家の中はキケンがいっぱい?!本当にあった犬の事故事例と対策

現在、日本の家庭犬の約86%は室内で飼育されています。
室内飼育は屋外と比較すると、人間が暮らしやすい空間で過ごすため、犬には不向きな構造であることが多く、生活用品など事故の原因になりうる物の数が圧倒的に多いため、思わぬ危険につながる可能性が増えてしまいます。

そこで今回は、実際に起こった家庭内での犬の事故事例をご紹介していきます。多く発生している事例を取り上げていますので、既に対策済みの方もいらっしゃるかもしれませんが、愛犬の安全のために再度確認してみてください。

一番事故が多いのは「リビング」

ケガ,事故,商品紹介,家庭内,対策,暮らし,注意,犬,飼い方
犬が一日で過ごす時間が多いのはリビングではないでしょうか。そのため、家庭内の事故現場の割合はリビングが一番多く、39.1%を占めています。(アニコム損害保険株式会社、アンケート調査より)

リビングのキケン①フローリングの床

リビングでのケガで特に多いのが、フローリングの床で脚を滑らすことによる、ねんざなどのケガです。

また、日々の歩行では目立った症状が出ていなくても、長期的に何回も滑ったり、転んだりを繰り返すことで膝や腰を痛める原因にもなります。すぐに症状が出ないため、飼い主が気づきにくい点が、とても厄介です。

対策

  • じゅうたんやタイルカーペットに変える
  • フローリングに滑り止めワックスを塗る
  • 肉球の間の毛をカットする、肉球の乾燥を防ぐ

リビングのキケン②ソファ

特に小型犬は体に対するソファのサイズが大きいため、飛び降りた時に体を痛めてしまう可能性が高くなります。
また、普段ソファに登りなれている犬でも、聞き慣れない音や地震などでパニックを起こし、着地に失敗してしまう事例もありました。

対策

  • ソファ用の階段やスロープを使う
  • 高さがないソファ(ローソファ)に変える
  • ソファに登らせないしつけをする

リビングのキケン③おもちゃ遊び

飼い主に遊んでもらって楽しくなり、ついおもちゃを飲み込んでしまう事例もあります。遊び好きで興奮しやすい性格の犬は特に気をつけたいですね。

対策

  • おもちゃのサイズ選びに気をつける(やや大きめのサイズを選ぶ)
  • 遊びが終わったら犬が届かない場所に片付ける

リビングのキケン④誤食

ティッシュペーパーやクッションの綿などをイタズラで食べてしまう事例も多くあります。
子犬の場合は興味本位で食べてしまうことがほとんどでしょう。成犬で食べてはいけないものだとわかっているのに食べる場合は、何らかのストレスが隠れている場合も
留守番をさせる場合は特に注意が必要です。

対策

リビングのキケン⑤暖房器具

特に冬に気をつけたい事例として、暖房器具の近くで長時間過ごすことによる低温やけどや、犬には暑すぎる部屋の温度による熱中症があります。

対策

  • 暖房器具を使用している場合には、犬が近づき過ぎていないか注意する。
  • 留守番をさせる場合はエアコンのような、直接体に触れない暖房を使う。
  • 犬が暑くなったら涼しい場所に移動出来るように、涼しい窓際などの場所を犬用に確保しておく。

危険な物がたくさんある「キッチン」

ケガ,事故,商品紹介,家庭内,対策,暮らし,注意,犬,飼い方
リビングに次いで家庭内での事故が多いのは、キッチンやダイニングです。特にキッチンは犬にとって危険な物がたくさんあり、要注意の場所です。

キッチンのキケン①誤食、盗み食い

犬が食べても大丈夫な食材であれば、行儀はともかく体に悪いわけではありませんが、チョコレートやネギ類、キシリトールなど食べると危険な食材もあります。
また、一度盗み食いが成功すると癖になってしまう場合も多くありますので、なるべく防止したいですね。

対策

  • 調理中、食事中は犬をクレートやサークルに入れ、近づけない
  • 人間の食事を犬にお裾分けしない
  • 「マテ」が得意な犬の場合は、人間が食事をしている間は「フセ」で待たせる

キッチンのキケン②調理中の落下物

床に包丁を落としてしまう、お皿を割って破片が飛び散ってしまう、熱湯がかかってしまうなど、キッチンならではの危険はいっぱいあります。

対策

  • 調理中は犬をクレートやサークルに入れておく
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

キッチンのキケン③コンロの火

中~大型犬くらいのサイズの犬になると、火が付いたコンロに近づくだけでも十分危ない行動ですが、コンロのボタンに飛びついたり鼻で押したりしているうちに火を点けてしまったという事例もあります。犬のケガだけではなく、火事の危険性もある、とても危険な行為です。

対策

  • コンロのチャイルドロックを利用する
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

その他の場所で

ケガ,事故,商品紹介,家庭内,対策,暮らし,注意,犬,飼い方
家の中では「リビング」と「キッチン」が危険な場所のツートップですが、もちろん他の場所でも思わぬ事故は起こりえます。

玄関のキケン:外への飛び出し

ドアを開けた途端、外に飛び出してしまった事例です。
外に飛び出して交通事故に遭ってしまうこともあれば、散歩中の見知らぬ犬に咬みついてケガをさせてしまった例もあります。

対策

  • 玄関のガードを設置する
  • 外に出る前に「マテ」をすることを習慣化し、飼い主の許可が無く外に出ないようにしつけをする

階段のキケン:落下

階段の上から転げ落ちてしまう危険があります。
若い犬がはしゃいでいてうっかり落ちてしまうこともあれば、白内障などで目が見えにくくなったシニア犬が落下してしまう場合もあり、年齢に関わらず注意が必要です。

対策

  • 階段の一番上にはガードをつける
  • 生活する上で可能であれば、二階以上に犬を行かせない(階段を使わせない)

まとめ

ケガ,事故,商品紹介,家庭内,対策,暮らし,注意,犬,飼い方
季節によって事故の内容も変わってきますが、冬の場合は人が集まる機会が多いため、犬が来客に興奮してケガに繋がったり、パーティなどの普段と違う食事スタイルからくる誤食が起きやすかったりと注意が必要です。また、暖房器具が原因となる事故も、冬は特に気を付けなければいけません。

事故対策を見直して、愛犬の安全な暮らしを守ってあげましょう。

読書の秋に!シェリー編集部オススメ動物の書籍6選

肌寒い日が続き、だんだん外に出るのが億劫な季節になってきました。そんな時は暖かい室内でのんびり「動物の本」を読んでみてはいかがでしょうか。

今回は、シェリー編集部がオススメする「動物に関連する本」をご紹介していきます。気軽に読める漫画や絵本から、ちょっと専門的な犬や猫の本を6冊集めましたので、気になった本がありましたらぜひ読んでみてください。

