【クイズ】ヒトにも病害をもたらす!気をつけたい犬のマダニとは?
本記事では、犬のマダニについてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬のマダニクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 マダニについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「ハウスダストのダニと同じ」です。
マダニ(tick)は2〜30mmに及ぶ大型のダニで、小型のダニ(mite)とは区別されます。ヒョウヒダニなどの、いわゆるハウスダストはmiteの方ですので、マダニとは全くの別物です。
哺乳類や鳥類、爬虫類などに寄生して吸血します。その際に、さまざまな病原体を伝播することがあり、大変重要な問題となっています。
普段は草むらにそっと身を潜め、寄生できそうな宿主を待ち構えています。犬が散歩中に草むらに近づくと、マダニが犬の毛に飛び移ってきます。
哺乳類や鳥類、爬虫類などに寄生して吸血します。その際に、さまざまな病原体を伝播することがあり、大変重要な問題となっています。
普段は草むらにそっと身を潜め、寄生できそうな宿主を待ち構えています。犬が散歩中に草むらに近づくと、マダニが犬の毛に飛び移ってきます。
Q.2 マダニが媒介し、ヒトにも感染する疾患として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「犬ジステンパー」です。
マダニは犬だけでなく、ヒトに感染する病原体も媒介します。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- 日本紅斑熱
- Q熱
- 極東ロシア脳炎
- ライム病
- 犬バベシア病
- 犬ヘパトゾーン病
Q.3 マダニについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「発見したらすぐに皮膚から引き剥がす」です。
マダニは「鋏角」と呼ばれる針のような突起を刺入して吸血します。無理に引っ張ると、皮膚内に鋏角などの口器が残り化膿してしまうため、マダニを見つけたらすぐに動物病院へ行きましょう。
唾液によりアレルギー反応を起こし、激しい痒みをもたらします。さらに、特に子犬ではダニ麻痺と呼ばれる四肢が麻痺することがあり、時には呼吸不全を起こします。
春先(4〜6月)だけでなく、秋(9〜11月)にも活動のピークがあります。幼ダニや若ダニが秋に多く発生するため、年間を通じてのマダニ予防をしましょう。
唾液によりアレルギー反応を起こし、激しい痒みをもたらします。さらに、特に子犬ではダニ麻痺と呼ばれる四肢が麻痺することがあり、時には呼吸不全を起こします。
春先(4〜6月)だけでなく、秋(9〜11月)にも活動のピークがあります。幼ダニや若ダニが秋に多く発生するため、年間を通じてのマダニ予防をしましょう。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】愛犬のマダニ対策がさまざまな病気の予防に!
結果発表
問正解/
問中
マダニ感染症患者数が過去最多を記録。ペットからの感染にも注意して
マダニってどういう生き物?

マダニの栄養源は動物の血液
マダニは、動物の血液を吸うこと以外に栄養を摂取することができません。マダニの成長過程は幼ダニ・若ダニ・成ダニの3段階に分けられますが、それぞれの段階で発育、脱皮、産卵のための栄養摂取のために吸血します。 マダニが吸血をする際に病原体を媒介すると、吸血された動物や人間が病気にかかってしまいます。マダニはどこにいる?
マダニは、森の中や広い公園、河川敷などの草むらに潜んでいて、そばを通る動物に飛び移る機会をうかがっています。マダニには「ハラー氏器官」という感覚器官が備わっており、動物の体温や二酸化炭素などを感知し、宿主となる動物に飛び移って寄生します。マダニによる感染症の主な症状

直接的な病害
貧血
マダニに大量に血液を吸われると、貧血を引き起こす可能性があります。ダニ麻痺症
マダニの中には、唾液中に毒性の物質を産出する種類がいて、それにより神経障害を引き起こすことがあります。アレルギー性皮膚炎
マダニの唾液によってアレルギーを引き起こし、強いかゆみなどにおそわれることがあります。マダニ媒介性疾患
マダニを媒介して発症する病気には、バベシア症、日本紅斑熱、ライム病、Q熱、エールリヒア症、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。 それぞれ、人間にもペットにも感染のリスクがあり(日本紅斑熱の場合、犬は無症状)、発熱や嘔吐、食欲不振などを引き起こします。日本で感染者が増えているSFTSって?

