【ギネス世界記録】驚きの記録や特技を持つ猫たち
数多くの世界記録で注目されるギネス・ワールド・レコーズ。記録の数はなんと4万件以上にのぼりますが、その中には猫の記録も数多く存在します。
今回は、そんなギネス世界記録から、驚くような記録を持つ猫たちをご紹介していきます。
人間でいうと○○○歳「最も長生きした猫」
ギネス世界記録に登録されている最長寿の猫は「クリームパフ」という名前のメス猫で、なんと38歳まで生きました。猫の平均寿命は15歳前後とされているので、2倍以上のご長寿です。
日本でもまれに20歳まで生きた猫の話を耳にしますが、猫の20歳を人間に換算すると100歳くらいだと言われています。そして、クリームパフの38歳という年齢は、人間にすると約170歳。驚きの記録ですね。
そして、もう一つ驚きなのが、クリームパフの飼い主のジェイク・ペリーさんは「グランパ・レックス・アレン」という名前のスフィンクスという種類の猫も飼っていました。グランパ・レックス・アレンもクリームパフと同時期に飼われていて、なんと34歳まで長生きをしたのだそうです。
さぞかし厳格な食事管理をしていたのではと想像してしまいますが、意外にも猫の体にあまり良いとされない食べ物も与えていたのだとか。残念ながら、2頭の長寿猫と食べ物の因果関係はわかっていませんが、ジェイクさんにしかわからない秘訣があったのかもしれません。
野球のバッド並の長さ「体が長い猫」
2018年時点で、世界一体が長い猫はイタリアに住むメインクーンの「バリベル」で、長さはなんと120cmもあります。
120cmは野球のバッドより長く、小学1年生の平均的な身長と同じくらいだと考えると、いかにバリベルが大きいかを感じることができますね。
バリベルの大きさがわかる動画がこちら。
バリベルはバギーに乗って散歩することを好んでいますが、通りすがる多くの人がバリベルの巨大さに驚き、写真を取りたがるそうです。
また、バリベルはインスタグラムでも人気者ですが、あまりの大きさから、写真の投稿をすると画像の加工をしているのではと疑われてしまうとのこと。
そんなバリベルですが、大きな体とは裏腹に、とても静かで内向的な性格をしています。好物のマグロやチキンを食べながら、家族に愛されて暮らしているそうです。
歴代の世界記録保持者もメインクーン
バリベルの前にこの記録のタイトルを持っていた「ルド」は、イングランドのヨークシャーに住むメインクーンです。
さらにその前にタイトルを持っていた猫も同じくメインクーンで、アメリカのネバダ州に住む「スチューウィ」。スチューウィはセラピーキャットとして認定され、地元の学校や病院で多くの人と触れ合い、癒やしていました。
猫の芸達者「数多くのトリック(芸)をこなす猫」
オーストリアに住む8歳の猫の「アレクシス」は1分間に26ものトリックを行い、「猫が1分間のうちにできる芸の最多数」の記録を更新しました。
猫に芸を教えるのはあまり一般的ではありませんが、飼い主のアニカさんは、報酬を得ることで特定の行動が増える「正の強化」という方法や、指で押すと独特のカチッという音がする道具を用いて行う「クリッカートレーニング」などで、アレクシスに様々なトリックを教えたそうです。
アレクシスがトリックを披露している様子がこちら。
飼い主のアニカさんは、アレクシスと暮らす中で、アレクシスが指示に従うのが非常に得意であることに気づいたそうです。
また、人々の猫に対する見方を変えたいと思い、この記録にチャレンジすることにしました。猫は知的な生物であり、ポジティブなトレーニングをすることでトリックや、より多くのことを学び、習得できるということを証明したいのだそうです。
そして、猫のしつけは問題行動を防ぎ、猫と人との豊かな生活を与えてくれると語っています。
波乱万丈でも長生き「存命中の最高齢の猫」
2022年時点で存命中最高齢の猫は、イギリスに住む26歳の「フロッシー」。人間の年齢に換算すると、およそ120歳に相当します。高齢のため目や耳は不自由ですが、それ以外はとても元気で、食欲旺盛で新しい環境にもすぐ慣れることができるそうです。
健康に長生きしていることから、幸せな環境で暮らしてきたのかと思われがちですが、フロッシーは飼い主のビッキーさんに出会うまで、とても困難な状況で暮らしてきました。
病院の近くに住む野良猫として生まれ、不憫に思った病院の職員に引き取られますが、その方はそれから10年後に亡くなってしまいます。その後、新しい飼い主に恵まれますが、二人目の飼い主もその14年後に亡くなってしまいました。
それから、紆余曲折あり飼い主を失ったフロッシーはすでに高齢になっていたため、飼い主が見つからず、保護猫施設で生涯を終えるところをビッキーさんと出会ったのです。
ビッキーさんは、まさかフロッシーがギネス世界記録保持者になるとは思っていませんでしたが、フロッシーの辿ってきた運命を知って、多くの人がシニア猫を受け入れるきっかけになって欲しいと語っています。
まとめ
今回は、様々な猫のギネス世界記録をご紹介しました。
最近では、猫で最も多いとされる腎臓病の治療薬が完成間近だと言われており、猫たちが30歳まで生きるのが当たり前の時代がやって来るかもしれません。
猫を飼われている方は、ぜひギネス世界記録を目指して、猫との末永く幸せな日々を過ごしてくださいね。
【ギネス世界記録】いろんな特技をもった芸達者な犬たち
