卯年に考える!学校のうさぎ小屋はなぜ減ったのか
2023年の干支の「うさぎ」。特徴的な長い耳や柔らかい毛など、可愛らしいポイントがたくさんある動物です。近年うさぎを飼う人は急増していて、大手ペット保険会社のアニコム損保では、うさぎの契約件数が2015年度から2020年度で、約6.4倍に増加しています。
うさぎは鳴くことがなく、散歩の必要もないため、手がかからず飼いやすいと考えられていることが人気の理由の一つです。そして今年は卯年ということもあり、「うさぎブーム」も話題になっています。
一方で、かつてどこの学校にもあったうさぎ小屋は減少しています。うさぎを飼う人は増えたのに、なぜ学校のうさぎ小屋は減ってしまったのか。今回は、うさぎの学校飼育の問題点を掘り下げていきます。
学校で動物を飼育する意義とは
そもそも、なぜ学校で動物を飼う必要があるのでしょうか。文部科学省の小学校学習指導要領には学校飼育動物の意義について、次のように記載されています。
小学校学習指導要領 2章5節
動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ、それらは生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち、大切にしようとする。
動物との触れ合いは、子供の情操教育にとって非常に重要なことと言われています。全国の小学校で動物が飼育されているのは、動物との触れ合いを通し、子供たちに思いやりの心を育むことが目的です。
特に子供時代に動物が好きなのにもかかわらず、家庭の事情などでペットを飼えなかった人の中には、学校で飼育されている動物を世話した経験がとても貴重だったと語る人もいます。
さらに、永岡文部科学大臣も2022年12月20日の記者会見で、学校での動物飼育について、次のようにコメントしています。
「デジタル化が進展する時代であるからこそ実体験からの学びも重要だ。児童が生き物への親しみを持ち、命の貴さを実感するために、学校における継続的な動物飼育を行うことは、やはり意義がある。」
うさぎの学校飼育廃止のネット署名は2万人も
しかし、実際には文部科学省の方針とは逆行するように、学校におけるうさぎの飼育廃止を求めるネット署名には2万人を超える人が賛同し、注目が集まっています。
その理由として次のような点が、うさぎが学校での飼育に不向きだとされています。
不適切な飼育環境
学校のうさぎの飼育環境は適切ではない点が指摘されています。本来うさぎは温度管理が必要な動物で、湿気と強い風には極端に敏感なので、屋外飼育には向いていません。
また、毛玉症の予防のためにもこまめにブラッシングする必要がありますが、ほとんどの学校で行われていないと見られます。
子供への負担
うさぎや、うさぎのエサとなるイネ科の植物のアレルギーを持つ子供に配慮する必要があります。特に後者のアレルギーは多くいると言われています。
また、長期休みの間の飼育当番を負担に感じる子供や保護者もいるようです。
教師への負担
ただでさえ、教師の過酷な労働実態が問題となっている昨今です。その上、教師に飼育動物の管理や児童への指導まで求めるのは酷だと言えるでしょう。
また、学校によっては命の大切さやうさぎの飼い方を学ぶ授業がなく、ただ当番が回ってくるから世話をするだけというケースも少なくありません。新たな授業を増やすことは教師への負担になるため、せっかく動物がいても子供の学びにつながっていないのです。
学校での飼育の問題点とうさぎブームの関連性
学校でのうさぎの飼育廃止を求める人たちの中には、動物愛護の観点から、不適切な環境である学校での飼育はよくないという意見を持つ人が多くいます。
また、「よくない環境で動物を育てることは子供の学びにつながらない」、「学校のようないい加減な飼い方で良いんだと子供が学んでしまう」といった、子供の学びに悪影響になるのではないかという意見もあります。
「うさぎブーム」の面では、うさぎの飼育には手がかからないというイメージが仇となり、想定外の難しさからくる飼育放棄の件数も増加しています。
うさぎは繊細でストレスに弱い動物です。飼い主は常にうさぎの体調を気にかけてあげる必要があり、室内でも十分な運動をさせなければならず、時には爪切りやブラッシングも必要で、飼育は決して楽ではありません。
うさぎブームと学校での飼育を関連付けて言うならば、学校でうさぎの生態を学び、しっかりと世話をし、動物を飼う大変さを体感出来れば、ブームだからといって安易に飼おうとはしないのではないでしょうか。教育の場である学校での飼育で簡単に飼えるようなイメージをつけてしまうのは、かなり問題があると言えるでしょう。
どの動物にも言えることですが、干支だから、ブームだから、寂しいからといって安易に飼ってはいけません。事前に動物の飼い方をよく学ぶこと、適切な飼い方をすること、終生飼育をすることはとても重要です。
そういったことを学ぶのが情操教育の目的であるはずですが、真逆の結果を引き起こしているのではないかと思えてなりません。
まとめ
大阪府の例をあげると、うさぎやニワトリなどを飼育する小学校は15年前の79%から令和4年度の21%まで大きく減少しています。(大阪府教育委員会調査※大阪市、堺市を除く)
不適切な環境で飼育される動物が減ることは良いと考えることもできますが、先ほどご紹介したような、動物が好きでも飼うことが出来ない子供の学びの場が減ってしまうのは非常に残念です。
子供の情操教育のために何が出来るのか、そして学校の動物が幸せに暮らすためには何がベストなのか、改めて考える時機なのではないでしょうか。
ハムスターにブラッシングは必要?被毛のお手入れ方法を解説!
