【犬編】ワクチン・駆虫薬で予防できる病気と、その他の病気の予防法

2024.07.30
【犬編】ワクチン・駆虫薬で予防できる病気と、その他の病気の予防法

犬はヒトと同様に、ワクチンを接種したり、予防薬を投与したりすることで、さまざまな病気を予防できます。

狂犬病やフィラリアといった最低限のものは予防しているかもしれませんが、他の病気の予防はいかがでしょうか?よくわからないし、今まで何もなかったから大丈夫という理由で放置していませんか?

この記事では、ワクチンや駆虫薬で予防できる犬の病気と、その他の病気の予防法についてまとめました。

この記事の目次

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ワクチンで予防できる病気

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ワクチン接種が義務付けられている病気

日本では、狂犬病予防法により、全ての犬に狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています
毎年春頃になると、自治体から狂犬病ワクチン接種の連絡が届きますので、基本的には4月1日〜6月30日までの間に受けましょう。

なお、新型コロナウイルスの影響で2020年に引き続き2021年も、狂犬病ワクチンを12月31日までに接種すればよいと法改正されています。集団接種を中止している自治体もありますので、年内接種を忘れないようにしましょう。

ワクチン接種を推奨されている病気

ワクチンには、全ての犬がワクチン接種を行うべきと考えられている「コアワクチン」と、生活する環境によっては接種が推奨される「ノンコアワクチン」があります。

同時に接種可能な混合ワクチンの種類を表にしました。●はコアワクチンを意味します。

感染症 2種 4種 5種 6種 7種 8種
●犬パルボウイルス感染症
●犬ジステンパー
●犬伝染性喉頭気管炎
●犬伝染性肝炎
犬パラインフルエンザ
犬コロナウイルス感染症
レプトスピラ感染症
  イクテロヘモラジー型
  カニコーラ型

最低限、コアワクチンの犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパー、犬伝染性喉頭気管炎、犬伝染性肝炎は接種するようにしましょう。

どの混合ワクチンを接種するべきかわからないという方は、かかりつけの動物病院で相談しましょう。

駆虫薬で予防できる病気

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ワクチンとは別に、寄生虫などに対しては、定期的な投薬が必要になります。寄生虫による感染症は、場合によってはヒトに感染して重篤な症状を引き起こすこともありますので、家族を守るためにも確実に予防しましょう。

フィラリア

フィラリアは蚊を媒介して犬の体内に侵入し、心臓に寄生するため、命に関わることも少なくありません。予防薬は、蚊が出始める5月頃から、蚊がいなくなってから1ヶ月後の12月頃まで、月に1度投与する必要があります

なお、血液中にフィラリアの幼虫がいる状態で薬と投与すると、犬がショック症状を引き起こし、死に至ることもあります。自分で判断せず、必ず動物病院で血液検査を行ってから投与するようにしましょう。

多包条虫

いわゆるエキノコックス症です。感染源であるエキノコックスの卵を経口摂取することで感染します。

犬やキツネが感染した場合は、軽度の下痢が見られる程度ですが、ヒトが感染してしまうと、肝臓、肺、脳などに寄生し障害を与えます。潜伏期間が長く、自覚症状がないため、気づいた頃にはかなり病状が進行していることが多いです。

予防薬は、毎月一度投与しましょう。

ノミ、ダニ

ノミやダニは、散歩で草むらなどを通ったときに寄生されてしまいます。特にマダニは、ヒトに感染する病原体も媒介するため、寄生されないよう予防することが大切です。

一年を通して月に一度、薬を投与し、確実に予防しましょう。

まとめて予防しよう

フィラリア駆虫薬の中には、犬鉤虫(こうちゅう)症、瓜実条虫症、犬鞭虫症、多包条虫症、犬回虫症、ノミ、ダニなどをまとめて予防できるものもあります。その分、お値段は張りますが、いくつも薬を与える必要がないのでオススメです。

病気の予防と早期発見の7つのポイント

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多くの病気は、予防をしていても100%防げるというわけではありません。しかし、普段のちょっとした習慣が、病気になりにくい体にしたり、早期発見につながったりすることがあります。

1. 肥満に気をつける

肥満は、糖尿病や心疾患、呼吸器疾患、骨関節疾患などさまざまな病気の原因であり、寿命を縮めてしまいます。

太ったらダイエットするのではなく、太らないよう、食事量をしっかり管理し、毎日の散歩も欠かさずに行いましょう

2. 室内の段差を減らす

椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼(パテラ)は、遺伝的な要素も大きいですが、飼育環境を心がけることで予防も可能です。

大きな段差や滑りやすい床は足腰に負担がかかるため、ソファやベッドには犬用の階段をつけてあげ、床がフローリング素材の場合は、マットやカーペットを敷いて滑りにくい工夫をしましょう。


3. ブラッシングは定期的に

換毛期だけでなく、普段からブラッシングをしてあげましょう。
頻度は犬種によって、毎日ブラッシングが必要な場合と、数日に1回で良い場合があります。愛犬に適したブラッシングの頻度を知っておきましょう。

スキンシップになるのはもちろん、皮膚の異常やノミやダニの付着、しこりなどの体の異常にいち早く気づけるかもしれません。

4. 尿や便をチェックする

尿や便は犬の健康状態を見る上でとても重要です。毎日確認することで、血が混じっている、下痢気味、尿量が少ない、便に動くものがいるなどの異変に早く気づけるでしょう。

5. 誤食に気をつける

中毒症状の多くは、食品の放置による誤食や飼い主の無知が原因であることが多いです。
特に絶対に犬に与えてはいけないものは以下の通りです。

  • ネギ類
  • ぶどう
  • チョコレート
  • キシリトール
  • アルコール
  • 人間の薬

ぶどうが危険であると報告されたのは2001年と最近のため、知らないという人も多いかもしれません。しかし、急性腎不全になり死亡してしまう危険もあるため、犬に与えてはいけません。

犬が食べたら危険なものは犬の届かないところに管理し、誤って口にしないように気をつけましょう。

6. 飲水・食事量の確認

肥満や偏食を防ぐために食事を管理することももちろん重要ですが、犬が1日に食べたり飲んだりした量をきちんと把握しておくと、体調不良の際に異変に気づきやすいです。

特に、飲水の量は意識しないとなかなか把握しづらいですが、例えば多飲多尿の場合は腎不全が疑われますし、少なすぎても脱水になってしまいます。
メモリのあるお皿を使うと、どのくらい飲んだのかが分かりやすいのでおすすめです。

7. 犬種の好発疾患を知る

チワワは水頭症や膝蓋骨脱臼になりやすい、ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすいなど、かかりやすい病気は犬種によって異なります。

犬を飼うことを決めたら、まずはその犬の特性を調べ、どんな性格なのか、どんな病気になりやすいかなどをしっかり調べましょう。そうすることで、事前に対策をしたり、定期的に健康診断をしたりすることで、早期の発見が可能です。

まとめ

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今まで特に予防はしてこなかったけど、病気にはなっていないし、今更必要ないと考えていませんか?しかし、それはたまたま運が良かっただけで、いつどんな病気になるかは誰にもわかりません。

ペットを飼う以上はペットを幸せにする義務があります。そのために、飼い主としてできる限りの対策をしてあげましょう。

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