいできて、秋の涼しさが感じられる日も増えてきました。
過ごしやすい気候にはなりましたが、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。9月からの秋の季節は、人間だけでなく、猫にとっても少し注意が必要です。
今回は、猫飼いさんがこの時期に気をつけたいことをご紹介いたします。
猫風邪に注意
高気温に高湿度、日本の夏の気候は、もともと猫にとってあまり良い環境ではありません。夏に溜まった疲労を持ち越してしまい、この時期特有の夏と秋の気温差から、猫風邪を引いてしまうことがあります。
定期的にワクチンを摂取している猫はかかりにくいとも言われていますが、症状を軽減することができても、100%予防できるわけではありません。
症状は?
猫風邪でよく見られる初期症状は、くしゃみ、発熱、鼻水、鼻づまり、咳、よだれ、結膜炎、目やになどです。
これらの症状の他、食事量や運動量などが普段より落ちていないか少し注意して見てあげると良いかもしれません。
念入りなブラッシング
猫の被毛は一年を通して二度ほど抜け毛が多くなる時期がありますが、夏毛から冬毛に切り替わる秋は、通常よりも念入りにブラッシングが必要な時期の一つです。
毛球症に注意
猫は自分で毛繕いをしますが、抜け毛の多い時期は毛繕いした毛をそのまま飲み込む量が多くなり、お腹に溜まりやすくなります。
溜まった毛を上手く吐き出せないまま詰まってしまい、腸閉塞などを引き起こす「毛球症」になることもあります。
長毛種の猫を飼っている方は既に習慣かもしれませんが、この時期は念入りにブラッシングすることを心がけてください。
肥満に注意
「食欲の秋」は、人間と猫にとって共通のテーマかもしれません。
夏場は食欲が落ちやすいですが、だんだんと過ごしやすくなるにつれ、食欲も回復してきます。喜ばしいことですが、人間と同じく食べ過ぎによる肥満には気をつけましょう。
消化不良にも気をつけて
また、急激に食事量が上がってしまうことで胃腸に負担がかかり、消化不良を起こしてしまうこともあります。
餌をあげる際に食いつきが良くても、1日の摂取量を超えてあげすぎないことや、便の状態などから消化不良を起こしていないかなどを、注意して見てあげましょう。
避妊・去勢手術
秋は春に次いで猫が発情しやすい季節です。猫の発情はだいたい生後9ヵ月後から始まり、早い猫では7〜8ヵ月目から始まることもあります。
まだ手術を済ませていない猫で、発情が始まりそうな年齢まで達している場合は、少し注意が必要かもしれません。
もし手術をさせる場合には、飼い猫の体調などの様子をよく見ながら準備を進めていくと良いでしょう。
体調を整え、冬に備えよう
あくまで筆者の体感ですが、近頃、季節の中でも春や秋など過ごしやすい時期が年々短くなってきている気がします。
暑い夏が去ったと思えば、あっという間に冬?と体が勘違いしてしまいそうな季節の移り変わりの早さに、知らず知らずのうちに負担を感じている動物たちもいるのではないでしょうか。
これから秋が深まり冬に近づくにつれて、猫の苦手な寒い季節がやってきます。
冬を健康に乗り切るためにも、この秋に愛猫の体調をしっかり整えてあげられるといいですね。