ほとんどの犬や猫では、飼い主さんが定期的にブラッシングをしてあげる必要がありますが、ハムスターの場合はどうなのでしょうか。
SNSや動画サイトでは、ブラッシング中のハムスターがうっとりしている様子が投稿されることもありますが、果たしてハムスターにとってブラッシングは本当に必要なのでしょうか。
今回の記事では、ハムスターのブラッシングや毛並みの改善方法について、詳しくご紹介します。
ハムスターは自分で毛繕いができる!
ハムスターはとてもきれい好きな動物なので、身体を舐めたり顔を手で拭ったりして、自分で毛繕いできます。そのため、基本的には飼い主さんがブラッシングをしてあげる必要はないと考えて良いです。
ただし、中にはブラッシングを必要とするハムスターもいます。それについては、次の章でご説明します。
ブラッシングで匂いが変わってしまう
ハムスターにとって毛繕いは、毛並みを整えるだけの行為ではありません。自分の身体を舐めて自分の匂いを付けることで、安心感を得ているのです。
飼い主さんがブラッシングをし過ぎてしまうことで、ハムスターの身体に別の匂いが付いてしまい、不安になってしまうことがあります。
ブラッシングそのものを嫌がるハムスターは多い
ハムスターの身体はとても小さいので、犬や猫と同じような要領でブラッシングをしてしまうと、怖がったり、痛がったりします。あからさまに嫌がる仕草を見せなくても、ストレスになっている可能性があるので注意が必要です。
ただし、優しいブラッシングを心地よいと感じ、うっとりしてしまうハムスターもいるようなので、ブラッシングの好き嫌いは飼い主さんの技量とハムスターの性格にもよるのかもしれません。
とはいえ、多くのハムスターにとってブラッシングが必要でないことには、やはり変わりはありません。
こんなハムスターはブラッシングが必要!
長毛のハムスター
野生のハムスターは短毛ですが、被毛の長いハムスター同士を人工的にかけ合わせたことで、愛玩用に長毛の品種も誕生するようになりました。
短毛のハムスターの身体の汚れは、毛繕いによってすぐに取れるようにできていますが、長毛のハムスターではそうはいきません。
汚れがつきやすく毛も絡みやすいため、飼い主さんが適度にブラッシングをしてあげないと、皮膚病になったり、臭いがキツくなったりすることがあります。毛繕いをハムスターだけに任せると、長い毛を大量に飲み込んで毛球症や腸閉塞を起こす恐れもあるので注意が必要です。
絡んだ毛はカットしよう!
複雑に絡んでいる毛を無理やりとかそうとすると、ハムスターが痛がってブラッシング嫌いになってしまいます。そうした場合は、無理せず、絡まった毛をカットしてあげると良いでしょう。
病気などで毛繕いができないハムスター
病気や怪我、加齢などで身体が弱ってしまい、自分で毛繕いができなくなってしまったハムスターには、飼い主さんがブラッシングをしてあげましょう。
毛繕いが自分でできなくなってしまったハムスターは、かなり身体が弱っていると考えられるので、ブラッシングの際はとりわけ優しい力で、ハムスターに負担がかからないように行うことが大切です。
ハムスターのブラッシングの方法
専用ブラシか、柔らかい歯ブラシを使おう
体の小さいハムスターのブラッシングには、犬や猫用の硬いコームは適していません。
ハムスター専用のブラシを使うか、人間用の歯ブラシで、柔らかめのものを使うことをおすすめします。
ブラッシングは毛並みに沿って優しく
ハムスターのブラッシングは、頭からお尻にかけて、毛並みに沿って優しく撫でるようにして行います。毛を逆撫でするような方向でブラッシングをすると、ハムスターにストレスがかかってしまいます。
また、先述した通り、毛が絡まってしまってブラシが簡単に通らないようであれば、その部分はカットしてしまいましょう。
毛並みが悪いならまずは飼育環境の見直しを
短毛であれば基本的にブラッシングを必要としないハムスターですが、ハムスターによっては毛並み、毛艶が良くない場合があります。
毛並みの改善のためにはブラッシングが必要だと思うかもしれませんが、その前にまず、飼育環境を見直すことが重要です。
身体を擦り付けられるものを置こう
ハムスターは、身体を舐めて毛繕いする以外にも、砂場や床材などに体を擦りつけて汚れを落とし、毛並みを整えます。
砂場をまだ置いていなければ、この機会に置いてみましょう。
また、安すぎる床材は避け、ペーパーチップなどの人工加工製品よりも、ウッドチップなどの天然由来製品を選ぶと良いです。
食事内容を見直そう
タンパク質が豊富な種子類や植物の実ばかり与えてしまったり、逆に生野菜ばかり与えてしまったりすると、栄養バランスが崩れて毛並みが悪くなります。
栄養バランスを考えるのが難しければ、ハムスター用の総合栄養食(ペットフード)を基本とし、種子や野菜はおやつとしてあげるようにすると良いでしょう。
病気の可能性もある
飼育環境や食事内容を見直しても、ハムスターの毛並みが改善しない場合には、ハムスターの体調に問題がある可能性があります。
他にも気になる症状がないかをよく観察し、おかしいと思ったら動物病院に連れて行きましょう。
まとめ
ハムスターは自分で毛繕いを完結できる動物なので、短毛で元気なハムスターであれば、飼い主さんがブラッシングをしてあげる必要はありません。
一方、長毛種のハムスターや、病気などで自分で毛繕いができないハムスターには、柔らかい歯ブラシなどを使って優しくブラッシングしてあげましょう。
きれい好きのハムスターにとって、被毛を清潔に保つことは重要なことなので、毛並みが悪いと感じたら放置せず、住環境や食事などを見直すようにしましょう。
猫が脱走する理由とは?今からでも遅くない猫の脱走対策をご紹介
現在では完全室内飼いの考え方が主流で、自由に外に出る猫は少なくなってきています。
しかし、完全室内飼いをしていても、ちょっとした好奇心に駆られ愛猫が脱走する可能性はゼロではありません。
外は事故や野良猫との喧嘩、感染症などの危険があるため、脱走のリスクは最小限に抑えたいですよね。
今回は、猫が脱走する理由と脱走対策をにお伝えします。
大切な愛猫を守るためにも、ぜひ今回ご紹介する対策方法を試してみてください。
猫はどこから脱走するの?