ギネスブックで知られるギネス・ワールド・レコーズには、なんと4万件以上の記録が登録されています。しかしながら、全ての記録が書籍に載ったり、ギネスのwebサイトに記載されたりするわけではありません。
それらの記録の中には犬に関するものもたくさんあり、非常にユニークで興味深いものもあります。今回は、そんなギネス世界記録を持つ犬たちをご紹介していきます。
欲張りなボール好き「たくさんのボールを咥える犬」
アメリカ・ニューヨーク州に暮らすゴールデンレトリバーの「フィンリー」は一度に6つのボールを咥え、ギネス世界記録の「犬がくわえたテニスボールの最多数」に認定されました。
元々遊ぶことが大好きで活発なフィンリーが、ボールをたくさん咥えるようになったのは2歳の頃から。
お父さんがテニスボールを投げると、フィンリーはキャッチしてそれを一度地面に落とし、ボールがもう1つ投げられるのを待ちます。投げられたボールを一気に咥えて持って帰るうちに6つものボールを一度に咥えられるようになりました。
練習して習得したわけではなく、遊んでいるうちに自然とギネス世界記録を更新できる程の特技になったそうです。
見ているだけで爽快「風船早割り記録」
ギネス世界記録には以前から「犬が100個の風船を割る最速時間」という項目がありました。
多くの犬たちが挑戦し、記録を更新していきましたが、2017年にカナダに住むウィペットの「トビー」は28.22秒でこの競技の新記録を更新しました。
トビーが風船割りを始めたのは、飼い主との散歩中にたまたま通りがかったフェンスに風船が挟まっていて、それを回収するためトビーに割ってもらったのがきっかけでした。あっという間に割ってしまったトビーを見て、飼い主はギネスに犬の風船割りの記録があるのを思い出したそうです。
トビーにピッタリの競技だと思い、それからギネスの記録にチャレンジしていくわけですが、たまに公式挑戦と同様の練習をするだけで、ほとんどはいつもの遊びの中で風船割りをしていました。
ただ、記録を達成するのは簡単ではなく、トビーの才能と飼い主の多大な努力の賜物だったそう。その分得られるものも多い貴重な功績だと飼い主は語っています。
みんなで息ピッタリ「一列で行進する犬たち」
ドイツ在住の当時12歳の少女、アレクサさんが8頭の犬と共に「最も多くの犬によるコンガライン」を達成しました。
「コンガライン」とは犬が前の犬に両前足をかけて列を作り一列に行進するもので、記録としては先頭の犬が最低5メートルの距離を歩くというもの。
ドッグトレーナーの父を持つアレクサさんは、父の影響を受け、若干5歳で犬のトレーニングを初めたそうです。毎日時間が許す限り犬たちと共に過ごし、トレーニングに励んでいるとのこと。
その努力が実り、この「コンガライン」の記録だけではなく、「犬が5つのハードルを後ろ足で飛び越えた最速記録」と「犬による後ろ歩き5メートル走の最速記録」を達成していて、3つの世界記録保持者でもあります。
アレクサさんは成功の秘訣について、「犬たちをよく知り、そして犬が得意なことを見つけだすこと」と語っており、将来は犬を訓練する学校の設立を目指しているそうです。
まさに芸達者「数多くのトリック(技)をこなす犬」
カナダ生まれのボーダーコリーの「ヒーロー」は、400以上の技を持つ芸達者犬。
そんなヒーローがギネス世界記録の「1頭の犬が1分間のうちにできる芸の最多数」に挑戦すると、なんと以前の記録を17も上回った49もの芸を披露し、大記録を打ち立てました。
パートナーはドッグトレーナーでもあるサラ・カーソンさん。ヒーローと共に彼がまだ生後4ヶ月の頃から練習を積み重ねてきたそうです。
息が合った素早い動きには互いの信頼感を感じますし、何よりヒーローが楽しそうに取り組んでいるのが印象的です。
世界一の芸のレパートリーを持つ犬
現在は先程のヒーローがタイトルを持つ「1頭の犬が1分間のうちにできる芸の最多数」という記録名の種目ですが、かつては時間の制限がなく、できる芸の数で記録されていました。
1999年、カナダのオンタリオ州に住むトイプードルの「シャンダリア」は469もの芸のレパートリーがあったそうです。
ピアノを弾く、絵を描く、スケートボードに乗るなど様々な芸ができ、さらには芸が終わった後、使ったおもちゃの片付けまでこなしていたそう。
物覚えが良く、トレーニングを前向きに行える犬でないと、ここまでの記録は出せないと言えますね。
三つの世界記録を持つ、日本の有名犬
日本でギネス世界記録を持っている犬の中でも、特に有名なのがビーグルの「プリン」です。テレビ出演やSNSでご存じの方も多いのではないでしょうか。
プリンは、なんと3つのギネス世界記録を持っています。
世界記録①1分間に犬と人が1本の縄跳びで跳ぶ最大回数
プリンが飼い主の熊谷さんと一緒に縄跳びをした記録です。2016年5月に51回に及ぶジャンプに成功し、記録認定されています。
そこから数か月間さらなる練習を重ねて、58回ジャンプすることに成功し、自らギネス世界記録を更新することになりました。
世界記録②1分間に犬が足でボールをキャッチした最多回数
サッカーのゴールのようなセットの中で、プリンがゴールキーパーとなり、飼い主が投げたミニサッカーボールを14個キャッチしました。
世界記録③ボールに乗った犬が10メートル進む最速記録
ボールに乗ったまま前に進み、10メートルを10.39秒という速さで駆け抜けるという記録を打ち立てました。
まとめ
