平熱は何度?犬の体温が高い理由を徹底解説

2024.07.30
平熱は何度?犬の体温が高い理由を徹底解説

犬を抱っこしたとき、「犬の体は温かいな」と感じるでしょう。あるいは、動物病院で検温をしてもらったときに、体温が高くてびっくりしたことがあるかもしれません。

犬の平均体温は人間よりも高いため、犬が温かく感じるのも、高い検温結果が出るのも正常です。

今回の記事では、犬の体温が高い理由や、正しい体温の測り方をご紹介します。

この記事の目次

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犬の体温は人間より高い!

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日本人の平均体温は、36.6〜37.2℃程度です。
一方、犬の平均体温は、小型犬で38.5〜39.0℃大型犬で37.5~38.5℃くらいだとされ、ヒトよりも1〜2℃高いことが分かります。

また、幼犬の体温は成犬よりも高く、老犬になると体温が低くなる傾向にあります。

恒温動物が高い体温を維持できる理由

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「恒温動物」と「変温動物」

動物には大きく2つに分けて、周りの環境の温度に関わらず一定の深部体温を保てる「恒温動物」と、環境温度に合わせて深部体温が変わる「変温度物」がいます。
例外はありますが、一般的には鳥類と哺乳類は恒温動物、それ以外は変温動物とされることが多く、哺乳類であるヒトや犬は恒温動物です。

恒温動物は体内で熱を作る

変温動物は、生存に必要な熱エネルギーの多くを外の環境、つまり太陽エネルギーに依存します。そのため、暖かい太陽光の元では生存のために日向ぼっこをしますし、冬になると十分な熱エネルギーが得られないので冬眠状態に入ります。

一方の恒温動物は、外部の熱エネルギー以外にも、体内で自ら熱を生産して常に高い体温を維持できます。そのため、極寒地域や寒い季節にも活動ができるのです。

ただし、その代わり、恒温動物は変温動物よりも多くの食糧を摂取しなければ生きていけません。ヒトの場合、摂取したエネルギーの約70%を熱に変換しています。

犬の体温がヒトよりも高いのはなぜ?

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では、同じ恒温動物でも種類によって平均体温が異なるのはなぜなのでしょうか?その理由は、運動量の差にあります。

激しい運動をする動物ほど、新陳代謝が促進されて、より多くの熱エネルギーを必要とします。さらに、たくさん動いた分、筋肉から生み出される熱量も多くなると言われています。

野生の犬は運動量が多かった

野生の犬は獲物を追いかけるために、かなりの運動量を必要としていました。
犬の祖先であるオオカミの平均体温は約40℃で、犬よりもさらに体温が高いと考えられています。

他の動物でも・・・

鳥類の体温は哺乳類よりも高いことが多く、約40〜42℃とされています。空を飛ぶというのは、かなり激しい運動ということです。逆に、鳥類のなかでも空を飛ばないペンギンなどは比較的体温が低くなっています。

また、魚類は一般的に変温動物ですが、高速で休みなく泳ぎ回ることができるマグロやサメは、水温よりも約5~15℃高い体温を維持できることで知られています。

犬の体温の測り方

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ヒトの場合、脇や口で体温を測りますが、犬の場合は肛門で直腸温を測ります
測り方の手順は次の通りです。

  1. しっぽを真上に持ち上げる。
  2. 体温計を肛門に、2〜5cmくらいまで入れる。
  3. 測定結果が出るまで、体温計が抜けないように注意する。

犬が嫌がる場合や入りにくい場合は、体温計にワセリンやオリーブオイルを塗り、ゆっくりと回転させながら優しく挿入しましょう。
また、肛門にうんちが残っていると、実際の体温より低く測定されてしまうので注意が必要です。

体温計は人間用でも良いの?

犬の体温測定は、人間の体温計を使用しても問題ありません。ただし、ペット用の体温計は先が柔らかく、測定中に犬が動いてしまっても傷がつく心配がないためオススメです。

また、毎回肛門に入れて測るため、使い捨てのプローブカバーを被せることで、体温計を清潔に保てます。


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犬の発熱の目安

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発熱の基準は犬による

犬の平熱は、体の大きさや年齢などによって異なり、個体差があります。
ヒトの場合も、同じ37.5℃でも、平熱が35.5℃の人と37.0℃の人とでは意味が違いますよね。そのため、定期検診で測定してもらった体温を記録しておくなどして、犬の平熱を把握しておくことをおすすめします。

40℃を超えたら危険信号!

個体差はあるとはいえ、犬は、体温が25℃以下、あるいは43℃以上になると多くの場合死んでしまいます。
どんな犬でも、40℃を超えたら体になんらかの異常が起きていると考え、動物病院へ連れて行きましょう。

犬の発熱の原因

犬の体温が平熱よりも高くなる原因には、運動や興奮による一次的なものから、熱中症、病気、感染症、外傷、中毒などがあります。
特に、犬はヒトのように全身で汗をかいて熱を放出することができないため、暑さに弱く、熱中症になりやすいので注意してください。

まとめ

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私たち人間も含め、恒温動物は常に高い体温を維持することができます。その中でも、運動量の多い犬はよりたくさんの熱エネルギーを必要とし、筋肉を動かして熱を生産するため、人間よりも平均体温が高いことが分かりました。

人間の感覚で考えると高熱に思える犬の体温ですが、心配する必要はありません。
ただし、40℃を超える発熱があった場合や、平熱が低めなのに39℃程度の熱が出た場合には、なんらかの異常があると考えましょう。

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