猫は家のあらゆるところから脱走します。そのため、愛猫の行動範囲内のドアや窓にはしっかりと脱走対策をすることが必要です。
玄関のドア
出かける時や郵便配達など、ドアが開いた瞬間にするりと出て行ってしまう可能性があります。
ベランダや窓
高い所からでも着地ができる猫は、ベランダや窓から飛び出してしまう可能性があります。
網戸や窓を自力で開けることもあります。また、身体が柔軟な猫は少しの隙間からでもすり抜けてしまうので対策が必要になります。
猫が脱走したがる4つの理由
猫はなぜ家から外へ脱走するのでしょうか?考えられる理由を4つご紹介します。
1. 好奇心から
室内外の猫は外の世界のものに刺激を受けます。
窓から鳥や虫、野良猫などを見かけて、追いかけたい・興味を惹かれるという思いから脱走を試みてしまうのです。
2. 縄張りのパトロール
一度外に出ると、自分の縄張りが外にもでき、縄張りのパトロールをするために脱走を繰り返すこともあります。
3. 発情期
避妊去勢をしていない猫の場合、発情期に異性の猫を求めて外に出てしまうことがあります。
猫の発情期は春から秋にかけて年に2~3回あり、普段とは違う鳴き声、落ち着かない様子などのサインが現れます。
未去勢のオスは、発情期に縄張りを広げようとして外に出てしまうことがあるので、特に注意が必要です。
4. 環境の変化によるストレス
引っ越し、同居する猫が増えた、保護したばかりの時など、急な環境の変化による不安やストレスが原因になることもあります。
また、新しい場所に連れて行く際も、不安や驚きから脱走してしまうことがあるので気をつけましょう。
脱走しやすい猫の特徴
以上の理由を踏まえて、脱走しやすい猫の特徴を挙げてみます。
- 元野良猫など外で暮らしたことのある猫
- 好奇心が旺盛な猫
- 避妊・去勢手術をしていない猫
- 近所に野良猫が多い家の猫
- 多頭飼いをしていて猫同士の相性が悪い場合
愛猫が上記の特徴に当てはまる場合は特に、しっかりとした脱走対策を心がける必要があります。
猫の脱走対策
ドアや窓を開けっぱなしにしないという心がけだけでは、脱走を完全に防ぎ切ることはできません。
以下では、今からでも遅くない猫の脱走対策を4つご紹介します。
1.玄関や窓に脱走防止柵を設ける
玄関や廊下、窓に脱走防止柵を設けてみましょう。玄関用網戸でも大丈夫です。
オーダーメイドでぴったりのサイズを作れる他、ネットやホームセンター等で購入することもできます。
また、ベビーガードを2つくっつける、100円ショップのワイヤーネットや突っ張り棒、結束バンドを使うなどのアイディアでDIYもできます。
2.網戸ロックをつける
猫が網戸を自力で開けてしまわないように、網戸ロックをつけておきます。
網戸が破れていないかも確認し、猫が網戸を破ってしまうのが心配なら強度のある網戸に取り替えましょう。
3.ベランダにはネットやフェンスを
ベランダでの日向ぼっこが好きな愛猫には、ベランダの柵の隙間の対策が必要になります。
隙間を塞げるように、ネットやすだれ、柵などを取り付けることをおすすめします。
ベランダに出す際は近くに人がいる時のみにするなどの心がけも大切です。
4.マイクロチップ装着&首輪に迷子札
飼い主さんの対策不足ではなく、災害時など不測の事態下で愛猫が脱走してしまうこともあります。
地震の揺れや大きな音に驚いて逃げてしまったり、避難の最中などに脱走したりしてしまうことは少なくないです。
そのような際でもすぐに愛猫と再開できるよう、普段から迷子札をつけた首輪を付けておくと良いでしょう。万が一の時に備えてマイクロチップを装着しても良いかもしれません。
もしも猫が脱走してしまったら
もし猫が脱走してしまったら、すぐに捜索を始めてください。
室内猫は外の環境に怖がって隠れたりじっとしたりしていることが多いため、まずは家から半径100mの範囲内を目安として探してみてください。
暗く狭い隙間に入ってることがあるため、ご飯を置いてみる・飼い主さんが名前を呼んであげるなどして、徹底的に探すことが大切です。
また、近くの警察署や保健所、動物病院に保護されていないか確認をしてみましょう。SNSを使った迷子情報も効果的です。
まとめ
今回は猫が脱走する理由とその対策方法をご紹介しました。
室内飼いの猫にとって外の世界は危険に溢れています。大切な愛猫を守るためにも、脱走の対策はしっかりと行いましょう。
愛猫が脱走を繰り返す場合、室内に何らかの原因があることも考えられるため、環境を見直してみることをおすすめします。
【獣医師監修】脱臼だけじゃない!ポメラニアンの好発疾患と予防法
ポメラニアンは、フサフサのきれいな毛と小さい身体が特徴的な犬種です。
現在、国内におけるポメラニアンの飼育登録頭数は全体の4位でもあり、その人気が伺えます。
かわいいだけでなく、室内でも飼いやすいという点も人気の理由かもしれません。
