初めての犬の飼い方【飼い始めてから】
犬を飼うのが初めての場合、何をどのように世話すれば良いのか、何を優先すべきなのか、心配や疑問が生じることもあるでしょう。
この記事では初めて犬を飼う方々に向けて、基本的かつ重要な知識をまとめました。
ご縁があって迎えた子に幸せな暮らしをさせてあげられるよう、犬の飼い方について学んでいきましょう。
新しい環境に慣れさせる
待ちに待った犬を家にお迎えした時は、とても嬉しい瞬間ですが、犬にとっては急に環境が変わり、大きなストレスを抱えやすい時でもあります。犬が不安を抱いたり、体調不良を引き起こさないよう、注意しましょう。
できるだけ落ち着いた環境で過ごさせましょう
新しく迎えた子犬が、元いた場所から家に連れて来られた際に体調不良になることを「ニューオーナーシンドローム」と呼びます。犬を飼いたかった方にとっては、やっと子犬を迎えた喜びから、つい構いすぎてしまうことがありますが、最初の一週間ほどは過度に接し過ぎず、静かに過ごせる環境を整え、食事や睡眠に注意し、徐々に新しい環境に慣れるように心掛けましょう。
ニューオーナーシンドロームの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
これから子犬を迎える方は必見!ニューオーナーシンドロームとは?
夜鳴きをする場合は
母犬や兄弟犬と一緒に過ごしていた子犬の場合、夜寝る時に不安や寂しさから夜鳴きをすることがあります。多くの場合、心細さから吠えているため、叱ることは避けましょう。叱ることで不安を増幅させてしまう可能性があります。一般的には一週間程度で改善することがほとんどですが、長期にわたって続く場合は、獣医師など専門家に相談することをおすすめします。
子犬の夜鳴きの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
子犬が夜鳴きする5つの理由とそれぞれの対策をご紹介!
名前をつけて手続きをする
犬を飼い始めたら、自治体に登録しなければなりません。そのためにも、犬の名前をつける必要があります。
名前をつける
新しく迎えた犬に素敵な名前をつけようと思っても、なかなか良いアイデアが浮かばないこともあるかもしれません。愛犬の名前は、これから十数年にわたって呼ぶことになります。大切な家族の名前ですから、じっくり考えて名付けましょう。
愛犬の名前についてはこちらの記事をご覧ください。
オシャレでかわいい犬の名前、おすすめ決定版!
自治体に犬の登録をする
犬を飼う場合、飼い主は犬を飼い始めた日(生後90日以内の犬については生後90日を迎えた日)から30日以内に、犬の登録をしなければなりません。
登録は1頭の犬につき、基本的には生涯に1回行うものですが、引っ越した場合や犬を譲り受けて飼い主が変わった場合は再登録の手続きが必要となります。
犬の登録についてはこちらの記事をご覧ください。
犬を飼い始めたら「登録」「予防注射」が義務って知ってた?
健康管理とワクチン接種
愛犬と長く幸せに暮らしていくためには、健康に気を配ってあげることは非常に重要です。
かかりつけの動物病院を見つけよう
犬を飼い始めてから、最も深く長く関わることになる場所は動物病院かもしれません。ワクチン接種の時だけでなく、もし犬が体調を崩した場合にも頼れる病院を事前に探しておくことが重要です。
動物病院についてはこちらの記事をご覧ください。
良い動物病院の探し方・選び方
ワクチンで病気を予防しよう
犬には、飼い主の義務として必ず接種させなければいけない「狂犬病ワクチン」と、飼い主の判断で病気から守るために接種する「混合ワクチン」があります。どちらのワクチンも、獣医師の指示に従って適切に接種することが重要です。
犬のワクチンについてはこちらの記事をご覧ください。
【獣医師監修】改めて確認しよう!犬のワクチン接種と注意点
駆虫薬で病気を予防しよう
「フィラリア症」「エキノコックス症」「ノミ・ダニ」などの寄生虫による感染症は、駆虫薬で防げる可能性が高い病気です。病気によっては人間にも感染し、重篤な症状を引き起こすことがあるので、家族全員を守るためにも、確実に予防しましょう。
駆虫薬で予防できる病気についてはこちらの記事をご覧ください。
【犬編】ワクチン・駆虫薬で予防できる病気と、その他の病気の予防法
犬が食べると危険なものを知っておこう
人間の食品の中には、犬にとって有害な食材が存在します。全ての有害な食材を完全に把握する必要はありませんが、中には少量の摂取でも死に至る危険な食材もあります。特に有害な食材を把握し、間違って与えないように注意し、犬が盗み食いできないように対策を講じましょう。
犬が食べると危険な食材についてはこちらの記事をご覧ください。
最低限知っておくべき、危険な食べ物リスト【犬猫版】
ごはんのあげ方に注意しよう
多くの犬にとって、ごはんは一日の中で最も楽しい時間ではないでしょうか。しかし、ごはんのあげ方に注意しないと「胃拡張・胃捻転症候群」という病気を引き起こす可能性があります。この病気は重篤な場合には命に関わることもありますので、特に早食いや大量食い、食後の激しい運動は避けるように注意しましょう。
胃拡張・胃捻転症候群についてはこちらの記事をご覧ください。
ごはん直後の犬の散歩は危険!胃捻転の症状と対策
しつけ・トレーニングをしよう
犬のしつけやトレーニングは様々なものがありますが、ここでは飼い始めた頃に必要なものをご紹介します。
トイレのしつけをしよう
家に新しく迎えた室内犬にとって、トイレトレーニングは避けて通れないものです。初めて犬を飼う方にとっては、上手くいかずに疲れ果ててしまうことも珍しくありません。人間にとってはトイレの失敗は不快なものですが、ついつい叱ったり大声を出したりしてしまうことは避けましょう。トイレの失敗を叱っても良いことは全くありません。犬によってトイレの習慣も異なるため、毎日のトレーニングを気長に続けることをおすすめします。
