【5分で分かる】保護猫や野良猫がご飯を食べない時の原因と対処法
「家に来てから全然ご飯を食べてくれない……」保護猫や野良猫出身の猫を飼い始めてからご飯を食べてくれなくて悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
猫は環境の変化が苦手なので、警戒をしてなかなかご飯を食べないことも少なくありません。筆者が猫(野良猫出身)を飼い始めた時もご飯を食べてくれるまで2〜3日かかりました。
今回は、筆者の実体験に基づき「保護猫や野良猫出身の猫がご飯を食べない理由やご飯を食べさせるためのポイント」をわかりやすくご紹介します。
保護猫がご飯を食べない2つの原因
保護猫や野良猫出身の猫がご飯を食べてくれない場合は、以下の2つの原因が考えられます。
1.環境が変わったことによるストレスや警戒
猫は環境の変化が苦手な動物です。そのため、ただでさえ環境の変化が多かった保護猫や野良猫出身の猫は突然知らない場所に連れて来られて不安と緊張でいっぱいになっています。
猫が警戒している状態では、安心してご飯を食べたり水を飲んだりすることもできません。
2.食の好みが合っていない
野良猫時代、もしくは前の飼い主時代に、猫缶や人間の食べ物ばかり食べていたことが原因の場合もあります。
猫缶ばかり食べていた猫はドライフードを嫌がって食べないことがあります。また、猫は濃い味のものが好きなため、濃い味に慣れてしまうと、薄味のご飯を食べなくなってしまうこともあります。
保護猫にご飯を食べさせるためのポイント
ご飯をあげても食べてくれない場合に、飼い主さんができる工夫をご紹介します。
ご飯をあげたらそっとしておく
ご飯をあげたら猫が食べてくれるかどうか気になってしまいますが、ご飯を置いた後は猫をそっとしておきます。最低限のお世話以外は極力関わらないようにしましょう。
数日間は猫がご飯を食べなくても、静かに様子を見てあげてください。しかし、3〜4日経ってもご飯を食べない場合は、一度動物病院に連れていくことを検討しましょう。
猫が警戒するようなことはしない
飼い猫が元野良猫だった場合、警戒心が特に強いでしょう。猫は警戒しているとなかなかご飯を食べてくれません。
また、とても音に敏感なので、数日間はそわそわと動いたり、掃除機などの大きい音を立てないようにしましょう。
また、猫をケージに入れている場合は、ケージに毛布やタオルをかけてあげましょう。余計なものが猫の視界に入らなくなり、警戒している猫でも安心しやすくなります。
ドライフードはバラエティパックがおすすめ
猫にも魚や肉など好みがあるため、フードが気に入らず食べない場合があります。ドライフードを購入する場合は、色々な味が試せる200〜300gほどのバラエティパックを選ぶと良いでしょう。
筆者は、2kgの同じ味のフードを買ったものの、野良猫出身の子はあまり食べず困ってしまったことがありました。
筆者が飼っている野良猫出身の子が食べてくれたフードは「モンプチ ボックスタイプ バラエティパック 4つのこだわりお魚バラエティ」です。1食分の小分けで4種類の味が入っているので、どれかは食べてくれる可能性が高いでしょう。
ウェットフードの方が食べてくれる
ドライフードをどうしても食べられない場合は、ウェットフードと混ぜ合わせてあげましょう。
ウェットフードとドライフードが混ざっていないと、ドライフードのみ残してしまう場合があるのでスプーンでしっかり混ぜてあげてください。
ドライフードの上にトッピングをかける
ドライフードを食べない時に、フードの上ににぼしや鰹節、チャオちゅーるなどをトッピングすると食べてくれる場合があります。
もし、煮干しや鰹節をかける場合は、人間用のものは塩分が濃いため必ず猫用をあげてください。
保護猫がご飯を食べ始めたら
猫が少しでもご飯を食べ始めたら、徐々に食べる量が増えていくので安心してください。
ここでは保護猫や野良猫出身の猫がご飯を食べ始めた後の注意点やポイントをご紹介します。
