初めての犬の飼い方【飼い始めてから】
犬を飼うのが初めての場合、何をどのように世話すれば良いのか、何を優先すべきなのか、心配や疑問が生じることもあるでしょう。
この記事では初めて犬を飼う方々に向けて、基本的かつ重要な知識をまとめました。
ご縁があって迎えた子に幸せな暮らしをさせてあげられるよう、犬の飼い方について学んでいきましょう。
新しい環境に慣れさせる
待ちに待った犬を家にお迎えした時は、とても嬉しい瞬間ですが、犬にとっては急に環境が変わり、大きなストレスを抱えやすい時でもあります。犬が不安を抱いたり、体調不良を引き起こさないよう、注意しましょう。
できるだけ落ち着いた環境で過ごさせましょう
新しく迎えた子犬が、元いた場所から家に連れて来られた際に体調不良になることを「ニューオーナーシンドローム」と呼びます。犬を飼いたかった方にとっては、やっと子犬を迎えた喜びから、つい構いすぎてしまうことがありますが、最初の一週間ほどは過度に接し過ぎず、静かに過ごせる環境を整え、食事や睡眠に注意し、徐々に新しい環境に慣れるように心掛けましょう。
ニューオーナーシンドロームの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
これから子犬を迎える方は必見!ニューオーナーシンドロームとは?
夜鳴きをする場合は
母犬や兄弟犬と一緒に過ごしていた子犬の場合、夜寝る時に不安や寂しさから夜鳴きをすることがあります。多くの場合、心細さから吠えているため、叱ることは避けましょう。叱ることで不安を増幅させてしまう可能性があります。一般的には一週間程度で改善することがほとんどですが、長期にわたって続く場合は、獣医師など専門家に相談することをおすすめします。
子犬の夜鳴きの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
子犬が夜鳴きする5つの理由とそれぞれの対策をご紹介!
名前をつけて手続きをする
犬を飼い始めたら、自治体に登録しなければなりません。そのためにも、犬の名前をつける必要があります。
名前をつける
新しく迎えた犬に素敵な名前をつけようと思っても、なかなか良いアイデアが浮かばないこともあるかもしれません。愛犬の名前は、これから十数年にわたって呼ぶことになります。大切な家族の名前ですから、じっくり考えて名付けましょう。
愛犬の名前についてはこちらの記事をご覧ください。
オシャレでかわいい犬の名前、おすすめ決定版!
自治体に犬の登録をする
犬を飼う場合、飼い主は犬を飼い始めた日(生後90日以内の犬については生後90日を迎えた日)から30日以内に、犬の登録をしなければなりません。
登録は1頭の犬につき、基本的には生涯に1回行うものですが、引っ越した場合や犬を譲り受けて飼い主が変わった場合は再登録の手続きが必要となります。
犬の登録についてはこちらの記事をご覧ください。
犬を飼い始めたら「登録」「予防注射」が義務って知ってた?
健康管理とワクチン接種
愛犬と長く幸せに暮らしていくためには、健康に気を配ってあげることは非常に重要です。
かかりつけの動物病院を見つけよう
犬を飼い始めてから、最も深く長く関わることになる場所は動物病院かもしれません。ワクチン接種の時だけでなく、もし犬が体調を崩した場合にも頼れる病院を事前に探しておくことが重要です。
動物病院についてはこちらの記事をご覧ください。
良い動物病院の探し方・選び方
ワクチンで病気を予防しよう
犬には、飼い主の義務として必ず接種させなければいけない「狂犬病ワクチン」と、飼い主の判断で病気から守るために接種する「混合ワクチン」があります。どちらのワクチンも、獣医師の指示に従って適切に接種することが重要です。
犬のワクチンについてはこちらの記事をご覧ください。
【獣医師監修】改めて確認しよう!犬のワクチン接種と注意点
駆虫薬で病気を予防しよう
「フィラリア症」「エキノコックス症」「ノミ・ダニ」などの寄生虫による感染症は、駆虫薬で防げる可能性が高い病気です。病気によっては人間にも感染し、重篤な症状を引き起こすことがあるので、家族全員を守るためにも、確実に予防しましょう。
駆虫薬で予防できる病気についてはこちらの記事をご覧ください。
【犬編】ワクチン・駆虫薬で予防できる病気と、その他の病気の予防法
犬が食べると危険なものを知っておこう