トイレトレーニングついてはこちらの記事をご覧ください。
[トイレの失敗5選]愛犬を叱る前に見直したい飼い主の対応
社会化トレーニングをしよう
生後4週齢から13週齢までの期間を「社会化期」と呼び、この時期はさまざまな経験を柔軟に吸収できる貴重な時期です。十分な社会化が行われないと、いろいろなものを必要以上に怖がったり、音に過敏に反応したりするなど、犬が平穏な生活していくのが難しくなり、飼い主にも大きなストレスがかかる可能性があります。重要な社会化期を逃さず、積極的にトレーニングを行いましょう。
社会化トレーニングついてはこちらの記事をご覧ください。
獣医師が教える子犬のしつけ①〜社会化期にやるべき5つのこと音に怯えないようにするにはこちらの記事をご覧ください。
愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選
体のどこでも触れるようにしよう
犬の健康管理や飼い主とのコミュニケーションにおいて、犬の体を触る機会は多くあります。しかし、触られることに慣れていないと、それは犬にとって大きなストレスとなります。犬が触られるのを嫌がるため、病気やケガの発見が遅れたり、他人に撫でられる際や動物病院での診察時に人を咬んでしまい、トラブルが発生することもあります。特に鼻先や尻尾、四肢の先端などは、犬が触られるのを嫌がりやすい部位ですが、徐々に触られることに慣れさせるようにしましょう。
体を触れるようにするにはこちらの記事をご覧ください。
獣医師が教える子犬のしつけ③〜ボディコントロール
甘噛みを直そう
子犬を迎えた際によくある悩みの一つが、甘噛みです。子犬は好奇心や物を確かめるため、何でも噛む傾向があります。これは人間の赤ちゃんが何でも口に入れるのと似ています。しかし、子犬の歯は成犬に比べて細く、甘噛みであっても痛みを感じます。甘噛みが習慣化することを防ぐために、積極的に対処しましょう。
甘噛みを直すにはこちらの記事をご覧ください。
[子犬の甘噛み]叱る前に知ってほしい原因と対策
まとめ
初めての犬を飼う時は、喜びと共に失敗や学びの連続です。大変なことも多いと思いますが、ご自身が飼い主として成長することで、愛犬との絆が深まっていく過程を楽しんでみてください。
多くの人と、その愛犬が共に幸せに暮らせることを願っています。
ペットを飼う前に知っておきたい!飼い主が負う「責任」って?
私たちは社会の中で生きていますから、毎日責任を持って行動することが求められていますよね。
「飼い主になる」という決断にも、もちろん責任が伴います。
すでにペットを飼われている飼い主さんの多くが、この責任をしっかり理解して、かけがえのない日々をペットと過ごしています。
こちらの記事では、ペットと全ての人が暮らしやすい社会のための「飼い主さんが負う責任」についてご紹介します。
ペットと第3者に対する責任
今回は、「ペットに対する責任」と「第3者に対する責任」の2つについてご紹介したいと思います。
動物の愛護及び管理に関する法律の7条には以下のようにあります。
動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、
その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、
動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。
(動物の愛護及び管理に関する法律 7条)
飼育するペットを大切にし、そのペットが周りの人々に迷惑をかけないように努めることが求められています。
また、環境省は「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」という基準を告示しています。飼養、管理の基準が具体的に載っていますから、一度読んでみることをおすすめします。
このように、法律ではっきり明記されていますから、違反すれば刑罰が課せられることもあります。
それでは1つ1つみていきましょう。
ペットに対する責任
まず、飼い主さんが負う責任の1つが「ペットに対する責任」です。特に重要なのは、以下の3つです。
- 動物の種類に応じて、適正に飼養する
- ペットの健康と安全を確保する
- ペットを捨てない
適正に飼養する責任
動物の愛護及び管理に関する法律(略称:動物愛護法)には「命ある動物を、むやみやたらに殺したり、傷つけたり、苦しめたりしないように」とあります。
その動物に適した環境で飼育し、動物を苦しめないようにしなければなりません。
健康と安全を保持する責任
ペットの健康を維持し、安全を守る責任があります。
動物には人間にない特有の感染症があります。その病気に関する正しい知識を持ち、予防に努めましょう。
(例)犬は「狂犬病予防法」により、「犬の登録」と「狂犬病の予防注射」が飼い主に義務付けられています。
捨てない責任
「ペットを飼う」ということは、その生命を守り、共に生きるということです。大切な命を前に、お世話は大変だから放棄するなどといった無責任なことは、どんなことがあっても許されません。
動物の愛護及び管理に関する法律(略称:動物愛護法)では、ペットを捨てることを禁止しています。刑罰も設けられています。
さらに、捨てたペットが他人に危害を加えると、捨てたといっても、飼い主は刑法上の過失傷害罪に該当することになります。
近年、殺処分の問題が取りざたされるようになりましたが、そもそもペットを捨てることは倫理上の問題だけでなく、法律により禁止されている立派な犯罪なのです。
お別れの時まで責任をもって。
ペットが死んでしまう時まで、飼い主さんは責任を持たなければなりませんから、弔いをしてあげましょう。
むやみやたらに公共の場所に埋めると、罰せられます。
