【ペットロス】ペットロス症候群の飼い主への接し方と3つのポイント
ペットを失うこと、それは経験したことのある人にしかわからない、とても辛いことです。
周りにペットロスの方がいる時、私たちはどんな言葉をかけてあげるのが良いでしょうか?ペットロスを経験したことがない方には、ペットロスの方にどう接するのが良いのか全くわからないですよね?良かれと思ってかけた言葉でも、逆効果になってしまうこともあります。「死」というのはそれほどまでにデリケートな問題なのです。
今回は、そんな方のために、ペットロスの方への正しい接し方をお伝えしたいと思います。
ペットロスとは?
ペットロスの方は、大切な家族を失いました。今まで当たり前のようだった存在が、突然いなくなってしまったのです。その喪失感、無力感は私たちには想像もできません。この状態が長く続き、なかなか元の生活に戻れないことをペットロス症候群と言います。
もっと詳細に、ペットロスとは何か?ということを知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
こちらの記事では、「抑うつ状態」になってしまう重症のペットロス症候群にならないようにするためのヒントをご紹介しています。ペットロスの方の気持ちを理解することで、この記事の本題でもある「ペットロスの方にどう接したら良いか」のヒントにもなると思います。
他と比べない、励まさない
1つ目のポイントは、「他人と比べたりしない」ということでしょう。例えば、「ペットは生き物なんだし、ペットの飼い主であれば、誰もが経験することだよ」とか、「息子や娘がなくなったほうが辛いんだよ」などです。
犬や猫などのペットと、飼い主の方の関係性は唯一無二のものです。10年から15年、長ければ20年近くの歳月をかけて築き上げた信頼関係があるのです。それは第三者である私たちには想像もできないものです。他人や他の事柄と比較したところで、「そんなことはわかっている、でも、私とあの子は違うんだ」と反感につながってしまいます。
私たちが父親や母親を亡くした時、周りの人に、「誰もが経験することなんだ」などと言われたら、腹が立ちますよね。もし、どうしても励ましたいと思うのであれば、そのような時、自分だったらどうして欲しいかを考えれば、自ずと結論が見えてくると思います。
黙って話を聞いてあげよう
2つ目は、ペットとの出会いや楽しかった思い出など、亡くなったペットと飼い主のお話をたくさんしましょう。飼い主も、一人で写真を見たり、どんなことをしたのか振り返るよりも、実際に誰かと話をした方が、うちに溜め込まないため、気が紛れてきます。
上でも言いましたが、下手な励ましは逆効果です。また、反感をかってしまうと、良かれと思ってしたことが恨まれて、お相手の方との関係性まで悪化してしまうこともあります。決まり文句で励ますのも避けたほうが良いでしょう。私たちができることは、黙って相手の話を聞いてあげることの他ないと言えるでしょう。
それでも、無理に話を聞こうとはせず、飼い主が亡くなったペットとのことを話しだしたら、「うん、うん」と共感しながら、黙って話を聞いてあげることがベストです。あくまでもペースは飼い主に合わせます。
できるだけ一人で考えさせる
3つ目は、できるだけ一人で考える時間を与えるということです。気分転換をさせてあげようと、映画などに誘い出すのはあまり得策ではありません。
立ち直りかけている方であれば、問題ないのですが、ペットロス真っ只中の方にとっては、そのような気持ちになることはできません。悲しみの海に沈んでおり、楽しむことはもちろん、何もやる気がない状態なのです。
逆に、ペットとの別れを悲しむ時間を作るよう、そっとしておいてあげるほうが回復が早くなるでしょう。
また、「いつまでも悲しんでいると、亡くなったペットが浮かばれないよ」などと、周りがとやかく言うのも良くありません。このような状態の時は、できるだけ感情を表に出して、大声で泣き、たくさん亡くなったペットのことを思い出し、そして偲ぶことが早期の回復につながるのです。
こちらの記事でも触れていますが、ペットロス症候群から抜け出すかそうでないかは、残念ながら飼い主自身にあります。じっくりと時間をかけて、飼い主が亡くなってしまったペットのことを悼み、自分の気持ちに区切りをつけることが重要です。
いつ訪れるかわからない
ペットロスの方の気持ちを理解することは将来に備える上でも大事なことです。自分の愛するペットが亡くなった時の備えにもなります。また、そのような方の支えになることもできます。
病気で亡くなるかもしれません。事故で亡くなるかもしれません。寿命で亡くなるかもしれません。でも、それは思い掛けないタイミングで訪れるものです。不測の事態であればあるほど、精神的ショックは大きなものとなります。
だからこそ、今を大事に、そして思いっきり愛するペットに愛情を注いであげてください。
私のオススメは、動画を撮っておくことです。今では、スマートフォンで簡単に動画を残すこともできます。写真や動画をたくさん残しておくと、形に残る思い出になるので、愛したペットは、いつまでも私たちの心の中で生き続けることができるのです。
何気ないその行為がしつけの悪い犬に育てている?飼い主の問題3つ
犬はとても賢い動物です。すぐに様々なことを覚えます。しかし、犬がモノゴトの良し悪しを判断できるわけではないので、良いこともすぐ覚えますが、悪いこともすぐに覚えるのです。