2項目でご紹介した「風船早割り」の特技を持つトビーの飼い主は、「このような芸はその犬に合っていて、犬自身が楽しんでやれるものをやらせてあげるべき」と語っています。同様に今回ご紹介した犬たちは、飼い主と共に楽しんで記録にチャレンジしているように見えたのではないでしょうか。
人間と同様に犬の才能も様々ですので、ぜひご自身の愛犬の特技を見つけてあげてください。もしかしたらギネス世界記録保持犬になれるかもしれません。
ただ、ギネス世界記録は難しくても、多くの犬は「世界一、私(飼い主)や家族を愛する犬」のタイトルを持っていると言えるかもしれませんね。
【ギネス世界記録】いろんな身体の特徴を持った犬たち
2022年10月3日、存命中の最高齢の犬としてギネス世界記録に認定されていた「ペブルス」という犬が22歳で永眠しました。ペブルスはアメリカのサウスカロライナ州で飼われていたメスのトイ・フォックス・テリアです。
日本国内の犬の平均寿命は14.65歳(2021年一般社団法人ペットフード協会調べ)ということを考えれば、いかにペブルスが長生きをしたのかがわかりますね。
そこで、この記事では様々なギネス記録を持っている犬たちを、ご紹介していきます。
ロバ並の大きさ「世界一大きい犬」
世界で最も大きい犬はアメリカのミシガン州に住んでいた、グレート・デーンの「ゼウス」。
体高(足先から肩までの高さ)が111.8cmもあり、これは平均的なロバの大きさに相当するのだそう。後ろ足だけで立ち上がると226cmもあり、隣に並ぶとほとんどの人間は小さく見えてしまいますね。
ゼウスがいかに大きいかが分かる動画がこちら。
大きな体とは対照的に非常に穏やかな性格で、病院を訪問するセラピードッグとして活躍しましたが、残念ながら2014年、5歳の若さで亡くなりました。
かつては最も重い犬の部門もあった
イギリスのロンドンで暮らしていたマスティフの「ゾルバ」は体重がなんと156kg(1989年に計測)。幕内力士の平均体重が157kgですので、それに匹敵する体重です。
しかし近年は、最も重い動物の記録がギネスブックに記載されなくなっています。その理由として、記録狙いの飼い主がペットへ過剰なエサを与えることによる、動物の健康被害を防ぐためであると言われています。
りんご並の小ささ「世界一小さい犬」
世界で最も小さい犬(体高が低い)はプエルトリコのドラドに暮らす、チワワの「ミリー」。体高9.65cm、体重450gという小ささです。平均的なチワワの体高は12~23cm程度ですので、大きめのチワワの約半分、りんご程度の大きさと言えます。
生まれた時はティースプーンに収まるほどの小ささで、授乳は通常の哺乳瓶ではなく目薬の容器で行ったそうです。
ミリーがいかに小さいかが分かる動画がこちら。
その小さくて愛らしい写真がSNS等で拡散されると、瞬く間に世界中の人々を魅了し、一躍人気者となりました。
小さい犬には危険も伴う
ミリーは体高が最も小さい犬でしたが、体の長さ(鼻先からしっぽの先まで)が最も小さい犬は、アメリカのフロリダ州に住んでいたチワワの「ヘブンセントブランディ」。体長が15.2cm、体重は900gの小ささでした。しかし、ヘブンセントブランディは、その小ささゆえに日常生活において他の犬にはない様々な苦労がありました。
例えば、あまりにも体が小さいため、カバンの中に忍び込んだことに気付かれず、そのまま飛行機に乗ってしまったことがあったそうです。
また、骨格が脆く、肺が小さいため、吠えることが出来ませんでした。そのため、家族がヘブンセントブランディを見失ってしまった場合、居場所がわからず、踏みつけてしまう危険性が常につきまとっていたそうです。
世界一の子だくさん「世界最多産犬」
イギリスのケンブリッジに住んでいた、ナポリタンマスティフの「ティア」は、一度の出産で最も多くの子犬を産んだ犬としてギネス記録に認定されています。その数はなんと24頭。
一度の出産で生む子犬の頭数は犬の大きさなどにより変わってきますが、小型犬であれば平均3.5頭、大型犬では7.1頭、ナポリタンマスティフのような超大型犬では10頭以上産むことも珍しくはありませんが、ティアの場合はその倍以上の数です。
出産は動物病院で帝王切開にて行われ、子犬たちが全て取り出されると、そこにはオスが15頭、メスが9頭もいたそうです。 残念ながら、そのうちの1頭は死産で、その後3頭は生後1週で死亡してしまったため、生き残ったのは20頭になりました。
健康で元気が一番「世界最高齢犬」
冒頭でご紹介したペブルスは「存命中の世界最高齢犬」でしたが、ギネス記録に認定されている最も長生きした犬は、オーストラリアン・キャトルドッグの「ブルーイー」で、29歳5ヵ月まで生きました(1939年没)。オーストラリアのビクトリア州で牧羊犬として暮らしていたそうです。
ブルーイーの29歳という年齢を人間に換算すると約140歳にもなり、平均的な犬の2倍のご長寿さんです。
【追記】2023年2月1日に記録が塗り替えられました。
ポルトガルに住む犬「ボビ」が史上最高齢の犬に認定
日本のご長寿犬
日本にもかつて存命中の世界最高齢犬のギネス記録を持っていた犬がいました。柴犬系のミックス犬で名前は「プースケ」と言います。2011年に26歳8か月で老衰により亡くなりますが、その直前まで自力でエサを食べ、散歩もしていたそうです。
