モルモットはうさぎやハムスターのように、あまり鳴かないのかなと考える人も多いかもしれません。
しかし、モルモットはとても表情豊かに鳴きます。うれしいとき、嫌なとき、何かを要求しているときなど、さまざまな鳴き声で感情を表現します。鳴き声の意味がわかれば今まで以上にモルモットと仲良くなれるかもしれません。
この記事では、モルモットの鳴き声と、その意味について解説していきます。
この記事の目次
モルモットの鳴く頻度と声の大きさは?
動物園でもよく見る機会があるモルモットですが、鳴き声を聞いたことがあるという方は少ないかもしれません。
実際にはどのくらいの頻度で鳴き、どのくらいの声の大きさなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
鳴く頻度
モルモットはあまり鳴かないというイメージがあるかもしれませんが、実はとてもよく鳴きます。
不快なときや機嫌のいいとき、何かを要求するときに鳴くため、鳴いている理由を理解してあげることが大切です。
しかし、寝ていることも多いため、常に鳴いているというわけではありません。モルモット同士でトラブルがあったときや、飼い主の気配を感じると鳴くことが多いです。
声の大きさ
モルモットの鳴き声の大きさは鳴き声によって異なります。
マンションやアパートでは隣人に聞こえてしまうような大きな鳴き声から、耳をすまさないと聞こえない鳴き声まで、音量はさまざまです。
なお、大きな鳴き声を出していても長時間鳴き続けることはなく、要求が満たされたり、興味を失えば静かになりますので、鳴き声がうるさいと感じることは少ないでしょう。
モルモットの鳴き声の種類と意味
モルモットの鳴き声にどのような意味があるかを知ることができれば、モルモットとの生活はさらに充実したものになるでしょう。
ここでは代表的なモルモットの鳴き声について解説していきます。
「キュイーキュイー」
モルモットの鳴き声のなかでも特に印象深いのがこの鳴き声です。
少し興奮気味で、大きく高い鳴き声で何かを求めます。意外にも声が大きく、警報機に例えられることもあります。
筆者が昔飼っていたモルモットは、冷蔵庫を開けたり、ビニール袋をカサカサしたりしたときに、「おやつをくれ」と、この声をよく響かせていました。
「プイプイ」
部屋の中をお散歩しているときによく聞く鳴き声で、鼻歌を歌うように鳴きます。機嫌が良かったり甘えたいときに、動きながらプイプイと鳴くことが多いです。
少し前に大流行したアニメの『PUI PUI モルカー』でも、モルカーたちがプイプイ鳴きながら歩いている姿が印象的でした。
「キュルキュル」
抱っこしているときになでてあげると、甘えて「キュルキュル」という声を出します。飼い主さんに心を許している証拠ですので、思う存分甘やかせてあげてください。
「グルルルル〜」
撫でたときなどに気持ちいいと感じるときに、喉を鳴らすように鳴きます。
また、求愛をしているときにもこのような鳴き声を発し、オスがメスのお尻のにおいをかいで追いかけ回します。あまりしつこいとメスが嫌がるので、様子を見て引き離してあげてください。
少し低めに「グルルル」と鳴いている場合は、警戒していることもあります。
状況や周囲の様子などから、怯えていたり、ストレスを感じているようなことがあれば、すぐにその場から逃がしてあげてください。
「キュー」
何かに恐怖を抱いている場合は、高く大きい声で「キュー」と鳴きます。
動物病院で体を固定させられたり、爪切りなどの嫌なことをされそうなときによく聞く鳴き声です。
明らかに嫌がっている素ぶりをしますので、極力原因となるものを取り除いてあげましょう。ただし、動物病院や爪切りなどは避けては通れないため、少しの間、我慢してもらうこともあります。
「カチカチカチ」
こちらは鳴き声ではありませんが、歯と歯をかみあわせてカチカチ鳴らします。
仲間同士の喧嘩や、何かに威嚇しているときに耳にする音で、恐怖を感じていたり怒っていたりする際に発します。
初めて聞いたときは何故カチカチさせているのかわからないかもしれませんが、モルモットがストレスを感じている場合が多いので、この音を聞いた場合は速やかに原因を取り除いてあげてください。
最後に
モルモットは意外にも感情豊かな鳴き声を発します。機嫌のいいとき、何かを要求しているとき、警戒したり恐怖を感じているときなど、なぜ鳴いているのかを理解してあげることで、モルモットとの生活はさらに素敵なものになるでしょう。
もちろん、今回ご紹介した鳴き声の意味がすべてのモルモットにも当てはまるというわけではありません。モルモットを飼っている方は、ぜひモルモットが何故鳴いているのか考えてあげましょう。
モルモットはとても臆病な性格をしていますが、飼い主にはよく懐き、愛情表現をします。ぜひ、モルモットから愛情表現を受け取り、飼い主さんもたくさんの愛情を注いであげてください。