ただただ癒やされる漫画『こんにちは、いぬです』

¥1,100 (2023/01/27 12:54:45時点 Amazon調べ-詳細)

本の内容

犬とその飼い主の暮らしが、犬目線で描かれています。シンプルで丸みを帯びた可愛いイラストが特徴。

多くの犬たちが登場しますが、それぞれのキャラクターの違いがしっかり描き分けられており、この漫画を楽しめる理由の一つでもあります。飼い主の家族構成やライフステージも様々で、多くの人の共感を呼ぶでしょう。

犬たちの日常にほっこり笑い、犬が飼い主を想う気持ちにちょっと泣ける、日常に疲れた時に読みたくなる作品です。

著者:じゅん

イラストレーター。SNSやLINEスタンプで話題に。Twitterに投稿した『犬の十戒』という漫画をきっかけに、さらに注目されるようになり、書籍『こんにちは、いぬです』を出版。人気沸騰でシリーズは3作(2022年9月現在)制作。

ロングセラーの絵本『100万回生きたねこ』

¥1,320 (2023/01/27 12:54:46時点 Amazon調べ-詳細)

本の内容

主人公のオス猫は、一国の王、船乗り、サーカスの手品つかいなど、さまざまな飼い主のもとで、何度も生まれ変わっては死んでいきます。どの飼い主も猫が死ぬたびに悲しみましたが、猫はどの飼い主のことも大嫌いで、自分のことだけが大好きでした。

そんな猫はある時、野良猫となりました。そこで猫は初めて自分以外で気になる存在ができ、家族もできました。そして最後は……。

絵本ではありますが、大人が読んでも考えさせられる本で、さまざまな解釈が考えられる奥の深さが人気の理由です。

著者:佐野洋子

絵本作家、エッセイスト。武蔵野美術大学デザイン科卒業。1974年に刊行された絵本『おじさんのかさ』で注目を集める。
絵本『おれはねこだぜ』やエッセイ『私の猫たち許してほしい』『猫ばっか 佐野洋子の世界』など、猫に関する書籍も多く残している。

犬の常識をくつがえす『犬にウケる飼い方』

¥792 (2023/01/27 12:54:47時点 Amazon調べ-詳細)

本の内容

犬のしつけの本やインターネットの情報の中には科学的な裏付けが乏しい通説や、現在では否定されている古い常識や誤った定説をそのまま載せていることが多くあります。しかし、この本では科学的なエビエンスに基づいた、犬が本当に喜んでくれる「犬にウケる飼い方」が紹介されています。

挿絵や図解などはほとんどなく文章がメインですが、テーマに対して1~2ページ程度の長すぎない解説があるので、楽に読み進めることができるでしょう。

著者:鹿野正顕

ドッグトレーナー(国際資格CPDT-KA取得)。麻布大学大学院獣医学研究科卒、学術博士。
犬のしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」校長。テレビ出演や「スタディ・ドッグ・スクール」としてYouTube配信を行うなど、幅広く活躍。

オオカミやイヌ科の動物を学べる『オオカミと野生のイヌ』

¥3,080 (2023/01/27 19:24:11時点 Amazon調べ-詳細)

本の内容

オオカミや野生のイヌの美しい写真が満載。写真の迫力を際立たせる大判サイズの本です。

本文では動物たちの生態やルーツが詳しく書かれており、深い学びを得られる内容になっています。わたし達の身近にいる犬とは全く違う、ワイルドで凛々しい野生の動物たちが多く登場しますが、本の中ではオオカミに遺伝的に一番近い犬として、日本人には身近な柴犬も紹介されています。

写真集として鑑賞するも良し、オオカミやイヌを学ぶにも良い一冊です。

監修:菊水健史

麻布大学獣医学部介在動物学研究室教授。東京大学獣医学科卒。獣医学博士。専門は行動神経科学。主な著書は『犬のココロをよむ 伴侶動物学からわかること』、『愛と分子』など。

本文:近藤雄生

東京大学大学院工学系研究科修了後、5年半世界各地を旅しつつルポルタージュなどを執筆。大谷大学非常勤講師。「遊牧夫婦」シリーズ、『旅に出よう』、『わらういきもの』など多数執筆。

写真解説:澤井聖一

株式会社エクスナレッジ代表取締役社長、月刊『建築知識』編集兼発行人。近藤雄生と共に『家のネコと野生のネコ』も制作。

楽しい解剖学『ぼくとチョビの体のちがい』

¥2,241 (2023/01/27 19:41:12時点 Amazon調べ-詳細)

本の内容

イヌとヒトのカラダの違いがイラストで、わかりやすく解説されています。純粋なイヌとヒトのカラダの構造の違いのみならず、動かし方などについても細かく解説がされており、興味深く読み進めることができます。

また、「イヌがヒトの顔を舐める理由」や「イヌがお互いのお尻のニオイを嗅ぎ合う理由」など、犬を飼っている方なら一度は疑問に思いそうなこともわかりやすく説明がされていて、犬の飼い主なら読んでおいて損はない一冊です。さらに、漢字にはふりがなも振られており、お子さんも楽しめるものになっています。

著者:佐々木文彦

大阪府立大学名誉教授。医学博士。獣医師。主な著書は『楽しい解剖学 猫の体は不思議がいっぱい!』、『やさしいシニアドッグライフ』など。

猫との快適な暮らしを解説『猫と住まいの解剖図鑑』

¥1,760 (2023/01/27 19:24:12時点 Amazon調べ-詳細)

本の内容

基本的な猫の飼い方や、共に快適に暮らすための解説、困った行動に対するアドバイスなど、初心者からベテランまで参考になる内容が掲載されています。絵による解説が多いため、わかりやすく読みやすい点もポイント。

また、爪とぎやキャットステップなどをDIYする方法や、基本的なDIYのやり方も解説されているため、愛猫のためにDIYにチャレンジしてみたい方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

著者:いしまるあきこ

一級建築士・猫シッター。一級建築士事務所ねこのいえ設計室主宰。猫シッター「ねこのいえ」、猫と暮らせる賃貸住宅「ねこのいえ」シリーズ、猫と暮らせる住まい探し「ねこのいえ不動産」を展開。

監修:今泉忠明

哺乳動物学者。「ねこの博物館」館長。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒。国立科学博物館で哺乳類の分類学、生態学を学ぶ。
大ヒットシリーズ「ざんねんないきもの事典」の監修も手掛ける。

最後に

DIY,オオカミ,おすすめ,しつけ,ストレス,写真,商品紹介,暮らし,書籍,本,漫画,犬,猫,飼い方
ストレスの多い現代ですが、たった6分の読書でストレス解消の効果があると言われています。