また、プースケは外飼いの犬でした。一般的に外飼いの場合、室内飼いよりも寿命が2~3年ほど短いと言われていますので、驚きの生命力ですね。
まとめ
様々な身体の特徴を持った犬たちをご紹介しましたが、愛犬には長生きをして欲しいと思う方も多いと思いますので、特にこの中の「世界最高齢犬」の暮らしは参考にしていきたいところです。
冒頭でご紹介した、ペブルスの飼い主によると「家族のように扱うこと」、「できるだけ幸せでポジティブな環境、衛生的な食べ物を与えて、適切な健康管理をすること」が長寿の秘訣だそうです。
寿命は生まれ持った性質や犬種によって違ってきますが、少しでも長く一緒に暮らせるように、愛犬の生活にも取り入れていきたいですね。
- 改訂履歴
- 2023/02/20 「世界最高齢犬」の情報を更新
- 2022/12/31 初版公開
【現地レポート】アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳に行ってきた
先日、ドッグイベント「第8回アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」に行ってきました。
出展ブースやイベントがメインのドッグイベントが多い中、「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」は犬と一緒に様々なアウトドアのアクティビティを楽しめるのが特徴です。
今回は、そんな「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」の現地レポートと、ドッグイベントに参加するメリットなどをご紹介していきます。
アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳とは
今年で8回目となる「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」。毎年9月の第3土曜日、日曜日に行われています。
- イベント最新情報
- 開催概要|【八ヶ岳】アウトドアドッグフェスタ2023
会場は標高1000mを超える自然豊かな長野県の富士見高原リゾート。「愛犬とのそとあそびを思う存分に楽しむ」がコンセプトのイベントです。
イベントを満喫できるコンテンツが盛りだくさん
アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳ではさまざまなイベントや体験会が楽しめます。
アウトドア系
- キャンプの達人がレクチャーしてくれる「デイキャンプ(日帰りキャンプ)」
- 手ぶらで参加出来る「キャンプ宿泊」
- ガイドが八ヶ岳の動植物を教えてくれる「ネイチャーハイク」
- パワースポットの”不動清水”を目指して歩く「トレッキング」
- インストラクターのレクチャーが受けられる「カヤック」
- 安定感のあるゴムボートで水上移動出来る「パックラフト」
- 愛犬の名前入り搭乗証明書がもらえる「熱気球」
- 愛犬と森の木陰でのんびり「ハンモック」
「そとあそび」がコンセプトのイベントだけあって、アウトドア系のイベントはかなり充実しています。
スポーツ系
- 愛犬と森の中を走って競う「トレイルランニング」
- 課題曲に合わせて犬と踊る「ドッグダンス」
- 初心者にも出来る技を教えてもらえる「ドッグダンス体験会」
- ディスクドッグの第一歩に挑戦「ディスク・チャレンジ」
愛犬と一緒に出来るスポーツもたくさん。失敗してしまうのもご愛嬌です。
イベント系
- 犬と一緒に水鉄砲で水遊び「ウォーターガン」
- 本物のシカの角でクラフト体験「キーホルダー作り」
- いかに早くKONGにおやつを詰められるか「KONG早詰め大会」
- 愛犬と迷路を脱出「わんわんラビリンス・チャレンジ」
多種多様なイベントがありました。参加するのもオススメですが、飼い主の所に行かなければいけないのに、ハイテンションで走り回ってしまう犬がいたり、飼い主と一緒に走らなければいけないのに、スタッフのお姉さんの所にしっぽを振っていってしまう犬がいたりと、見ているだけでも十分に楽しめます。
フォト系
- プロが可愛くオシャレに写真を撮ってくれる「ペトグラファーによる愛犬撮影会」
- 犬の写真を可愛く撮るコツをプロが教える「お花畑で愛犬とフォトレッスン」
- 犬が宙に浮いた写真が撮れる「宙犬(そらいぬ)撮影体験」
- 可愛い写真が撮れる小物がいっぱい「フォトブース」
普段よりレベルの高い写真が撮れて、SNSにアップしたり、思い出作りをしたりするのにいいですね。
他にも楽しいイベントやブースがたくさん
ご紹介しきれなかったイベントもまだまだあり、選ぶのが大変なほど盛りだくさんでした。
もちろん、犬のフードやおやつ、グッズの出展ブースも多数あり、人間用の屋台も充実していました。
イベントの喧騒に疲れたら山頂へ
イベント会場にずっといると、大きな音や人の多さに少し疲れを感じることがあります。そこで、自動運転のカートで200mほど山を登り、絶景の山頂へ向かいました。このカートはペットも乗ることが出来ます。
山頂の1周約20分のハイキングコースは犬も人も少なく、ホッと一息つくのに最適なスポットです。
ドッグイベントは犬の社会化に最適
ドッグイベントは愛犬を連れてイベントで楽しめるのはもちろんですが、
- 人混み
- 多くの犬
- 大きな音楽
- マイクで喋る司会者の声
