突然ですが、エレベーターの「ペットボタン」を見たことはありますか?ペット可の一部のマンションにしか導入されていないため、見る機会がない人も多いでしょう。
SNSで検索してみると、初めて出会ったペットボタンに「これ、何のためのボタン?」「ペットが押すの?」「どこへ行くの?」など、さまざまな想像を膨らませている人もいるようです。
この記事では、エレベーターにつけられている「ペットボタン」と、マンションのエレベーターを利用する際のマナーについてご紹介します。今まで気にしたこともなかったという方はぜひご一読ください。
この記事の目次
ペットボタンって?
ペット可の一部のマンションでは、「ペットボタン」のついたエレベーターを導入していることがあります。
このボタンを押すことで、他の階でエレベーターを待っている人にペットが乗っていることを知らせることができます。では、どんなメリットがあるのか、ご紹介しましょう。
ペットと同乗するのが苦手な人向け
ペット可のマンションだからといって、ペットが苦手だったり、動物アレルギーのある人もいます。あらかじめペットが乗っていることがわかれば、心構えができ、乗らないという選択も取れます。
ペット同士が鉢合わせるのを防ぐ
犬が狭いエレベーターで鉢合わせてしまうと、吠えたり喧嘩したりしてしまい、トラブルになりかねません。
こちらも、あらかじめペットが乗っていることがわかれば、乗らないことで余計なトラブルを防げます。
ペットボタンの使い方
エレベーターに乗り込み、ペットボタンを押してから行き先の階数を押します(逆の場合もあり)。すると、各階のエレベーターにペットの表示が点灯し、ペットの乗ったエレベータが来るということを事前に知らせることができます。
いつもの癖で、ペットを連れていないのにペットボタンを誤って押してしまうということも、飼い主さんあるあるだそうです。しかし、ほとんどのエレベーターにはペットボタンの解除機能はついていませんので、間違えて押してしまったら諦めて目的の階までそのまま行きましょう。
なお、ボタンを押したからと言って、扉の開く時間が長くなるなどの機能はありません。
ペット連れでマンションのエレベーターに乗る時のマナー
ペット可のマンションであっても住人が気持ちよく過ごせるように最低限のマナーを守らなければいけません。この章では、マンションのエレベーターに乗る際の最低限のマナーについてご紹介します。
犬を歩かせない
マンションのエレベーターなどの共有部では、ペットを抱っこするかキャリーバッグに入れるのがマナーです。ペットが突然暴れ出したら危険ですし、どんなに清潔にしていても、動物が苦手な人からしたら「汚い」と感じるかもしれません。
また、エレベーターの中でマーキングやトイレをしてしまわないように、飼い主さんが注意しましょう。もし、粗相してしまった場合は、すぐにきれいに拭き取り、消臭スプレーなどを使ってしっかり消臭しましょう。
エレベーターで起こるペットの事故
エレベーターではペットに関わる事故が起こりえます。
犬にリードを付けて自分だけエレベーター内に入り、犬だけ外に取り残された状態でエレベーターの扉が閉まり動いてしまったらどうでしょうか。想像したくもありませんが、実際に何件か起こっている事故です。
何かあってから後悔しても遅いですから、ペットを連れてエレベーターに乗る際は、ペットを抱きかかえ、意識をペットから離さないよう気をつけましょう。
乗るときに確認する
先に人が乗っていて、あとからペットを連れてエレベーターに乗る場合は必ず、「ペットを連れてますが、よろしいですか?」と一言声をかけましょう。
多くの場合は快く受け入れてくれますが、断られてしまった場合は次のエレベーターを待ちましょう。断られてしまってショックを受けるかもしれませんが、相手も動物が苦手だったり、アレルギーを持っているなどの事情がありますので、相手に嫌な思いをさせなくてむしろよかったと思いましょう。
マンションの規約をしっかり確認する
マンションによっては規約で明記されていたり、ペットを飼っている人同士の会合で決め事があったりします。
マンションでペットを飼う以上は、決まりをしっかり守ることが大切です。
あくまで主体は人間
「ペット可の物件なんだから、何でこっちが配慮しなければいけないの?」「動物が嫌いな人が入居するのが悪い」という意見を見かけることもあります。
しかし、あくまでペットは「可」であり、人間が主体だという前提を忘れてはいけません。
さまざまな人が居住するマンションでは、各々目には見えない事情を抱えています。自分にとってはペット第一であっても、ほかの人はそうではないことを念頭に置いておきましょう。
あまりにマナーの悪い人が多くなると、規約が変更され、ペットの飼育が不可になってしまう場合もありますので気をつけましょう。
最後に
動物が好きな人にとっては何気ないことであっても、動物が苦手だったりアレルギーがある人にとっては、ちょっとしたことが気になったり、嫌な気分になったりします。全ての人間が飼い主さんのように動物好きではないということを理解し、近隣の人に配慮して過ごしましょう。
マンション内でトラブルを起こさないためにも、マナーや決まりごとはしっかり守り、すてきなペットライフを送れるといいですね。