秋の夜長に好きな動物の本を読み、リラックスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

飼い主のモチベーションアップに!犬の散歩を楽しくする12の方法

多くの犬にとって「散歩」は、ゴハンと同じくらい楽しみにしている一日の中の大イベントではないでしょうか。

ただ、飼い主にとっては毎日行かなければならないので、マンネリ化しやすく「今日はちょっと行きたくない…」なんて日も、あるかもしれません。

今回は、そんな「散歩が面倒になってしまう時」に飼い主のモチベーションがアップする犬の散歩方法をご紹介していきます。

愛犬と一緒にアクティブに

おもちゃ,トレーニング,リラックス,健康維持,写真,犬,犬の散歩,防犯,飼い主,飼い方
飼い主の元気がある時や愛犬の元気が有り余っている場合は、アクティブなお散歩をしてみましょう。

①トレーニングをやってみる

「オスワリ」、「フセ」、「マテ」などの基本的なトレーニングを散歩中にやってみましょう。散歩ルートの別々の場所で試せば、どういった場所や状況で出来るのか、または出来ないのかを知ることができ、今後のトレーニングの参考になります。

②お気に入りのおもちゃで遊ぶ

車が来ない、少し広さのある場所があれば、家で遊んでいるお気に入りのおもちゃで遊んでみましょう。「おもちゃ=家で遊ぶ」と思っている犬であれば、外で遊ぶ意外性を楽しんでくれるかもしれません

③歩き方を変えてみる

ジグザグに歩いたり、いきなりUターンやダッシュしてみたりと歩き方を変えてみましょう。飼い主の急な変化に犬が戸惑うのか、喜んでテンションが上がるのか、愛犬の性格を知ることが出来ます。

④散歩の長さや回数を変えてみる

例えば、毎日30分の散歩を2回している犬の場合、「60分を1回にしてみる」、「20分を3回にしてみる」と変化をつけて、マンネリを解消してみましょう。

長時間の散歩場合は、普段行かない場所にも行けるため、知らない場所を散策したい犬には合っているかもしれませんし、飼い主にとってもリフレッシュ出来る時間になるかもしれません。

短い時間で回数を増やした場合は、犬にとっては楽しみが増えますし、飼い主にとってもちょっとしたスキマ時間を散歩に使うことが出来ます。

愛犬と一緒にのんびりと

おもちゃ,トレーニング,リラックス,健康維持,写真,犬,犬の散歩,防犯,飼い主,飼い方
ちょっとお疲れ気味の時は、のんびりしたお散歩をしてみてはいかがでしょうか。散歩になると興奮気味になってしまう犬にもオススメです。

⑤散歩の途中でナデナデタイムを入れる

愛犬と散歩をしている時、犬は外の刺激や匂いを嗅ぐことに夢中になって、飼い主のことを忘れている時間も多いのではないでしょうか。少し立ち止まって、愛犬をゆっくり撫でてみましょう。忘れていた飼い主を思い出すかもしれません。

⑥公園のベンチなどでリラックスする

犬の立ち入りが許されていて、のんびり出来る公園があれば、愛犬と共にリラックスタイムを設けてみましょう。他の犬がいなければ、愛犬にはガムなどの長く噛めるおやつを与え、飼い主はお気に入りの飲み物を飲んで、一緒にのんびりとした時間を満喫してみてはいかがでしょうか。

季節や地元の風景を楽しもう

おもちゃ,トレーニング,リラックス,健康維持,写真,犬,犬の散歩,防犯,飼い主,飼い方
移ろいゆく季節や、知っているはずの地元の意外な一面など、犬の散歩をしていると新たな発見も多いと思います。日常の風景の小さな変化を楽しんではいかがでしょうか。

⑦季節感がある愛犬の写真を撮る

季節の植物や風景と共に愛犬の写真を撮るのも楽しいものです。SNSにアップして、いろいろな人に愛犬を見てもらうことも、散歩のモチベーションアップに繋がるでしょう。

⑧毎日違う場所へ行き、近所を散策する

毎日同じお散歩ルートを好む犬もいますが、犬に新たな刺激を与えたり、散歩のマンネリを解消したりするには、いつもとは違う場所へ行くのもオススメです。近所でも知らない場所や小道があることも多く、新たな発見があるでしょう。

地域の人とのコミュニケーションを取ろう

おもちゃ,トレーニング,リラックス,健康維持,写真,犬,犬の散歩,防犯,飼い主,飼い方
犬を連れていると自然と会話のきっかけができ、地域の人との交流が増えます。人と会話をするのが苦痛でなければ、良いストレス解消になるでしょう。

⑨犬友、犬好きの人との会話楽しむ

よく顔を合わせる仲の良い犬がいれば、愛犬も飼い主も散歩の楽しみが一段と増します。また、犬を連れていなくても犬が好きで声を掛けてくれる方も多くいるので、顔見知りの人が増えるのも、人によっては楽しめるでしょう。

⑩学校の登下校時間に合わせて散歩し、見回り隊をする

地域によっては、犬の散歩をしながら防犯に繋げるパトロールを行う自治体があります。そういった活動に参加するのも一つの方法ですが、人の目があるところで罪は犯しにくいので、学校の登下校時間に合わせて犬の散歩をするだけでも防犯活動の一翼を担うことが出来ます

ただし、子供の中には犬が苦手だったり、アレルギーがあったりする子もいるので、近すぎない距離で見守ることをおすすめします。

飼い主の健康維持に

おもちゃ,トレーニング,リラックス,健康維持,写真,犬,犬の散歩,防犯,飼い主,飼い方
犬を飼っていて一緒に散歩に出かける人と、飼っていない人を比べたところ、男性では0.44歳、女性では2.8歳も健康寿命が延びることがわかっています。毎日散歩することで、運動が習慣化されることが影響していると考えられています。

⑪万歩計で歩数を測ってみる

愛犬と散歩する時に、万歩計で歩数を測ってみるのも飼い主の健康維持に良い効果があります。数値で出てくれるので、結果がわかりやすく、飼い主のモチベーションアップに繋がるでしょう。

最近ではスマートフォンで歩数を測定できるものもあり、毎日の歩数を手軽に管理できます。

⑫日光を浴びてうつ病予防に

うつ病の予防には運動が良いとされていますが、特に朝の日光を浴びながら行うウォーキングは最も有効だと言われています。朝の犬との散歩で健康なメンタルを維持していきましょう。

まとめ

おもちゃ,トレーニング,リラックス,健康維持,写真,犬,犬の散歩,防犯,飼い主,飼い方
毎日の犬の散歩が義務になってしまうと、辛くなってしまう時があるかもしれません。しかし、今回ご紹介したような方法を取り入れ、少しでも楽しみが増えていただければ幸いです。

本当に辛い時はペットシッターなどに依頼して、自分を休ませてあげるのも、犬と楽しく暮らしていくための一つの方法です。
無理せず、そして楽しく犬との生活をお過ごし下さい。

飼うのは危険?!条例で指定されている「特定犬」とは

ペット先進国と言われるイギリスやアメリカの一部の州では、危険な性質を持つ犬種を飼育すること自体を禁止しています。
それでは、日本において「飼うことが出来ない犬種」はあるのでしょうか?