人間の食品の中には、犬にとって有害な食材が存在します。全ての有害な食材を完全に把握する必要はありませんが、中には少量の摂取でも死に至る危険な食材もあります。特に有害な食材を把握し、間違って与えないように注意し、犬が盗み食いできないように対策を講じましょう。
犬が食べると危険な食材についてはこちらの記事をご覧ください。
最低限知っておくべき、危険な食べ物リスト【犬猫版】
ごはんのあげ方に注意しよう
多くの犬にとって、ごはんは一日の中で最も楽しい時間ではないでしょうか。しかし、ごはんのあげ方に注意しないと「胃拡張・胃捻転症候群」という病気を引き起こす可能性があります。この病気は重篤な場合には命に関わることもありますので、特に早食いや大量食い、食後の激しい運動は避けるように注意しましょう。
胃拡張・胃捻転症候群についてはこちらの記事をご覧ください。
ごはん直後の犬の散歩は危険!胃捻転の症状と対策
しつけ・トレーニングをしよう
犬のしつけやトレーニングは様々なものがありますが、ここでは飼い始めた頃に必要なものをご紹介します。
トイレのしつけをしよう
家に新しく迎えた室内犬にとって、トイレトレーニングは避けて通れないものです。初めて犬を飼う方にとっては、上手くいかずに疲れ果ててしまうことも珍しくありません。人間にとってはトイレの失敗は不快なものですが、ついつい叱ったり大声を出したりしてしまうことは避けましょう。トイレの失敗を叱っても良いことは全くありません。犬によってトイレの習慣も異なるため、毎日のトレーニングを気長に続けることをおすすめします。
トイレトレーニングついてはこちらの記事をご覧ください。
[トイレの失敗5選]愛犬を叱る前に見直したい飼い主の対応
社会化トレーニングをしよう
生後4週齢から13週齢までの期間を「社会化期」と呼び、この時期はさまざまな経験を柔軟に吸収できる貴重な時期です。十分な社会化が行われないと、いろいろなものを必要以上に怖がったり、音に過敏に反応したりするなど、犬が平穏な生活していくのが難しくなり、飼い主にも大きなストレスがかかる可能性があります。重要な社会化期を逃さず、積極的にトレーニングを行いましょう。
社会化トレーニングついてはこちらの記事をご覧ください。
獣医師が教える子犬のしつけ①〜社会化期にやるべき5つのこと音に怯えないようにするにはこちらの記事をご覧ください。
愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選
体のどこでも触れるようにしよう
犬の健康管理や飼い主とのコミュニケーションにおいて、犬の体を触る機会は多くあります。しかし、触られることに慣れていないと、それは犬にとって大きなストレスとなります。犬が触られるのを嫌がるため、病気やケガの発見が遅れたり、他人に撫でられる際や動物病院での診察時に人を咬んでしまい、トラブルが発生することもあります。特に鼻先や尻尾、四肢の先端などは、犬が触られるのを嫌がりやすい部位ですが、徐々に触られることに慣れさせるようにしましょう。
体を触れるようにするにはこちらの記事をご覧ください。
獣医師が教える子犬のしつけ③〜ボディコントロール
甘噛みを直そう
子犬を迎えた際によくある悩みの一つが、甘噛みです。子犬は好奇心や物を確かめるため、何でも噛む傾向があります。これは人間の赤ちゃんが何でも口に入れるのと似ています。しかし、子犬の歯は成犬に比べて細く、甘噛みであっても痛みを感じます。甘噛みが習慣化することを防ぐために、積極的に対処しましょう。
甘噛みを直すにはこちらの記事をご覧ください。
[子犬の甘噛み]叱る前に知ってほしい原因と対策
まとめ
初めての犬を飼う時は、喜びと共に失敗や学びの連続です。大変なことも多いと思いますが、ご自身が飼い主として成長することで、愛犬との絆が深まっていく過程を楽しんでみてください。
多くの人と、その愛犬が共に幸せに暮らせることを願っています。
納豆は犬が食べても大丈夫!与え方と注意点をご紹介
納豆は、人間だけではなく犬の健康にも良い食品です。血液をサラサラにしたり、免疫力や老化防止に役立ったりする効果があります。
また、納豆の独特な匂いやネバネバの食感を好む犬が多く、嗜好性の高い食品です。しかし、与えすぎや大豆アレルギーなど、注意をする点がいくつかあります。
今回は、納豆を犬に与えるメリットや与え方、注意点についてご紹介します。
適量なら犬に納豆を与えても大丈夫
健康や美容に良いと言われる発酵食品の納豆。犬の健康にも役立つ栄養素がたくさん含まれますが、犬にとって危険な成分は含まれていません。
