皆さんは「飼いやすい犬」というと、どんな犬を思い浮かべますか?「しつけやすい犬、賢い犬が育てやすいのでは…」と考える人も多いのではないでしょうか。犬種によって賢さがある程度分かれていますが、実は賢い犬を飼うのは必ずしも簡単ではない理由を3つお伝えしたいと思います。また、賢い犬とは実際にどんな犬種がいるのかも載せておきますので参考にして見てください。
この記事の目次
1、良くも悪くも覚えがいい
子供時代、悪い方向に知恵を働かせた時「本当にずる賢いね…」と言われた経験はありませんか?頭の良い子は、よくも悪くも物覚えが良いものです。それは犬も一緒で、きちんとしつけができていないと、頭がいいゆえにしっかりと記憶してしまいます。例えば、おやつが欲しいと要求したらもらえたので、「頼めば美味しいものが食べられるんだ!」と学習してしまうなどが挙げられます。ダメなものはダメと教えることができないと、人間から見て問題行動ばかり起こす子にもなりえます。
2、人間を見る目がある
賢い犬は、飼い主さんを「自分が従うに値する存在なのか」を把握しています。賢い犬は飼い主に従順、と思われがちですが、それはきちんとトレーニングできた場合にいえることです。犬が「この人に従おう」と思ってくれなければ、いうことを聞いてくれません。犬が飼い主を自分より上と認めなければ、主従関係は逆転してしまいます。つまり、主従関係をきちんと構成できないのであれば「飼いにくい犬」になりかねません。
3、ストレスから問題行動へ
頭がいい犬といえば、ボーダー・コリーやレトリーバー系、ジャーマン・シェパードなどが挙げられるでしょう。こう言った犬たちは、元々人間と一緒に仕事をしてきた犬たちです。人から指示をされて達成し、褒められることを好みます。また、牧羊犬や猟犬として活躍してきた犬たちは、運動が大好きです。このような犬たちにとって、人とのコミュニケーションがなかったり、運動量の不足は大きなストレスとなってしまいます。問題行動の原因はしつけができていないことだ!と思いがちですが、実はストレスが原因であることは少なくありません。
賢い犬種にはどんな犬がいるの?
犬の知能研究の第一人者と言われる、スタンリー・コレン氏の研究結果に基づいたランキングとなっています。参照元はこちらから見ることができます。
1位 ボーダー・コリー
ドッグスポーツの大会などのイメージも強いボーダー・コリー。知能だけでなく、運動能力もトップクラスです。犬と何かをするよりも、人と作業をすることを好むと言われています。指示されたことを行うことを楽しんですることができ、自分で判断して取り組むことができます。
スポーツを一緒に楽しめる犬としても過去に紹介しています。
2位 スタンダード・プードル
意外に思う方もいるかもしれませんが、プードルはとても賢い犬です。もともと猟犬のため、聡明で運動能力も高い犬種です。アジリティなどのドッグスポーツはもちろんのこと、最近は災害救助犬としても注目をされているようです。
3位 ジャーマン・シェパード
警察犬といえばシェパードのイメージがありますよね。聡明なことはもちろん、その優れた嗅覚や洞察力は様々な現場で活かされています。精神面でもとても強く、責任感を持って任務を完了させることができます。
素質を活かせるかどうかは飼い主さん次第
賢い犬種だからと言って、最初から指示に従ってくれるわけではありません。才能があったとしても、それを活かせるかどうかは飼い主さん次第です。犬を飼うときには、希望する特徴(飼いやすい、運動量が少ない、人懐こいなど)があるかと思います。その際には、自分がしっかりと時間をとってしつけを行えるのか、十分な運動をさせてあげられるのかなども考えてくださいね。
もちろん、犬種だけでなく、個々の特性や性格もあるので一概には言い切れないことはご了承ください。