飼い主の何気ない行動が原因となっていることも多いため、一つ一つの行動の意味を考えながら行うことで、覚えてほしくないことは覚えさせないこともできるのです。また、一度覚えてしまった行為であっても、消去することができます。ここでは、そんな何気ない行動を3つ取り上げて、犬の気持ちを解説していきます。
飼い主が食事中に食べ物を与える
「うちでは、そんなことしません!」と思われるかもしれませんね。でも、カワイイ目をして近寄ってきたら、「少しだけなら…」と、ついつい与えてしまうこともあるのではないでしょうか。
この行為、1回でもしてしまったら、人間の食べ物の味を覚え、飼い主が何か食べているとすぐに近寄ってくるようになります。これを嫌と思わない方は、犬に食べさせてはいけない食べ物にさえ気をつければ、特に問題はありません。
しかし、飼い主さんの具合が悪い時、来客があった時、ペットホテル等で預かってもらった時にも、犬は同じことをしてしまうため、「しつけの悪い犬だなぁ」と思われてしまうかも…。場合によっては、人間の食べ物の方が美味しいことがわかってしまい、ドッグフードを食べなくなってしまうことも。
また、人間の食べ物には塩味や甘味が付けられていることが多く、多くを摂取してしまうと病気のモトになってしまうため、できることなら犬用の食べ物以外は与えないようにしたほうが良いでしょう。
犬の気持ち
一度、人間の食べ物を与えたところ、食事中にテーブルに座っていると犬が飛びついてくるようになった場合の、犬の気持ちです。
- お!なにこれ、超うまいんだけど!!普段のドッグフードよりうまいわー
- 飼い主さんが何か美味しそうなもの食べてるから、飛びついてみよう
- しつこく飛びついたら、美味しい食べ物をくれたから、またしつこく飛びついてみよう
止めさせるには
例え、米粒1つも与えないようにしなくてはいけません。絶対にあげない強い意志が必要です。
上記のように、完全に悪いクセが付いてしまった場合も、絶対にあげてはいけません。食事中は目も合わせない、どんなにしつこくされても話しかけない、手で払う等もせずに、完全に無視することで矯正することができます。
家を出かける前に犬に話しかけ、帰ってきたらすぐに犬の元へ行く
お留守番させる時、ついつい可哀想になって話かけてしまったりするのではないでしょうか。でも、実はこれ、犬の悲しい気持ちを煽っていることになるのです。
また、外出先から帰ってきたら、すぐに犬のもとへ駆け寄っていたりしませんか?これも犬の気持ちを煽っているため、「嬉ション」させる原因にもなりかねません。もし、嬉ションで困っている方がいたら、これをやめるだけで改善することもあるのです。
上記の記事でも説明していますが、これを繰り返すことで、外出する前に異常なほどに吠えるようになってしまったり、鳴くようになってしまったりすることがあります。さらに、外出前だけでなく、外出してからもずっと吠え続けるようになってしまうこともあるのです。
犬の気持ち
外出する際に、吠えてしまい、しばらく鳴き続けてしまう場合の、犬の気持ちです。
- えー、置いていくの?イヤだー!ワンワン!!
- ワンワンしていたら、行くの止めてくれている!それなら、もっとワンワンしよう!
- 置いて行かれたけど、ワンワンしていたら戻ってきてくれるかも!
止めさせるには
出かけるとき、「犬に気づかれないように出かける」を目指して、静かに出かけてください。
また、犬は数十分ほどで心の変動が落ち着くといわれているので、帰ってからすぐに愛犬に会いに行くことはせずに、バッグを置いたり、荷物の整理をしてから愛犬に会いに行く方が良いでしょう。
犬が「かまってー」している時に「いやだ!」などと話しかける
愛犬が游んで欲しい時、先程のケースのように、何か食べたいとおねだりしてくる時などは、人に飛びついてきたり、吠えたり、足を噛んできたりしませんか?
この時、「ダメ!」と話かけたり、手で追い払ったりすると、実はその行為を助長しているかもしれません。特に、愛犬が游んで欲しいと思っている時は、その可能性が高いでしょう。
話しかけられることで、犬は嬉しいと感じます。また、手で払われたりすることで、手で游んでもらっていると思います。そのため、かまっているわけではないのに、犬からするとかまってもらっていると思い、もっとしてくるようになるのです。
犬の気持ち
游んで欲しい時に、飼い主に飛びついている場合の、犬の気持ちです。
- 暇だから游んで欲しいし、ちょっと飛びかかってみよう
- 何か言われているけど、よくわからないから、もっと飛びついてみよう
- おー、飛びついたら手で游んでもらえる、やったー
止めさせるには
これに関しても、どんなにしつこくされても話しかけない、手で払う等もせずに、完全に無視することで矯正することができます。
悪いクセは取り除ける
全ての行為は、一度悪いクセが付いてしまっても、必ず取り去ることができます。すぐに学習して、どうすれば良いのかを覚えてしまうということは、逆も然りです。意味がないということがわかれば、すぐにしなくなります。
どのケースも「完全に無視すること」が重要です。完全に無視するとは、その場に犬がいなかったかのように振る舞うことです。クセがなくなる前に、かなりしつこくしてくることがありますが、ここで折れては飼い主の負けです。これを乗り越えれば、比較的早い時間で、悪いクセは取り除くことができます。
もし、これらの行為に困っている方がいらしたら、一度チャレンジしてみてください。