そのため、基本的に犬に納豆を与えても大丈夫です。
納豆の発酵した独特な匂いは、犬にとっては良い匂いと感じることも。ネバネバの食感は好みが分かれるかもしれませんが、愛犬が進んで食べるようであれば、犬の普段のフードのトッピングやおやつとして取り入れても良いでしょう。
納豆の与え方
人間用の納豆をそのまま与えることができます。その際、たれなどで味付けしてはいけません。
どの粒の大きさでも食べることは可能ですが、小粒やひきわりの方が消化に良いです。胃腸が弱い犬や初めてあげる際は、必ず小粒やひきわりを選んであげましょう。
犬用のおやつとして、フリーズドライの納豆も販売されています。
与える量
納豆を与える際は、あくまでフードのトッピングやおやつの範囲内にとどめましょう。
おやつの適量は、1日の必要摂取カロリーの10%程度です。
納豆は1パック50gで約100kcalなので、5g=10kcalで計算してみることをおすすめします。
納豆に含まれる栄養素とメリット
原料である大豆に含まれる栄養素に加え、納豆菌の発酵により生成される栄養素が含まれるため、納豆は犬の健康にさまざまな良い効果をもたらしてくれます。
ナットウキナーゼ
発酵過程で生成される酵素のひとつであるナットウキナーゼは、血栓の成分を溶かし、血液をサラサラにするため、脳血栓や脳梗塞予防に効果があると言われています。
ナットウキナーゼは主に人間での効果しか研究結果が出ていませんが、犬にも同じ血液凝固のメカニズムがあるため、犬への効果も期待されています。
大豆サポニン
大豆に含まれる大豆サポニンには、抗酸化作用、免疫力向上、血流改善などの効果があります。愛犬の老化を防ぎ、健康的な生活をサポートしてくれます。
ビタミンK
ビタミンKはカルシウムの吸収を促進するため、骨を丈夫にしてくれます。また、出血した際に血液を凝固させる作用もあります。
タンパク質
タンパク質は筋肉、皮膚、臓器などを維持し、エネルギー源にもなります。
犬にとって植物性タンパク質は動物性タンパク質より吸収されにくいと言われますが、納豆菌による発酵過程である程度分解されるため、大豆そのものを食べるよりも吸収が良いそうです。
食物繊維
納豆には、スムーズな排便を促す不溶性食物繊維が多く含まれています。
また、食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを排出したりする効果のある水溶性食物繊維も含まれています。
マグネシウム
マグネシウムは心臓の健康維持や骨・歯を作るのに必要な栄養素です。
しかし、過剰摂取するとストルバイト結石を形成しやすくなってしまいます。
犬に納豆を与える際の注意点
納豆は栄養豊富な食品ですが、犬に与える際にはいくつかの注意点があります。
1. 大豆アレルギーの有無
大豆アレルギーのある犬には与えてはいけません。アレルギーがあるかわからない場合は、まずは少量から与えてみてください。
納豆を与えた後に以下の症状がみられた場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
- 皮膚の痒み
- 目の充血
- 下痢
- 嘔吐
- 元気消失
2. 口周りの汚れ
納豆はネバネバしているため、口周りが汚れやすいです。
口周りの毛が長い犬種は特に、食後は口をよく拭いてあげる、納豆をかき混ぜすぎないなどの対策を行ってあげると良いでしょう。
3.たれなどを混ぜないで
納豆には付属のたれやからしが付いていますが、犬に与える際は絶対に入れないようにしましょう。塩分過多や消化器へ負担がかかります。
4.与え過ぎには注意
どの食材にも言えることですが、与え過ぎには注意しましょう。
納豆にはマグネシウムやタンパク質を豊富に含んでいますが、尿石症の既往がある・治療中の犬や、腎臓や肝臓の病気を患っている犬には、これらの過剰摂取は注意が必要です。
病気の治療中や薬を飲んでいる場合は、納豆を食べても大丈夫か獣医師に相談しましょう。
まとめ
納豆は犬の健康に良い栄養素が含まれており、嗜好性も高いです。
しかし、与えすぎやアレルギーなど注意をしなければ、体調の悪化につながることもあります。
既往症や治療中の病気には気をつけながら、適量をトッピングやおやつとして納豆を楽しんでみてはいかがでしょうか?
犬の飼い主さん必見!獣医師が教える日常の健康管理7カ条
愛犬の健康管理において、意識していることはどのくらいありますか?