ペットとのお別れの時まで、飼い主としての責任をしっかり果たすことが大切なのですね。
第3者に対する責任
飼い主さんは「第3者に対する責任」も持たなければなりません。他人に迷惑をかけないためのマナーやルールをしっかり守ることができているかが大切です。
こちらは見落とされがちで、許されると思っていたことが許されず、トラブルに発展することもあります。
悪臭や鳴き声等のトラブル
特に鳴き声などの騒音トラブルや、糞や尿の不始末による悪臭、抜け毛や羽根については、周囲の人を思いやる心が必要です。
近隣の家の住民がこれらに悩まされ通院するようになると、民事上、治療費を請求することができます。
また、最近では、外で糞尿をさせることもマナー違反であると言われるようになりました。家の中の決められた場所のみで排泄をするようにするには、トレーニングが不可欠になってきます。私たち飼い主は、時代の変化とともに、こういった面までサポートすることが求められるようになってきています。
ペットが苦手な人への配慮を。
ペットはとてもかわいいですよね。気づかないうちに、ついつい甘くなってしまうこともあるかもしれません。そして知らぬ間に、動物が苦手な人に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
難しいかもしれませんが、一度飼い主として、動物が苦手な方の立場にも立って考えてみることをおすすめします。
筆者の身近に、動物が苦手な方がいるのですが、決してペットが嫌いだからと嫌がらせをしたり、いじめたい訳ではありません。苦手な方にもペットの理解が広がり、暮らしやすい社会になるよう、配慮を忘れないようにしましょう。
すべての人とペットが気持ちの良い社会に。
いかがでしたか?動物が大好きな皆さんにとっては、当たり前の内容も多かったかもしれませんね。
動物が好きな人も、苦手な人も、お互いのことを考えながら気持ちの良い生活を送れる社会を実現したいですよね。
また、人が気持ちよく暮らしている場所で、ペットも安心して暮らせる環境を与えてあげたいですね。
人に懐いてかわいい!うずらと暮らすということ。
皆さんは、うずらという鳥を知っていますか?スーパーなどで「うずらの卵」が売られているので、ご存知の方も多いでしょう。
実はこのうずら、ペットとして飼うことができ、一緒に暮らすことができます。
「大切な家族を増やしたい」「素敵な時間を共に作りたい」と考えている皆さんに、「うずらとの生活」をご紹介します。
「うずら」ってどんな鳥なの?
うずらは、鳥綱キジ目キジ科ウズラ属に分類される鳥類です。日本原産で、冬には九州地方から四国地方に移動する渡り鳥でもあるのです。
ただ、積極的に飛ぼうとはしません。地に足を付けている時間の方が、空にいる時間よりも長いです。移動のときは、ジャンプをすることが多いです。
どんな性格?
うずらの性格を一言で表すなら「臆病」です。
大人のうずらを懐かせるのは難しいと言われていますが、雛から大切に育ててあげると懐くことが多いです。
臆病なうずらですから、雛のときからスキンシップをとり、警戒させないように気をつけることが大切です。
羽毛の生え替わりの時期は神経質になり、攻撃的になってしまうこともあります。しかし、1〜2週間程度で元に戻ります。
砂浴びが好き?
うずらは砂浴びをすることが好きです。砂浴びは、体に付いている害虫を落としたり、ストレスを発散する効果があると言われています。
一緒に暮らすことになったら、砂浴びに使用する砂を用意してあげることになります。
砂は、うずらが食べてしまっても害のない「焼き砂」や「チンチラサンド」ですから、そういったものも必要になると想定しておきましょう。
うずらは何を食べるの?
うずらは何を食べるのでしょうか?一緒に暮らす生活が、どのような生活になるのかを考える上で、是非知っておきたいですよね。
最初のうちは、うずら専用の餌を与えることをオススメします。最も安心して与えることが出来るでしょう。
また、昆虫や野菜、果物等も副食として食べます。
卵を産む生き物ですので、カルシウムも多く必要です。市販の、鳥用のカルシウムやカルシウムサプリメントも積極的に与えなければなりません。
うずらの飼育環境
うずらを飼うためにどのような環境が必要なのでしょうか。
ケージは高さのあるもの
ケージは高さのあるものが必要です。
先ほども触れましたが、うずらは積極的に飛ぼうとはしません。移動時はジャンプをすることが多いです。さらに、驚いた時にもジャンプをします。
もしケージの高さが低かった場合、ジャンプをした時に頭を打ってしまいます。ですから、ケージは高さのあるものが必要です。
寒さ対策をする
うずらは、雛の時期は寒さにとても弱いです。パネルヒーターやひよこ電球を使用して、温かい環境を整えてあげる必要があります。
また、大きくなったうずらでも、冬場はヒーターが必要になります。
糞の処理はこまめに。
うずらは糞の量が多いです。清潔な環境にしてあげるために、ほぼ毎日床材の交換を行うという飼い主さんがほとんどです。
うずらのために、毎日時間をかけて様子をみてあげなければなりません。
うずらとどこで出会う?
うずらとは、どこで出会うことができるのでしょうか?
ペットショップ
うずらは、家禽類を取り扱っているペットショップで購入できます。
「懐いてほしい」とお思いでしたら、雛の購入をおすすめします。ただ、雛は飼育環境をしっかり整え、一日寄り添ってあげられる体力と時間が必要です。一日中付き添うというのは、かなり大変ですので、その覚悟が出来た方のみにしましょう。
大事な大事な命ですから、環境が整い、時間も確保できるようになってから家族に迎えましょう。
譲り受ける
もし、身の回りでうずらの里親を探している方がいらっしゃったら、里親になるという選択肢もあります。
「ペットのおうち」というサイトでは、里親を募集している飼い主さんと繋がることができます。
うずらの卵を孵化させる?