結論から言うと、日本で飼育が禁止されている犬種はありません。しかし、一部の自治体では条例で「特定犬」として定められている犬がおり、飼育するにあたって遵守事項が設けられています

今回は、そんな「特定犬」について、解説していきます。

特定犬とは

しつけ,咬傷事故,条例,注意,特定犬,犬,犬種,飼い主,飼い方
特定犬とは、人に危害を与える恐れがある「特定の犬種」や、「一定以上の大きさの犬」を各自治体の条例で定めているものです。
日本では、以下の自治体が特定犬制度を導入しています。(2022年10月現在)

1.特定の犬種

共通して指定されている犬種は以下の通りですが、各自治体で異なる犬種を特定犬として指定していますので、気になる方は上記のリンクから詳細をご確認下さい。

  • 秋田犬
  • 土佐犬
  • ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • ドーベルマン
  • グレート・デーン
  • アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)

2.一定以上の大きさの犬

一定の大きさ以上の犬も特定犬として指定している自治体があります。犬種は関係なく、雑種犬も含まれます。

  • 茨城県、水戸市:体高60センチメートルかつ体長70センチメートル以上の犬
  • 佐賀県:体高65cm以上の犬

「体高」や「体長」と言われても、ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
おおよその目安になりますが、一般的な大型犬の「ゴールデン・レトリーバー」は大きい個体は該当する可能性があり、それよりも大きい「秋田犬」くらいのサイズになると、多くの犬が上記の条件に該当します。

3.首長が指定する犬

各自治体共に、県知事や市長が危険性のある犬(咬傷事故の再発等)と判断した場合、特定犬として指定するとしています。

特定犬が指定された背景

しつけ,咬傷事故,条例,注意,特定犬,犬,犬種,飼い主,飼い方

1979年、茨城県が全国に先駆けて特定犬制度を導入しました。きっかけは、前年に県内で人が大型犬に咬み殺される事故が2件発生したためです。

冒頭でもお話した通り、現在の日本には飼えない犬種はありません。好きな犬種を飼う自由があると捉えることも出来ますが、一方で犬の知識が無く、しつけせずに犬を放っておくような人でも、攻撃的な性質を持つ犬種を飼うことが出来てしまう点は、とても危険だと言えるでしょう。

特定犬制度を採用することによって、飼い主の飼育管理意識を向上させ、重大な咬傷事故を防ぐ狙いがあると思われます。

特定犬を飼育したい場合

しつけ,咬傷事故,条例,注意,特定犬,犬,犬種,飼い主,飼い方
上記のように特定犬制度を採用している自治体にお住まいの場合は、遵守事項を確認して下さい。また、特定犬制度が採用されていない自治体でも特定の犬種の飼い方について注意喚起を行っている場合もありますので、今一度お住まいの自治体のホームページ等を確認していただくことをおすすめします

ここからは、茨城県の特定犬の遵守事項についてご紹介していきます。

特定犬の遵守事項①「おり」の中で飼育する

茨城県では、飼育する「おり」について、次のように定義されています。

  • 上下四方が囲まれていること
  • 十分な強度を持っていること
  • 人に危害を加えられない構造になっていること


(画像:茨城県公式ホームページ、特定犬リーフレットより)

特定犬の遵守事項②標識を掲示する

特定犬を飼育している旨の標識を、住居の出入り口等の見やすい場所に貼ることが定められています。

特定犬が必ずしも危険なわけではない

しつけ,咬傷事故,条例,注意,特定犬,犬,犬種,飼い主,飼い方
2021年の環境省の調査によると、犬による咬傷事故が年間4000件以上起きています。その中で「特定犬」が起こした事故がどのくらいあるのかは、残念ながらわかっていません。

そして、特定犬だからといって必ずしも危険な犬とは限りません。例えば、特定犬に指定されているグレート・デーンは「優しい巨人」という別称が付けられるほど、温厚な性格で知られています。しかし、攻撃的な性格でなかったとしても、きちんとしつけをしなかった場合は、体の大きさから悪気なく人を傷つける可能性が高くなります。

「特定犬=危険」というわけではなく、一般的な小型犬や中型犬を飼うよりも、きちんとしたしつけや高い管理能力が飼い主に求められる犬種と言えるでしょう。

まとめ

しつけ,咬傷事故,条例,注意,特定犬,犬,犬種,飼い主,飼い方
不幸な咬傷事故の再発を防ぐために制定された「特定犬制度」。わたし達に出来ることは、攻撃的な性質を持つ犬や扱いが難しいとされている犬種を安易に飼わないこと、犬種の特徴を知ってから飼うことなどではないでしょうか。

特に大型犬を飼う場合は、問題行動が起きる前の子犬の頃からドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

また、大型犬に限らず全ての犬に言えることですが、自分の愛犬が他人を傷つけないために、犬のしつけや飼育管理には十分に気を配っていきましょう。

ドッグトレーナーが語る!動物と人の幸せのために出来ること

「動物と人が互いに幸せに暮らすために出来ることは何だろう」
これは動物を愛する方々にとっては、永遠のテーマかもしれません。

この難しいテーマについて、愛媛県松山市で家庭犬の出張トレーニングをされている、ドッグトレーナーの西森裕晃(にしもりひろあき)さんにお話を伺いました。
犬の飼い方についてのアドバイスや西森さんの動物愛護活動への取り組みなどご紹介していきます。

犬の飼う人たちに向けたアドバイス

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前

犬を飼う前に考えて欲しいことは何ですか?

犬は生き物ですから、もちろん最後まで責任をもって飼うことが一番重要です。
他には、犬の流行りや見た目の好みで犬を選ぶ人がいらっしゃると思いますが、飼う前に考えて欲しいのは、ご自身の生活スタイルについてです。家族構成や生活のリズム、留守番の時間などを考慮して、犬種を選んで欲しいですね。

僕のお客さんでも、ご夫婦二人暮らしの方ですが、共働きで非常に忙しく留守がちのお宅で、留守番が苦手で運動量も多い犬を飼ってしまった方がいたんです。留守番の寂しさや運動不足から物を破壊してしまうなどの行動を起こしてしまい、飼い主さんが困って僕の所にご相談にいらっしゃいました。

こういった飼い主さんのライフスタイルと犬種の特徴がマッチしていないと、ストレスが原因の問題行動も出やすくなるんです。

犬を迎えた時に気を配って欲しいことは何ですか?