食事や運動はしっかり管理しているから大丈夫と思うかもしれませんが、他にも日頃から注意すべき点がたくさんあります。
本記事では、犬との日常生活の中で注意してほしいことを、獣医師が詳しく解説します。
これから犬を飼おうとしている方へ
この記事を読んでいる方の中には、まだ犬を飼っていない方もいるかもしれません。
犬を選ぶにあたって、次の2つのポイントをおさえておきましょう。
好発疾患のリスク
血統書が付いているような純血種では、例えばダックスフントは椎間板ヘルニアになりやすいなどのように、遺伝的に好発する疾患がある可能性があります。
ペットショップなどでは遺伝的な疾患についての詳しい説明はない場合が多いかと思いますが、あらかじめ犬種による疾患のリスクを理解することは重要です。
疾患のリスクを理解しておけば、生活の中で注意すべきことも分かるはずですし、万が一病気になってしまったとしても、慌てずに対応できます。
運動量
犬種によって筋肉量が異なり、それによって必要な運動量も異なります。
家を空けることが多い場合は、多くの運動量を必要とする犬種を飼うことはおすすめしません。
その犬種が一日にどのくらいの運動が必要で、それが実現可能かどうか考えてみましょう。
日常でできる健康管理①体重管理は「食べ物+運動」
人間同様、犬にとっても肥満は重大な疾患リスクになります。
内臓疾患はもちろん、関節疾患などの対策のためにも体重管理は重要です。
標準体重はその子の骨格や体の大きさによっても異なるので、定期的に体重を測定し、大きな増減がないか確かめておきましょう。
フードの選択
ドッグフードの選択は、犬のライフステージに合わせて行いましょう。
また、避妊/去勢をしている子は体重が増えやすい傾向にあるので、カロリーを抑えた食事管理が必要です。
人間の食べ物をあげるのは絶対NG
犬にかわいくおねだりをされると、ついつい人間の食べ物をあげたくなってしまいますよね。
しかし、人間の食べ物はカロリーが高い上に、塩分や脂肪分なども多く含まれています。
もしかしたら、家族の中に犬に懐かれたくてこっそりと食べ物をあげてしまう人がいるかもしれません。
体重管理は、家族全員の協力が必要不可欠です。
適切な運動を
犬種や年齢によって、1日に必要な運動量は異なります。獣医師さんと相談しながら、適切な運動量を守りましょう。
また、雨が続く時期には、家の中で運動させるなどして、運動不足を防ぎましょう。
日常でできる健康管理②異物・毒物の誤飲を防ごう
家の中には、人間にとっては無害でも、犬にとって猛毒であり、誤飲すると命に関わるものがあります。
チョコレートやタバコ、人間の薬などを、犬の手の届くところに置いていませんか?また、プラスチックや電池などの誤飲事故も多い傾向にあります。
いたずら盛りの子犬の時期は特に、犬の手の届く範囲に余計なものを置かないようにしましょう。
ゴミ箱や机の上も注意
留守の間などは、どうしても飼い主の目が行き届きませんし、犬も暇になります。
遊びを求めて机の上のものや、ゴミ箱の中を漁るかもしれません。普段はイタズラをしないような性格の子でも、万が一のことを考えて、余計なものは片づけておきましょう。
できれば、ゴミ箱は簡単に開かない蓋つきのものにしたり、犬の手の届かないところに置いておくのが確実です。
日常でできる健康管理③フローリングや段差に注意
室内で犬を飼う場合、床の素材や段差には注意が必要です。
滑り止めワックスやカーペットを活用しよう
肉球には滑り止めの機能もありますが、それでもフローリングはとても滑ります。
変な踏ん張り方をすることによって、膝や腰に余計な負担がかかってしまい、関節炎などの骨関節疾患の原因となることもあります。
フローリングには、滑り止めワックスを塗ったり、カーペットを敷くなどしてできるだけ滑りにくくしましょう。
犬用の階段を活用しよう
大きな段差では転落の危険がありますし、小さな段差でもつまずいてケガをすることもあります。
ソファやベッドなどの大きな段差には、ペット用の階段を設置してあげると良いでしょう。
日常でできる健康管理④排泄物から異常を知る
排泄物(尿や便)は、犬の健康を知る大切なバロメーターです。
排泄物の量や色、回数などを毎日確認することで、小さな異常にも気付くことができるかもしれません。
犬は言葉が話せない分、人間側が体調不良を拾ってあげる必要があるのです。
日常でできる健康管理⑤ストレスの発散法を確保する
生活の中で、何がストレスになるのか、どんな手段によってストレスを発散するのかは、犬によって違います。
例えば、散歩が大好きでも他の犬に恐怖を覚えるような子の場合、散歩に行くにしてもコースや時間帯を考える必要があります。
家を留守にする時間が長い場合には、犬が留守番をしている間に退屈させないよう、おやつが出てくるおもちゃなどを利用したいですね。
日常でできる健康管理⑥スキンシップはほどほどに
