皆さんは、愛犬に迷子札をつけていますか?「うちの子に限って、迷子になることなんてないから大丈夫」と思っている方も多いのではないでしょうか。実際に街中を歩いていると、迷子札をつけたワンちゃんが少ないように思います。
もしも愛犬が迷子になった場合、迷子札の有無が、再会できるかどうかを左右します。最近はおしゃれで可愛い迷子札や鑑札ケースも出ています。これを機に、安心の対策をしてみませんか。
この記事の目次
おしゃれな迷子札まとめ、決定版!
最近は、おしゃれな迷子札がだいぶ増えてきました。ハンドメイドで迷子札を作っているお店や、無料で迷子になったときのサービスを利用できるお店、個人情報が見えにくい作りがされている迷子札など、様々なものが出ています。
「おしゃれなものがないからつけたくない」「個人情報をつけて歩くなんて、そんなことはできない!」というのは、もう昔の話なのです。
迷子サポート付き迷子札
ペティエスの迷子札は、おしゃれな上に機能性がとても高い迷子札です。迷子札にIDやQRコードがついており、電話番号などの個人情報を載せることなく、保護主さんと繋がることができます。
IDやQRコードを読み取ってもらうと、保護主さんはペットの詳しい情報やプロフィールなどを見ることができます。迷子札だけでは書ききれない持病やアレルギーについても、しっかりと伝えることができます。また保護主さんは、ペティエスのシステムを通じて飼い主さんにメールを送ることもできます。
その他、迷子ペットのチラシ作りサービスなども、無料で使うことができます。
様々な種類があり、アクリル・ステンレスの迷子札はもちろん、革製の首輪やパールネックレスなどもあります。チャームタイプはぶらぶらして苦手なわんちゃんのために、チョーカータイプのものもあります。
迷子サポートPeties
https://peties.co/
犬の迷子チョーカー・アクセサリー
Instagramで本革迷子チョーカーを完全オーダーメイドで販売しています。とてもおしゃれで、毎日つけたくなるデザインになっています。プライベートアカウントも記載されており、作っていらっしゃる方の犬好き度が伺えるところも◎
刻印が薄くなってきた場合には、有料ではありますが、修理も可能なところも安心ですね。
参考までに写真にある2つのチョーカーのお値段を記載いたしますと、ピンク色の鑑札ケース付きチョーカーが¥4600(送料込)、ターコイズのチョーカーが¥4100(送料込)とのことです。
サビない!丈夫!薄れない!の迷子札
こちらの迷子札はステンレス製になっており、傷にも強く、よだれでもサビないつくりになっています。また、文字はレーザーで刻印するため、文字が落ちてしまうこともありません。名前や電話番号、イラストなど自由に刻印することができます。
鑑札ケース
鑑札と狂犬病済証の2枚を収納することができます。革製のため、札が揺れてカチャカチャ音が鳴こともありません。名前や連絡先を記入することもできます。
迷子札?鑑札?
まずは、似ている2つ「迷子札」「鑑札」の違いから学んでいきたいと思います。両方とも何かしらの情報が書いてありますよね。
- 鑑札とは、犬を飼うときに市町村に飼い犬の登録をし、その際にもらえるもの。犬への装着は義務。
- 迷子札とは、迷子になった場合に備えて連絡先や名前などを記載して犬につけるもの。装着は義務ではない。
鑑札には飼い犬の登録番号が書かれており、警察や保健所に問い合わせることで、飼い主さんの情報を得ることができます。そのため、鑑札も、身元確認の際に役立ちます。
迷子札って必要なの?
「家から飛び出したり、離れ離れになってしまうことなんてないから大丈夫」と考える人も少ないと思います。しかし、愛犬が迷子になってしまうシチュエーションは、そういった出来事だけではありません。日本は災害大国のため、いつどんな危機的状況に陥るかわからないからです。
実際、東日本大震災では、多くの犬が飼い主さんと離れ離れになってしまいました。迷子札や鑑札の有無が、その後再開できたかどうかの命運を分けた、というのがデータとして出てきています。
「迷子札など所有者明示がない犬」が飼い主さんと再会できたのは「15%」だったです。その中でも、すぐに再会ができたのはたったの「0.5%」だけだったのです。
それに対し、「所有者明示があった犬」は、飼い主さんと「100%」再会することができました。
また、保護された699頭のうち、87%以上が迷子札をつけておらず、首輪のみの状態でした。つまり、多くのわんちゃんが飼い主さんと再会できなかったということなんです。(参考:東日本大震災における被災動物対応記録集 – 東日本大震災におけるペットの被災概況)
迷子札の重要性が、このデータを見てよりわかっていただけたのではないかと思います。日本のような災害大国は、いつこのような大きな災害が起こるかわかりません。「うちの子は大丈夫」とは思わずに、もしものために対策をする必要があります。
注意ポイント2つ
消えてしまっては意味がない!
「迷子札がついた犬を保護したものの、文字が薄れていて飼い主さんに連絡することができなかった」という声もあります。せっかく迷子札をつけていても、文字が読み取れなかったら意味がありません。
文字の消えにくいものを購入したり、定期的に点検を行うようにしましょう。文字の復刻をしてくれる場合ものありますので、こまめに確認するようにしましょう。
いつも使う首輪に迷子札はNG?
さて、用意した迷子札をわんちゃんのどこにつけましょうか。多くの場合、いつも使っている首輪につけているパターンが多いのですが、実はあまりよろしくありません。
なぜなら、保護されるわんちゃんの多くは首輪をつけていないからです。
- つないでおいたはずが、首輪がちぎれて逃げてしまった
- 散歩中に首輪から抜けて逃げてしまった
- ドアを開けた瞬間など、わずかな隙間から逃げてしまった
- 災害時、家にそのまま待機させていた
など、首輪をつけていない場合が多く想像されます。
少し面倒ではありますが、迷子札をつけた首輪にはリードをつけず、ハーネスを用いることが理想的と言えます。
もしものために、私たちができること。
万が一愛犬が迷子になってしまった時のために、私たちができることが「迷子札を用意しておく」ことではないでしょうか。
何かあってからでは遅いのです。「つけておいてよかった」という日が来ないことが一番ですが、何かあった時に後悔がないようにしたいものです。