犬が飼いたい!と思っても、「ただでさえ忙しいのにちゃんと飼えるだろうか」と不安に思う人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、飼う前に一度自分の胸に聞いて見るべき5つの問いをご用意いたしました。「犬を飼うって大変、って聞いたけど実際どう大変なの?」がわかるようになるはずです。
この記事の目次
お金がかかりますけど大丈夫ですか?
ペットを飼うには、お金が本当にかかります。
例えば犬を飼った場合、その生涯費用は最低でも180万円を超える計算が出ています(平均寿命15年を元に計算した場合)。
飼い始めて最初に用意するゲージやリード。畜犬料と呼ばれる登録費や最初に受けるべき混合ワクチン。そして、毎月かかる食事代(年50,000円前後)。シーツなどの日用品(年15,000円前後)。トリミング(1回5,000円〜10,000円前後)、病気の予防薬(年23,000円前後)、臨時の治療費(年58,000円前後)など…(参考:ペットにかける年間支出調査)
こうやって書き出してみただけでも、様々なことにお金がかかることがわかります。
愛する我が子のため、と
自分にかけるお金を減らしてまで、あなたはお金をかけることができますか?
自分の時間がなくなりますけど大丈夫ですか?
犬を飼い始めると、お世話に多大な時間をかけることになります。
その最たるものは毎日の散歩ではないでしょうか。小型犬であっても、1日30分程度の散歩は必須ですし、柴犬などの中型犬になると1日2回となってきます。
読者の方は、お仕事を頑張るキャリアウーマンだったり、お子さんがいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
疲れて帰ってきてから、散歩に連れて行けますか?
眠たい目をこすって、朝散歩に連れて行けますか?
雨の日も、外に出たいとはしゃぐ愛犬を連れて行けますか?
旅行に行けなくなりますが大丈夫ですか?
犬を飼っていて大変なこととしてよく聞かれる「簡単に旅行に行けない」という悩み。愛犬を家に置いて、長期の旅行にはなかなか行けません。毎食のごはんが必要ですし、世話をする人がいなかったらシーツを交換する人もいません。
ペットシッターやペットホテルという手段もありますが、まだまだ日本では浸透していないのが現実です。かつ、当たり前ですがお金がかかります。
私は、生まれてからずっと家族の一員として犬がいましたが、飼っていない家に比べると、家族旅行の回数は圧倒的に少なかったと思います。
海外旅行や遠出の旅行をいっぱいしたい!という人も多いと思います。
愛犬のために、旅行へ簡単に行けなくなりますけど大丈夫ですか?
15年間、ずっと一緒にいられますか?
シェリーを読んでくださっている方の中には、「殺処分問題」を聞くと胸が痛くなる方も多いのではないでしょうか。平成27年度の殺処分された犬・猫の数は82,902匹にのぼります。
(参考:犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況)
飼うことを、途中でやめることはできません。
犬猫共に平均寿命は15歳前後となっています。その15年間、あなたの身になにが起きるかわかりません。結婚や離婚、離職や再就職、出産などライフステージの移り変わりも激しいでしょう。また、突然アレルギーが発症することもなくはありません。
あなたを取り巻く環境やあなた自身に変化が起こっても、あなたは飼い続けられますか?
しつけがうまくいかなくっても、なかなか言うことを聞いてくれなくっても、うまく歩けなくなっても、あなたは愛し続けられますか?
いつか訪れる死に立ちむかえますか?
犬や猫も人間と同じで、いつか亡くなります。どんなに愛した我が子でも、その最期の時は訪れます。
「ペットロス」と言う言葉がありますが、本当に悲しみのどん底に突き落とされた気持ちになることでしょう。その時、その悲しみに立ち向かえますか?
愛していたら、なんでもできる
と色々書いてみましたが、本当に愛していたら目の前の子のために、自然となんでもやってあげたくなるのではないでしょうか。
上記のようなネガティブなことというのは、人間なるべく考えたくないものです。しかし、飼う前に一度深く自問自答するかしないかで、その後のペットと過ごす時間が変わってくると思うのです。
今、本気で飼っているときのことを脳内でイメージできた人は、きっと大丈夫でしょう。その固い決意をした自分は、今後大変なことに出会った時に強い味方となってくれるはずです。
実際、飼ってみないとわからないという気持ちもわかります。飼ってて、「こんなに大変なのか!」と思うことも、時にはあるかもしれません。私はしつけをうまくすることができず、噛まれたり引っ掻かれたこともあります。しかし、後で振り返った時、それを乗り越えられたときのことが、1つ1つの良き思い出となるのではないでしょうか。
帰宅したら、ものすごく喜んで自分を迎えてくれる。ちょっとしたいたずらに、クスッと笑ってしまう。そんな毎日の1つ1つも良い思い出となります。
そして、きっと後で思うのです。「もう、ペットのいない生活は考えられない」と。
どんなことがあっても大丈夫!と思えたら、さぁ愛する我が子を迎えに行きましょう。