仕事から疲れて帰宅した時、「ペットが出迎えてくれたら」と考えたことがある人も多いのではないでしょうか?
「新たにペットとの暮らしをスタートさせたい」と思った場合、ペット可の賃貸マンションを検討する方がほとんどかと思います。
しかし、ペット可の賃貸であっても、賃貸である以上、いくつかのデメリットがあります。今回はそのデメリットをご紹介します。
「一人暮らしは寂しいからペットを飼おう!」と安易に新たなスタートを切ってしまったことにより、不幸な思いをする方が一人でも減ればと思って、この記事を作成いたしました。
この記事ではデメリットを多く挙げていますが、「一人暮らしをしている社会人はペットが飼えない、という主張ではない」ということは、ご理解いただけたらと思います。
この記事の目次
一人暮らしの社会人はペットを飼えるの?
はじめに、仕事に励んでいる社会人の方が一人で暮らしている場合、ペットを新たに家族として迎えることで起きる大変なこととは何でしょうか。
旅行に簡単に行けない
ペットと暮らす中で、注意しなければならないのは、長期間家を空けることができないという点です。
長期休暇があっても、海外旅行などに行くことは難しくなります。
ペットの世話を、ホテルやペットシッターさんに頼んだり、両親やお友達などの知り合いにお願いをしないと、旅行には行けない場合が多くなるでしょう。
出張で家を空ける時どうする?
社会人の方ですと、急に地方や海外に出張が入ることも考えられます。そういった場合、対応が大変です。
出張の多い方ですと、そもそもペットを飼うこと自体がとても難しいと言えるでしょう。
帰りが遅いなど、世話ができない
お仕事を頑張っている社会人の方の中には、帰りが遅かったり、出勤時間が早い方も多いのではないでしょうか。
その場合、お散歩に行く等、「ペットとスキンシップをとる時間」が思うように取れません。スウェーデンなどの動物先進国では、ペットをお留守番させる時間が6時間を超えると違反という罰則規定があります。
ペット可の賃貸のデメリット
ここからは、ペット可の賃貸マンションに住む場合のデメリットをあげていきます。
賃料が高め
ペット可の賃貸は、お金が通常より多くかかる場合があります。ペットを飼うということは、そもそもお金がかかります。そこに、ペットと住むための居住費までかかるというのは大変ですよね。
ペットを飼うことのできる賃貸マンションは、「ペット対応」と「ペット可」の2種類に分けることができます。
ペット対応の賃貸の場合、ペットに対応した建物・お部屋となっているので、その分のお金がかかっています。ですから、家賃もそれ相応のお値段です。
対して、ペット可の賃貸では、部屋自体は通常の部屋と変わらないため、毎月の賃料はさほど変わらない場合が多いようです。
しかし、初期費用や退去時に多くのお金がかかる場合が多いです。
初期費用で支払う「敷金」は、部屋を退去時に原状回復させるための費用として、入居前にあらかじめ支払っておくお金のことですが、基本的には、修復にかかった費用が差し引かれた分のお金が戻ってきます。
しかし、ペットと住んだ場合、この敷金が帰ってこないことも多いです。また、加えて、クリーニングや消臭のためということで、プラスでお金を徴収されることもあります。
シェリー編集長はペット可の賃貸マンションに住んでいますが、礼金が一月分上乗せ、家賃も通常より一万円上乗せとなりました。ただ、ペット対応のマンションで、かつペット可なので、周りにも同じように犬を飼っている方が多く、嫌がる方がいないというメリットもありました。
物件数が少ない
JR山手線沿いの物件を調べてみました。SUUMO JR山手線から探す賃貸住宅[賃貸マンション・アパート]情報 検索結果によると、全部で124,354件の物件があることが分かりました。その中で、ペット相談の条件に当てはまったのは、30,490件でした。(2018年9月28日現在)
一昔前に比べ、だいぶペット可の物件も増えてきましたが、それでもやはり数は多くはありません。また、この中で条件を厳しくして行くと、さらに減って行きます。
LIFULL HOME’S JR山手線の家賃相場情報によると、JR沿いで一番高い平均賃料の恵比寿は、家賃相場が13.83万円です。(2018年9月28日現在)
そこで、検索条件の賃料を12万円以下まで下げて検索してみると、11462件になりました。(SUUMO JR山手線から探す賃貸住宅[賃貸マンション・アパート]情報 検索結果より)(2018年9月28日現在)
ここから徒歩○分以下といった条件を入れて行くと、さらに厳しくなることでしょう。
お手頃なお値段や交通の便利さなど、複数の良い条件下でペットと暮らすというのはまだまだ難しい部分がありそうです。
またしてもシェリー編集長の例になります。彼は、物件を探し始めて決まるまでに半年かかりました。条件にもよりますが、納得のいく物件が見つかるまではかなりの時間がかかります。
ペットが苦手な人もいるかも
ペット可の賃貸の場合、そのマンションに住んでいるからといって、全員がペット好きとは限りません。
ペットが苦手な人も住んでいますし、ペットに対する知識や理解がある人たちばかりではないかもしれません。
ペットと暮らしていても、音に気をつけて生活するなど、伸び伸びとした生活は難しいこともあるでしょう。
ペットと暮らす住居空間として整っていない
ペット可の賃貸の場合、ペット対応の賃貸とは違って、ペットと暮らすための環境が整えられている訳ではありません。
様々な不便や近隣住民からの苦情等があることも考えられます。
終わりに
ペット可の賃貸を借りる場合でも、考えなくてはならないことがあるとご紹介いたしました。
ペット可だからと言って、不自由が何もないという訳ではないんですね。
ただ、一人暮らしでもペットが全く飼えないという訳ではありません。ペットの種類を考えたり、飼い方を考える等様々な工夫の仕方はあります。
また、一人暮らしでなくとも、賃貸の場合はお金も時間もかかると言えるでしょう。特に不動産関係の話はペットと一緒に住みたいとお考えの方には当てはまることが多いと思います。
最近ではペットと暮らすことを前提とした物件も増えてきており、理解が進んできているように思います。キチンとした下調べと覚悟をすることにより、不幸な思いをすることなく、ペットと過ごす幸せな時間を満喫して頂ければと思います。