膿皮症とは、皮膚に細菌感染が起こり、膿が溜まったり皮膚に炎症が生じる状態を指します。犬や猫に多く見られる皮膚病の一種で、傷口やアレルギー、免疫力の低下が引き金となって発症することが多いです。特に、皮膚が弱い動物や、湿気や汚れがたまりやすい部位（例えば皮膚のシワ、脇の下、足の指の間など）で発生しやすくなります。
膿皮症の症状には、赤み、かゆみ、膿を含んだ発疹、かさぶた、脱毛などがあり、動物がかゆがって頻繁に掻いたり噛んだりすることで症状が悪化することがよくあります。重症化すると、皮膚が厚くなり、慢性的な炎症が見られることもあります。
治療には、原因となる細菌を除去するための抗生物質の投与が一般的で、症状に応じてかゆみ止めや抗炎症薬が処方されることもあります。また、膿皮症の原因となる皮膚のトラブルやアレルギーがあれば、それを改善するためのケアも重要です。再発を防ぐためには、皮膚を清潔に保ち、定期的なシャンプーや日常の健康チェックを行うことが推奨されます。