うずらと言えば、スーパーマーケットなどで売られている「うずらの卵」を想像する方も多いのではないでしょうか。稀に、その卵を孵化させることができます。
以前「小学生がスーパーマーケットで売られていたうずらの卵を孵化させた」というニュースが話題になりました。(HUFFPOST「小5が育てるウズラ3羽、スーパーの卵からふ化」)
そのニュースの記事でも触れられていますが、スーパーマーケットで買ったうずらの卵が孵化する確率はとても低いです。
その理由は、販売されているほとんどの卵が無精卵だからです。ただ、ごく稀に有精卵が混じってしまうので、絶対に孵化しないとは言い切れないのです。
小学生でも孵化させることができるので、安易な気持ちで孵化に挑戦する方もいます。
しかし、孵化した後、長い時間を共に過ごすことになるということは忘れてはいけないでしょう。
挑戦したい気持ちがあっても、うずらと飼い主さんの幸せのために、しっかりとお世話をし続けることができる時だけ挑戦するようにしましょう。
注意!鳴き声が大きい
うずらと家族になる前に注意しておきたいことの1つに、鳴き声が大きいという点があります。
朝の4〜5時頃、鳴き始めることが多いので、近所迷惑にならない環境や、防音の対策が必要です。
ご近所トラブルなどに不安がある方は、気をつけてくださいね。
家族になる責任とかけがえのない時間
いかがでしたか?
どんなペットも、幸せな時間を共に歩めるという幸せがあります。どんな動物と一緒に暮らすか、うずらと一緒に暮らすか、こちらの記事の情報をぜひ参考になさってください。
ただ、うずらを飼うということは決して簡単なことではありません。
時間を確保することが難しい方は、うずらと飼い主さんの幸せのために、もう一度ゆっくり考えることをおすすめします。
皆さんがペットとの素敵な時間を過ごせますように。
愛犬の「かまって」を察知!甘えている時の行動とその理由とは?
毎日かわいい愛犬。皆さんは、そんな愛犬の「かまって!」に気づいていますか?
飼いはじめたばかりだと、どんな行動が甘えていると言えるのかわからないこともありますよね。
こちらの記事では、そんな初心者飼い主さんのために、わんちゃんが「甘えるときの行動とその理由」についてご紹介します。
愛犬が甘えている時の行動7つ
愛犬は、甘えるときにどのような行動をするのでしょうか?一緒にみていきましょう。
①顎を乗せる
愛犬が、寛ぐ飼い主さんの足などに顎を乗せてきたら、甘えていると考えることができます。
ワンちゃん自身も安心してリラックスをしています。信頼している飼い主さんだからこそ、顎を乗せることができるのです。
もし顎を乗せてきたら、頭から身体を撫でてあげましょう。さらに安心し、喜んでくれるはずです。
また、撫でてあげるときにわんちゃんの目にも注目してみてください。もし眠そうな目であれば、そのまま安心できる飼い主さんの下で眠りたいのかもしれません。わんちゃんのリラックスした表情は、私たちの心も幸せにしてくれますよね。
②前足を乗せる
愛犬が飼い主さんの腕や足などに前足を乗せて、じっと見つめてきたら、甘えていると考えられます。飼い主さんの意識を自分に向けたいと思っているのです。
前足を乗せてくる前に、すでにたくさん遊んでいたら「まだ遊んで」という気持ちの表れかもしれませんし、ご飯を食べていたら「もっとご飯をちょうだい」という気持ちかもしれません。
この時、可愛いからと何でも言うことを聞いてしまわないように気を付けましょう。同じ事をしたらまた遊んでもらえる、またご飯をもらえると思い、要求が進んでいきます。
③お腹を見せる
愛犬が、ごろんとひっくり返ってお腹をみせてきたら、飼い主さんを本当に信頼しているということかもしれません。
お腹はわんちゃんの急所です。その弱点を見せているということは、心から安心していると考えられます。うれしいですよね。
ただし、気をつけたいこととして、これは「もうやめて!」という降参のポーズでもあります。愛犬がやめてほしいと思ってこのポーズを取っているのに、しつこく続けていると、最終的には噛まれてしまう事もあります。
単純にお腹を見せているから甘えているとも言えません。その時の状況を見て、総合的に判断しましょう。
④手や顔を舐める
顔や口の部分をなめるときは、飼い主さんの事がとにかく大好きで甘えているとも考えられます。
子犬が親犬にごはんをねだる時にする行為でもあるので、わんちゃんが飼い主さんを親犬のような存在だと思っているのかもしれませんね。
⑤飼い主についていく
愛犬が、金魚の糞のように、飼い主さんの後をついていくときは、飼い主さんと「離れたくない」「遊びたい」と思っている心の表れの可能性が高いです。
特に、甘えん坊なわんちゃんがする行動で、飼い主さんを必要としています。
ただついていくだけの場合は、「ごはんがほしい」「トイレに行きたい」という気持ちの事もあるので、前後の行動で判断する必要があります。
また、飼い主さんと離れることを不安に感じる気持ちが増大していくと、分離不安症に繋がる可能性もあるので、気を付けましょう。お留守番が難しくなってしまいます。
⑥「クンクン」鳴く
普段はワンワン吠えていても、クンクンと鳴くときがあります。これは、かまってほしいときにすることが多いでしょう。
わんちゃんが飼い主さんにかまってほしいと感じているので、近寄って様子をみてあげましょう。通常は、身体を寄せて、クンクンと鳴いてきたりするので、他の行動と一緒に行うケースが多いでしょう。
ただ、鳴いているからと言って、すぐに駆け寄るようにしていると、鳴くという行動が強化されて、愛犬が寂しいと思ったらすぐに鳴くようになっていきます。適度に様子を見てあげる事が大事になってきます。
⑦身体を寄せる
身体を寄せてくるときは、甘えていることが多いです。「甘えたい」「遊びたい」と感じていると考えられます。特に、背中を向けて、身体をすり寄せてくる時は、甘えていると言えるでしょう。
また、ベッドで飼い主さんが寝ている時に寄ってくることも甘えていると言えます。飼い主さんが大好きなので、ベッドの飼い主さんの香りに包まれて眠りたいのかもしれません。
どうして甘えるの?