主な症状
SFTSの潜伏期間は6日〜2週間で、主に発熱、食欲低下、嘔吐、下痢などを引き起こし、頭痛や筋肉痛、皮下出血や下血などの出血症状、意識障害、リンパ節腫脹などを起こすこともあります。血液検査により、白血球や血小板の減少や血清逸脱酵素の上昇がみられることが多いです。 致死率は国や年にもよりますが、およそ6〜30%とされており、治療方法は対症療法しかなく、有効な薬やワクチンは今のところありません。なぜ感染者が増えたの?
厚生労働省はSFTS感染者の増加について、「マダニに寄生されたシカなどの野生動物が山を下りて人家の近くに出没するようになった」ことがひとつの大きな原因ではないかと分析しています。 また、SFTSは2011年に発見された比較的新しい病気で、近頃認知度が高まってきたために報告が多くなったことも原因のひとつと考えられます。感染者は西日本に多い
SFTSの感染者は主に、九州、中国、四国地方に集中しており、石川県や福井県などの北陸地方でも確認されています。 しかし、東日本に生存するマダニからもSFTSの病原体が検出されており、シカやイノシシなどの野生動物からもSFTSへの抗体が見られることから、東日本にも十分感染のリスクは存在します。 さらに、犬から犬、犬から人、人から人に感染することもあるため、旅行などで病原体を他の地域に持ち帰ってしまう可能性もあります。 厚生労働省は、今後SFTSの感染地域はさらに拡大すると予測しており、どの地域に住んでいる人に対しても注意を呼びかけています。マダニ感染症の対策方法

人間はこまめに身体を清潔にしよう
農作業やキャンプをする人は、帰ったらすぐにシャワーを浴び、服を着替えるようにしましょう。 専門家はマダニについて、動物の肌に飛び移ってもすぐには噛まないので、山や森、草むら戻った後にシャワーを浴び、服を着替えることでマダニに噛まれる機会を減らせると指摘しています。虫除けスプレーを活用しよう
キャンプや農作業の前には、虫除けスプレーをしましょう。虫除けスプレーはマダニ以外にもさまざまな虫から身体を守る効果があります。プレシャワー
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できるだけ草むらを避けて歩こう
人間も犬も、キャンプや公園に行った時は、できるだけ草むらを避けて歩くようにしましょう。 特に好奇心旺盛の犬は草むらに入りたがる傾向にあるので、リードをしっかり持ってあまり草むらの方に行かないようにしましょう。ペットのマダニ対策、基本は定期的な駆除薬投与
人間のように毎日シャワーを浴びられず、草むらの高さに近いペットは、定期的に駆除薬を投与してマダニ感染症を防ぐ必要があります。ノミ・マダニ駆除薬には、口から投与する「経口薬」と、背中に垂らす「スポットタイプ」があります。経口薬
経口薬のメリットは、おやつタイプで簡単に投与でき、シャンプーも普通にできることです。 一方、薬の成分は犬の血液の中にあるため、マダニが付着・吸血するのを予防できません。病原体に感染しなくても、マダニに血を吸われることで貧血を起こしたりする可能性はあります。スポットタイプ
スポットタイプは背中に垂らして投与するので、こちらも投与は簡単です。 投与したところがベタベタしたり、シャンプーに制限があるなどのデメリットもありますが、マダニが血を吸う前に弱って死んでしまうという大きなメリットがあります。野生動物にはなるべく近寄らない
野生動物は薬を摂取することができない上に、多くが山や森で生活しているため、マダニに寄生されている可能性が高くなります。 マダニ以外にもさまざまな病原体を持っている可能性が高いので、野生の動物、野良犬や野良猫にはなるべく近づかないようにしましょう。 実際、マダニに寄生されて弱った野良猫に噛まれた50代の女性が、数日後にSFTSを発症して死亡した例も報告されています。まとめ
