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いぬおでかけ

飛行機の機内にペット同伴で乗れるサービスが開始!内容を徹底調査!

yuri シェリー編集部

ペットを連れて遠出や帰省をしたいけど、飛行機の貨物室に乗せるのは心配という方もいるでしょう。そんな方のために、この度、北九州を拠点とするスターフライヤーが、飛行機の客室にペットと同乗できるサービスを開始しました。

この記事では、サービスの詳細や、事前に準備したいこと、注意したいポイントなどについてご紹介します。

「FLY WITH PET!」とは、どんなサービス?


北九州市に本社を置く航空会社「スターフライヤー」が、ペットと飛行機に乗る際、貨物室に預けるのではなく、機内にペット同伴で乗れるサービスを開始しました。

機内の最後列の窓側にペットを乗せ、その隣に飼い主が座れるため、いつでもペットの様子を確認することができますし、ペットへのストレスも最小限に減らせます。

価格は?

1区間あたり50,000円で、飼い主の航空券は別途購入が必要です。
少々高いと感じるかもしれませんが、余計にかかる人件費や掃除の手間などを考えると、妥当な金額でしょう。ペットとずっと一緒にいられるなら安いと考える人も少なくないはずです。

現在は羽田と北九州の間のみで運行

利用できる路線は、羽田(東京)⇔北九州線で、一日一往復運行しています(2022年4月現在)。

羽田空港→北九州空港

便名 出発 到着
SFJ 77 11:15 12:55
SFJ 89 20:30 22:10

北九州空港→羽田空港

便名 出発 到着
SFJ 78 10:00 11:35
SFJ 90 19:35 21:15

フライトの時刻等は時期によって異なりますので、必ずご自身で確認してくださいね。

まだ路線も本数も少ないですが、これが好評であれば路線も増えるかもしれませんし、他の航空会社も導入するようになり、選択肢が広がるかもしれません。

FLY WITH PET!
https://www.starflyer.jp/checkin/pet/flywithpet/

同伴できる動物の種類


長さ50cm×横幅40cm×高さ40cm程度のケージに入る小型の犬と猫のみが対象で、1便につき1匹持ち込めます。
また、以下のように、他のお客さんに配慮できるペットに限ると明記されています。

  • 飼い慣らされている
  • 充分にトレーニングされている
  • お手入れが行き届き、におい対策等をしている
  • 必要なワクチンを接種している

貨物室を利用する場合、多くの航空会社は暑さに弱い短頭犬種を通年もしくは夏場は預け入れを禁止しています。しかし、現時点では犬種による制限は設けていないため、短頭犬種を飼育している飼い主さんにとっても朗報でしょう(2022年4月現在)。

事前に準備するもの

1. ケージ

ケージの大きさや素材には規定があります。

  • 長さ50cm×横幅40cm×高さ40cm以内であり、ペットが無理なく立ち上がる、横たわる等の動きができるよう十分な余裕が確保できるもの
  • シートベルトで固定できるための取手がついているもの
  • シールロック(開封防止のためにつける結束バンド)を装着できるもの
  • 窓と入り口部分がメッシュ素材であるもの(格子状のケージは不可)

用意したケージが規定に合わない場合はケージを借りることができますが、普段から使い慣れているものの方が安心できますので、規定に合っているか事前にしっかり確認しておきましょう。

2. ワクチン接種証明書

3種以上の混合ワクチンと、犬の場合は狂犬病予防ワクチンの接種証明書(コピー可)が必要です。

また、ペットの年齢制限はありませんが、ワクチン接種を完了していなければいけないため、生後すぐのペットは同乗できません。

3. ペット用おむつ

空港および機内にいる時は、におい対策としてペット用のおむつ(マナーウェア)を着用していなければいけません。

空港で予備は用意されていますが、普段から使っているものの方が、ペットも飼い主さんも安心できるでしょう。

4. 同意書兼申込書

ペットを客室に持ち込む際の14個の遵守事項の確認と、署名が必要です。
ひとつでもチェックをつけられなければ、ペットを機内に同伴させることはできませんので、航空券を予約する前に必ず確認しましょう。

特に、緊急時には、ペットは酸素サービスは利用できず、脱出の際はペットを機内に置いていかなければいけないことにも同意が必要です。可能性は低いですが、絶対にないとは言い切れませんので、最悪の事態も頭に入れておく必要があります。

ペットを機内に持ち込む際の遵守事項
https://www.starflyer.jp/checkin/pet/flywithpet/pdf/conditions.pdf

当日の流れ

カウンター

空港に着いたらまずはカウンターへ向かいましょう。
同意書兼申込書、ワクチンの接種証明書の確認およびケージのサイズや形、おむつ着用の確認も行います。

保安検査場

保安検査場ではペットをケージから出し、ケージのX線検査を行います。この際、ペットは飼い主さんが抱っこをした状態でゲート型の探知機を通ります。

検査終了後、ペットをケージに入れた上で、追加の脱走防止措置を実施します。これ以降、目的地の空港に着くまでは、ペットをケージから出すことはできません

搭乗と到着

他のお客さんとの接触をなるべく減らせるよう、一番最初に搭乗し、目的地に到着したら一番最後に降機します

注意したいポイント


このサービスを利用する際に注意したいことがいくつかあります。「知らなかった」とならないようにしっかり把握しておきましょう。

当日の受付は不可

旅行商品は10日前まで、航空券のみの場合は4日前まで予約が可能です。当日にペットを連れて行ってもその場で受け付けてもらうことはできませんので注意しましょう。

また、1便につき1件のみ予約可能ですので、ペットと飛行機に乗ることが決まったら余裕をもって予約するようにしましょう。

機内でペットにエサは与えられない

ケージをあけて外に出すのはもちろんできませんが、ケージの隙間からエサを与えることはできません
ただし、ケージの外から給水器等で水を与えることは可能です。

緊急時の対応

すでにお伝えしていますが、緊急事態が発生し、飛行機から脱出しなければいけないときはペットを機内に置いていかなければなりません
いつ、何が起こるかわかりませんので、ペットと飛行機に乗る以上は万が一のことも覚悟しておく必要があります。

まとめ


ペットを貨物室に預けることに不安があるという飼い主さんにとっては、とてもありがたいサービスでしょう。現時点では羽田と北九州間の便でのみ利用が可能ですが、好評であれば他の区間や他の航空会社も運行を始めてくれるかもしれません。

一方で、このようなサービスを利用する際は、飼い主さんも気をつけなければいけません。愛犬への負担も大きくなりますので、しっかりとケアをしましょう。同時にしつけや、抜け毛や匂いなどの対策もしっかり行い、他の人に迷惑をかけないように心がけましょう。あまりに苦情が多いと、サービスが終了して、飛行機でのお出かけも難しくなってしまうかもしれません。

愛犬や愛猫と一緒に飛行機に乗れることを感謝しつつ、もし実際に乗る機会があったら事前にしっかり準備して当日を迎えましょう。そして、特別な旅行や帰省を楽しんでくださいね。

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