犬を飼いたくて、やっと飼えたような状況だと、可愛くてついついかまってしまいますよね。ただ、犬の視点からすると、ペットショップやブリーダーなどの前にいた場所からガラッと環境が変わって、とてもストレスが溜まる時なんです。可愛くても1~2日は静かにそっとしておいてあげて下さい。

新しい環境で食事や排泄がちゃんと出来るようになったら、可愛がってあげて絆作りや信頼関係を形成していく段階に入って下さい。

子犬を迎えた時にやっておきたいトレーニングはありますか?

子犬から飼った場合は、パピートレーニングに通うことをおすすめします。パピートレーニングではいろいろな物や環境に慣れさせる、社会化トレーニングを主にやっていきます。

子犬が社会を学ぶという面もありますが、飼い主さんの知識が深まり、犬に対する接し方も上手になるので、パピートレーニングに来てくれた犬とそうでない犬を比べると、その後の生活のしやすさが大きく変わってくるんですよ。

成犬になってから出来ること、気を付けたいことはありますか?

成犬になってからも社会化のトレーニングは大事ですね。子犬よりも慣れるスピードは早くありませんが、いろいろな場所に連れていったり、いろいろな状況に慣れさせたりすることは、犬と暮らしやすくする上で、とても重要です。

あと、どうしても僕が気になってしまうのは、犬をそのまま車に乗せて移動する人です。急ブレーキをかけた場合、犬がケガをするリスクは、とても深刻なものになります。車で移動する場合は、キャリーケースやクレートに入れて欲しいと思っています。

動物たちが幸せに暮らすには

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前

動物の幸せのために飼い主が出来ることを教えて下さい。

まずは、犬や猫たちの習性を知って、知識をつけることだと思います。その上で、知識だけで終わるのではなく、自分の中でしっかり解釈して、実生活で行動に移していくことが重要なのではないでしょうか。
あとは、動物を擬人化せず、動物の気持ちを考えながら暮らしていって欲しいと思います。

捨てられる動物が減るために、私達が出来ることを教えて下さい。

まずは、きちんとした繁殖管理をすることですね。子供を残すことを望まないのであれば、避妊・去勢手術をすることが大事です。どうしても避妊去勢をしたくない場合は、望まない出産を避けるため、犬猫の行動管理の徹底をして欲しいと思います。

そして、飼育放棄は絶対あってはならないことです。そのために犬の場合は、やはりご自身の生活環境にあった犬を選んで欲しいと思います。
犬が言うことをきかなくて捨てる人もいるんですが、言うことをきかないと犬を責める前に、「自分はちゃんと犬に教えたのか」という視点で考えて欲しいですね。

西森さんがされている動物保護活動について教えて下さい。

以前は松山市の保護犬団体のお手伝いで、譲渡会で譲渡される犬をシャンプーするボランティアを行っていましたが、新型コロナウイルスの影響でボランティアをする側にも人数制限が設けられるようになり、今は思うように活動が出来ず残念に思っています。
犬の殺処分の現場にも立ち会って、辛かったですが現実を知ることが出来ました。

西森さんのホームページでは、動物愛護センターに収容された犬たちのありのままの姿を発信されています。

西森さんの愛媛県動物愛護センターのレポート
http://westwoods.ftw.jp/u64256.html

四国は犬猫の殺処分数が多い傾向にあると聞きますが、現状を教えて下さい。

犬の場合は、かつては野犬が多かったんですが、動物愛護センターの方々の尽力で、だいぶ減ってきたように思います。
猫の場合は、四国には漁港が多く、エサが豊富なため、そこに住み着く猫が多い傾向にあります。猫が増えることによって、殺処分をされる確率も上がりますから、まだまだ課題が多い問題です。

愛媛県の動物愛護センターでは、職員さんの日常や動物に対する思いを書いた本を出版しています。児童向けの本ですが、動物が好きな人ほど読むことが辛くなる内容かもしれません。しかし、目を背けてはいけない現実だと思います。

シェリーの読者さんへ

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前

シェリーの読者さんに向けたメッセージをお願いします。

シェリーのような情報サイトで動物のことを学ぶことだけでも、僕はとても素晴らしいことだと思います。情報のアンテナを張っている人と、そうでない人では、動物との暮らし方が全然違ってきますから。

難しいのは、アンテナを張っていない人に向けて、どうやって情報を発信していくかです。それは僕もシェリーのようなメディアの方も一緒の課題ですね。

最後に

ドッグトレーナー,ニュース,パピートレーニング,動物愛護,商品紹介,犬,猫,社会化,飼い方,飼う前
ご自身も、犬が大好きな猫のもみじ君と、訓練競技会で入賞するほどの実力を持つシェパード犬のメイプリーちゃんと暮らす、動物愛にあふれる西森さん。そして、単に動物が可愛いというだけではなく、動物愛護にも真剣に取り組まれている姿勢が印象的でした。

お話を伺いながら、改めて「動物と人の幸せ」について、考えさせられるインタビューでした。

ドッグトレーナー西森さんのホームページ
http://westwoods.ftw.jp/index.html

ドッグトレーナーのお仕事とは?ベテラントレーナーにインタビュー

インターネット調査では、「愛犬の悩みを誰に相談するか」という質問に対して「ドッグトレーナーに相談する」という方はかなり少数派という結果が出ています。(参考:いぬのきもちWEB MAGAZINE「飼育・生活意識」アンケート調査)

犬を飼っていれば必ずお世話になる獣医師と比較すると、ドッグトレーナーはあまり馴染みのない職業かもしれません。

そこで今回は、愛媛県松山市で家庭犬の出張トレーニングをされている、ドッグトレーナーの西森裕晃(にしもりひろあき)さんにドッグトレーナーになったきっかけや、お仕事の内容などをインタビューしました。犬を飼っている方にはドッグトレーナーを身近に感じていただき、トレーナーを目指している方には仕事の内容などを参考にして頂ければ幸いです。

ドッグトレーナーになるまで

しつけ,ドッグトレーナー,トレーニング,犬,犬の仕事,飼い主,飼い方

犬を好きになったきっかけは何ですか?

元々動物全般が好きで、インコ、カメ、メダカ、コウモリなどいろいろ飼っていたんです。犬も飼いたかったんですが機会がなくて、マイホームが出来てから知り合いの犬を譲り受けて、犬を飼うことが出来ました。初めて飼った犬がきっかけで、犬の魅力にはまっていきました。

なぜドッグトレーナーを目指したのですか?

大学時代は英文学科を専攻していて、大学3年の時に就職を考え始めたんですが、翻訳や通訳などの仕事をする自信がなかったんです。就職で悩んでいる時に、テレビで盲導犬の引退犬をサポートする仕事のドキュメンタリーをやっていて、犬の仕事はどうかと考えだしました。

しかし、当時の1990年代後半の頃は今とは違って情報がなくて、犬の仕事はどうやって就けるのかわかりませんでした。そこで、有名な畜犬団体に犬の仕事に就く方法を教えて欲しいと、手紙を書いたんです。複数書いたんですが、返事をくれたのが日本警察犬協会の四国支部で、その手紙でドッグトレーナーの養成学校があることを教えてもらいました。

ドッグトレーナーの学生時代、訓練所での修行時代

しつけ,ドッグトレーナー,トレーニング,犬,犬の仕事,飼い主,飼い方

ドッグトレーナー養成学校では何を学んだのでしょうか?