最初は飼っている猫が好きなご飯をあげる
好き嫌いが多い猫も少なくありません。
保護猫や野良猫出身の猫が偏食気味で気になる飼い主さんも、猫が家に慣れるまで最初の1ヶ月ほどは食べることを優先してご飯をあげてください。
好き嫌いが激しい場合、お腹が減っても食べないこともあり、驚くほどにすぐに痩せてしまう可能性もあります。筆者が飼っている野良猫出身の子は、好き嫌いがあってドライフード単体では食べてくれず、痩せてしまった経験があります。
そのため、保護猫や野良猫出身の猫の場合は、その子が家に慣れるまでは、しっかりご飯を食べられるように甘やかしてあげてください。
偏食気味でも気にしない
たとえ最初は偏食気味でも、その好みは徐々に変わっていきます。
筆者が飼っている野良猫出身の子の場合は少しずつウェットフードやトッピングを減らしたりすることで、今ではドライフード一筋に変わりました。
トッピングなしのドライフードに切り替わるまで2〜3ヶ月かかりましたが、猫もわがままを言わず、だんだんと変化していくので安心してください。
まとめ
今回は、保護猫(または元野良猫)がご飯を食べない時の対処法を中心にご紹介しました。
最初はなかなかご飯を食べず心配だとは思いますが、保護した猫がご飯を食べられるようになるまで優しく見守ってあげてください。敵意を見せなければ、時間がかかってもいつかは警戒を解いてくれます。
まずは、ウェットフードなど猫が好むエサをあげて、ゆっくり時間をかけて環境に慣らしていきましょう。
猫がごはんを食べない!年齢別、限界の時間と対処方法。
猫がごはんを食べない…
「愛猫がごはんを食べない!」 というのは、心配でなりませんよね。しかし「食べたくないだけなのかもしれない」とも考えられるから、余計に分からない…。
この記事では、「○時間以上食べないのであれば、病院に連れて行こう」「こういう症状が現れていたら、危険かも」といった明白な基準を作ることができます。
もう、右往左往する心配はありません!
24時間が様子見の限界
猫の成長は早いので、年齢によって待って大丈夫な時間が異なります。成猫であれば、24時間を限界として考えましょう。
月齢 | 限界時間 |
---|---|
1-2ヶ月 | 8時間以内 |
2-3ヶ月 | 12時間以内 |
3-4ヶ月 | 16時間以内 |
1歳以上 | 24時間以内 |
これは、何も食べない(絶食)時の、限界時間になります。
1日待っても(年齢ごとに時間は異なりますが)食べる気配がない場合には、次のアクションを起こしましょう。病気を疑うなどの「理由探し」と、病院へ行くなどの「行動」です。
病院へ連れて行く
猫がご飯を食べない(食欲不振)ことの恐ろしさは、「様々な病気のサインとなっていることが多い」ということです。そのため、簡単に考えずに、しっかりと対処することが必要です。
また、ご飯を食べないことと同時に
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
- 震え
- 黄疸
(黄疸とは、目や粘膜が黄色く見えること)
など、体の不調が伴っている場合には、すぐに病院へ連れていきましょう。血液検査やレントゲンなど、適切な検査を獣医にしてもらいます。
少しは食べるけど、明らかに少ない場合
「全く食べないというわけではないけれど、目に見えて食べる時間が減ったな」という場合でも、とりあえず24時間を限界として見ましょう。
それでも改善されずに、3日ほど経つようであれば、やはり病院へ連れていきましょう。
「24時間」を覚えておけばOK
猫がごはんを食べようとしない場合、不安になってしまいますよね。でも、これからは大丈夫。年齢別の基準を知ったので、危ないなと思ったら病院に連れて行くことができます。
猫ちゃんの健康管理をしっかり行って、健康で長生きをしてもらいましょう!
猫が水をあまり飲んでいない場合には、こちらも参考になります。
【猫用食器の選び方】猫がご飯を食べない?食器が原因かも!
