ドッグラバーの皆さんならご存知、忠犬ハチ公。忠犬ハチ公は、亡くなった飼い主を、渋谷駅の前で約10年間待ち続けた犬です。忠犬ハチ公の話にもある通り、犬って飼い主にすごく忠実なんですよね。
最近、アメリカでとても話題になった忠犬がいます。その忠犬は、行方不明になった2歳の男の子にずっと寄り添っていたのです。
今回は、そんなアメリカの感動的なペットニュースのご紹介です。
この記事の目次
男の子と犬が突然行方不明に!?
2歳の男の子「ウィリアムくん」が突然、行方不明になる事件がありました。
ウィリアムくんがいなくなったと分かったのは、ある日の早朝でした。朝、ウィリアムくんのお母さんが、ウィリアムくんを起こそうと彼の部屋に入ると、そこにはウィリアムくんの姿はありませんでした。
お母さんの頭には、さまざまな事がよぎりました。ウィリアムくんはすでに起きていて、いたずらでかくれんぼをしているだけなのか?それとも、最悪の事態、「誘拐」をされてしまったのではないか、と。
不安になるお母さん。そしてふと、朝から飼い犬の姿を見ていないことに気がつきました。
見つかった時、お母さんが見た光景とは?
「今朝から、うちの2歳の息子と飼い犬が行方不明なんです」と、お母さんはすぐに警察に探索願いをしました。そこで、警察や地元は大騒ぎ。すぐに捜査が行われました。
そんな時、下校中だった10歳の男の子が、近くに止まっていたトラックの中で犬の遠吠えを聞きました。恐る恐る近づいてみると、そのトラックの中にいたのは、ウィリアムくんと犬でした。
すぐさま、近くの大人に報告した10歳の男の子。それは、お母さんがウィリアムくんの行方不明を確認して6時間後の事でした。
警察とお母さんは、すぐさま現場へと向かいました。現場は自宅から400メートル離れた場所でした。そこには、ウィリアムくんと、ウィリアムくんにぴったり寄り添う飼い犬の姿がありました。
幸いにも、ウィリアムくんと犬は大きな怪我はしておらず、体調も良好でした。
どうして行方不明になったの?
では、なぜウィリアムくんは、早朝に行方不明になったのでしょうか?
その理由はよく分かっていません。ウィリアムくんはまだ2歳なので、まだ言葉も喋れません。早朝に目を覚まして、家を飛び出してしまったんでしょうか。
でも一つ、事実として言えることは、家を出たウィリアムくんに、犬が寄り添っていたということです。いきなり家を出たウィリアムくんを心配して、ウィリアムくんと共に家を出たんでしょう。男の子と犬の強い強い絆が伺えます。
お母さんの気持ち
William's mother in tears moments after learning her son was safe. The child is being checked out for injuries. pic.twitter.com/3hHkbaeG2q
— Hugh Keeton (@HughKeeton) 2017年10月3日
ツイッターにて載せられている、お母さんへのインタビューの様子です。
記者:今どんな気持ちですか?
お母さん:…Scary, but I am happy though…Oh my god… My son is home…I am sorry. I cant speak, hard to breathe.
記者:What went through your mind when you saw your son?
お母さん:Thanks god, my baby….I was happy..
というやり取りをしています。
和訳すると
記者:今どんな気持ちですか?
お母さん:…恐怖を感じています、でも幸せです。あぁ…やっと息子がうちに帰ってきた。ごめんなさい、今うまく喋れないんです。息もできません。
記者:あなたの息子が見つかった時、どんな気持ちでしたか?
お母さん:神様に感謝しました。私の息子が帰ってきたことについて。あと、とにかく嬉しかったです。
このインタビューから分かりますが、とてつもない悲しみや恐怖の後の、お母さんの安堵が感じ取れます。
見ている私たちも、もらい泣きしてしまいそうです。
犬のその後
この事件は地元だけではなく、アメリカで大変注目を浴びました。インスタグラム、ツイッター、フェイスブックなどで、多くの方がコメントを残していたり、投稿をシェアしています。また、ニュースやニュースサイトでも取り上げられて、大きな反響を得ています。
この犬は、大変優秀な犬として全米でも、人気者になりました。
おわりに
この記事を読むと、つくづく犬って賢いなぁって思います。
この犬は、早朝もしくは深夜にウィリアムくんが、突然家を出たことを察知して起きたということです。2歳児の家出の危険性を分かっていたんですよね。だから、ウィリアムくんの家出に寄り添っていたんです。
犬は私たちを癒してくれるだけでなく、危険から身を守ってくれる存在でもあることを再確認できますね。