犬全般の知識や家庭犬のしつけ方法、警察犬の訓練方法などを学びました。学生の頃は担当している犬のことばかり考えていましたね。学ぶことに必死でしたし、犬を知ることがとても面白かった。
その学校で2001年にジャパンケネルクラブの公認訓練士資格を取得しました。

訓練所での修行時代は何をしていましたか?

当時(2000年前後)は、学校を卒業してから犬の訓練所での修行を経て、独立するというのが主流でしたので、香川の訓練所で3年の修行時代を過ごしました。

その訓練所では、預かっている犬の世話やトレーニング、飼い主さんへの説明など、全般を任されていました。
修行時代はやはり大変でしたね。信頼して任せてもらえて、とても感謝しているんですが、当時は自信がないし、学生とは違ってお金をもらっている仕事なのでプレッシャーも大きくて。

預かっている犬を逃してしまうという、大きなミスもしました。結局必死に探し回って見つかったので、今でこそ笑い話ですが。自信がなくて何度も辞めたいと思い、訓練所の所長に考え直すようにと諭されたこともありました。

ドッグトレーナーとして独立してから

しつけ,ドッグトレーナー,トレーニング,犬,犬の仕事,飼い主,飼い方

独立直後の活動を教えてください

独立するきっかけは、訓練所の修行の契約が3年間だったんです。だから、仕事に自信がついて独立しようと思ったわけではありませんでした。

やるしかないという状況に置かれて、2004年の春に独立しました。当たり前ですが、最初からお客さんはいなかったので、チラシ配りをしたり、動物愛護センターに顔を出したりして、少しずつ活動していきました。もちろん、生計を立てることも出来なかったので、ピザ屋のデリバリーのアルバイトもしていました。

アルバイトをしなくても生活出来るようになったのは、その夏の終わりくらいから。仕事が順調だと思えるようになったのは、その後数年経ってからでした。

お客さんはどのようなきっかけで来てくれるのでしょうか?

僕の場合は人づてで来てくれる方が多いですね。一番多いのは、近隣の動物病院からの紹介です。他には、トレーニングに来てくれた飼い主さんからの紹介や、ホームページを見て連絡して下さる方もいます。

家庭犬トレーナーとしての活動内容

しつけ,ドッグトレーナー,トレーニング,犬,犬の仕事,飼い主,飼い方

西森さんが家庭犬のトレーナーとして行っていることを教えてください。

出張トレーニング

メインでやっているのは、しつけの出張トレーニングです。飼い主さんが困っている犬の行動の対処法などをアドバイスしています。飼い主さんのお悩みは、「吠える」、「咬む」、「落ち着きがない」の3つが多いですね。

苦労するのは1時間のトレーニングで僕が飼い主さんにアドバイスをした後、飼い主さん自身が犬に対してアドバイスを元にしたトレーニングをして欲しいんですが、中にはトレーナーにお願いしたから自分ではやらないという人もいるんです。そういった方に自らトレーニングしていただくように説得していくのが難しいですね。

あとは、犬の問題行動によって心まで追い詰められてしまったような方の場合は、一旦冷却期間を置くために、犬をお預かりすることもありました。

日中預かり、ドッグシッター

飼い主さんが日中不在にするため、お預かりすることもあります。預かる間にトレーニングするなど、飼い主さんのご要望によって臨機応変に対応しています。

グループレッスン

犬たちの社会化を目的に、月に1回グループレッスンもやっています。イベントのようで楽しいですよ。夏には川で水泳をするレッスンをしました。興奮しやすい子や怖がりな子など、いろんな性格の犬が集まりますが、犬たちの輪の中で自信と冷静さ、そして社会性を学んでもらいます

ドッグトレーナーの苦労とやりがい

しつけ,ドッグトレーナー,トレーニング,犬,犬の仕事,飼い主,飼い方

これまでにどのような苦労がありましたか?また、ドッグトレーナーとしてのやりがいも教えてください。

体力が必要

ドッグトレーナーはやっぱり体力を使いますね。学生時代に先生に言われた「犬を訓練したければ、犬の倍動け」という言葉はその通りだと思います。飼い主さんに教えるときも、飼い主さん以上に先回りして動いていますね。
特にグループレッスンの時は、全ての犬と飼い主さんを視界に入れながら、あっちで指導、こっちで指導と忙しく動き回っています。

コミュニケーション能力も必要

僕も昔は人とコミュニケーションを取るのが苦手でした。接客業をする自信がなくて、犬相手なら大丈夫かなと思ったのがドッグトレーナーになった理由の一つでしたが、実際は全然違いました。

特に家庭犬のトレーナーは飼い主さんに説明することが多いので、人間嫌いのタイプの人には難しいと思います。僕の場合はお客さんと接するうちに、自然とコミュニケーションを取ることが出来るようになりました。

ケガをすることも

独立してすぐの頃は、一生懸命が強すぎて僕もムキになってしまっていたのか、咬まれることもありました。ひどい時には縫わなければならないようなケガもありましたね。今は犬の状態の見極めが出来るようになったので、咬まれることはありません。危なそうな時は無理をせず、時間をかけてトレーニングするようにしています。

僕の中ではケガのうちに入りませんが、子犬におやつをあげる時に、食べ方や力加減がわからずに咬まれることもあります。あとは、飛びつかれたり、引っ掻かれたりすることは、よくありますね。

やりがいを感じること

やりがいを感じるのは、僕のアドバイスで飼い主さんが犬との接し方を徐々に理解していき、犬との関係が円滑になった時ですね。

犬の問題行動というのは人間からの視点での問題であって、犬には犬なりの主張があるんです。困った行動を起こす理由や対応の方法を、飼い主さんが理解していくことが重要だと考えています。

最後に

しつけ,ドッグトレーナー,トレーニング,犬,犬の仕事,飼い主,飼い方
「犬が要求していることと、飼い主さんが困っていることの間を取り持っていくようなトレーニングをしたい」と語る西森さん。犬にもその飼い主さんに対しても、真摯に向き合ってお仕事されている姿勢が印象的でした。

ドッグトレーナーをよく知らない方には「厳しそう」という印象を持たれがちですが、犬の気持ち、飼い主さんの気持ちの両方を考えながら進めていく仕事です。

犬と人間が一緒に暮らしていく中で双方を幸せにすることが出来る、素敵なお仕事ですね。

ドッグトレーナー西森さんのホームページ
http://westwoods.ftw.jp/index.html

楽しいけれど苦労もいっぱい!犬の多頭飼いの体験談

皆さんは、犬を複数頭飼う「多頭飼い」に、どんなイメージがありますか。「楽しそう」、「お世話が大変そう」、「お金がかかりそう」など様々だと思います。

筆者は犬が亡くなったり、新しく迎えたりを繰り返しながら、約20年程多頭飼いをしています。もちろん楽しい思い出もたくさんありましたが、多頭飼いゆえの苦労も多くありますので、その体験談を語っていきたいと思います。

すでに多頭飼いをしている方は「あるある」と共感していただける内容が多いかと思います。また、現在多頭飼いを検討している方は、大変さを知った上で「それでも多頭飼いをしたいか」という視点で読んでいただけると幸いです。

イタズラの犯人は?