本記事では、そんなポメラニアンに好発する疾患と、日常生活で気をつけたいことを獣医師が紹介します。
ポメラニアンの歴史と特徴
ビクトリア女王が愛した!ドイツ出身の牧羊犬
ポメラニアンはドイツやポーランド周辺の「ポメラニア地方」が原産の犬種で、「ジャーマン・スピッツ」や「サモエド、ノルウェージャンク・エルハウンド」などが祖先として知られています。
18世紀ごろにイギリスへ持ち込まれた当時は、ポメラニアンは体重10kg程度の中型犬でしたが、ビクトリア女王が自ら繁殖を行い、5kg程度にまで小型化したと言われています。
その後、「ビクトリア女王が愛した犬種」として注目を浴び、その人気は今でも衰えることを知りません。
ポメラニアンのお手入れ
ポメラニアンの最大の特徴は、その毛並みです。抜け毛が多いため、日々のブラッシングやトリミングが欠かせません。
皮膚病の予防にもなるので、日常的にブラッシングしてあげましょう。
ポメラニアンの性格
また、ポメラニアンは活発で友好的な性格ですが、同時に繊細な面もあり、知らない人や動物に対して吠える、咬むなどの攻撃行動を取る子もいます。
そのため、子犬のうちからしっかりと社会化をすることが重要です。
また、無駄吠えが激しい場合は壁に防音材を貼るなどして、ご近所トラブルを防ぎましょう。散歩中に他の動物に会わない時間帯やルートを選ぶのも良いかもしれません。
ポメラニアンの好発疾患
基本的に病気になりにくい、などと紹介されることの多いポメラニアンです。
しかし品種改良による小型化などの影響により、先天性疾患や骨関節疾患など、かかりやすい病気もいくつか出てきています。
ここでは、ポメラニアンに多いとされる疾患を紹介していきます。
気管虚脱
【症状】
・「ガーガー」という特徴的な咳
・呼吸困難
【原因】
気管のチューブ型を保持している軟骨が弱いせいで、呼吸時(主に吸気)に気管が潰れてしまうことが原因。
【備考】
生まれつき軟骨が弱い場合もあるが、脂肪によって頚部が圧迫されることによって発症する場合もある。
脱毛症X(アロぺシアX)
【症状】
・体幹部や太もも、頸部の脱毛
【原因】
病態に不明な部分が多く、原因はわかっていない。
【備考】
3歳未満の雄に発生が多く、サマーカットの時に認知されやすい。
外貌の変化のみで、日常生活に支障はない。
水頭症
【症状】
・知覚異常
・運動障害
・痙攣発作
・四肢の麻痺
【原因】
頭蓋骨内の脳脊髄液が過剰に貯留し、脳を圧迫することによる脳脊髄液の産生増加、脳脊髄液の排出低下、頭蓋奇形などが原因。
【備考】
ポメラニアンのような小型犬種は頭蓋骨の奇形が起こりやすいと言われている。
涙管閉塞
【症状】
・過剰な流涙
・涙やけ
【原因】
先天的に涙管が狭い、炎症による涙管の狭窄など。
【備考】
涙は涙腺で作られ、涙管を通って眼と鼻に抜けていく。しかし、何らかの原因で涙管が閉塞すると、鼻への涙が全て眼に集まり、常に泣いているような状態となる。
多くは先天性で、避妊去勢手術の際に同時に治療するケースが多い。
膝蓋骨脱臼
【症状】
・患肢の挙上(地面に足を着けない)
・跛行(足を引きずる)
・患部を舐める
【原因】
生まれつき膝蓋骨を収める大腿骨の溝が浅い、膝蓋骨に繋がる筋肉の左右不均衡、外傷など。
【備考】
身体全体で伸びをしながら、後ろ足を伸ばすような仕草は、外れた膝蓋骨を自分ではめ直している可能性がある。
環軸亜脱臼
【症状】
・四肢の不全麻痺
・跛行などの運動障害
・首を上に持ち上げにくそうな様子を見せる
・痛みで震える
・抱っこの際にキャンと鳴く
【原因】
環椎(第一頚椎)と軸椎(第二頚椎)の関節の不安定や、先天的な骨の構造異常、後天的な外傷。
【備考】
頚椎の脱臼は命に関わることもある。首が痛そうな時は無理に触らないこと。
疾患予防のために!日頃からできる⑤つの心得
次に、ポメラニアンを家に迎えるに当たって整えておくべき環境について説明します。
今からでも改善可能なものもあるので、是非検討してみてください。
①段差や階段に注意
身体が小さく骨も細いポメラニアンは、骨折のリスクが高い犬種です。
人間にとっては小さな段差でも、ポメラニアン目線では大きなものに映ることもあります。
犬用の階段などを使って段差を小さくする、高いところには登れないようにバリケードを作るなどの工夫が必要です。
②ブラッシングやトリミングで被毛のお手入れを
フワフワの被毛をキープするため、皮膚病から愛犬を守るためにも定期的なブラッシングは不可欠です。
また、長い被毛は毛玉になりやすいという特徴もあります。
スキンシップを取るように、毛を梳かしてあげましょう。
③肥満にならないように注意
肥満になりやすいのも、ポメラニアンの特徴です。
他の犬種よりも毛がフワフワしているため、外見で太っているかの判断がつきにくいためと考えられます。
日々のスキンシップを通して、腰のくびれはあるか、肋骨は軽く触れるかなどのチェックをしましょう。
