犬が飼いたい!と思っても、「ただでさえ忙しいのにちゃんと飼えるだろうか」と考える人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、飼う前に一度自分の胸に聞いてみるべき5つの問いをご用意いたしました。「犬を飼うって大変って聞いたけど、実際どう大変なの?」がわかるようになるはずです。
この記事の目次
犬を飼う前に考えること①お金
ペットを飼うには、本当にお金がかかります。
例えば犬を飼った場合、2024年のアニコム損保株式会社の調査によると、1年間に犬にかける費用は約41万円。寿命を15歳とすると、単純計算で615万円にもなります。
飼い始めに用意するゲージやリード、畜犬登録料や最初に受けるべき混合ワクチン。さらに、毎月かかる食事代(年間約80,000円)、シーツなどの日用品(年間約15,000円)、トリミング代(1回5,000〜10,000円程度、年間約80,000円)など。
(参考:2024年 ペットにかける年間支出調査 – アニコム損保)
こうやって書き出してみただけでも、様々なことにお金がかかることがわかります。
愛する我が子のために
自分にかけるお金を減らしてまで、あなたはお金をかけることができますか?
犬を飼う前に考えること②時間
犬を飼い始めると、お世話に多大な時間をかけることになります。
その最たるものが毎日の散歩ではないでしょうか。小型犬であっても、1日30分程度の散歩は必須ですし、柴犬などの中型犬になると1日2回必要になってきます。
読者の方の中には、お仕事を頑張っている方や、お子さんがいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
疲れて帰ってきてから、散歩に連れて行けますか?
眠たい目をこすって、朝散歩に連れて行けますか?
雨の日も、外に出たいとはしゃぐ愛犬を連れて行けますか?
犬を飼う前に考えること③旅行
犬を飼っていて大変なこととしてよく聞かれるのが、「簡単に旅行に行けない」という悩み。愛犬を家に置いたまま、長期の旅行にはなかなか行けません。毎食のごはんが必要ですし、世話をする人がいなければシーツ交換もできません。
ペットシッターやペットホテルという手段もありますが、まだまだ日本では充分に浸透していないのが現実です。しかも、当然のことながらお金もかかります。
私は、生まれてからずっと家族の一員として犬がいましたが、飼っていない家に比べると、家族旅行の回数は圧倒的に少なかったと思います。
海外旅行や遠出の旅行をたくさんしたい!という人も多いと思います。
愛犬のために、旅行へ簡単に行けなくなりますが、大丈夫ですか?
犬を飼う前に考えること④覚悟
シェリーを読んでくださっている方の中には、「殺処分問題」と聞くと胸が痛くなる方も多いのではないでしょうか。令和5年度に殺処分された犬・猫の数は9,017匹にのぼります。
(参考:環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)
飼うことを、途中でやめることはできません。
動物医療が発展した現代では、犬猫ともに平均寿命は15歳前後となっています。その15年間に、あなたの身に何が起きるかわかりません。
結婚や離婚、離職や再就職、出産など、ライフステージの移り変わりも激しいでしょう。また、突然アレルギーが発症することもあるかもしれません。
あなたを取り巻く環境やあなた自身に変化が起こっても、あなたは飼い続けられますか?
しつけがうまくいかなくっても、なかなか言うことを聞いてくれなくっても、うまく歩けなくなっても、あなたは愛し続けられますか?
犬を飼う前に考えること⑤別れ
犬や猫も人間と同じで、いつか亡くなります。どんなに愛した我が子でも、その最期の時は訪れます。
「ペットロス」という言葉がありますが、本当に悲しみのどん底に突き落とされたような気持ちになることでしょう。
その時、その悲しみに立ち向かえますか?
最後に
ここまで、いろいろ書いてみましたが、本当に愛していたら目の前の子のために、自然となんでもやってあげたくなるのではないでしょうか。
上記のようなネガティブなことというのは、人間なるべく考えたくないものです。しかし、飼う前に一度深く自問自答するかしないかで、その後のペットと過ごす時間が変わってくると思うのです。
今、本気で飼っているときのことを脳内でイメージできた人は、きっと大丈夫でしょう。その固い決意をした自分は、今後大変なことに出会った時に強い味方となってくれるはずです。
実際、飼ってみないとわからないという気持ちもわかります。飼っていて、「こんなに大変なのか!」と思うことも、時にはあるかもしれません。私も、しつけがうまくできず、噛まれたり引っ掻かれたりしたことがあります。
しかし、後で振り返った時、それを乗り越えられた経験が、ひとつひとつの良い思い出となるのではないでしょうか。
帰宅したら、ものすごく喜んで自分を迎えてくれる。ちょっとしたいたずらに、クスッと笑ってしまう。そんな毎日の出来事も、素敵な思い出となります。
そして、きっと後で思うのです。「もう、ペットのいない生活は考えられない」と。
「どんなことがあっても大丈夫!」と思えたら、さあ、愛する我が子を迎えに行きましょう。