愛犬がかわいいのはわかります。しかし、いくらかわいいくても過度なスキンシップはNGです。
特に、キスや口移しでの給餌は絶対に止めてください。
それは、犬から人間に感染症が移ることがあるからです。
特に、免疫力が低下している状態の人(子供やお年寄り、基礎疾患のある人)は、重篤化する恐れもあります。
日常でできる健康管理⑦定期的なお手入れを忘れずに
ヒトが定期的に髪や爪を切るように、犬にも定期的なお手入れが必要です。
爪・足のケア
爪や足裏の毛が伸びている状態だと、床で滑ってケガをするかもしれません。
また、爪を切らずに放置すると、いずれ巻き爪となり、足に食い込んでいきます。
歯のケア
歯磨きをしないと、歯周病など様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
できるだけ、子犬のうちから歯磨きに慣れさせておきましょう。
肛門腺のケア
お尻の横にある肛門腺(臭い腺)の分泌物を絞ってあげることも重要です。
排便とともに分泌物が出る子もいますが、特に小型犬では、上手に分泌物を排出できない子が多いです。
肛門腺に分泌物が溜まると袋が破け、肛門腺が破裂してしまいます。
これらのケアにはコツがいるため、いきなり行うことは難しいかもしれません。
慣れるまでは動物病院で一緒に練習しましょう。もちろん、不安だったらずっと病院で処置してもらうこともできます。
まとめ
犬と共に生活をするには、考えなければいけないことがたくさんあります。
犬の健康を守り、お互いに幸せな毎日を過ごせるように、日々の暮らしを見つめ直す時間があってもいいかもしれませんね。
愛犬にも特別なクリスマスをプレゼント!愛犬と叶えたいこと5選
街ではクリスマスソングが流れ、イルミネーションが輝き、すっかりクリスマスムードが漂っています。
クリスマスはもう目の前ですが、今年はどのように過ごすか決まっていますか?年に一度のクリスマス、今年のクリスマスは愛犬にすてきなプレゼントをして、一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
①愛犬にもクリスマスの特別なディナーをプレゼント
愛犬とのクリスマス。私たちだけ美味しい食事にケーキ、でも愛犬にはいつものごはん・・・というのは、少し寂しいですよね。せっかくの機会だから愛犬と一緒にクリスマスを楽しみたい!そんな方にオススメしたいのが、犬専用のクリスマスディナーセットです。
見た目もかわいく、きっと食べる姿を写真におさめたくなるはず。
「ディナー丸ごとはちょっと多いかも?」と思った方は、クリスマスケーキのみもオススメです。
最近は犬などのペット用のクリスマスケーキの種類も豊富で、お肉でできたクリスマスケーキや、人間用のものと間違えるくらい本格的なクリスマスケーキなどたくさんあります。
犬用のケーキの多くは、犬の体を第一に考えて作られているので安心して食べられます。クリスマスムードたっぷりのケーキをぜひ愛犬にプレゼントしてみましょう。下記の記事では、通販で購入できるクリスマスケーキを特集しています。
手作りでさらに幸せ♡
「手作りごはんに興味はあったけど、なかなか作る機会がない」「クリスマスは他と被らない特別なものをあげたい!」
そんな方は、手作りのディナーをプレゼントするのもオススメです。手作りのご飯を愛犬に喜んでもらえたらとても嬉しいですよね。最近は犬の手作りご飯レシピ専用のサイトもありますし、一般のレシピサイトでも「犬用」と検索すると意外にたくさん出てきます。
普段は忙しくて手作りできないという方も、特別な夜に特別な食事をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
手作りご飯に不安があるようでしたら、メリット・デメリットに関してまとめていますので、合わせてご覧ください。
下記の記事は、犬猫に危険な食べ物リストが載っています。知っておくと安心ですので、一度チェックしておくといいでしょう。
②クリスマスコスチュームをプレゼント
イベントといって欠かせないのがコスプレ。いつでもかわいい愛犬ですが、クリスマスはコスチュームをプレゼントして、さらにかわいく、おめかししてみてはいかがでしょうか。サンタさんの全身コスチュームはもちろん、被り物だけでもかわいく、盛り上がること間違いなしです。
お洋服が苦手な愛犬には、被り物だけでも十分、雰囲気が出ます。
③一緒に旅行へ出かけて特別なひと時をプレゼント
プレゼントの意味を込めて、愛犬と一緒にドライブ旅行へ出かけることもオススメです。ペットOKの場所を中心にプランを立てて、いつもと違う場所に出かけてみましょう。きっと特別な思い出が作れるはずです。この時期は寒いので、寒さ対策は万全に。
こちらはペットと一緒にお出かけできるスポットを特集しています。クリスマスのこの時期に一緒に思い出を作りに行きませんか?
