犬のゲップの原因は?考えられる病気やゲップ対策法

2024.07.30
犬のゲップの原因は?考えられる病気やゲップ対策法

犬を飼っていれば、一度は愛犬がゲップをする様子を見たことがあるかもしれません。

犬は人間同様、ごはんを勢いよく食べたとき、空気を一緒に飲んでしまってゲップをすることがあります。しかし、犬のゲップは異物の誤飲や重大な病気のサインにもなり得ます。

今回は、犬のゲップの原因や、ゲップから分かる病気、ゲップの予防方法などについてご紹介します。

この記事の目次

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犬のゲップの主な5つの原因

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1.早食い、水のがぶ飲み

人間と同じで、犬も早食いやがぶ飲みなどで飲み込んでしまった空気を吐き出すために、ゲップやおならをすることがあります。勢いよくごはんをがっついて食べる犬は、ゲップが多いかもしれません。

お皿から水を飲ませている場合、犬は首を下にして、舌の裏を使って水を吸い込みます。そのため、人間よりも空気を飲み込みやすくなってしまいます。

2.乳糖や食物繊維の摂りすぎ

豆、スパイス、乳糖、ペクチン、腐った食べ物などは、犬にとって吸収が難しく、結果としてお腹の中でバクテリア発酵を起こすことでゲップが出ることがあります。

特に、犬には乳糖を分解する消化酵素が少ないので、牛乳は犬用のもの以外あげてはいけません。ヨーグルトやチーズなどは乳糖が少ないのであげても大丈夫ですが、無糖のものや、塩分が少ないものを選ぶようにしましょう。

また、食物繊維の摂りすぎでもゲップが出やすくなります。

3.食物アレルギー

食物アレルギーを持っている場合、軽い症状としてゲップが出る場合があります。

食物アレルギーの場合はゲップのほかに身体を痒がったり咳をするなどの症状も併発することが多いです。いつもと違う食べ物を与えてこれらの症状が出たときは、食物アレルギーを疑いましょう。

また、ゴミや腐ったものなどを誤って食べてしまった場合も消化不良を起こしてゲップをすることがあります。

急な食事の変化でもゲップが出ることがある
食物アレルギーでなくても、犬は食事に変化があった場合に身体が反応してガスが発生し、ゲップが出ることがあります。
フードの種類を変えるときなどは、少量から徐々に変えていくことで、犬の身体を慣らすことができます。

4.病気が原因のことも

早食いや食べたものが原因でゲップが出る場合のほかにも、何らかの病気が原因でゲップが出ることがあります。中には早く気づかないと手遅れになってしまうものもあるので、「たかがゲップ」と侮らないようにしましょう。

ゲップが出る病気については、次の章で詳しくご説明します。

ゲップがサインとなる犬の病気

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消化器系の疾患

犬の消化器系が十分に機能していない場合、食べ物の吸収や消化がうまくいかなくなり、犬の腸管に停滞します。
停滞した食べ物が腸内細菌により発酵すると、ゲップが出たり、お腹がガスで膨らんだりしてきます。

消化器系の病気としては、内部寄生虫や小腸の細菌の異常増殖、癌、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、膵外分泌機能不全などがあります。

胃拡張捻転

膵臓疾患のほか、腸炎で腸内細菌が増殖した場合や、食後に激しい運動をしてしまうと、胃にガスが溜まって胃拡張を起こすことがあります。
胃拡張がさらに進行すると胃捻転を引き起こし、緊急手術をしないとすぐに死に至ります。

ゲップが多い、臭いと感じたら病院へ
「早食いをした後に少しゲップが出た」という程度ではなく、頻繁にゲップをしていたり、ゲップがガス臭いと感じたら病気である可能性が高くなります。
また、ゲップの症状以外にも、ぐったりしている、吐きたいのに吐けない、お腹がパンパンに張っている、よだれがたくさん出るなどの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

犬のゲップの対策

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それでは、犬のゲップを減らしたり、ゲップが出る病気を防ぐためにはどんな対策をしたら良いのでしょうか。

1.食事を見直す

乳糖や食物繊維の多い食事は、単にゲップが出るだけでなく、犬の身体に負担をかけてしまうので、与えすぎないようにしましょう。

また、愛犬の食物アレルギーに気づかないまま食べ物を与えてしまっている場合もあります。ある特定の食べ物を食べてゲップが多くなったり、身体を痒がったりする場合は、与えるのをやめ、一度獣医師に相談してみましょう。

2.器を変えて、早食い・がぶ飲みを予防

中に突起のついた器などを使うと、突起が障害となって犬の食べるスピードを抑えることができます。

早食いはゲップだけでなく、胃拡張や吐き戻し、歯周病の原因などにもなるので、「食べるのが早いな」と感じたら、下記のような器に変えてみるとよいでしょう。


3.食事の回数を増やす

ごはんの回数を増やし、一度に食べるごはんの量を減らしてみましょう。1回に食べる量が減ることで消化がしやすくなり、お腹の中のガスの発生が抑えられます。

ごはんの回数を増やしても、一日に食べるごはんの量は増やさないように気をつけましょう。

ごはんの回数を増やすことで、犬にとっての満足度も上がります。1回の食事の量を減らし、回数を増やすというのは、実は犬にとっても良いことです。

4.ゆっくり食事ができる環境を整える

特に多頭飼いの場合、他のペットに自分のごはんをとられないか心配で、急いでごはんを食べてしまいがちです。

他のペットと時間や場所をずらしてごはんを与えるなどし、リラックスしてゆっくりごはんを食べられる環境を整えてあげましょう。

5.正しい運動をさせる

適度な運動をすることで胃腸の運動が活発になり、ゲップを減らすのに役立ちます。

ただし、食後すぐの運動は胃拡張捻転の原因となるので禁物です。食事後は1時間程度は時間をあけたほうが良いでしょう。

まとめ

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今回は、犬がゲップをする主な原因と、対策方法をお伝えしました。

犬のゲップは、食物アレルギーや重大な病気のサインにもなります。また、早食いが原因のゲップは正常にも感じられますが、早食いが原因で病気になってしまう可能性もあるため、「たかがゲップ」と侮ってはいけません。

犬が発する日常の小さなサインを見逃さないことが、愛犬の健康を維持する上でとても重要です。

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