など、普段見慣れない、聞き慣れない状況に馴らすことで、犬の社会化やメンタルキャパシティを強化させる効果が期待できます。特に今回の「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」では、カヤックや熱気球など、貴重な体験をすることが出来ます。
慣れない状況・体験は犬にとっては初めはちょっと怖いかもしれません。しかし、ちょっと怖い体験に馴れていくうちに、「初めは怖かったけど大丈夫だった!」と犬に自信をつけてあげることが出来ます。自信がある犬(メンタルキャパシティが大きい犬)は、怖い物や状況の対象が少なくなるため、問題行動が起きづらく、犬自身ものびのびと暮らしていくことが出来ます。
臆病な犬の場合に気をつけたいこと
元々臆病な性格の犬の場合は、いろいろな刺激に少しずつ馴れていくように心がけて下さい。
イベントの会場で怖がってしまう場合は、会場内のなるべく静かな場所に馴れることからはじめ、犬の様子を見ながら少しずつ賑やかな場所へ移動することをおすすめします。小型犬の場合は抱っこしながら馴れさせ、落ち着いてきたら歩かせる方が良いかもしれません。
また、飼い主の許可を取らずに犬同士を挨拶させてしまう飼い主もいます。普段は犬に慣れている子の場合でも、刺激の多い場所でナーバスになっている可能性もありますので、犬同士のケンカが起こらないように、特に気を配ってあげることが重要です。
最後に
ドッグイベントに参加する時によく感じるのは、こういったイベントに来られているのは犬に対する意識が非常に高い方が多いということです。もちろん例外はありますが、しつけが出来ている犬、マナーの良い飼い主が多いように思いました。
そして、飼い主の皆さんがご自身の犬を、とても愛されていることが良く伝わってきます。そんな幸せな犬たちが、もっと増えていくことを願いながら、会場を後にしました。
- 改訂履歴
- 2023/03/13 イベントの情報を追加
- 2022/10/23 初版公開
愛犬と一緒に運動不足を解消しよう!おすすめスポーツ4選
犬を飼っている方の多くが、毎日犬の散歩でウォーキングをされていると思います。しかし「ウォーキングだけでは運動量が足りない」、「ジムに行ってダイエットしたいが、その後犬の散歩に行くのは面倒」と感じることもあるのではないでしょうか。
いわゆるドッグスポーツの中には、犬がメインで動き、あまり飼い主の運動にならない競技もありますが、今回は飼い主の運動にもなり、犬と一緒に楽しめるスポーツを4つご紹介していきます。
ジョギング
いつものお散歩で物足りない場合は、ジョギングを取り入れてみましょう。
あると便利なグッズ
リードを手に持たずにショルダーリードで「たすき掛け」にすると、両手が空くので走りやすくなります。
飼い主の腰にリード巻く、ウエストタイプのリードで犬とジョギングをする方を見かけますが、犬が興奮して急に引っ張った場合などに、飼い主がバランスを崩しやすく転倒の恐れがあります。特に力の強い大型犬の場合は注意が必要です。
必要なしつけ
普段の散歩の時に、飼い主の横について歩けることが最低限の条件になります。
また、人間は歩いている時より走っている時の方が、強い力が加わるとバランスを崩しやすくなり、転倒する可能性が高くなります。他の犬や自転車・バイクなどに興奮して急に引っ張る癖がある犬の場合は、興奮する癖を直すか、走らず早歩きにするなどの対策をとりましょう。
ある程度走ったら「マテ」のトレーニングをするのもおすすめです。犬も疲れているので、動かないトレーニングの成功率が高くなります。
気温とコースのコンディション
夏の暑い時期を避けるのはもちろんですが、冬も注意が必要です。道路の凍結や融雪剤の影響で肉球を痛めてしまう可能性があります。
アスファルトよりも土や芝生がある柔らかい地面の方が、肉球だけでなく体全体の負担が少ないのでおすすめです。
家族や友人とジョギング
ジョギングする場合は、手に何も持たずに走るのが理想ですが、犬と一緒の場合はトイレ処理グッズや水など、どうしても持ち物が増えてしまいます。
家族や友人と一緒に散歩に出て、走りたい人は犬と一緒に走り、歩きたい人が荷物持ちやトイレ処理を担当する、というように役割分担している方もいます。二人で役割を交代して、交互に走るのもいいですね。
登山・ハイキング
犬を連れて登山やハイキングに出かけるのも、いい運動になります。普段とは違う場所を歩くことで、犬も人間も気分がリフレッシュされますし、犬にとっては群れで移動することによって、群れの意識や飼い主との信頼関係を深める効果が期待できます。
登山・ハイキングの注意点
犬を連れての登山やハイキングの場所選びには注意が必要です。
山道やハイキングコースでは、法律的には「犬を放つこと」は禁止されていますが、「(リードを付けて)持ち込むこと」自体は禁止されていません。
しかし、実際に山に入ろうとすると「犬を連れての入山はご遠慮ください」という看板を時々目にします。さらに厄介なことに、そういった情報はあまりネットに載っていないので、現地に着いてから入山出来ないと知ることもあるでしょう。
「犬友達と情報交換する」、「SNSなどで実際に犬と登山やハイキングをした人の発信を参考にする」、「登山が趣味の人に聞いてみる」などの事前準備が必要になります。
その他の注意点などはこちらの記事をご参照下さい:
愛犬と登山やハイキングを楽しむ方法。5つのリスクとその備えとは?