また、食事管理や運動によって太らない習慣をつけることも大切です。
④誤飲に注意
ポメラニアンは好奇心旺盛な性格で、何でもかじりたがります。
そのため、人間が普段使っているものや食べているものを口に入れてしまう事故も多くなっています。
留守にするなど目を離す時は、なるべく手の届く所にものを置かないようにしましょう。
また、ゴミ箱を蓋付きのものにすることも有効です。
⑤首輪よりハーネス
気管や首の骨が生まれつき弱い子が多いので、散歩時のリードは首輪よりも胴輪(ハーネス)を着けるようにしましょう。
またリードを強く引っ張ることも、できれば避けたいところです。
まとめ
人間よりも小さい犬種であるポメラニアンとの生活には、気を付けてあげたいことがたくさんあります。
しかし、その愛情を犬側もしっかり感じているはずです。
日常生活の中で、愛犬の健康を守っていきましょう。
犬に自由を与える義務と犬が自分の空間を持つ権利について考える
私は、東京都八王子市でペットホテル、ペットシッター、ドッグトレーニングのサービスを提供している「犬と人の学び場ポケット(以下、ポケットと言います)」を運営しています。ポケットではペットホテルの運営を行っているので、オーナー様からお話を伺う機会がたくさんあります。
愛犬の生活環境をお聞きすると、「愛犬はお部屋の中、あるいはおうちの中を自由に行き来して過ごしています」とおっしゃる方が最近になって非常に多くなりました。ひと昔前は「犬は外で飼うもの」と言われていたことを考えると、飼育環境が大きく変化してきていることがわかります。
しかし、飼育環境が変わっていくにつれて新たな問題も出てきています。今回は犬に自由を与える義務と部屋を持つことの権利について考えていきましょう。
犬の飼育環境の変化
今と昔では、犬の飼育環境はずいぶん変わってきました。どのように変わり、どのような問題が顕在化してきたのか見ていきましょう。
犬の屋外飼育は向かない?
規模の大小には諸説ありますが、もともと犬は群れをつくって過ごす動物だったと言われています。この事実を踏まえると、外でポツンと一頭だけを鎖につないで飼育するという昔の飼育スタイルはあまり適していないことがわかるでしょう。
犬は外で飼うものだとされていた頃、犬はご飯の残りを与えれば、家を守る番犬として働いてくれる都合のよいパートナーとして扱われていました。これは、人と犬が共生し始めた起源にも近い関係性だと思われます。
外で飼うことで、犬の独立心が育つこと、室内への汚れや抜け毛の飛散を防げることは飼い主にとって大きなメリットかもしれません。しかし、住宅街などで屋外飼育をした場合には、ほえ声や抜け毛の飛散、鎖の金属音などが近隣トラブルを招いてしまう可能性があります。
室内飼いで顕在化してきている問題
それでは、家の中で飼うようにすれば、あとは自由で良いのかというと、そういうわけでもありません。
ネオテニー(幼形成熟)な犬たちの中には自我があまり強く出ず、人にとって飼いやすい子もいます。しかし、それは一部の例外で、ほとんどの犬は家自体を縄張りと捉えるようになり、そこで起きる「気に入らないこと」を排除しようとするでしょう。
例えば、チャイムが鳴るとほえる。人のソファー、ベッドなどを占領し、自分の場所だと言わんばかりにオシッコでにおい付けをする。窓から往来する人や車を追い払うかのように興奮してほえながら走り回るなどが代表的な例です。
自由すぎることの弊害
こういった犬の問題行動が起こるきっかけは、自由すぎることが要因のひとつであると考えられます。広すぎる縄張りを与えることは、家そのものを守らせることになり、犬にとってストレスになりかねません。
また、同じ屋根の下で生活をすることで、お互いの気持ちを理解しやすく絆は深まりますが、過度に溺愛してしまうと分離不安という問題を招きます。自由の度合い、愛情の度合いを適切なものにするために、飼い犬にはパーソナルスペースを用意してあげる必要があります。
犬が安心して過ごせる環境とは
自由に家の中を過ごさせてあげる上で忘れてはいけないのは、飼い犬だけのパーソナルスペースとなるハウスを必ず用意してあげるということです。自分だけのパーソナルスペース、落ち着けるハウスを持つことは犬にとって当然の権利と言えます。
サークル型のハウス
室内犬のハウスとして一般的なものは、柵に囲まれたような形のサークルと呼ばれるものでしょう。
このタイプのハウスは多種多様で、屋根があるものや、トイレスペースと寝床を離して設置する広いものなどがあります。
バリケン型のハウス
もうひとつ考えられるのは、バリケンと呼ばれる形状のものです。これは犬を飛行機で空輸する場合にも使われます。バリケンは商品名のため、このようなタイプのハウスのことをクレートと呼んだり、キャリーと呼ぶこともあります。
出入口は1カ所でまわりには小さな柵状の窓があり、中は暗くなるようにできています。
おすすめはどっち?