犬の祖先と言われている狼は群れで行動する動物です。そのため、1人の時間は寂しく感じてしまうと言われています。信頼できる飼い主さんは、その寂しさを取り去ってくれる大切な人なのです。
そんな飼い主さんが他のことをしているときに、「かまってほしい」と感じ、その結果として行う行動が以上のような行動なのです。
もし、本当に甘えているのかわからなかったり、不安に感じたら、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家の方に相談することをおすすめします。
犬のボディランゲージはとても難しく、周りの状況や飼い主との信頼関係など、総合的に判断する必要があるためです。一見、甘えているのかな?と思えるような行動でも、実際はそうではなかったということもあるのです。
「甘やかしすぎ」に注意
わんちゃんに甘えられると、その可愛さからついついかまいすぎてしまうことがあります。しかし、かまいすぎてしまうことは必ずしも良いことだとは限りません。
あまりにも過剰に甘えてくる場合は、飼い主さんに依存させないよう、無視することも大切になります。また、上記にも少し記載しましたが、愛犬の要求に従ってばかりいると、その行動が強化され、要求が過熱していく事があります。
その結果、飼い主さんの姿が見えないときに、鳴き続けたり、落ち着きがなくなったりと、問題行動へと発展していく場合が少なくありません。
すでにそのような行動をしており、困っている場合は獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
愛犬との素敵な時間を。
わんちゃんに甘えられたり、信頼されているとわかると、とてもうれしい気持ちになりますね。
犬の気持ちに興味を持たれた方は、以下の「犬のボディランゲージ」に関する記事もおすすめです。ぜひご参照ください。
これからも愛犬との素敵な時間をたくさん過ごせますように。
猫を迎える前に準備しよう!必要なものリスト。
猫ちゃんとの新しい生活を始める皆さん、おめでとうございます。
初めて猫ちゃんを迎える時は、楽しみであるのと同時に、準備がしっかりとできているのか不安になりますよね。
そこで、こちらの記事では、「猫を迎える前に準備しておきたいもの」をご紹介します。
迎える前に準備するもの5つ
ここでは、猫ちゃんを迎えてからすぐに必要になるものをご紹介します。迎える前に準備しておくと安心です。
①猫用食器
猫用食器は、「飲み物用」と、「食べ物用」の2種類が必要です。人間が毎日食事をとるように、猫ちゃんも毎日食事をします。
ただ、猫ちゃんは、食器が気に入らない場合、食べ物を食べなくなることもあるということを知っておきましょう。
猫ちゃんが食器を気に入ってくれるかどうかは、実際に食べてもらわなければ分かりませんが、好んでもらえる確率が高い食器をあらかじめ用意しておくことはできます。
以下の記事では、猫用食器の選び方をご紹介しています。
「猫ちゃんが好む食器はどんな食器なのか」ということについて、興味のある方はぜひご参照ください。
また、以下の記事では猫用食器の洗い方をご紹介しています。
猫用食器専用の洗剤や、猫用食器のためのスポンジを用意することをオススメしています。予め用意しておいても良いかと思います。
②トイレ・猫砂
猫ちゃん用のトイレと、その中にいれる猫砂は生活する上で必須のアイテムです。トイレの形や猫砂の種類はかなり豊富です。初めて選ぶ方は迷ってしまうかもしれません。
下の記事では、猫砂の種類やその特徴についてご紹介しています。最初の猫砂を何にするのか悩んだら、参考にしてください。
また、形も様々です。おしゃれな猫のトイレもあるようですので、インテリアにこだわりのある方は、ぜひご参照ください。
③キャットフード
手作りや市販のものが考えられますが、しっかりとした知識をお持ちでない限り、まずは市販のものがオススメです。市販のものでも、「総合栄養食」と表記されたものを必ず用意しましょう。
また、新しく選んで購入するのも良いのですが、可能であれば、猫ちゃんが幼少期に食べていたフードを用意しておくと安心です。その猫ちゃんを育てた方に聞いてみると良いでしょう。
キャットフードは、その保存方法にも注意する必要があります。以下の記事で、おすすめの保存方法についてご紹介しています。保存について心配の方は、記事を参考にしながら、予め保存用アイテムをご用意ください。
④キャリーバッグ
猫ちゃんをおうちに迎える時に、キャリーバッグで運んでくる予定の方は、すぐに使用するアイテムとなります。
他にも、病院へ連れて行く時や、災害の時等、様々なシチュエーションで役立ちますので、買っておくと良いかもしれません。使用する際には、中にペットシートを敷くと安心できます。
こちらの記事では、猫用キャリーバッグのおすすめをご紹介しています。キャリーバッグを選ぶときのポイントについても書かれていますので、気になる方はご参照ください。
⑤爪とぎ
猫ちゃんは爪とぎをします。爪とぎによって、家の壁やソファなどの家具がどんどんダメになっていくといった話はよく聞きます。ですから、爪とぎが出来る場所を用意してあげる必要があるのです。
必ずその爪とぎの場所でやってくれるとは限りませんが、少なくとも様々な家具にガリガリしてしまうのを減らしたり・防ぐことができます。
もちろん、猫でもしつけをすることは可能です。爪とぎをしても良い場所を用意し、そこで爪とぎをしてもらうようにすれば、家具など生活用品へのダメージも軽減することができます。
下の記事では、猫の爪とぎの選び方・おすすめをご紹介しています。タイプ別に詳しく書かれているので、「何が良いのかわからない・・・」という方はぜひご参照ください。
後々必要になるもの
- 爪切り
- 猫用ブラシ
爪切りや、猫用のブラシは、後々必要になることが多いです。
爪を切らなければ、家の中の爪研ぎの被害が拡大します。こまめに伸びていないか確認すると良いでしょう。
また、慣れていないと、猫ちゃんの爪を切るのは大変かもしれません。「出来ないかも」「怖いので、誰かに頼みたい」と感じたら、必ず獣医さんにお願いしましょう。
爪切りのお手入れ方法は以下の記事でご紹介しています。
また、猫用ブラシもおうちに1つあると良いと思います。こまめにブラッシングしてあげることで、抜け毛などを防ぐことができます。
猫用ブラシに迷ったら、以下の記事でおすすめの猫用ブラシを紹介していますので、参考になさってください。
あると便利なもの
- ケージ
- 猫用ベッド
- キャットタワー
- おもちゃ
- 消臭グッズ
- ロールクリーナー
- 猫草
ケージや猫用ベッドは、最初に用意しておくと良いものですが、猫ちゃんが使わないこともあります。必ず用意しなければならないという訳ではありませんので、こちらでご紹介しました。
何年も共に生活をするうちに、「我が家に必要なもの」が分かると思いますので、最初から全てを購入する必要はないと思います。
「あると便利なもの」は、必要だなと感じたり、試してみたいと感じたら、購入してみてくださいね。
始めから完璧を目指さず、徐々にでも大丈夫ですよ。
猫は好き嫌いがはっきりしている
猫ちゃんは好き嫌いがはっきりしています。また、飽きやすくて気まぐれです。
せっかく用意したとしても、気に入ってくれなければ、そのグッズに出番はありません。気に入ってくれたとしても、すぐに飽きてしまうこともあります。
しかし、それでも猫ちゃんのために、猫ちゃんに合ったものをあげて欲しいのです。トイレや食器を気に入らない場合、それが猫ちゃんの健康を妨げることにもなるからです。
猫との楽しい生活を。
初めて猫ちゃんを迎えようとしているあなたのお役に立てましたか?
