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いぬ健康

日々の愛犬愛猫の健康管理に。家庭で使えるペットの血圧計とは?

yoshi
yoshi シェリー編集部

皆さんは、おうちで飼っている犬や猫の血圧が正常かどうかをご存じでしょうか?

もし、高血圧、低血圧の状態で放置してしまうと、網膜剥離や脳卒中になる可能性も否定できません。そうならないためにも、血圧の異常は早期発見が重要です。

しかし、ヒトの血圧計が広く市販されている一方で、犬や猫の血圧を測る機械は市販されておらず、病院にしか置いてありませんでした。最近になってようやくペット用のデジタル血圧計が一般向けに販売され、その手軽さが大きな反響を呼んでいます。

株式会社エルデ ペットの血圧計
https://www.erde.co.jp/pet/html/

この記事では、血圧異常の兆候、血圧異常により起こる問題、そしてペット用血圧計の使い方について解説します。

高血圧・低血圧は何が問題か

犬猫の高血圧・低血圧に要注意
犬や猫の高血圧は、一般的に収縮期血圧が180〜200mmHg以上、拡張期血圧が120mmHg以上だと言われています。また、低血圧は収縮期血圧80mmHg以下、平均血圧60mmHg以下です。

ただし、特に犬においては体の大きさや犬種などの個体差も大きいため、全ての個体に当てはまるような正常の基準値はありません。愛犬・愛猫が健康なときの血圧を把握しておくことが重要です。

人間の場合も毎日計測を行い、記録を付けておくことが重要です。犬や猫においても、個体による数値のブレがありますので、毎日の計測と記録を習慣付けることで、その犬や猫にとっての正常値を把握することができるでしょう。

高血圧

なぜ高血圧になるか

腎疾患や、甲状腺疾患、糖尿病、心臓病などを患うと高血圧になってしまうケースが多くあります。つまり、高血圧の場合はこれらの病気の疑いがあるということです。

どんな兆候があるか

犬や猫の高血圧の初期症状は、眼、心臓、脳、腎臓に現れることが多いとされています。

眼: 網膜浮腫、血管の蛇行、出血、脈絡膜症、高血圧性網膜症
心臓: 心雑音、不整脈、ギャロップ音
脳: 斜頚、運動失調、抑うつ、見当識障害、痙攣発作
腎臓: 腎尿細管の変性、間質線維症

高血圧になるとどんな問題があるか

高血圧は、さまざまな症状を引き起こす危険性を高めます。主なものとしては脳卒中、認知機能障害、虚血性心疾患、心不全、腎不全、網膜症などがあります。

また、高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれる通り、兆候が分かりづらく、症状が見えてくる頃には病気が既に進行してしまっていることが多くあります。そうならないためにも定期的な血圧の測定が重要です。

低血圧

なぜ低血圧になるか

心臓病や不整脈、副腎皮質機能低下症、出血、脱水などが原因で、低血圧になっている場合が多いようです。

どんな兆候があるか

犬や猫の低血圧の兆候は行動と状態、皮膚、心臓に現れることが多いとされています。

行動と状態: 寒気、多飲多尿、筋力低下、浮腫、体重変動
皮膚: 色素沈着、皮膚乾燥
心臓: 不整脈、心雑音、過剰心音

低血圧になるとどんな問題があるか

高血圧と同様、低血圧もさまざまな症状を引き起こす危険性を高めます。主なものとして、脳梗塞、低体温症です。また、貧血により、食欲不振や呼吸困難が起こる可能性があります。

低血圧も兆候が非常に分かりづらく、症状が見えてくる頃には病状が進んでしまっていることも多いため、やはり定期的な血圧の測定が非常に重要だと言えます。

家庭で使えるペット用血圧計

ペット用の血圧計
日々の健康管理だけでなく、重篤な病気を予防するためにも、ペット用の血圧計はとても役立つでしょう。しかし、ペット用の血圧計は今まで動物病院にしかありませんでした。

そんななか、動物用一般医療機器として認可を取得したペットのための血圧計が登場しました。それが株式会社エルデが開発したPES-1700です。

エルデのPES-1700を使えば、住み慣れた我が家でペットの血圧を測ることができます。病院ではペットが怯えてしまい正確な数値を測れないという場合や病院に行くまでもないけどペットの血圧を把握しておきたいという方にはぴったりの商品です。

ペット用血圧計エルデのPES-1700の使い方

ペット用血圧計エルデの使い方

測定方法

使い方はとても簡単です。

専用腕帯をペットに装着し、電源を入れて測定開始ボタンを押すだけ。自動的に腕帯に空気が送られ、最高血圧/最低血圧、脈拍が測定されます。

腕帯はペットの体形などに応じて前足、後ろ足、尻尾のいずれかの付け根に巻いてください。一度装着する場所を決めたら、毎回同じ場所で測りましょう。

きつすぎるほど強く巻くことが、正確に血圧を図るための秘訣です。

結果表示

測定結果は自動的に登録され、液晶パネルで確認することができます。過去100回の測定値が保存され、表形式や折れ線グラフで見ることができます。

PC連携

また、データをパソコンに取り込んで管理できるソフトウェア「BPMeter」もPES-1700の開発元であるエルデが無料で公開しています。

取り込んだデータはペットの名前を付けて保存し、一覧表や折れ線グラフ、円グラフなどで表示したり、詳細レポートを印刷したり、CSVファイル形式で保存したりできます。保存したデータは愛犬・愛猫が体調不良で通院するときに持参するといいでしょう。

最後に

血圧計でペットの健康を考える
犬や猫の健康管理は、飼い主が愛するペットと長く幸せに暮らすためには必要不可欠です。その手段も多岐にわたり、ドッグフードを始めとする食に関することから日々の運動、動物病院での定期健康診断に至るまで非常に多くの方法があります。

しかし、飼い主にとって犬や猫の症状を見極めることは非常に難しいといえます。当然ですが、犬も猫も自ら体調不良を訴えたりしませんし、逆にそれを隠そうとすることさえあります。

もし、ペット用の血圧計とその計測の習慣があれば、飼い主にはもちろん、獣医師でも見ただけではわからないような異常にも客観的データにより早期発見が可能になります。そして、治療できる可能性が高くなります。ご家庭の愛犬・愛猫のために、ぜひペット用の血圧計を活用してみてはいかがでしょうか?

株式会社エルデ
https://www.erde.co.jp/

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