アジリティ
ドッグスポーツの王道とも言えるアジリティは、簡単に説明すると犬の「障害物競走」です。単に犬の運動不足を解消するだけでなく、指示役の飼い主も一緒に走るため人間の運動量も多くなります。
こちらの動画は本格的な大会の模様ですが、運動不足を解消することが目的であれば、遊び適度に楽しんでやってみることをおすすめします。
他にもアジリティには次のようなメリットがあります。
- 楽しい遊びを一緒にすることで、犬と飼い主の信頼関係が向上する
- 慣れないことに挑戦し、成功する体験を積むことで、犬のメンタルキャパシティが向上する
- 犬が本来持っている、作業意欲を満たすことが出来る
- 犬の得意なこと、不得意なことがわかるため、しつけやトレーニングの参考に出来る
- 飼い主が指示をしながら行うため、飼い主に注目しやすくなる
アジリティが出来る場所①犬の訓練所
アジリティ初心者で犬に教える方法がわからない方や、本格的に大会に出てみたい方は、直接ドッグトレーナーに教えてもらえる訓練所での練習をおすすめします。
アジリティ設備のある訓練所
公認訓練所/一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
アジリティが出来る場所②ドッグラン
犬に教える方法がわかる方や、気楽にアジリティを試してみたい方はドッグランでの練習がおすすめです。
アジリティ設備があるドッグランを検索できるサイト
全国のドッグラン一覧/ DOGFUL(ドッグフル)
アジリティの注意点
アジリティはジャンプしたり障害物に登ったりと、犬の体に多くの負荷がかかるため、以下のような犬種は注意が必要です。
- 椎間板ヘルニアになりやすい犬種
- 股関節形成不全の大型犬
- 膝蓋骨脱臼になりやすい小型犬
- 鼻腔狭窄を患う短頭種
このような犬種の場合は、かかりつけの獣医師にアジリティを行っても大丈夫か、事前に確認しましょう。
ドッグヨガ
あまり活動的ではない犬や、犬に激しい運動をさせることに不安がある場合は、ドッグヨガをやってみてはいかがでしょうか。
ドッグヨガでは、犬と呼吸をあわせて、ポーズをとったり瞑想をしたりします。
犬と飼い主が一緒にリラックス
犬に無理やりポーズをとらせたり、ストレスになるようなことはせず、自然体の犬を全身全霊で感じていくと、今までにない犬との一体感を感じられるようになります。
もし、「ヨガをするのに犬が邪魔をしてくる」、「犬が迷惑している」と感じたら、犬に触れながらゆっくりと呼吸だけをしてみましょう。
運動が苦手な人でも楽しめる
犬に負担をかけないように、しっかり支えながらゆっくり動くため、インナーマッスルが鍛えられ、代謝もアップします。
まとめ
犬と一緒に運動することで、「犬と人のストレス解消」、「犬と人の運動不足解消」、「絆や信頼関係を深める」といった効果が期待できます。
また、「ジムに行ってから、犬の散歩をする」というように犬と人が別々に運動するより、一緒に運動した方が、忙しい毎日の中で時間の節約にもなるでしょう。
ぜひ、愛犬と共に健康な生活を目指してみて下さい。
サメも狩る!?野生の猫「ボブキャット」をご紹介
皆さんは、野生のオオヤマネコの一種である「ボブキャット」をご存知ですか?