これから一緒に暮らす猫ちゃんのためにも、準備万端で迎えてあげてくださいね。
ペットオーナー検定とは?手軽に正しい知識を学べる検定をご紹介!
現在ペットを飼っているけれど「なにか起きた時の正しい対処法がわからない・・・」、ペットを飼ってみたいが「知識が不十分な気がして自信がない・・・」と思った事はありませんか?
今回は、そんな方におすすめしたい「ペットオーナー検定」をご紹介します。
ペットオーナー検定の必要性
ペットを飼っていると、様々な疑問が湧いてきます。ペットに関する一つ一つの問題は、人に聞いたりネットで調べたりすれば、大抵のことは解決してしまいます。
しかし、そうやって得られる知識はどれも断片的なものが多く、信頼性を欠くことも少なくありません。
自分の力で、愛犬や愛猫に幸せな生活を送らせてあげるためには、飼い主さんが1度はしっかりと犬や猫について勉強する必要があります。
ペットオーナー検定とは
ペットオーナー検定とは、「公益社団法人 日本愛玩動物協会」が主催する、ペットに関心がある人を対象とした検定のことです。
体のしくみ、飼い方、しつけ方、ペットフード、法律等のペットに関する必要な知識を幅広く学ぶ事ができます。
学習・受験方法
まず、ペットオーナー検定のホームページから申し込みます。
その後、送られてくる「ペットオーナー検定公式テキスト」や「オンライン学習室」を利用して各自で学習します。試験は、一定期間内にインターネット上で受験します。
自分のペースで勉強でき、試験は自宅で好きな日に受けることができるのは嬉しいポイントですよね。また、受験資格は制限されていないので、学生でも社会人でも、親子揃っての受験もできます。
検定内容と出題形式
検定は、「犬コース」、「猫コース」、「犬猫コース」に分けられており、それぞれ公式テキストの範囲内から出題されます。
それぞれの形式は以下のようになっています。
コース | 問題数 | 試験時間 |
---|---|---|
犬コース | 45問 | 40分 |
猫コース | 45問 | 40分 |
犬猫コース | 60問 | 55分 |
また、試験問題は4択マーク式です。
検定料
検定料は以下の通りです。(税抜き表記)
コース | テキスト・検定セット | 検定のみ |
---|---|---|
犬コース | 5000円 | 3000円 |
猫コース | 5000円 | 3000円 |
犬猫コース | 7000円 | 5000円 |
検定公式テキストの内容
検定の試験範囲である、「ペットオーナー検定公式テキスト」は全202ページあります。
「例題」、「解説」、「イラスト」、「図表」がわかりやすくまとめられています。
1ページあたり1〜2分で読める分量なので、犬や猫に馴染みがない方でも、忙しい方でも、普段本を読まない方でも、簡単に、そして楽しく勉強に取り組むことができます。
テキストの目次
テキストの中身は全8章に分かれていて、それぞれの範囲から検定に出題されます。(2019年4月現在)
それぞれの章は以下の通りです。
- 1章 動物の体の仕組み
- 2章 犬や猫の飼い方
- 3章 犬や猫のしつけ方
- 4章 ペットフード
- 5章 病気・ケガや問題行動
- 6章 ペットの法律やトラブル
- 7章 犬や猫を飼うときの心構え
- 8章 人と動物のかかわり
このように、飼い主にとって必要不可欠な内容はもちろん、「病気の対応」や「ペットに関わる法律」などが載っています。
さらにそれだけでなく、テキスト後半には、以下のような、かなり考えさせられるテーマについても触れていて、ペットの幸せについて、より深い理解が得られる内容となっています。
- ペットロスへの向きあい方
- 災害の時の対処を含めた心構えについて
- 日本と欧米の間で異なる動物観や、動物の権利に対する人間の考え方
これだけ多岐にわたる内容がコンパクトにまとめられているテキストはなかなか無いので、検定は受けずにテキストだけ購入してみるというのも良いかもしれません。
テキストの購入はこちらから。
例題
では、ペットオーナー検定ではどのような問題が出題されるのでしょうか?
公式サイトに掲載されている問題をご紹介します。




解答はこちら
イラストが含まれている問題もあり、解きながら楽しくなってしまいますね。
一方で、犬や猫を飼育する際には知っておきたい問題もあり、ペットオーナー検定を受験することで改めてペットとの関わり方を考え直す機会になるのではないでしょうか?
