気品の高さを感じさせる独特な雰囲気を身にまとう「シャム猫」。実は1300年前のタイでは由緒ある家系しか飼うことが許されていなかったという本当に高貴な猫なのです。
コバルトブルーで澄んだ瞳、個々によって異なる特徴的なポイントカラー、そしてほっそりとした体格は人を惹きつける魅力に溢れています。
今回の記事ではそんなシャム猫に関する様々な情報を紹介していきます。
この記事の目次
身体的特徴
体格は丸顔な「トラッドスタイル」と細身な「モダンスタイル」の2つに分類されます。
トラッドスタイルはオールドスタイルとも呼ばれ、丸型の顔と少し丸みを帯びた体型、大きな鳴き声と少々荒い気性が特徴です。
よく見られるモダンスタイルは、V字型の顔、長く細い美しい尾と四肢、小さい口、鋭い爪、ピンと張った肉の薄い耳、そしてシャムと呼ぶためには必須条件となるサファイアブルーの瞳が特徴です。
ポイントカラーは茶色の薄さの度合いによってブルー、シール、ライラック、チョコレートに分類されます。このポイントカラーには体温が関係しており、低いほど濃い色が発色します。そのため年齢によっても変化し、老猫になるほどポイントカラーの部分が広がり、さらに濃くなります。
性格
とても知能が高く、感受性が高い猫です。
活発で自分から人に関わろうとし、遊んであげるととても喜びます。さらに、高い場所が好きで、木登りを得意とします。
人に対して大きく好き嫌いを示し、好意のある人に対しては、高い忠誠心を示すようです。
飼い方
高い場所が大好きなので、天井の高い住居がオススメです。そして、出来るだけ高い「キャットタワー」を買ってあげましょう。
また、運動量も多いのであまり狭い賃貸で飼うことはオススメしません。ほっそりとした体型と健康の維持のためにも栄養管理まで徹底しましょう。
シャム猫は短毛で抜け毛も比較的少ないので、ブラッシングは一日一回程度で十分です。
ただし、いたずら好きなので、リモコンが隠されたりティッシュをはちゃめちゃに散らかしたりすることが頻繁にあるようです。してはいけないことは、気長にしつけてあげましょう。
気をつけたい病気
シャム猫は比較的病気にかかりやすい猫だと言われています。
遺伝的多様性が低く、先天性の病気も多いです。ですから、飼い始めのうちに病院で遺伝子検査を受けて遺伝性疾患の有無を確認するようにしましょう。
遺伝子性以外の病気でかかりやすいと言われているものは次の2つです。
①角膜黒色壊死症
角膜黒色壊死症とは、人でいう眼の黒眼の部分をおおっている角膜に黒い沈着がみられる猫特有の眼の病気です。
黒い斑点は角膜が壊死したものです。その黒い部分は厚くなっていき、大きな潰瘍ができたり、角膜すべての層が欠損し眼球に穴が開く角膜穿孔という状態になったりすることもあります。
痛みを伴いながら徐々に進行します。症状が軽ければ点眼等の治療で済みますが、症状が重い場合は、外科手術が必要となる場合もあるので、早期発見・早期治療が鍵となります。
②慢性腎不全
慢性腎不全とは腎臓が慢性的な機能不全に陥った状態のことを指します。
症状としては以下のようなものが見られます。
- 食欲不振
- 多飲多尿
- 貧血
- 嘔吐・下痢・便秘
慢性腎不全の末期には痙攣や昏睡状態にも陥ることがあります。また、急性腎不全とは異なり一度発症すれば治ることはありません。進行をできるだけおさえ、症状を緩和する治療となるため、できるだけ症状の軽いうちに気づいてあげることが重要です。
オススメのYoutubeチャンネル
シャム猫を紹介している、おすすめのYoutubeチャンネルをご紹介します。
CuteWoo
2017年9月に母猫に産み捨てされていたところを保護されたシャム猫の「シャムエ」ちゃん、その後2018年9月に保護された「ペポ」ちゃんの二匹の成長記録の動画と、野良猫スポットで撮影した動画をアップしているチャンネルです。
1日か2日に1本程度の頻度で動画を投稿しているチャンネルなのでとてもオススメです。
nariyuka
フーちゃん、ランちゃん、ワっち、リョウくん、シュンくんの5匹の猫の日々の記録を投稿しているチャンネルです。
たくさんの猫ちゃん達がわちゃわちゃと楽しそうに過ごしている様子を覗くことができますよ。
最後に
気品のある可愛らしさを持つシャム猫はとっても人気があります。
しかし、知能が高く、賢い分、少し飼うのが難しいので、初心者の方にはあまりお勧めできません。
私もとても飼ってみたいのですが、経験を積んでからにしようと思っています。