チモシーとは、イネ科の多年草で、ウサギやモルモット、チンチラなどの草食動物の主食として広く利用されている牧草の一種です。和名を「オオアワガエリ」といい、欧米を中心に牧草や干し草として栽培されています。
収穫時期によって「一番刈り」「二番刈り」「三番刈り」に分類され、一番刈りは茎が太く繊維質が豊富で、二番刈り・三番刈りになるにつれて葉が柔らかくなり、嗜好性が高まります。
げっ歯類やウサギなどの草食動物は、一生歯が伸び続けるため、噛み合わせのバランスが崩れると「不正咬合」を引き起こすことがあります。チモシーは歯の摩耗を促し、不正咬合の予防に有効なため、ペレットや野菜とバランスよく与えることが重要です。
また、チモシーは低カロリーであるため、食べ過ぎによる肥満の心配が少なく、安心して与えられます。ペットに与える際は、新鮮で香りのよいものを選び、常に食べられる環境を整えてあげることがペットの健康維持に繋がります。