お祭りで見かける「カラーひよこ」とは?ひよこすくいの裏側と問題点

お祭りで見かける「カラーひよこ」とは?ひよこすくいの裏側と問題点

人工的に着色されたひよこを「カラーひよこ」といいます。これらは、「ひよこすくい」と呼ばれる夏祭りの屋台などでよく見られました。

ひよこに色を付けることで、お祭りのひよこすくいを見た子どもが、いろんな色のひよこを欲しがるという仕掛けです。筆者も幼少期によく見かけました。小さな子どもとしてはとても興味をそそられるものですが、親には止められたのを今でも覚えています。

最近では、あまり見かけなくなったこの「ひよこすくい」。実際に、どのようなものだったのかご紹介します。

この記事の目次

カラーひよこの問題

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最近では見かけなくなりましたが、かつては「ひよこすくい」と称してカラーひよこやひよこの販売を行っているお祭りが複数ありました。

これらのお祭りでは、ひよこすくいでひよこをすくった後、お祭り会場でひよこを捨ててしまうことが大きな問題になっていました。逃がされたひよこが成長して野外で生き延び、境内などに住み着いてしまい、衛生面や鳴き声の苦情につながるケースもあったためです。

カラーひよことは何なのか?

カラーひよこは、染料を薄めた水にひよこをつけたり、スプレーなどで着色して作られます。

カラーひよこは主にペットとして飼われますが、体の小さいひよこにとっては着色は負担が大きく、ストレスや体調不良を起こしやすいと指摘されています。その影響もあってか、カラーひよこのほとんどが病気などにかかり短命になると言われています。

もし長生きしたとしても、カラーひよこは着色しているだけなので、成鶏になると羽が生え替わり、成長するにつれて普通の白いニワトリになります。

カラーひよこにメスがいない理由

実は、ひよこすくいで販売されているカラーひよこはオスのひよこで、メスはいません。なぜ、オスばかりが屋台で販売されるのでしょうか?

メスは卵を産むので養鶏場で家畜として飼われますが、オスは卵を産むことができないので、お祭りのひよこすくいなどでペットとして販売されるようになったと言われています。

オスのひよこの悲惨な末路

日本ではあまり知られていませんが、採卵用の品種のオスは卵を産めず食肉用にも向かないため、多くが生まれたその日に殺処分されています。

オスのひよこの殺処分方法としては、下記の2つの方法があるとされています。

  • 袋に入れて窒息、または圧死
  • 生きたまま機械で粉砕

実に残酷な話ではありますが、現在の日本において、オスのひよこの殺処分を禁止する法律や規制はありません。

ドイツでは2022年にオスのひよこの殺処分を法律で全面的に禁止し、同年にフランスも卵が孵る前に性別を判定する機械の導入を義務付け、2023年から原則として殺処分を禁止しました。2026年末からはイタリアもフランスと同様に卵の段階での性別判別技術の導入を義務付ける形で、オスのひよこの殺処分を禁止する方針をとっています。

日本でも寄付を募り、このような事態をなくそうとする動きはあるものの、まだまだ認知度が低いためか、実際に寄付する方は少数にとどまっているようです。もし、ご興味のある方は、この機会に寄付をしてみてはいかがでしょうか?

ひよこの飼育方法と注意したい点

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飼育できないのに安易にひよこすくいをしてしまうのは望ましくありません。しかし、もしこのことを知らずにカラーひよこをすくってしまったり、上記のような状況に置かれているオスのひよこをペットとして飼うことになったりした場合には、次のような点に注意して責任を持って最後まで飼育してあげてください。

成長速度はとても速い

ひよこがニワトリになるまで、4カ月〜半年程度かかります。逆に言うと、それだけの短い期間で、ほぼ成鶏の大きさになるということです。かわいいひよこの期間は数週間で、その成長速度はとても速いと言えるでしょう。

温度管理をしっかりする

ひよこは寒さに弱く、保温管理をしなければなりません。ニワトリまで成長すると、外で飼うこと自体は大丈夫ですが、ある程度の風除けが必要となるでしょう。

近隣への配慮が必要

ニワトリは「コケコッコー」という鳴き声を発すると、一般的には認識されていると思います。

しかし、実際には「コケコッコー」と雄叫びをあげるように鳴くのはオスだけです。ひよこすくいのひよこはオスなので、成長すると大きな声で鳴くようになり、夜明け前後から鳴くことも多いとされています。

メスも鳴きますが鳴き声が異なり、こちらは「コココッ、ククル〜」と鳴きます。メスの方が鳴き方がおとなしいとされていますが、多頭飼いをしている場合、鳴き声に同調してより大きな鳴き声になることもあります。

オスはもちろん、メスでも近所迷惑になる可能性は十分にあるため、飼育場所に配慮する必要があります。都心のような住宅密集地で飼うことは避けた方がよいでしょう。

トイレのしつけができない

室内で飼育する場合、ニワトリのフンにも注意が必要です。畳などでフンをされると、染み込んでしまい取れなくなることがあります。同様に、服などの上でされて困っている方も多いようです。

ほとんどのニワトリはトイレのしつけができないので、市販のニワトリ用の紙おむつを履かせている飼い主さんもいるようです。

まとめ

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今回はカラーひよこの問題点の紹介に始まり、ひよこの飼育方法までを簡単にご紹介しました。

犬などの品種改良も人の手によるものではありますが、カラーひよこは子どもたちや人の目を引くためにかなり無理矢理に作られたと言えます。実際に、カラーひよこのことを知らずに飼うことになってしまい、悩みのタネになってしまった方もいるかもしれません。

ですが、生き物を飼うという覚悟を持った上で正しい飼育方法を知り、対策ができれば、ニワトリも他のペットと同じように甘えてくることもあります。少し抜けているところもあり、うさぎのような愛くるしい魅力もあります。

お祭りでひよこを見かけたら、ひよこすくいにチャレンジする前に、本当に飼えるのかどうかをよく考えてみてください。

犬猫の殺処分については、改善の余地はまだ大きいものの認知が進んできました。一方で、ひよこの殺処分については知らなかったという方も多いのではないでしょうか?

楽しいはずのお祭りのひよこすくいの背景には、オスのひよこの悲しい運命があったのですね。これを機に、みなさんもぜひ一緒にひよこの権利について考えてみてほしいと思います。

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