おすすめしたいのは、後者のバリケンタイプです。薄暗く視界が広すぎないので、飼い犬にとって落ち着ける空間となるでしょう。広すぎないのでトイレのしつけもしやすいです。また、車で移動するときや万一の災害のときにも役立ちます。
ちなみに、車の中で愛犬をフリーにしていると場合によっては道路交通法違反ですのでご注意ください。車で移動する場合は、愛犬の安全面も考慮して必ずハウスに入れるべきです。ハウスの中でおとなしくできるように、普段からトレーニングしておきましょう。
もし、バリケンの扉を閉めることに抵抗があれば、開けたまま使用してもかまいません。いざという時に閉められれば問題ありません。今、サークル型のハウスを使っているという方でも、万一のときのために飼い犬がバリケンに入れるように練習しておくことをおすすめします。
むすびに
室内犬は、人の生活環境になじむことを余儀なくされています。異なる種である人間と犬が同じ環境で生活していくためには、人が犬に歩み寄る必要があります。飼い主は愛犬の気持ちを考えて、暮らしやすい環境を整えてあげましょう。
世界的に、犬に自由を与えるのは飼い主の義務になりつつあります。しかし、自由なら何でも良いというわけではないと思っています。また、人間がパーソナルスペースを持つのと同じように、犬にもパーソナルスペースを持つ権利があると思います。
お気に入りのハウスに住んでいる犬は、何らかの事情で動物病院やペットホテルなどに預けられる場面でも、落ち着くよりどころがあるため、ストレスが軽減されます。これも持ち運びができ、どの施設でも設置してもらいやすいバリケンをおすすめする理由のひとつです。
長く一緒に暮らせて可愛いと話題!亀のススメ。
ペットショップなどで頻繁に見かける亀。爬虫類ですが、その見た目や動きに癒されるからと、一緒に暮らす方も少なくありません。また、吠えたり、部屋を汚したりといった心配がないので、ご近所の方とのトラブルにもなりにくいと言われています。
こちらの記事では、亀の特徴やオススメの種類をご紹介します。亀との生活を考える一助になれば幸いです!
亀との生活ってどんな生活?
亀との生活とは、どんな生活なのでしょうか?また、どのようなことに注意しながら育てる必要があるのでしょうか?一緒にみていきましょう!
亀が育つ環境は3タイプ
まず、亀の飼育環境をみてみましょう。
亀は世界に300種類いると言われています。様々な地域に適応しながら暮らしており、同じ亀でも姿形が似ていなかったり、育つ環境が全く異なったりします。
亀が暮らす環境は、以下に分けられます。
- 水の中
- 水と陸
- 陸
飼育環境を整えるにあたって、水槽の中に水をためるのか、ためないのか。陸地をどれくらい作るのか・・・等々。亀の種類によってかなり差があります。
より自然の環境に近い飼育環境を整えてあげると亀も暮らしやすいです。
飼う前に、共に暮らす亀のことをしっかり調べておく事は大切です。
中には、飼育環境を整える事が大変であったり、扱いが難しい亀もいます。初めての方は、比較的飼育しやすいと言われている種類の亀がオススメです。
初心者にオススメ「ヘルマンリクガメ」
おすすめポイントは、体が丈夫で、成長しても25センチ程度と大きくなりすぎないというところです。
日本と似た気候で生息しているので、適応力もあります。主食は、小松菜、大根の葉、タンポポの葉などの葉野菜です。また、おとなしい性格で、人懐っこいとも言われているので、初心者の方にもおすすめできる亀ちゃんです。
大きくなった時のことも見越して、幅120センチ程度の大きなケージが必要なので、その大きさのものが家の中に置けるという方におすすめです!
亀は長く一緒に暮らす家族
亀は他のペットと比べて、とても長生きする生き物です。ですから、しっかりとした飼育環境を整えれば、長く一緒にいることができます。
水棲の亀は20〜30年、陸棲の亀は50年〜100年も生きると言われています。共に暮らせる時間が長いことは嬉しいことですよね。
しかし、中には途中で飼育を投げ出してしまう飼い主さんもいます。長く生きるということもあり、年月を経て”体長”が大きくなります。そのため、最初に用意していたケージを大きく買い換える必要が出てくる場合もあります。そういった変化から、飼えないと判断してしまうようです。
種類によりますが、飼い始めでは5センチ程度の子亀も、大きくなれば20センチ程度にもなります。大きくなった後の生活のことも考えておくことが大切です。
温度の変化に気をつける
亀は変温動物ですから、周囲の温度に合わせて体温が変化します。四季によって温度・湿度が大きく変化する日本では、亀の飼育環境の温度に特に気を使わなくてはなりません。
亀の種類によって適切な温度は異なりますが、温度が高すぎても低すぎてもいけません。温度によっても、亀の動きは変わってきます。
健康のための甲羅干し
どんな亀も、丈夫な骨や甲羅を作るために甲羅干しをします。甲羅干しとは、日向ぼっこのようなものです。
亀がしっかり日向ぼっこできるように、太陽が半分当たる位置にケージを置いたり、一緒に外をお散歩したりといった時間が必要になります。
日光を浴びながら首を伸ばしたり、ゆっくり歩く亀の姿に癒される時間であることは間違いありません。
亀は何を食べるの?