猫ちゃんがご飯を食べてくれないと、「どうしたのかな?」と心配になりますよね。
その原因、もしかしたら食器かもしれません。
ここでは、猫ちゃんが快適に美味しくご飯を食べられる食器選びのポイントをまとめてみました。
「猫ちゃん用食器」選びのポイント
-
*猫用食器選びポイント6つ*
1. 大きいもの
2. 重いもの
3. 適度な深さ
4. 形状(円形の縁あり)
5. 材質(プラスチック・ステンレス・陶器)
6. 適度な高さ
①食器は「大きいもの」を。
食器は適度に大きいものがオススメです。
猫ちゃんの中には食事中にヒゲが器に当たって食べにくくなることを嫌う子がいます。小さい器ですと、ヒゲが当たってしまうからです。
大きめの器を使うと、その分えさを多くあげがちです。大きい器だからこそ、餌の量は要注意!
しっかり測って、多めにあげないように気をつけましょう。
②基本的には「重いもの」
重さは、重いものがオススメです。
軽いものだと、猫ちゃんが食べている時に動いてしまったり、少し体重をかけただけでひっくり返って、餌が台無しになってしまいます。
軽いものは、固定して使用する等工夫をしましょう。
③「浅すぎず、深すぎず」が理想
器の深さは浅くも深くもない適度な深さが良いと言われています。
浅すぎる食器は平らなので、猫ちゃんが舌で餌をすくい上げる時に食べにくく、こぼしてしまいます。
深すぎる食器は、顔を器の中に深く入れて食べなければならないので、食器の縁に喉やヒゲがあたってしまったり、底に残った餌を食べきれないこともあります。
- 適度な深さは3〜5センチ
- 深さがあるものでも、横に広く、手前の縁が低いものならOK
上の商品のような、ヒゲと喉にあたらず、底の餌も食べきれるような食器なら問題ありません。
④「円形で縁のあるもの」がオススメ
形は円形で縁のあるものがオススメです。
角がある食器は口先がうまく入らない場合があるためです。
また、縁がないと食器の周りに餌がこぼれてしまい、猫ちゃんが嫌がることもあるのです。
⑤材質は工夫次第でどれでもOK
食器の材質は、大きく分けて3つあります。
- プラスチック
- ステンレス
- 陶器
清潔に管理するのであれば、どれも問題ありません。フードによって、お皿を分けている飼い主さんもいるようです。
プラスチック
- 良い点:安価なものが多い。落としても割れにくい。
- 悪い点:軽いので食事中に動いてしまう。傷つきやすい。汚れが落ちにくい。
安いものなので、定期的に買い換えて、滑り止めなどで固定してあげることが大切です。
ステンレス
- 良い点:傷が入りにくく、頑丈で長持ち。汚れが落ちやすい。
- 悪い点:寒い時は冷たい。金属の匂いがある。やや軽いため、食事中に動いてしまう。
ギラギラ光ることや、金属の匂いが苦手な猫ちゃんもいますので、注意が必要です。
陶器
- 良い点:汚れが落ちやすい。重く、安定している。長期使用可能。食べ物の匂いや細菌がつきにくい。温かいものが冷めにくい。
- 悪い点:値段が他と比べたら高め。割れやすい。
長い目でみれば、最も経済的です。
⑥猫ちゃんの体に適した高さ
食事中の前に屈んで喉を下げている姿勢は、食道が曲がって食べ物が通りにくい姿勢で、吐いてしまうこともあります。
器を床に置くのではなく、台などの上に置いてあげましょう。
床から顎までの高さをみて、その猫ちゃんに合わせて調節してあげてくださいね。
↓脚付のものは、台がなくても良い姿勢で食事ができます。
それぞれの猫ちゃんに合った食器を。
様々な工夫がされた猫ちゃん用の食器が売り出されていますが、何より、その猫ちゃんが好むものが1番です。
食器を変えても猫ちゃんの食欲が戻らない場合は、別の原因が考えられますので、獣医さんに診てもらいましょう。
また、猫が水を飲まないときの対策についてまとめた記事もありますので、ご参照ください。
最も素敵な猫ちゃんの食器と出会えますように。
犬がご飯を食べないのは、なぜ?もしかしたら飼い主さんが原因かも。
愛犬が突然ドッグフードを残すようになったら、あなたは何を心配しますか?「ドッグフードに飽きてしまったのかな?」「このまま食べてくれないと死んでしまう!」と焦りますか?ドッグフードを変えたり、トッピングを増やしたりしていませんか?実は、そんなあなたが原因かも。今回は、その原因と対策を紹介します。
フードジプシー、してるかも?
