鼻腔内腫瘍とは、鼻腔内に発生する腫瘍のことで、特に中高齢の犬や猫で見られることが多いです。腫瘍が成長すると、鼻腔が狭くなり、呼吸障害や鼻水、鼻血、くしゃみといった症状が現れます。また、進行するにつれ顔面の変形や眼球突出などが見られることもあります。腫瘍は悪性であることが多く、扁平上皮癌や線維肉腫、リンパ腫などが代表的です。
診断には、X線やCTスキャン、MRIなどの画像診断、さらに組織の生検(細胞を採取して検査)を行い、腫瘍の種類や広がりを確認します。治療としては、放射線治療や抗がん剤治療が行われることが一般的ですが、腫瘍の位置や種類、進行状況によって異なります。鼻腔内腫瘍は早期発見が難しいため、症状が見られた際には早めの診察が重要です。