多頭飼いをしていて、一番「あるある」だと思うのは、飼い主が見ていない時にイタズラをされた場合、「犯人がわからない」ことです。
「先住犬たちはある程度しつけてあるから、後から迎えた子の方だろうな」と思いつつ、濡れ衣を着せるわけにもいかないため、結局叱ることが出来ません。

対処法としてやったこと

  • イタズラが出来ないように、極力物をしまう収納方法にする
  • 噛みそうな家具に、犬が噛むのを嫌がるアルミホイルを巻きつける
  • 噛んで良いおもちゃを与えたり、遊びや散歩の時間を増やしたりする
  • 犬の苦手な味がするスプレーを使う
GRANNICK'S
¥1,970 (2023/01/27 20:42:14時点 Amazon調べ-詳細)

イタズラは放置しなければ、一緒に暮らす期間が長くなるうちに徐々に減っていきます。イタズラ対策は気長にやっていきましょう

犬同士で遊んでくれる?

いたずら,しつけ,トレーニング,介護,医療,多頭飼い,性格,犬,飼い方
犬同士でじゃれ合って遊ぶ、いわゆる「ワンプロ」や、おもちゃの端と端を咥えて引っ張りっこする、追いかけっこをして遊ぶなど、犬同士で遊んでくれる場合もありますが、個々の性格や相性が理由で、全く遊ばないこともあります

そもそも犬と遊ぶということを全くしない犬もいれば、よその犬とは遊ぶけれど同居犬とは遊ばないといったこともありました。

対処法としてやったこと

  • 遊びの好みが違う場合は、その子に合った遊びをそれぞれやってあげる
  • 遊びが長くなってきて、一方がすでに嫌がっていて、もう一方がしつこく遊ぼうとしている場合は、犬たちの間に入り「おやつタイム」や「なでなでタイム」に変更し、クールダウンをさせる

犬の好みや体力は同じように暮らしていても様々です。犬たちをよく観察して、それぞれの犬に合わせて対応していきましょう

群れの習性で問題行動がつられやすい

いたずら,しつけ,トレーニング,介護,医療,多頭飼い,性格,犬,飼い方
本来、犬は群れで生活しているため共感力が高く、他の犬の感情に「つられやすい」という特徴があります。特に「警戒心がつられて吠える」、「散歩の興奮がつられて引っ張る」などが、飼い主にとっては苦労する点です。

対処法としてやったこと

  • 先住犬に吠え癖がある場合は、吠え癖を直してから新しい犬を迎える
  • 吠え癖のある犬とない犬の居住スペースをある程度分けて、吠え癖を直してから一緒に過ごさせる
  • それぞれの犬に引っ張らずにきちんと歩くトレーニングをしてから、一緒に散歩に出る

一緒に暮らしていても一頭一頭と向き合い、それぞれの犬に合ったしつけをしていくのが重要です

先住犬がしつけてくれる?

いたずら,しつけ,トレーニング,介護,医療,多頭飼い,性格,犬,飼い方
犬を多頭飼いしている家庭では「先住犬が後輩犬をしつけてくれるのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。これは半分正解で、半分間違いだと考えています。

正解だと思う点は、先住犬が2頭以上の場合、すでに犬たちの中でのルールのようなものが決まっていることが多く、その「犬の中のルール」は先住犬が教育してくれます。

間違いだと思う点は、先住犬がしつけるのではなく、先住犬が叱られている場面を見たり、先住犬の振る舞いを真似したりすることで、後輩犬が自ら学んでいきます。これを「社会的学習」と言います

社会的学習の天才犬

3頭のボーダーコリーと暮らしていた時のことですが、1頭だけトレーニングやアジリティを好まず、ボール遊びやフリスビーもしないという、とてもボーダーコリーらしくない子がいました。本来、ボーダーコリーはトレーニング向きで、アジリティやフリスビードッグとして活躍する犬も多い犬種です。

そのボーダーコリーらしくない子はトレーニングドッグとしては不向きでしたが、とても観察能力に優れていて、「どんなことをすれば褒められるのか、叱られるのか」を先住犬の振る舞いを見て、しっかり分析していたようです。

その結果、13年の生涯の中で「一度も叱られたことがない」という、とても稀有な才能を見せてくれました。

やきもち犬がいると…

いたずら,しつけ,トレーニング,介護,医療,多頭飼い,性格,犬,飼い方
毎日一緒に暮らしていても、犬の性格によって「飼い主を独占したい!」という犬もいます。例えば、他の子を撫でている時に邪魔するように割って入ってきたり、他の犬が近づかないように常に飼い主の周りにいたりという行動が見られました。

対処法としてやったこと

  • 全員に「マテ」をさせて、それぞれ順番にじっくり撫でる
  • 独占欲が強い犬にガムやコングなどの長く遊べるおもちゃを与え、他の子と気づかれないように別室に移動し、遊んだり、撫でたりする
  • 独占欲の強い犬の散歩を他の人にまかせ、他の子と過ごす時間を作る

飼い主が好き過ぎて、やきもちを焼く犬は可愛らしいものです。しかし、その他の犬も自己主張が出来ないだけで、甘えたい気持ちがないわけではありません。全ての犬に気を配って愛情を注ぐことが重要です

医療費、介護が大きな負担に

いたずら,しつけ,トレーニング,介護,医療,多頭飼い,性格,犬,飼い方
多頭飼いをする上で、一番考えておきたい点は「医療・介護」の問題です。
年齢が近い犬たちの場合は体力の差が少なく、散歩や遊びを一緒に出来るというメリットもありますが、同時に老犬になるため介護をする時期が重なってしまう可能性があります

考えておいて欲しいこと

  • 何頭かを同時に介護しなければいけない状態になった時、自分以外にも頼める人がいるか、家族で協力できるか
  • 犬たちが病気やケガなどを同時に起こした場合の医療費の確保は出来ているか

