【クイズ】純血種の猫がかかりやすい病気を知ろう!
本記事では、猫の純血種の好発疾患についてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、猫の純血種の好発疾患クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 手足の関節部に骨瘤(こつりゅう)ができ、骨が変形する病気はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「骨軟骨形成不全症」です。
「骨瘤(こつりゅう)」とは軟骨の塊のことで、骨瘤が発生した部位は痛みを伴います。軽度であればほとんどが無症状ですが、重症化すると歩行が困難になることもあります。
スコティッシュ・フォールドがかかりやすく、特徴的な折れ耳や、いわゆる「スコ座り」はこの疾患が原因のひとつとも考えられています。
スコティッシュ・フォールドがかかりやすく、特徴的な折れ耳や、いわゆる「スコ座り」はこの疾患が原因のひとつとも考えられています。
Q.2 左心房の壁が分厚くなり、全身にうまく血液を送れなくなる病気はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「肥大型心筋症」です。
肥大型心筋症は、猫の心疾患の中ではもっとも多く見られる病気で、心房が分厚くなり内側が狭くなることで、血液を十分に送り出せなくなっていきます。
初期症状は、息切れや呼吸困難、咳などで、血液が滞ると血栓もできやすくなり、命の危険があります。治療法はないため、早期発見が望ましく対症療法を施します。
メインクーン、ペルシャ猫などでよく起こります。
初期症状は、息切れや呼吸困難、咳などで、血液が滞ると血栓もできやすくなり、命の危険があります。治療法はないため、早期発見が望ましく対症療法を施します。
メインクーン、ペルシャ猫などでよく起こります。
Q.3 筋ジストロフィーの症状として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「関節が外れる」です。
筋ジストロフィーとは、筋骨格を形成するのに必要な「ジストロフィン」が欠如し、全身の筋肉が萎縮して歩行や運動が困難になる病気です。
主な症状は以下の通りです。
主な症状は以下の通りです。
- 筋肉が硬くなっている
- 筋肉が震えている
- 手足が肥大化している
- 舌が肥大化している
- よだれを垂らしやすい
- 不自然な歩き方をしている
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
純血種の猫がかかりやすい?代表的な遺伝性疾患を5つ紹介
結果発表
問正解/
問中
純血種の猫がかかりやすい?代表的な遺伝性疾患を5つ紹介
遺伝性疾患とは

近親交配の影響
純血種に遺伝性疾患がつきものである理由は、種の特徴を維持するための近親交配が理由としてあげられます。 近親交配は一度発生した病気の原因遺伝子を排除しにくいこと、特に突然変異の個体を人為的に繁殖する場合は、血筋が濃すぎるために、隠れていた原因遺伝子が顕在化しやすいということもあります。 これは猫に限った話ではなく、犬でも同じです。そのため、猫でも犬でも、ブリーダーさんから譲ってもらう場合は、そのブリーダーさんがどこまで遺伝に関する知識があるのか、きっちりと見極めることが重要になってきます。代表的な遺伝性疾患
赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症

- 運動をしたがらない
- 元気がない、疲れやすい
- 粘膜が青白い(まぶたの裏、口の中など)
- 頻脈
- 貧血
- 脾腫、肝臓腫大
- 黄疸 など
代表的なかかりやすい猫種
アビシニアン、ソマリ、シンガプーラ、ノルウェージャンフォレストキャット、ベンガルなど多発性嚢胞腎(のうほうじん)

- 食欲不振
- 多飲多尿
- 体重減少
代表的なかかりやすい猫種
ペルシャ、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールド肥大型心筋症

- 息切れ
- 呼吸困難
- 口で息をする
- 咳
代表的ななりやすい猫種
メインクーン、ペルシャ骨軟骨形成不全症

- 関節が腫れる
- 変な歩き方をする
- しっぽが短く変形する
- 足や手を痛がる
- ジャンプなど激しい動きをしなくなる…など
代表的なかかりやすい猫種
スコティッシュフォールド筋ジストロフィー

- 筋肉が硬くなっている
- 筋肉が震えている
- 手足が肥大化している
- 舌が肥大化している
- よだれを垂らしやすい
- 不自然な歩き方…など
代表的なかかりやすい猫種
短毛種、デボンレックス気をつけるべきこと

スコティッシュフォールドの例
スコティッシュフォールドであれば、親が「折れ耳×折れ耳」から生まれた子は高確率で骨軟骨形成不全症になってしまうことがわかっているため、飼う前に両親とも折れ耳でないことを確かめた方が良いでしょう。終わりに