亀は種類によって、食べ物が大きく異なります。
大きく分けて、肉食性・草食性・雑食性の亀がいます。間違ったエサを与えないよう気をつけなければなりません。
飼う前から、その亀が好む食べ物は何か”細かく”調べておく必要があります。以下は亀の食べ物の傾向をまとめたものです。
水棲カメ | 陸棲カメ | |
---|---|---|
肉食性 | 植ミミズ、コオロギ、カタツムリ、動物の腐肉、鶏肉 等 | ー |
雑食性 | 水中の水草、小魚、タニシ 等 | 植物や昆虫等。野菜や果物も必要。 |
草食性 | ー | 野草(タンポポ等)や野菜(大根、キャベツ等)が中心。たまに果物(バナナ、りんご等)。 |
動物性たんぱく質(鶏肉や砂肝等)は少量でOK。 |
亀との楽しい生活を。
一緒に暮らせば、亀が可愛らしい姿で私たちを癒してくれるでしょう。
しかし、飼い主さんの都合で捨てられてしまうことも少なくないのが現実です。一緒に生活することを選択するのであれば、「最後まで面倒をみるぞ!」という思いが必要です。
寿命が長い亀だからこそ、飼った後にこんなはずではなかったと後悔しないように、他の動物以上に、飼った後の具体的な生活のイメージを持つことが大切になってきます。
亀ちゃんとの癒しの日々で、皆さんの生活がより豊かなものになることを願っています。
【うさぎは”ストレスに弱い”】飼う時気をつけることって?
近頃、人気を集めている”うさぎ”。
実は、とっても繊細で、ストレスに弱い生き物であることをご存知でしょうか?
それ故、人によっては「うさぎは飼うのが大変」と感じている人もいるようです。
うさぎは繊細で”ストレス”に弱い!?
うさぎは元々自然の中で捕食される側の動物のため、臆病でストレスをためやすい動物であると言われています。
ストレスがたまると、体調を崩し、死んでしまう可能性もあります。
そのストレスを、ギリギリまで表に出さない場合もあるので、飼い主さんは常にうさぎの体調を気にかけてあげる必要があるのです。
では、うさぎにストレスを与えないためには、どうすれば良いのでしょうか?
【できること①】 飼育環境を整える
うさぎは、飼育環境が整備されていないとストレスを感じてしまいます。以下のことに特に気をつけましょう。
適切な温度
うさぎは暑さや寒さに弱い動物です。18〜24度くらいの室温を保ってあげましょう。
エアコンの風が直接当たらないか、直射日光が当たらないかも気をつけてくださいね。
水の補充と餌やり
脱水症状を起こさないように、水が減っていないか気にしてあげましょう。また、空腹が続くこともストレスにつながります。
水と餌、両方気にかけてあげてくださいね。
ケージは綺麗に保つ
ケージの中はこまめに綺麗にしてあげましょう。
うさぎは臭いにも敏感です。トイレの掃除もこまめにするのがオススメです。
静かな環境を作ってあげる
うさぎは他の動物から身を守るためにも、聴覚が発達しています。些細な音でもずっと鳴り続けているとそれがストレスになることも。
なるべく静かな環境を作ってあげましょう。
【できること②】 他の動物と急に接触させない。
うさぎは捕食される側の動物ですから、他の動物と急にご対面すると、ストレスを感じてしまいます。
犬などと全く一緒に暮らせないということはないですが、急に一緒にするのはやめた方が良いでしょう。
最初はゲージに入れたまま接触させる等して、どうしても相性が悪いならば、飼育場所は分けましょう。
【できること③】 適度に触れ合う
うさぎは、よく”寂しがりや”と言われますが、その通りで、一人暮らしなどであまりにも構ってあげられないと、それがストレスになってしまう場合があります。
大好きな飼い主さんと遊ぶ時間を1日に30分〜1時間程度設けてあげましょう。
しかし、逆に構い過ぎてしまうと、それがストレスになってしまうこともあります。適度に遊んであげることが大切です。
【できること④】 運動させてあげる
一日一回はゲージから出して運動させてあげると、ストレス発散になります。
うさぎが怪我をしない環境を整えた上でケージから出してあげましょう。
また、うさぎにかじり木は必須です。かじるものをゲージの中に必ず入れましょう。
【できること⑤】 新しいことにはゆっくり慣れさせる
新しく家に迎えたとき等、新しいことをする時は、急にしつこく触ったり、無理やり何かするということがないようにしましょう。
うさぎは、急な環境の変化にストレスを感じやすいのです。
ストレスがあると起こす行動
- 食欲不振
- 後ろ足を地面に叩きつけて音を立てる(スタンピング)
うさぎの体調不良やストレスのピークはわかりにくい場合もあります。
毎日お世話をする中で、上のような行動をとっていないか、よく観察して、気づいてあげましょう。
うさぎの長生きのために。
うさぎの感じるストレスと寿命は大きく関係しています。
自然のうさぎの寿命が3年程度なのに対して、飼育されているうさぎは長くて15年程度生きることを考えても、この差は大きいと言えます。
大好きなうさぎと長く暮らすためにも、”ストレス”をなるべく与えない暮らしを心がけていきましょう!