ここまで紹介してきた「ペットオーナー検定」についてより詳しく知りたい方は公式サイトも併せてご覧ください。
他のおすすめ資格
ペットオーナー検定の受験をきっかけにもっと勉強してみたいという方は、「愛玩動物飼養管理士1級・2級」の受験もオススメです。
ペットオーナー検定を主催している、「日本愛玩動物協会」が運営している民間資格です。
ペットオーナー検定の内容をより発展させた資格で、犬猫に関わる仕事の就職にも役立つ人気の資格です。
そういった仕事に興味がある方は、「愛玩動物飼養管理士1級・2級」を取得する前の入り口として、今回紹介したペットオーナー検定を受けてみるのも良いかもしれません。
(公式サイトはこちら。)
まとめ
今回はペットオーナー検定について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
ペットの幸せにつながる知識を手軽に学べるので、ペットオーナー検定はとてもオススメです。
また、全てがインターネットで完結できるため、忙しい現代人でも、空き時間を活用して、楽しく勉強することができると思います。
犬猫を飼おうと思っている方、飼っている多くの方が勉強することで、犬や猫たちとの関係性改善に役立てば、一石二鳥。是非、可愛い愛犬、愛猫のために、飼い主自らが勉強してみませんか?
長く一緒に暮らせて可愛いと話題!亀のススメ。
ペットショップなどで頻繁に見かける亀。爬虫類ですが、その見た目や動きに癒されるからと、一緒に暮らす方も少なくありません。また、吠えたり、部屋を汚したりといった心配がないので、ご近所の方とのトラブルにもなりにくいと言われています。
こちらの記事では、亀の特徴やオススメの種類をご紹介します。亀との生活を考える一助になれば幸いです!
亀との生活ってどんな生活?
亀との生活とは、どんな生活なのでしょうか?また、どのようなことに注意しながら育てる必要があるのでしょうか?一緒にみていきましょう!
亀が育つ環境は3タイプ
まず、亀の飼育環境をみてみましょう。
亀は世界に300種類いると言われています。様々な地域に適応しながら暮らしており、同じ亀でも姿形が似ていなかったり、育つ環境が全く異なったりします。
亀が暮らす環境は、以下に分けられます。
- 水の中
- 水と陸
- 陸
飼育環境を整えるにあたって、水槽の中に水をためるのか、ためないのか。陸地をどれくらい作るのか・・・等々。亀の種類によってかなり差があります。
より自然の環境に近い飼育環境を整えてあげると亀も暮らしやすいです。
飼う前に、共に暮らす亀のことをしっかり調べておく事は大切です。
中には、飼育環境を整える事が大変であったり、扱いが難しい亀もいます。初めての方は、比較的飼育しやすいと言われている種類の亀がオススメです。
初心者にオススメ「ヘルマンリクガメ」
おすすめポイントは、体が丈夫で、成長しても25センチ程度と大きくなりすぎないというところです。
日本と似た気候で生息しているので、適応力もあります。主食は、小松菜、大根の葉、タンポポの葉などの葉野菜です。また、おとなしい性格で、人懐っこいとも言われているので、初心者の方にもおすすめできる亀ちゃんです。
大きくなった時のことも見越して、幅120センチ程度の大きなケージが必要なので、その大きさのものが家の中に置けるという方におすすめです!
亀は長く一緒に暮らす家族
亀は他のペットと比べて、とても長生きする生き物です。ですから、しっかりとした飼育環境を整えれば、長く一緒にいることができます。
水棲の亀は20〜30年、陸棲の亀は50年〜100年も生きると言われています。共に暮らせる時間が長いことは嬉しいことですよね。
しかし、中には途中で飼育を投げ出してしまう飼い主さんもいます。長く生きるということもあり、年月を経て”体長”が大きくなります。そのため、最初に用意していたケージを大きく買い換える必要が出てくる場合もあります。そういった変化から、飼えないと判断してしまうようです。
種類によりますが、飼い始めでは5センチ程度の子亀も、大きくなれば20センチ程度にもなります。大きくなった後の生活のことも考えておくことが大切です。
温度の変化に気をつける
亀は変温動物ですから、周囲の温度に合わせて体温が変化します。四季によって温度・湿度が大きく変化する日本では、亀の飼育環境の温度に特に気を使わなくてはなりません。
亀の種類によって適切な温度は異なりますが、温度が高すぎても低すぎてもいけません。温度によっても、亀の動きは変わってきます。
健康のための甲羅干し
どんな亀も、丈夫な骨や甲羅を作るために甲羅干しをします。甲羅干しとは、日向ぼっこのようなものです。
亀がしっかり日向ぼっこできるように、太陽が半分当たる位置にケージを置いたり、一緒に外をお散歩したりといった時間が必要になります。
日光を浴びながら首を伸ばしたり、ゆっくり歩く亀の姿に癒される時間であることは間違いありません。
亀は何を食べるの?
亀は種類によって、食べ物が大きく異なります。
大きく分けて、肉食性・草食性・雑食性の亀がいます。間違ったエサを与えないよう気をつけなければなりません。
飼う前から、その亀が好む食べ物は何か”細かく”調べておく必要があります。以下は亀の食べ物の傾向をまとめたものです。
水棲カメ | 陸棲カメ | |
---|---|---|
肉食性 | 植ミミズ、コオロギ、カタツムリ、動物の腐肉、鶏肉 等 | ー |
雑食性 | 水中の水草、小魚、タニシ 等 | 植物や昆虫等。野菜や果物も必要。 |
草食性 | ー | 野草(タンポポ等)や野菜(大根、キャベツ等)が中心。たまに果物(バナナ、りんご等)。 |
動物性たんぱく質(鶏肉や砂肝等)は少量でOK。 |
亀との楽しい生活を。
一緒に暮らせば、亀が可愛らしい姿で私たちを癒してくれるでしょう。
しかし、飼い主さんの都合で捨てられてしまうことも少なくないのが現実です。一緒に生活することを選択するのであれば、「最後まで面倒をみるぞ!」という思いが必要です。
寿命が長い亀だからこそ、飼った後にこんなはずではなかったと後悔しないように、他の動物以上に、飼った後の具体的な生活のイメージを持つことが大切になってきます。
亀ちゃんとの癒しの日々で、皆さんの生活がより豊かなものになることを願っています。
【うさぎは”ストレスに弱い”】飼う時気をつけることって?
