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いぬ健康

実はダックス以外もかかる!犬の椎間板ヘルニアの原因や対策の紹介

Risa シェリー編集部

「椎間板ヘルニアはダックスフンドがなりやすい」とよく聞きますが、実はダックスフンドなどの「短足犬種」だけが発症するものではありません。

どんな犬でも椎間板ヘルニアになる可能性があります。

この記事では、椎間板ヘルニアの主な原因と予防方法をご紹介します。

犬が若いうちから対策をしていくことが大切ですので、しっかり学んで日頃の生活に活かしましょう。

椎間板ヘルニアとは


そもそも椎間板ヘルニアとはどのような病気なのでしょうか。

背骨はいくつもの椎骨から成り、椎骨と椎骨の間には椎間板があります。

椎間板はゼリー状の軟骨組織で、クッションのような役割を果たしています。

椎間板ヘルニアとは、椎間板の一部が何らかの原因により飛び出し、脊髄を圧迫している状態のことを言います。

原因となるもの


椎間板ヘルニアの原因は主に3つあります。

1. 遺伝によるもの

「軟骨異栄養性犬種」と呼ばれる遺伝子を持つ犬種は、軟骨の形成不全で、骨がうまく発育しない傾向にあります。

これらの犬はクッションの役割を持つ椎間板も発育不足となるため、若くてもヘルニアになる可能性が高いです。

軟骨異栄養性犬種の代表がダックスフンドです。足が短いのはこの遺伝子を受け継いでいるからだと言われています。
その他にも、コーギー、フレンチブルドッグ、バセットハウンド、シーズーなども軟骨異栄養性犬種の遺伝子を持っています。

今、飼っている犬や、これから飼おうとしている犬について調べてみて、軟骨異栄養性犬種だと分かったなら一層の注意をしましょう。

2. 加齢によるもの

軟骨異栄養性犬種でなくても、加齢によって椎間板ヘルニアになる可能性があります。

歳をとるにつれて繊維輪が変形してしまったり、椎間板への負担が積み重なってしまうことにより、椎間板ヘルニアになってしまうことがあります。

3. 生活習慣

また、さまざまな生活習慣も椎間板ヘルニアの原因になります。

例えば、食べ過ぎて肥満になると腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになりやすくなります。

また、滑りやすいところを歩いたり、階段を登ったりと、腰に負担のかかる動きを繰り返すことも原因のひとつとなります。

症状


犬が次のような行動をとり始めたら、椎間板ヘルニアの疑いがあります。

1. ソファや階段の登り降りを嫌がる
2. 抱き上げるときに鳴いて痛がる
3. 動くことを嫌がる
4. 後ろ脚がふらつく
5. 背中を丸めてじっとする

さらに症状が悪化すると、脚が麻痺したり、排泄が困難になることもあります。

椎間板ヘルニアのサインに気が付いたら、早めに獣医師に相談しましょう。

治療の方法

症状が軽い場合

脚に麻痺などがなく、比較的軽度な症状の場合には、薬によって痛みや炎症をおさえながら安静にします。

しっかりと運動を制限する必要がある場合は、小さなケージに入れて数週間安静にさせる「ケージレスト」という治療を行います。

症状が重い場合

軽傷の治療方法で改善が見られない場合や、脚が麻痺するなど重い症状が見られる場合には、手術が必要となります。
手術の費用やリハビリの方法など、獣医師とよく相談しながら決めるようにしましょう。

なお、手術をしても脚に麻痺が残る可能性があります。そうした場合には、犬用の車椅子を利用して生活する場合もあります。

鍼灸治療も一つの選択肢

特に高齢犬など、手術に抵抗がある場合は、鍼灸治療も一つの選択肢です。

実は、筆者の犬も椎間板ヘルニアで下半身が完全に麻痺してしまったことがあるのですが、鍼灸治療のみで回復し、1年以上経った今でも毎日元気に走り回っています。

手術よりは回復に時間がかかりますが、麻酔をしたり、入院して手術する必要もないので、犬にとっての負担も小さく済むでしょう。

椎間板ヘルニアの予防方法


椎間板ヘルニアは日々の工夫の積み重ねで、そのリスクを軽減することができます。

  • 段差の大きいところはなるべく自分で登り降りをさせず、抱き上げて運ぶ
  • 抱き上げるときは床と平行の体勢にし、両手でしっかりホールドする。
  • フローリングなどの滑りやすい素材は避け、カーペットやマットを敷く。
  • 肉球の周りの毛を定期的にカットしてあげることで、滑りにくくする。
  • 食べ物の与えすぎや運動不足などにも注意し、肥満にならないようにする。

まとめ


椎間板ヘルニアは軟骨異栄養性犬種という犬種がかかりやすい病気ですが、それ以外の犬種でも加齢や生活習慣によってかかってしまう場合があります。

重傷化すると脚が麻痺して歩行困難や排泄障害などを引き起こしてしまう危険性があります。

軟骨異栄養性犬種は特に、そしてそれ以外の犬種も油断せず、若いうちから生活習慣に気を遣うことが大切です。

日々の工夫次第でそのリスクを減らすことができるので、愛犬がいつまでも健康でいられるように意識していきましょう。

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