先にも述べた通り「医療・介護」の問題は、多頭飼いをする上で一番重要です。病気や老犬になった時のケアが出来るかどうか、シミュレーションをしておきましょう

最後に

いたずら,しつけ,トレーニング,介護,医療,多頭飼い,性格,犬,飼い方
多頭飼いの大変さや、どう対処していったか、筆者の体験談やアドバイスをご紹介しました。
犬のしつけやお手入れなどが苦にならず、十分に時間を割ける方や、かかる費用も頭数ごとに増えていくので、金銭的な覚悟が出来る方は、多頭飼いを楽しめるでしょう。

犬同士が遊んでいるところを見ていると幸せを感じますし、同じ環境で暮らしていても、それぞれ個性があって面白く、楽しく暮らせます。

多頭飼いを検討している方は苦労する面も十分に考慮して、それでも飼いたいかどうかを考えてみて下さい。

上手に褒めて犬を伸ばそう!褒め方のコツを解説

皆さんは日々犬と暮らしていく中で「褒める」と「叱る」を比べた時、どちらの割合が多いでしょうか。

一般的に日本人は「褒めることが苦手」と言われており、犬を褒める場合でも「自分自身が褒められる機会が少なかったから、褒め方がわからない」、「悪いところばかり目について、ついつい叱ってしまう」と悩む方も多くいらっしゃいます。

かつて筆者も犬を褒めるのが下手で苦手意識を持っていましたが、褒めることを意識したり、褒め方を学んだりするうちに自然と「褒めるしつけ」が出来るようになりました

今回は、そんな「褒めるしつけ」について、筆者の経験も交えながら解説していきます。

犬を叱ってしつけることは難しい

しつけ,トレーニング,犬,褒め方,飼い方
犬でも人間の子供でも、「しつけ=悪いことをしたら叱る」と考える方も、いらっしゃるかもしれません。
人間の子供の場合は

  1. 「ダメだよ」と声を掛け、行動を制御する
  2. なぜダメなのかを説明する
  3. どうしたら良いのかを教える

といった過程を踏み、悪いことを理解させることが出来ます。
しかし、犬の場合は人間のような言語能力がなく、「なぜダメなのか」、「どうしたら良いのか」を言葉で教えることは不可能なため、叱るしつけが難しくなってしまうのです。

また、犬を叱る時の「タイミング」や「強さ」も難しい問題です。タイミングがずれてしまうと犬が「なぜ叱られたのか」を理解出来なくなり、ただ飼い主に対してマイナスイメージが付くだけになりがちです。
叱る強さが強すぎてしまうと、必要以上に飼い主に恐怖心を感じ、恐怖からくる問題行動を引き起こす可能性があります。

したがって、近年は叱ってしつけるよりも「褒めるしつけ」が主流になっています。叱るしつけの難しさを考えると、褒めるしつけはリスクが少なく犬も飼い主もお互いに楽しく暮らしていけるのではないでしょうか。

犬を褒める時のポイントとは

しつけ,トレーニング,犬,褒め方,飼い方
ここからは、犬を「褒めてしつける」上での大切なポイントを2つご紹介していきます。

ポイント①タイミングよく褒める

犬は短期記憶が苦手なため、「直前の行動」に「起こったこと」を紐付けて記憶する習性があります。
簡単に言うと、

「オスワリ(直前の行動)」したら「おやつがもらえた(起こったこと)」

となります。好ましい行動を起こしたら、すぐに褒めてあげましょう

ポイント②感情を込めて褒める

犬を飼っている方の中には、ご自身の愛犬が「予想以上に人間の感情を理解している」と思った方も多いのではないでしょうか。飼い主が気持ちのこもらない「イイコ」という言葉を発した時、犬に見抜かれている可能性があります

実際に、犬に対して「(感情を込めずに)言葉だけで褒める」、「感情を込めて褒める」という、2つのパターンの褒め方を試してみて下さい。感情を込めて褒めた方が犬に伝わっていることを実感出来ると思います。

褒め方を使い分ける

しつけ,トレーニング,犬,褒め方,飼い方
犬の褒め方を学ぶ上で、使い分けて欲しい2種類の褒め方があります。

褒め方①ハイテンションで褒める

  • 新しいことを覚えた時
  • 遊びの中で褒める時
  • 「オイデ」や「モッテコイ」など、動きのあるトレーニングの時

犬のテンションを上げたい場合は、高くやや大きめの声で、喜びを表現してあげましょう。体をワシャワシャと撫でたり、ポンポンと軽く叩いたりしても効果的です。

褒め方②穏やかに褒める

  • 落ち着かせたいシチュエーションの時
  • 犬に我慢をさせている時
  • 「フセ」や「マテ」など、動かないトレーニングの時

犬に落ち着いていて欲しい状況では、普段の高さのやや小さめの声で、穏やかに褒めてあげましょう。撫でるときは、ゆっくり穏やかに撫でることを意識してみて下さい。

褒める回数を増やす方法

しつけ,トレーニング,犬,褒め方,飼い方
犬を褒めてしつけたいと思ったとしても、「イタズラばかりして、なかなか褒める機会がない」という場合もあると思います。そういった場合は、犬の存在自体を褒めてあげて下さい

例えば、

  • 犬と目が合った時に「かわいいね!」と声をかける
  • 犬がリビングでくつろいでいる時に「ウチに来てくれてありがとう!」と伝える

といった具合に、まずは愛情を伝えてみて下さい。
これは犬のしつけのセオリーではなく、かつて褒め下手だった筆者が「褒めること」を練習するために15年ほど前から独自でやっている方法です。

その結果、

  • 犬が飼い主(筆者)を見る時、キラキラした目で見てくれるようになった
  • 「かわいいね!」と声をかけるとニッコリするようになった

といった効果がありました。

言葉の意味までは理解していなくても、犬にはポジティブな空気が伝わっているのではないかと思います。また、こちらから愛情を伝える機会を多く作ることで、犬の筆者に対する印象自体がポジティブなものになっているように感じます。

「褒めること」に苦手意識を持っている方は、ぜひ試してみて下さい。

最後に

しつけ,トレーニング,犬,褒め方,飼い方
「褒めるしつけ」を解説してきましたが、叱ってはいけないわけではありません。犬自身や飼い主、第三者などを傷つけてしまう状況であれば、叱って一旦その行為を止めさせることも必要です。

特に、子犬や家に迎えたばかりの犬は、人間との生活をする上での「良し悪し」の学習が不十分なため、叱るしつけが増えてしまいがちです。物を壊したり、咥えて持って行ってしまったりする場合は、犬の手が届かないような環境を作ったり、ストレスが溜まらないように十分な運動をさせたりして、対策してみて下さい。

音や物に対して反応して吠える場合は、その対象に馴らすことで「吠え」を防ぐようにトレーニングしていきます。その上で、まずは「叱る」より「褒める」機会を増やしてあげましょう