チベタン・マスティフという犬種をご存じですか?その見た目からライオンのようだと称されることもあり、とても珍しい犬種です。
今回は、チベタン・マスティフについてクイズ形式でご紹介します。クイズを解きながら、チベタン・マスティフの歴史や特徴、抱えている問題について学んでいきましょう!
Q-1 チベタン・マスティフの歴史の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「1800年代にチベットで発見された」です。
チベタン・マスティフは非常に歴史が古い犬種であり、古代ギリシアの哲学者アリストテレス(紀元前384~322年)や「東方見聞録」で知られるマルコ・ポーロ(1254~1324年)などが執筆した歴史的な文書にチベタン・マスティフの存在が記述されています。
チベタン・マスティフは、ヒマラヤの遊牧民の家畜を守ったり、チベットの僧院の護衛犬を務めたり、チンギス・ハン率いるモンゴル軍の軍用犬としても活躍していたとされています。
学者の中には、セント・バーナードやグレート・ピレニーズなどの大型のマウンテンドッグやマスティフタイプの犬の祖先がチベタン・マスティフであるという説を唱える者もいますが、未だに確かなことは分かっていません。
Q-2 チベタン・マスティフの特徴として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「成長のスピードが他の犬種より早い」です。
成長のスピードが他の犬種と比べて遅く、成犬になるまでに2~4年かかります。
オスの体高は66cm以上、メスの体高は61cm以上が標準とされています。体重は64~82kg程度ですが、大きな個体では100kgを超えることもあります。
ダブルコートの被毛は密生しており、首周りや肩の毛が特に厚くなっています。
元々護衛犬や軍用犬として活躍していたため、独立心や防衛本能が強く、子犬のうちからしっかりしつけをすれば心強い番犬となると言われていますが、その大きさや警戒心の強さから、ペットとして迎えるには難しい犬種です。
Q-3 中国国内でチベタン・マスティフが抱える問題として正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「飼育放棄された個体が野犬化し、地域で被害を出している」です。
1990年代から中国の富裕層の間で、チベタン・マスティフがステータスシンボルとして人気を博し、そのブームは2010年代半ばにピークを迎え約2億円という驚くべき価格で販売されたこともあります。
ところが、その後ニセモノの流通や供給過多のために価格が暴落。元々の警戒心の強さやしつけ不足から、人や小型犬への咬傷事故が数多く報告され、一般家庭で飼うことが難しいことが広く知られるようになったことも重なり、ブームは終焉を迎えました。
そして、飼い主やブリーダーによる飼育放棄が頻発し、野犬の存在が深刻な問題となっています。2021年の報道によると、青海省の三江源国立自然保護区では野犬の数が約16万頭に上り、そのうちの97%がチベタン・マスティフの血統とされています。
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問中
今回は下記の記事から問題を作成しました。詳細についてはこちらもご覧ください。
結果発表
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