極寒の地から砂漠地帯まで、様々なところに生息するボブキャットですが、ネズミなどの小動物の他にも、大きな動物や魚を狩ることもあります。2015年には、サメをくわえたボブキャットの写真が話題になりました。
今回の記事では、そんなボブキャットについて、特徴や生息地、日本で見られる動物園などをご紹介します。
ボブキャットの基本情報
引用:YouTube
“Bobcat Hunting in Winter | Planet Earth II | BBC Earth” by BBC Earth
https://youtu.be/z7TQSCkY6y4
「ボブキャット」は学名ではない
ボブキャットは、学名では「Lynx rufus(リンクス・ルフス)」と呼ばれます。
「Lynx」は「オオヤマネコ」という意味で、「rufus」はラテン語で「短い尻尾」という意味があります。
この短い尻尾のことを「ボブテイル」と呼ぶため、「bobcat(ボブキャット)」と呼ばれるようになりました。
さらに、英語名では「Red lynx」と呼ばれることもあり、このことから日本語でも「アカオオヤマネコ」と呼ぶこともあります。
ボブキャットの分類
ボブキャットは、ネコ科オオヤマネコ属の中型獣に分類されます。
同じ分類には、「スペインオオヤマネコ」「カナダオオヤマネコ」などがいます。
ペットの猫からしたら体つきが立派なボブキャットですが、オオヤマネコ属の中では体のサイズが小さめで、赤ちゃんの頃のボブキャットはイエネコとほとんど見分けがつきません。
生息地
ボブキャットは、カナダ南部からアメリカ、メキシコの北東部まで幅広く分布しています。
様々な環境に適応でき、森林や草原だけでなく、湿り気のある沼沢地から乾燥している半砂漠地帯まで、色々なところに生息しています。
狩りの習性
ボブキャットは、昼間は木の上で休み、夕方になると狩りを始めます。
ただし、秋から冬にかけての寒い季節には獲物が日中に活動するため、それに合わせてボブキャットも昼間に行動します。
ボブキャットのエサは住んでいる環境や季節によっても異なりますが、ネズミやウサギなどの哺乳類や、カモなどの鳥、鳥の卵などを食べます。
一般的に、猫は水が苦手な動物として知られていますが、ボブキャットは水辺で魚などを狩ることもあります。さらに、自分よりも体の大きな鹿や羊などを捕まえることもあり、幅広く狩りができる動物として知られています。
2015年には、フロリダ州の海辺で、サメをくわえたボブキャットの写真が撮影され、話題を呼びました。
引用:YouTube
“Bobcat on beach with shark” by WPTV News – FL Palm Beaches and Treasure Coast
https://youtu.be/VTGRx-_AptI
ボブキャットの身体的特徴
引用:YouTube
“Cat vs. Bobcat” by Joern Rohde
https://youtu.be/zsRrnZ4hYSw
大きさ
ボブキャットはオオヤマネコ属の中では小さめとはいえ、やはりイエネコよりは大きく、体長は約65〜105cm、体重は6〜15kg程度です。
「ボブキャット」という名前の由来にもなった短い尻尾(ボブテイル)は11〜20cmほどですから、体の大きさの割にやはり短いことが分かります。
被毛の色
また、「アカオオヤマネコ」とも呼ばれるように、被毛の色は赤みがかったグレーや茶色の褐色で、黒色の斑点模様が全身に入っています。さらに、季節や生息地によっても毛色が変わるのもボブキャットの特徴です。
模様や飾り毛
耳の先端には黒い飾り毛が生えていて、トラなどのネコ科の動物の耳の裏に特徴的に見られる「虎耳状斑(こじじょうはん)」と呼ばれる白い斑点があります。これは、同じネコ科でもイエネコには見られません。
また、頰から顎にかけて長くてふさふさの毛が生えているのも、オオヤマネコ特有の特徴です。
ボブキャットは飼える?
昔は条件を満たせば飼えないことはなかった
数年前までは、各都道府県の飼育許可を得れば、日本でもボブキャットを飼育することは不可能ではありませんでした。
ただし、大型のヘビなどと同様に、猛獣に分類されるボブキャットを飼育するには、脱走を防ぐ頑丈な飼育環境を整えなければなりませんし、餌代もかなりかかるので、飼うのは決して容易ではなかったでしょう。
改正動物愛護法で飼育禁止に
令和2年6月に動物愛護法の改正案が成立すると、一般の家庭でペットとしてボブキャットを飼うことはできなくなりました。
違反すると、6ヶ月以下の懲役、または100万円以下の罰金が課せられます。
神戸でボブキャットに会える!
日本でボブキャットに会えるのは、兵庫県神戸市の「王子動物園」のみです。
2014年にアメリカ・ミネソタ州で生まれたメスの「ソラ」を見ることができます。気になる方はぜひ行ってみてくださいね。
ボブキャットのソラ
かわいいお顔を見せてくれましたよ☺️「姿が見えないな」と思ったら放飼場の奥のほうにいることもありますので、探してみてくださいね。#ボブキャット#神戸市 #王子動物園 pic.twitter.com/2sanMbLZpM
— 神戸市立王子動物園(公式) (@kobeojizoo) August 10, 2020
まとめ
ボブキャットは、オオヤマネコの中では小柄な方ですが、それでもイエネコに比べれば大きく、時にはサメを狩ることもある凶暴な猫です。
日本で飼育することはできませんが、神戸市内の動物園で見ることができます。
興味のある方は、イエネコと一味違う野生の猫を見に行ってみてはいかがでしょうか。
幸運を呼ぶ?ヘミングウェイキャットと呼ばれる猫の正体とは
ノーベル賞も受賞したアメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェイは、愛猫家としても知られています。
そんなヘミングウェイの名前がついたヘミングウェイキャットとはどのような猫で、なぜ「幸運を呼ぶ猫」と呼ばれるのでしょうか。
この記事では、ヘミングウェイキャットについてご紹介し、猫の指が多くなる多肢症という遺伝病について解説していきます。
猫の指の本数はいくつ?