遠出はちょっと…。という方には、犬と行ける神楽坂のお散歩スポットを散策してみるのもいいかもしれませんね。
④一緒にレストランでちょっと贅沢ディナーをプレゼント
クリスマスはおうちではなく、レストランへ外食に行く方も多いでしょう。「愛犬だけお留守番は心苦しいな・・・」と思っていたら、ぜひ検討していただきたいのが、ペットOKのレストランです。
「しつけがしっかりしていること」、「食器は自分で持ち込む」などの条件がある場合もありますが、同じ時間を過ごせる幸せを味わえるのでオススメです。なお、行ってみたけど、OKだったのはテラス席のみだった等、期待したセッティングと違う場合もあります。しっかり情報収集してから訪れることをオススメします。
渋谷区限定ですが、当サイトでもペット同伴OKのレストランやカフェを特集していますので、参考にしてみてください。
⑤クリスマスのイベントに参加してみよう
この時期は日本の各地でクリスマスマーケットが開催されます。多くの場合、野外で行われていますので、愛犬と一緒に行けるところも多いでしょう。装飾も派手で、クリスマスムードを味わうことができるので、もしお近くで催していたら、思い出作りに参加してみてはいかがでしょうか?
クリスマスマーケットとは?
ドイツをはじめとするヨーロッパ各地で開催される「クリスマスマーケット」。クリスマスマーケットの会場では、ゴスペル隊のステージやグルメ、クリスマス雑貨のお買い物が楽しめたり。クリスマスに各地で開催されるお祭りです。
イベントの特性上、人や犬の興味を引くような物が数多くあります。人も多く混雑していることが想定されますので、愛犬が不安になったり、興奮しすぎたりしないように注意してあげてくださいね。
また、ペット不可の会場もありますので、事前にクリスマスマーケットの主催者に確認すると良いでしょう。
さらにSNSで共有して、10倍楽しい!
InstagramなどのSNSでは、イベントの日になるとキラキラとしたすてきな写真で溢れます。もちろん犬などペットの写真も多く投稿されます。これまでオススメしてきた5つのことを叶えたら、写真を撮って世界中の人々に愛犬の可愛い姿を見てもらいましょう。後日、その投稿した写真を見返して、余韻に浸ることもできちゃいます。
全世界の人々に見てもらうためにはハッシュタグが重要です。下記の記事では、犬専用のハッシュタグをまとめています。「#クリスマス」と入れれば、偶然見つけてくれて愛犬のファンになってくれる人もいるかもしれません。また、ハッシュタグを検索して、他の人が愛犬とどのようなクリスマスを過ごしているか参考にしてみるのも良いかもしれません。
クリスマスにオススメのハッシュタグはこちら!
今年はどうやって盛り上がる?
世界各地で盛り上がるクリスマス。少し意識するだけで、愛犬と過ごすクリスマスは特別なものになるしょう。今年のクリスマスはいつもとは違う楽しみ方で、愛犬に楽しい思い出をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
- 改訂履歴
- 2019/12/18 情報を更新
- 2017/12/3 初版公開
飼い主に無断で食べ物をあげていませんか?その行為、「ジャーキーテロ」かも!?
みなさんは「ジャーキーテロ」という言葉を聞いたことがありますか?
「ジャーキーテロ」とは、飼い主の許可なしにペットに食べ物をあげる行為のことを言います。少し過激な表現ですが、一部のペットにとってはそれほど深刻な問題になり得ます。
他人のペットに食べ物をあげる人たちは、ただペットと仲良くなりたくて、善かれと思ってやっている場合がほとんどです。しかし、悪気なしにあげた食べ物が原因で、他人のペットの健康を害してしまうおそれがあります。
ペットを飼っている人も飼っていない人も、「ジャーキーテロ」の恐ろしさを理解して、ペットの健康を守りましょう。
ジャーキーテロが起きるのはどんな場面?
