ペットをはじめとする全ての動物に関する社会問題に対して、自分も何か役に立てることはないだろうか、と考えたことはありませんか?ペットや動物がつらい状況にいたら悲しいし、どうにかして多くの動物を救いたいですよね。
今回の記事では、私たちでもできる活動としてネット署名ができるChange.orgを紹介します。ネット署名を通して、ペットや全ての動物にとってより良い社会を創造していきましょう。
この記事の目次
自分の声が世界を変えるかも?
「自分の意見やアイディアが多くの人に伝わって、世界中に届けることはできないのか」と考えたこと、一度はあるのではないでしょうか。
今日紹介するChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)では、誰でも簡単に署名のキャンペーンやページを作成でき、また多くの声を集めて実際に国や団体に働きかけることができます。
Change.org
https://www.change.org/
Change.orgってどんなサイト?
Change.orgはさまざまなキャンペーンへの署名収集、そして署名の届け出をオンラインで行うことができるウェブサイトです。「社会を変えるためのキャンペーンに参加しやり遂げるために、すべての人に権利を与え、どこからでも始められるようにする。」ことを目的としています。
Change.orgとは?
Change.orgはアメリカで生まれ、現在では世界中から声が挙げられ、賛同を得ています。扱っている問題は経済、刑事司法、人権、教育、環境、動物、健康、持続可能食品など。現在、3億人超がキャンペーンに参加しています。
Change.orgで立ち上げられたキャンペーンからは、たくさんの成功例が出ています。実際に法の改正へ動き出した事例は数知れず。
最近の大きなキャンペーン
自分が知らないだけで、身の回りのニュースもこのChange.org発だったりすることもあります。
最近では、性犯罪に関する刑法が110年ぶりに改正されましたが、それもこのサイトで集められた声によって国が動いたことによるものです。
ペット関連で成功した事例
Change.orgを通して法改正につながったり、ペットの虐待が告発されたり、動物実験が廃止された事例はいくつもあります。ごく最近の日本で成功した事例を3つご紹介します。
「豚のロディオ廃止」
愛媛県西予市三瓶町で毎年8月に開催される“奥地の海のかーにばる”というイベントで行われていた、暴れる豚の背中に乗っていられる時間を競うイベント。
28年に渡って開催されていましたが、Change.orgの署名運動をきっかけに、2017年を区切りに廃止となりました。
「キッコーマンの動物実験を廃止へ」
さまざまな食材の健康効果を証明するために動物による実験を繰り返していたキッコーマン。2015年までにキッコーマンがJAVA(NPO法人動物実験の廃止を求める会)に示していた方針や見解には、曖昧なものが多く、本当は動物実験を止めていないのではないかという疑問が残っていました。
Change.orgでのキャンペーンの影響を受けたキッコーマンは2016年1月、公開質問状に対する回答で、キッコーマン及びグループ会社の商品の製造過程における安全性や機能性などの確認に限らず、基礎研究も含め、すべての動物実験を廃止したことを報告しています。
「ピアスグループの動物実験を廃止へ」
2018年4月、コスメグッズを中心に数々のブランドを展開するピアスグループが、消費者の問い合わせに対して「医薬部外品の最終製品の有効性確認のための動物実験を実施する可能性がある」と回答しました。
これに抗議するキャンペーンは22,110人の署名を集め、同社専務らとの会談から「2018年度末をもって化粧品および医薬部外品の動物実験を廃止する」という決定を引き出しました。
ピアス株式会社-代表取締役社長-阪本和俊-カバーマーク-ケサランパサラン-イミュのピアスグループは化粧品の動物実験をやめてください
Change.orgから世界を変える
参加の仕方は2種類あります。
1つ目は、既にあるキャンペーンに署名をするというもの。サイトのページから簡単に署名ができるので、「どうやったらいいの?」という疑問点を持つことなくスムーズに行えると思います。
2つ目は、自分でキャンペーンを立ち上げるというものです。実際に自分が「おかしい!」と思っていることを発言することで、日本や世界が変わるかもしれません。
キャンペーンに参加する
例えば、現在ではペットショップでの犬猫生体販売禁止を求める署名が行われており、1万人近くの賛同者を得ています。(2019.12.28)
この署名運動はペットショップでの犬・猫の生体販売を禁止し、「ペットを家族に迎え入れる際は購入するのではなく、愛護団体から譲渡してもらう」ということを常識にしようと働きかけています。賛同できる方は、署名してみてはいかがでしょうか?
他にも多くのキャンペーンが行われています。まずは賛同したいキャンペーンを探してみることから始めましょう!なお、キャンペーンには、サイト上で氏名やメールアドレスなどの簡単な情報を登録するだけで賛同できる仕組みになっています。
トピック Animals | Change.org
https://www.change.org/t/animals-20
キャンペーンを作る
既存のキャンペーンにあなたの主張が見つからない場合、以下のリンクからオリジナルのキャンペーンを立ち上げることができます。
キャンペーンを立ち上げよう! | Change.org
https://www.change.org/start-a-petition?lang=ja
キャンペーンを立ち上げる手順は、次の通り。
- キャンペーンタイトルを作る
- 宛先となる意思決定者(デシジョンメーカー)を選ぶ
- ストーリーを伝える
- 画像や映像を追加する
意思決定者(デシジョンメーカー)とは、集めた署名の宛先となる人です。例えば、動物に関わるキャンペーンには、環境大臣や東京都知事に宛てたものがあります。
どうすれば効果的なキャンペーンを作れるのかを知りたい方は、Change.orgが用意したガイドがありますのでご参照ください。
キャンペーンガイド | Change.org
https://www.change.org/l/jp/guide01-createyourpetition
自分の声で世界を変えよう
「動物を救いたい」「ボランティアに参加してみたい」と思っている方は、1月17日の防災・ボランティアの日を機会に、Change.orgに参加してみてはいかがでしょうか?
あなたの一声が、世界をより良くします。小さな一声ではなく、世界を動かすかもしれない大切な一声です。気になったらぜひチェックしてみてください。
Change.org
https://www.change.org/
- 改訂履歴
- 2020/01/15 最新のデータを元に更新
- 2018/10/11 初版公開