ヘミングウェイキャットの解説をする前に、通常、猫の足の指の数はいくつかご存知でしょうか。
正解は、前足の指が5本ずつ、後ろ足の指が4本ずつの計18本です。
猫が木などに登るときは、前足で抱え込むようにするため、後ろ足はあまり使う機会がなく、後ろ足の親指に相当する部分が退化してしまったと考えられています。
一方で、猫の前足は意外と器用で、おもちゃや食べ物をつかんだり、水槽に入っている金魚を捕まえたりできるのも特徴です。
ヘミングウェイキャットとは
ヘミングウェイキャットは、足の指の本数が通常より多い猫のことを指します。
アメリカの文豪が好んでいたことから「ヘミングウェイキャット」と呼ばれることが多いですが、「ミトン猫」「ボクシング猫」「スノーシュー猫」などと呼ばれることもあります。
指の本数は猫によりますが、1つの足に1本だけ指が多い子もいれば、前後の足の指の合計が28本とギネス世界記録に認定されている猫もいます。なお、一般的には前足のみに見られる場合が多く、4本の足すべての指の本数が多い猫はほとんどいません。
指の数が多い猫は、先天的に身体の異常を伴う「多指症」という遺伝子疾患の一つです。多指症については、後ほど詳しく解説します。
幸運を呼ぶ猫?
多指症の猫は、通常の猫と比べるとより器用だといわれ、船上でマストに渡したロープも軽々登ったり、ネズミを捕まえたりすることにも長けていたため、「幸運を呼ぶ猫」として船乗りの間で愛されていました。
アメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェイ
ヘミングウェイは、20世紀の文学界に大きな影響を与えたアメリカの文豪です。
『誰がために鐘は鳴る』や『老人と海』などの代表作があり、1954年にはノーベル文学賞も受賞しました。
ヘミングウェイは、友人の船乗りから「スノーボール」という名前の猫を譲り受けました。この猫は、前足の指が6本ずつある多指症の猫でしたが、愛情をたくさん注いで育てました。
多指症の猫の別名にも名前を残すくらいですから、とても大切にしていたことが伺えますね。
ヘミングウェイハウス
ヘミングウェイは世界中に住居を構えましたが、その中でもフロリダ州のキーウェストにある屋敷は博物館として「ヘミングウェイハウス」の名で公開されています。そこでは現在でも、ヘミングウェイが飼っていた「スノーボール」の直系子孫が50匹ほど飼われており、そのうちの半数程度が多指症の猫だそうです。
ヘミングウェイハウスに住むこれらの猫は、フロリダ州が管理しており、定期的な健康診断も行うなど、大切に守られています。
多指症とはどんな病気?
引用:YouTube
『Cute Polydactyl Cats with Extra Toes Compilation』 by pawbaby
https://youtu.be/Gv1Dz_sfrvM
多指症は、遺伝子の突然変異によって引き起こされる先天性疾患で、指の本数が通常よりも多い病気です。
多指症の猫は、船におけるネズミ退治の使役猫として広まり、アメリカやカナダ、イギリスなどではよく見られる奇形の一種です。多指症は優性遺伝のため、両親のどちらかが多指症の遺伝子を持っていると、多指症の猫が生まれる可能性が高くなります。
日本ではほとんど見かけることはありませんが、海外では「幸運を呼ぶ猫」として多くの人から愛されています。
健康被害は?
多くの多指症の猫は、健康面では特に影響はなく、日常生活で支障をきたすことはほとんどありません。
ただし、場合によっては爪が研ぎにくいこともありますので、定期的な爪のお手入れが大切です。
起こりやすい猫種
多指症は以下の猫種でよく見られます。しかし、なぜこれらの猫種に多指症が多く現れるのかははっきりとわかっていません。
- メインクーン
- ピクシーボブ
ピクシーボブの半数程度は多指症であるといわれるほど起こりやすいといわれています。猫種の中では唯一多指症が容認されており、各足に7本の指まで認められています。
まとめ
ヘミングウェイキャットは、言い方を変えれば奇形の一種です。日本では敬遠されることが多いため、流通に乗ることはほとんどありませんが、海外では多指症の猫を個性として多くの人に受け入れられ愛されています。
そもそも、多指症の猫の存在も知らなかったという方もいるかもしれません。この記事をきっかけに、多指症の猫に興味を持っていただけたら幸いです。
今はなかなか海外に行くことが難しい時勢ですが、もし機会があればヘミングウェイハウスを訪れ、幸運を呼ぶ猫たちに会ってみてください。
【猫クイズ】ギネス世界記録に認定されている猫ってどんな猫?
今回はギネス世界記録に登録されている猫に焦点を当て、クイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、ギネス世界記録に登録されている猫クイズにチャレンジしてみましょう!
今まで見たことのなかったという方も、一度見たらもちまるのかわいさにメロメロになってしまうこと間違いなしです!
メインクーンは「ジェントルジャイアント」とも呼ばれており、大きな体が特徴です。今後、さらに大きなメインクーンが生まれてくるかもしれませんね。
人間の年齢に換算すると約170歳とのことで、38歳という年齢がいかにすごいことかわかるでしょう。この記録に届かずとも、普段から愛猫の健康や食事に気遣い、少しでも長く一緒にいられるといいですね。