ペット界の小さいアイドル、ハムスター。私たちの手の中におさまるその姿は、とても愛くるしいですよね。日本の住宅事情にもマッチしているためか、日本でもハムスターは大人気のペットです。
犬や猫と比較すると、大きな音を出さない、匂いがきつくない、広いスペースを必要としないなどの理由から、飼ったことがある、または今飼っている方が多いかと思います。
しかし、皆さんは、ハムスターの飼育の仕方にこだわっていますか?ハムスターって実はとても繊細な生き物なんです。
今回は、ハムスターが健康で楽しく暮らしていくために注意したい3つのポイントをご紹介します。
この記事の目次
1. 栄養バランスのとれた食生活を!
ハムスターはひまわりの種が好きなイメージがありますよね。実際にハムスターはひまわりの種が大好きで、それが主食だと思っている方が多いかと思います。しかし、ひまわりの種だけでは栄養素が偏ってしまいます。
主食はペレットを
ハムスターの主食にはペレットを与えましょう。ペレットにはハムスターに必要な栄養素が含まれており、ペレットと水だけで生きていくことができます。
野菜や果物はおやつとして
新鮮な野菜や果物はハムスターの好物です。特にニンジン、ブロッコリー、カリフラワーなどのかみごたえのある硬い野菜、小さく切ったりんごや梨などは喜んで食べます。
ただし、野菜や果物はあくまで「おやつ」と位置づけ、与えすぎに注意しましょう。特に、水分の多いレタスやきゅうり、柑橘類などは、過剰摂取すると下痢などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
また、以下の野菜や果物はハムスターにとって有害ですので、与えてはいけません。
- ネギ
- 玉ねぎ
- ニンニク
- ニラ
- アボカド
- アスパラガス
- じゃがいも
- ぶどう
- さくらんぼ
2. 床材にもこだわりを!
ハムスターが健康に生きていくためには、床材の管理も欠かせません。飼い主さんの多くは、ケージの一角に木のチップだけを置いているのではないでしょうか。しかし、場合によってはハムスターの健康を害してしまう可能性もあります。
また、ハムスターはどこでも寝られると思っていませんか?愛するハムスターのため、快適な床材や寝具を用意してあげましょう!
木のチップの問題点
ハムスターによっては、針葉樹のチップでアレルギー反応を引き起こし、皮膚の炎症や痒みが出る可能性があります。アレルギーが心配な方は、アレルギー反応が出にくい広葉樹のチップがおすすめです。
また、同じチップを交換せずに使い続けると衛生環境が悪化し、細菌やダニが体に住み着いてしまうリスクもあるため、定期的な交換が必要です。
硬い素材、または荒削りの木のチップでは、体を傷つけてしまうこともありますので、柔らかい素材の木のチップや、薄削りのチップを選ぶようにしましょう。
おすすめのハムスター用床材
ペットショップではハムスター用の床材はたくさん売られていますし、通販でも購入可能です。
ハムスターの床材はやわらかく、抗菌・消臭効果のあるものがおすすめです。
ハムスターも私たち人間のように、ふかふかのお布団でぐっすり眠りたいことでしょう。これを機に、ハムスターの床材や寝床を替えてみてはいかがでしょうか?
3. ケージの中身も充実させよう
飼い主の皆さんは、ケージやその中身にもこだわっていますか?ハムスターが快適に暮らせるような空間を用意してあげましょう。
インテリア
どんなインテリアだったら、ハムスターは喜ぶでしょうか。
答えは遊園地のような空間です。ハムスターは遊ぶことが大好きです。ストレスを発散し健康な体を保つためにも、運動ができるスペースを確保し、遊べるおもちゃを設置しましょう。
定番といえば、やはり「回し車」ですね。走り続ける姿を眺めていると、とても癒されます。夜行性のハムスターは夜中に走り回ることもあるので、静音タイプがおすすめです。
餌場を2階にして、遊びと融合させるのも楽しそうですね。
ハムスターが隠れられる場所も用意してあげましょう。
ケージの置き場所
飼い主のみなさんは、ケージをどこに置いていますか?
以下の場所は、ハムスターにとって危険な場所ですので、置かないようにしましょう。
- 直射日光の当たる場所
- 暖房器具のそば
- 暗い場所
- 寒い場所
- 他の動物や幼児との接触が多くなる場所
ハムスターは自分でケージを動かすことはできません。また、ケージの中だけで生活しているため、外敵から身を守ることはできません。飼い主のみなさんが、ペットのハムスターのために、安心安全、快適な生活環境を与えてあげるようにしましょう。
最後に
小動物の代表格であるハムスターは、部屋のスペースもあまり必要なく、散歩に連れて行くなど必要ないため、一見気軽に飼えると考える方もいるかもしれません。
しかし、ハムスターが健康に生きていくためには、飼い主が注意しなければいけないことはたくさんあります。
今すでにハムスターを飼っている方は、あらためて問題ないか確認しましょう。ハムスターとの素敵な生活をぜひ楽しんでくださいね。