散歩中
犬の散歩は、近所の人との絶好の交流機会です。犬を飼っている人なら、散歩中に他の犬連れの人とおしゃべりをしたり、犬好きの人とコミュニケーションをとったりした経験があるでしょう。
おしゃべりをするだけなら良いのですが、犬好きの人の中には、「犬に懐かれたい、コミュニケーションをとりたい」という気持ちから、散歩中の他人の犬に食べ物をあげてしまう人がいます。
ペットを外で飼っている場合
家の庭で飼われている犬に、近所の人が食べ物をあげてしまうケースもあります。これも散歩中同様、犬に懐かれたいがために食べ物をあげてしまう場合がほとんどでしょう。
また、犬に限らず、外を出歩いている猫に食べ物をあげてしまう人もいるかもしれません。
譲渡会
犬や猫の譲渡会で、無断で食べ物をあげてしまう人もいます。
譲渡会でのジャーキーテロは、「飼い主がいなくてかわいそう」「おいしいオヤツを食べたことがないのでは」といった、動物への同情から起こることが多いです。
どうして無断で食べ物をあげてはいけないの?
動物にも食物アレルギーがあるから
人間同様、動物も食物アレルギーを持っていることがあります。
「犬にあげてはいけない食べ物」「猫にあげてはいけない食べ物」があるのは知っている人も多いでしょうが、個体特有のアレルギーは他人にはわかりません。
動物は言葉を話せませんから、与えられたおいしそうな食べ物は口にしてしまうでしょう。アレルギー反応を起こしてしまえば、最悪の場合、死に至ることもあります。
ペットフードの品質管理はまだ不十分だから
先日ペットフードによる食中毒が原因で、15匹の犬が死亡する事件が起きました。ペットフードは人間の食品と同じレベルの細菌基準が設けられておらず、安全性が不確かな製品も存在します。ですから、多くの飼い主は製品を吟味したり、手作りをしたりするなど気を使っています。
もしその食べ物が安全だったとしても、他人から与えられた食べ物に対し、不安になる飼い主もいるでしょう。食中毒については、こちらの記事をご覧ください。
カロリーオーバーになるから
多くの飼い主は、ペットの体型や健康維持のためにカロリーを考えて食事の量を決めています。ですから、予期せず他人から食べ物を与えられてしまえば、カロリーオーバーになってしまうおそれがあります。
特に小型犬にとっては、ほんの少量でも大きな影響になりえるのです。
飼い主はどうしたらジャーキーテロを防げる?
食べ物をあげてはいけない理由を明確に伝えよう
大抵の場合、ペットに食べ物を与える側に悪意はありません。むしろそういう人たちは動物好きの人が多いように思います。
ですから、どうして食べ物をあげてほしくないのかを明確に説明すれば、動物のために食べ物を与えるのをやめてくれるでしょう。
散歩に自分の食べ物を持参しよう
「散歩中にむやみに食べ物をあげられるのは困るけど、なかなか断りにくい…」という場合は、自分で適量の食べ物を持参するとよいでしょう。
「食べ物に気を使っているので」と説明して、持ってきた食べ物をあげてもらうようにすれば、アレルギーや品質、カロリーのことを心配せずに済みます。
また、散歩中に食べ物を持ち歩くことでトレーニングへとつなげることも可能です。散歩中のトレーニングについては、こちらもご覧ください。
食べ物なしでも仲良くなれる!
推測ではありますが、他人のペットに食べ物をあげてしまう人は、ペットと仲良くなりたい気持ちが強いのでしょう。そんなみなさんにお伝えしたいのが、「食べ物なしでも動物と仲良くなれる」ということです。
特に、散歩中の犬と仲良くなるには、次のポイントを意識してみるとよいでしょう。
ゆっくりしゃがむ
立った状態で上から見下ろされると、犬は威圧感を感じてしまいます。犬に対して、上から覆いかぶさるようにするのはご法度です。
姿勢を低く、自分を小さく見せることがポイントです。
視線を合わせすぎない
かわいいとついつい見つめてしまいますが、犬によっては視線を合わせることを「敵意」だと感じる場合があります。
視線を少しそらして、敵意のないことを示しましょう。
やたらと触ったり騒いだりしない
犬によって個体差はありますが、慣れている人以外に触られることを警戒する犬もいます。実際、触られることをストレスに感じる犬もいます。また、大きな声で話しかけられると落ち着かない犬もいます。
犬に接するときは「優しく、穏やかに、少しずつ」を意識しましょう。犬の方から近寄ってくるまで我慢です。
ジャーキーテロ根絶に向けて
今回は、「ジャーキーテロ」という少し過激で聞き慣れない言葉をテーマにお伝えしました。
食べ物をあげる側に悪意はない場合がほとんどですが、その行為が動物の健康を害する可能性があります。動物が好きで、良かれと思ってしていることが、迷惑になるかもしれないというのはショックですよね。
ペットを飼っている人も飼っていない人も、ジャーキーテロの怖さを理解して、動物にとってよりよい社会を作っていきたいですね。
あげるべき?あげないべき?猫が食べる草「猫草」とは。
猫ちゃんが食べる草、「猫草」をご存知ですか?