近頃、人気を集めている”うさぎ”。
実は、とっても繊細で、ストレスに弱い生き物であることをご存知でしょうか?
それ故、人によっては「うさぎは飼うのが大変」と感じている人もいるようです。
うさぎは繊細で”ストレス”に弱い!?
うさぎは元々自然の中で捕食される側の動物のため、臆病でストレスをためやすい動物であると言われています。
ストレスがたまると、体調を崩し、死んでしまう可能性もあります。
そのストレスを、ギリギリまで表に出さない場合もあるので、飼い主さんは常にうさぎの体調を気にかけてあげる必要があるのです。
では、うさぎにストレスを与えないためには、どうすれば良いのでしょうか?
【できること①】 飼育環境を整える
うさぎは、飼育環境が整備されていないとストレスを感じてしまいます。以下のことに特に気をつけましょう。
適切な温度
うさぎは暑さや寒さに弱い動物です。18〜24度くらいの室温を保ってあげましょう。
エアコンの風が直接当たらないか、直射日光が当たらないかも気をつけてくださいね。
水の補充と餌やり
脱水症状を起こさないように、水が減っていないか気にしてあげましょう。また、空腹が続くこともストレスにつながります。
水と餌、両方気にかけてあげてくださいね。
ケージは綺麗に保つ
ケージの中はこまめに綺麗にしてあげましょう。
うさぎは臭いにも敏感です。トイレの掃除もこまめにするのがオススメです。
静かな環境を作ってあげる
うさぎは他の動物から身を守るためにも、聴覚が発達しています。些細な音でもずっと鳴り続けているとそれがストレスになることも。
なるべく静かな環境を作ってあげましょう。
【できること②】 他の動物と急に接触させない。
うさぎは捕食される側の動物ですから、他の動物と急にご対面すると、ストレスを感じてしまいます。
犬などと全く一緒に暮らせないということはないですが、急に一緒にするのはやめた方が良いでしょう。
最初はゲージに入れたまま接触させる等して、どうしても相性が悪いならば、飼育場所は分けましょう。
【できること③】 適度に触れ合う
うさぎは、よく”寂しがりや”と言われますが、その通りで、一人暮らしなどであまりにも構ってあげられないと、それがストレスになってしまう場合があります。
大好きな飼い主さんと遊ぶ時間を1日に30分〜1時間程度設けてあげましょう。
しかし、逆に構い過ぎてしまうと、それがストレスになってしまうこともあります。適度に遊んであげることが大切です。
【できること④】 運動させてあげる
一日一回はゲージから出して運動させてあげると、ストレス発散になります。
うさぎが怪我をしない環境を整えた上でケージから出してあげましょう。
また、うさぎにかじり木は必須です。かじるものをゲージの中に必ず入れましょう。
【できること⑤】 新しいことにはゆっくり慣れさせる
新しく家に迎えたとき等、新しいことをする時は、急にしつこく触ったり、無理やり何かするということがないようにしましょう。
うさぎは、急な環境の変化にストレスを感じやすいのです。
ストレスがあると起こす行動
- 食欲不振
- 後ろ足を地面に叩きつけて音を立てる(スタンピング)
うさぎの体調不良やストレスのピークはわかりにくい場合もあります。
毎日お世話をする中で、上のような行動をとっていないか、よく観察して、気づいてあげましょう。
うさぎの長生きのために。
うさぎの感じるストレスと寿命は大きく関係しています。
自然のうさぎの寿命が3年程度なのに対して、飼育されているうさぎは長くて15年程度生きることを考えても、この差は大きいと言えます。
大好きなうさぎと長く暮らすためにも、”ストレス”をなるべく与えない暮らしを心がけていきましょう!
質問にお答えしました
とてもうるさい音があったり、大きな音が結構毎日続いているのですが、うさぎを大きな音から避けるためには方法がありますか
コメントありがとうございます。
大切なうさぎを音から守り、ストレスを少しでも無くしてあげたいという飼い主さんに、以下の方法をご紹介します。
ケージにバスタオルや毛布をかける
一番すぐに実行できるのがこの方法です。
しかし、夏場にエアコンがかかっていない部屋で行うと、ケージ内の温度が上がってしまうので気をつけましょう。また、かじり癖のある子だとバスタオルや毛布をかじってしまうかもしれませんので注意してください。
ダンボールと防音マットを用いてケージを囲う
ちょうどいいサイズの防音カバーがなければ自分で作っちゃいましょう!
ダンボールをケージより少し大きいサイズに組み立て、そこに防音マットを貼り付けます。
少し手間はかかりますが、大切なうさぎのために手間は惜しまない!という方はぜひ試してください。ただし、完全にダンボールとマットで覆ってしまわないように、空気の通り道は必ず確保してくださいね!
うさぎは環境の変化にも敏感な生き物です。防音に気を取られて、空気がこもってしまったり、暗い時間が増えたりすることでもストレスになりかねないので、最初は様子を見ながら試すようにしてください。
また、もし大きな音がする時に一緒にいられるようであれば、撫でたり、話しかけたりして、うさぎを安心させてあげるといいかもしれません。
参考になりましたか?
また疑問点などありましたらコメントをいただけますと幸いです。