ペット保険に入るべき?入らなくても良い?大事なのは後悔しないことと事前の準備

2024.07.30
ペット保険に入るべき?入らなくても良い?大事なのは後悔しないことと事前の準備

「愛犬にずっと健康でいて欲しい」という思いは、多くの飼い主さんの共通の思いではないでしょうか。しかし、ワンちゃんも病気にかかってしまったり、ケガをしてしまうことがあります。

人の場合は健康保険制度が整備されているため、保険適用外の治療でなければ、基本的には全額を負担することはありません。しかし、ペットにはそのような保険制度がないため、民間のペット保険に加入していなければ、ペットの治療費は全額飼い主負担となります。民間のペット保険の加入にも、それなりのお金が必要で、すぐに加入すべきかどうかは正直わからないという方が多いのではないでしょうか。

もしもの時にお金を負担してくれる、民間のペット保険。ペット保険のメリットとデメリットを整理し、ペット保険に加入しても、加入しなくても、万一の時に後悔しないよう備えておくことが大事です。

この記事の目次

ペットの医療費は10割負担

貯金箱
私たち人間の場合は、医療費の一部に健康保険がおります。2019年現在では、基本的には実際にかかった医療費のうちの3割を病院の窓口で支払えば良いことになっています。3千円の支払いだった場合、実際には1万円かかっているということです。

しかし、ペットの場合は、公的な健康保険がないため10割負担です。つまり、1万円人間の医療費の負担とは異なるため、自分が治療を受けるときの感覚のままペットを連れて動物病院に行くと、会計時にびっくりしてしまうかもしれません。

また、近年ではペットの寿命が伸び、同時に医療も高度に進歩をしてきました。愛犬が長生きをすることはとても喜ばしいことです。しかし、高度医療には高額な医療費がかかってしまうのも事実です。そして、高齢期はどうしてもケガや病気にかかるリスクも高まりますので、若年期よりも治療費が増えるだろうことは想像に難くありません。

飼い主さんは、これらのことを事前に理解しておき、不測の事態に備える必要があります。

ペットにかかる医療費

獣医と犬

年間費用

ペット保険のアニコムが毎年行なっているアンケート結果によると、病気やケガの年間治療費は犬の場合で7万円ほど、猫の場合で4万円ほどかかるそうです。ただし、これは平均値です。とても健康でほぼゼロに近いというケースもあれば、重い病気を患ってしまい、何十万円と費用がかかってしまうケースもあります。

それでは、思わぬ事故や病気にあってしまった場合、いくらぐらいお金がかかるものなのでしょうか?

誤飲事故の場合

0歳の犬に多く見られます。本来食べるべきでないものを飲み込んでしまい、吐き出せなくなってしまう事故です。何かを吐き出そうとえずいていたら誤飲事故の疑いがあります。

手術をした場合の医療費は13万円、手術をしなかった場合は2万円ほどかかると言われています。

骨折の治療

0歳から1歳の犬に多く見られます。成長期の犬の骨はまだ弱く、特に小型犬はちょっとした段差などでも骨折してしまうことがあります。足を引きずって歩いていたり、急に極端に動かなくなったら骨折の可能性があります。

手術をした場合の医療費は23万円、手術をしなかった場合は6万円ほどかかると言われています。

目の病気の治療

多く見られる目の病気は角膜炎、外傷性の角結膜炎、網膜剥離などです。目の病気は気づきにくく、重症化する恐れがあるので要注意。

手術をした場合の医療費は13万円、手術をしなかった場合は1万円ほどかかると言われています。

ペット保険とは

医療
ペット保険とは、月々いくらかの保険料を支払うことで、大きな医療費がかかったときにその費用の一部を保険会社が負担してくれる、というサービスです。月々の費用は保険会社やプラン、ペットの年齢にもよりますが、だいたい月々千円~4千円が相場です。

ペット保険によって異なりますが、基本的には補償には年間の上限額があります。年間100万円を超える金額を上限としているところもあれば、数十万円が上限になっていることもあります。また、プランによって、補償額の割合も異なります。半分しか補償してくれないものもあれば、9割まで補償してくれるものもあり、さまざまです。このあたりをきちんと見て、加入するプランを決める必要があります。

そして、最大の違いは、窓口精算ができるかできないか、です。窓口精算ができるペット保険の場合は、人間と同様、動物病院の窓口で保険証を提示し、自己負担額のみを負担すればOKです。これができないペット保険の場合は、窓口では全額を支払い、後で保険会社に請求することになります。

現在では、ペット保険専門の会社から、携帯電話会社に至るまで、とても多くの企業がペット保険を提供しています。その中でも代表的なペット保険をいくつかご紹介します。

ペット保険「うちの子」

アイペット損害保険が提供するペット保険です。通院から入院・手術まで幅広くカバーしています。また、入院・手術のみをカバーした「うちの子ライト」も。どちらも12歳11カ月まで新規加入できます。

無事故継続割引や多頭割引、全国のカフェ・トリミング施設等で使える優待サービスが付いており、契約内容はいつでも専用webページで確認できます。

ペット保険「うちの子」
https://www.ipet-ins.com/campaign/lify/

SBIいきいき少短のペット保険

SBIいきいき少額短期保険が提供するペット保険です。通院から入院・手術までカバーしており、11歳11カ月まで申し込みOKです。

また、インターネットから申し込むと、保険料が全期間10%オフになります。

SBIいきいき少短のペット保険
https://www.i-sedai.com/pet/

PS保険

ペットメディカルサポート株式会社が提供するペット保険です。8歳11カ月まで新規加入できます。

免責金額の設定と最低診療費に関する制約がなく、ちょっとしたケガや病気のときにも利用できます。

PS保険
https://pshoken.co.jp/

もしもに備えて

人と犬
ペット保険に入っておけば、もしもの時の負担を減らすことができます。しかし、ペット保険への加入にもお金はかかります。その費用は様々ですが、月に数千円は必要になるでしょう。

そして、負担を減らせると言っても、全額を負担してくれる内容なのか、年間の上限額はないか等、詳細を確認すると安い保険は保証もそれなりなことが多いのも事実です。さらには、人間の民間の生命保険や医療保険も同様ですが、ペットも年齢が上がるにつれ、保険にかかる金額も上がることが多く、途中でペット保険を解約するという飼い主さんも少なくありません。

しかし、ペットがいつ事故や病気などで動物病院にかかることになるかは誰にも予想できません。もし、ペットが大きな病気、ケガをしたとき、お金がないがために取り返しのつかないことになってしまえば、一生後悔が残ってしまうかもしれません。

ペット保険に入るか入らないかは自由です。いずれにしても、いざという時にお金がなくて治療が受けられないというのは避けたいところ。後悔しないように、日頃から準備をしておいたほうが良いことは間違いありません。

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