質問にお答えしました
とてもうるさい音があったり、大きな音が結構毎日続いているのですが、うさぎを大きな音から避けるためには方法がありますか
コメントありがとうございます。
大切なうさぎを音から守り、ストレスを少しでも無くしてあげたいという飼い主さんに、以下の方法をご紹介します。
ケージにバスタオルや毛布をかける
一番すぐに実行できるのがこの方法です。
しかし、夏場にエアコンがかかっていない部屋で行うと、ケージ内の温度が上がってしまうので気をつけましょう。また、かじり癖のある子だとバスタオルや毛布をかじってしまうかもしれませんので注意してください。
ダンボールと防音マットを用いてケージを囲う
ちょうどいいサイズの防音カバーがなければ自分で作っちゃいましょう!
ダンボールをケージより少し大きいサイズに組み立て、そこに防音マットを貼り付けます。
少し手間はかかりますが、大切なうさぎのために手間は惜しまない!という方はぜひ試してください。ただし、完全にダンボールとマットで覆ってしまわないように、空気の通り道は必ず確保してくださいね!
うさぎは環境の変化にも敏感な生き物です。防音に気を取られて、空気がこもってしまったり、暗い時間が増えたりすることでもストレスになりかねないので、最初は様子を見ながら試すようにしてください。
また、もし大きな音がする時に一緒にいられるようであれば、撫でたり、話しかけたりして、うさぎを安心させてあげるといいかもしれません。
参考になりましたか?
また疑問点などありましたらコメントをいただけますと幸いです。
お部屋が「猫臭く」なってるかも?臭いの対策7つ
「最近、猫ちゃんが臭くなったかも」と感じている方も多いのでは?しかし、実は猫ちゃんに体臭はないようです。
では、一体どこから臭っていて、その謎の臭いはどうすれば良いのでしょうか。この記事では猫臭いお部屋の原因と対策についてまとめてあります。
猫臭さを軽減させる「7つのポイント」
①トイレ掃除は最低1日1回
猫ちゃんのトイレ、こまめにお掃除できていますか?「排泄物があってもほったらかしにしがち」という方は要注意です。そこから臭いがきている可能性があります。
また、猫ちゃんはとっても綺麗好きな動物なので、トイレが汚いままだと、トイレを嫌ってトイレからはみ出しておしっこをしたりします。
猫ちゃんにきちんとトイレしてもらうためにも、こまめなお掃除は欠かせません。
②猫砂を変える
猫砂を丸ごと変えると、臭いがかなり軽減されることがあります。猫砂ごとに特徴が異なり、例えばそのままトイレに流せる紙タイプなどです。
さらに、猫の好みの問題もあるので、愛猫とよく相談をして決めましょう。猫ちゃんの性格に合わない猫砂である場合は、トイレでしてくれないことがあります。好みを見て、変えてあげましょう。
③トイレ本体を定期的に洗う
猫のトイレの容器本体を一週間に1回程度洗って天日干しすることで、雑菌の繁殖が抑えられ、臭いを抑えることができます。
また、システムトイレは普通のトイレより消臭効果が期待できるようなので、使用してみるのも良いかもしれませんね。
④シャンプー
被毛が多い猫ちゃんは、排泄物が毛についてしまったり、皮膚から出る油で毛が固まってしまうことがあります。そういう場合はシャンプーが必要です。
しかし、シャンプーをしすぎると毛が痛んだり、皮膚トラブルを引き起こす原因になってしまうので、頻度は多くても2ヶ月に1回程度にしましょう。
また、口内炎や歯周病の場合やスプレー行為(いつもより濃いおしっこをかけるマーキング)をした後、臭いが気になるようであれば、シャンプーや、濡れたタオルで体を拭いてあげると臭いを抑えられます。
お湯やシャンプーが苦手な猫の場合、ドライシャンプーが良いかもしれません。ドライシャンプーを使用する場合は、猫ちゃんは体をなめるので害のないものにしましょう。
⑤餌の放置はやめる
餌を放置すると、餌の腐敗臭などが部屋に残ってしまいます。また、置きエサは臭いだけでなく、肥満や病気の元になることもあります。
こちらの記事では置きエサのリスクをまとめてありますので、興味のある方はご一読ください。
⑥スプレー行為の対策をする
猫ちゃんが家の中でスプレー行為をした場合はこまめに拭き取ると、臭いを軽減できます。
頻繁に同じ場所にする場合は、撥水加工のシートを貼ると、楽になります。
⑦脱臭機を使用する
脱臭機は臭いの元から分解してくれるもので、その効果は絶大だと言われています。
臭いを芳香剤などで誤魔化さずに消臭したい方にはオススメです。ペット専用の脱臭機もありますよ。
猫は綺麗好き。
猫ちゃんは綺麗好きな動物ですから、もし臭ってきたら、人の手で清潔にしてあげることで改善されるはずですよ。
猫には体臭がないので、急に体から臭ってきたり、対策しても改善されない場合は病気である可能性もあります。一度、獣医さんに診てもらうと安心です。