愛犬になんとかドッグフードを食べてもらうために、試行錯誤していませんか?そんなあなたは、知らず知らずのうちに「フードジプシー」をしてしまっているのかもしれません。「フードジプシー」とは、なかなか食べてくれないペットのために、フードを次々と変えてしまう飼い主さんのことやその状態を言います。
フードジプシーをしていると、いつまでもその「食べない癖」は治りません。それは、ペットの身体自身が拒否していて食べられない、という理由ではありません。(本当に体調不良で食べられない子は、病院に連れて行きましょう)
“残せば、もっと美味しいものが出てくる”
- ご飯を残す
- どうにかして食べさせようと、違うドッグフードに変える
- 「お!美味しいものに変わったぞ!」と食べる
- 残せば、違った美味しいものが出てくることを学習する
- またご飯を残す
基本的にはこの繰り返しです。
恐ろしいのは、全ての銘柄を食してしまったらどうするのか、、、ということ。
このようにして、愛犬がご飯を残したら変えるを繰り返していると、恐らく数年ほどで大体のフードを出し終えてしまうでしょう。
なんでこうなってしまったの?
原因は、成長期後の食事
子犬から育てて成長し、1歳近くになると成長が緩やかになります。それに伴って、食事量も減ってきます。これは自然なことなのですが、そのタイミングで「なんで食べないの??」と不安に思い、試行錯誤をしてしまう飼い主さんが少なくありません。この時に、「残せば、もっと美味しいものがもらえる」と学習してしまうのです。
どうやって治すの?
フードジプシーをやめて、同じフードをきちんと食べ続けさせるには以下の手順があります。
出しっぱなしにしない、時間を決めて片付ける
食べないからと言ってフードを出しっぱなしにしておいたり、そのまま1日中放置してしまう方もいるのではないでしょうか。いつでも食べられる、と思うとなかなか食べてくれないこともあります。
そのため、食事の時間と回数を決め、食べても食べなくても10分や20分というように、決まった時間で片付けてしまうことをおすすめします。そうすることによって、食事に対する危機感が生まれ、きちんと食べるようになります。
残しても変えない
「かわいそう…」と心が折れてしまい、またフードジプシーをしてしまいそうになる方もいると思いますが、ここが耐えどきです。
例え残したとしても、何も変えずに
- 同じ時間帯、同じ回数
- 同じ制限時間
- 同じペットフード
を続けましょう。
「全然食べていないし、本当にこれで大丈夫なの?死んでしまわないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、基本的に大丈夫です。人間の場合を考えてみてください。お腹が空いていたら、目の前にある食事を食べますよね?逆に、「残せばもっと美味しいものが出てくる」とわかっていたら、少しぐらい空腹でもご馳走を待ちませんか?それと一緒です。食べようと思えば食べられるご飯は目の前にあるのです。大丈夫です。もしどうしても不安なら獣医さんやペットシッターさんなど、専門家に相談しましょう。
好きだから、あげちゃう。それはわかるけど…
実は私の実家でも、フードジプシーをしていました。愛犬を想う気持ち故に、美味しいものをあげたい、よりよりものを食べて欲しい、と思って次々に味を変えてしまう、という飼い主さんの気持ちはよくわかります。
ですが、それを繰り返していたらいつまでたっても治りません。愛犬は、今の食事が嫌だから食べないのではなく、残せば次があると思っているから残しているのです。
このトレーニングは、厳しいと感じることがあるかもしれません。ですが、今ここで、頑張ってでも治す価値はあるのではないでしょうか。自分も愛犬も、不満なく過ごすためにも、きちんとしつけをしましょう!
愛犬のわがままではなく、本当に嫌がって食べない方へ
フードジプシーを治す方法は、実はまだあります。それは、愛犬がどのような原因で食べないのかによって変わるということ。
実は、本当にドッグフードが嫌いで食べない子もいます。そして、手作りフードに変えたらきちんと食べるようになった、という例も。
そういう場合のための記事もありますので、こちらに当てはまる人はぜひ目を通してみてください。