猫ちゃんと暮らし始めたばかりの飼い主さんの中には、その存在を知らないという方も少なくないと思います。
こちらの記事では、猫ちゃんが食べる「猫草」とは何なのか。また、その必要性や注意すること等をご紹介します。
猫草って何?
「猫草」とは、猫が食べる草の総称です。「猫草」として扱われる植物は、以下のような植物です。
- エンバク(燕麦)
- 大麦
- 小麦
- ハルジオン
- イヌハッカ
- セイタカアワダチソウ
- メヒシバ
猫ちゃんが食べる草は猫草と呼べるので、他にも多くの種類があります。
しかし、猫ちゃんは食べられない植物も多く、注意が必要です。草が好きだからと思って、何でもかんでもあげてしまうと危険なので、気をつけましょう。
猫草の役割
「猫草を食べることによる効果」に関しては、諸説あります。「飲み込んだ毛を吐き出すため」「胃腸を整えるため」「栄養を取るため」等々です。
しかし、どの説も明確な裏付けはありません。
ただ、積極的に草を食べる猫ちゃんは実際にいますから、嗜好品としての役割が強いのではないかと言われています。草を食べること自体が快感なのかもしれません。
猫草はあげた方が良いの?
猫草は、「あげなくても問題はない」と言えるでしょう。
猫草を食べなければならない理由というのは、現段階では証明されていません。
ただ、草を好む猫ちゃんの場合、とても喜んでくれると思いますので、欲しがっている子にはあげてみてはいかがでしょうか?
猫草をあげる時に注意すること
猫草をあげる時に注意したい点が3つあります。
①一気に大量に食べさせない
一気にたくさんの量の猫草を食べさせないように気をつけましょう。なぜなら、消化しきれずに下痢・嘔吐を引き起こす場合があるからです。
一気にたくさん食べてしまう猫ちゃんは、飼い主さんが1本1本あげる等、管理しながらあげましょう。
また、体質に合わない場合も、下痢・嘔吐などの症状がでることがあります。猫草によって、下痢・嘔吐の回数が増えるようであれば、あげないほうが良いでしょう。
あげるかあげないか、猫ちゃんの健康を脅かすことがないよう、慎重に判断する必要があります。
②子猫・老猫には食べさせない
成長期の子猫や老猫ちゃんの場合、消化機能がまだしっかりしていないことが考えられます。
消化機能がしっかりしていないのにあげてしまうと、消化できず、下痢・嘔吐をする可能性もあります。
猫草を食べたことのない子猫・老猫ちゃんに与えるのは避けましょう。また、ずっと嗜み続けていた老猫ちゃんは、様子を見ながらあげることをおすすめします。
③お部屋の観葉植物に注意
猫草が大好きな猫ちゃんは、他の植物にも興味を示す可能性が高いです。そんな猫ちゃんがいるお部屋に、有害な観葉植物を置いたりすると大変危険です。
猫ちゃんの安全のために、食べてしまうかもしれない植物には特に気をつけましょう。
以下の記事では、猫ちゃんにも安全な観葉植物をご紹介しています。興味のある方はご参照ください。
どうする?猫草の栽培
もし、猫草をあげてみたいという場合、その入手方法や栽培の手間のかけ方は様々です。
ご自分で栽培するために必要なものを一通り用意して、一から栽培しても良いですし、栽培キットを購入するのも良いでしょう。
猫草は、下のような商品があります。
育っていない猫草を購入すると、食べられるようになるまでに1〜2週間必要になることもあります。もし、すぐに食べさせたいようであれば、成長した猫草を購入した方が良いでしょう。
食べるも食べないも「猫ちゃん次第」
もちろん、中には猫草を積極的に食べない猫ちゃんもいます。その場合は、無理にあげたりしなくて大丈夫です。
猫草は食べなくても健康上問題ありませんから、猫ちゃんが食べたいようならあげる、いらないようならあげないで良いと思います。
猫ちゃんが喜ぶことをしてあげたいと思ったら、ぜひ、猫ちゃんの反応を見ながらプレゼントしてあげてくださいね。
猫草の必要性など研究が進むに連れ、新しいことが分かってきたら、またレポートしたいと思います。