何かと自然災害の多い日本。火災が一番身近な危険かもしれませんが、地震や噴火にも備えが必要です。
ペットがいると、一緒に避難が必要なばかりか、ペット用の災害支援物資というのはほとんどないのが実情なため、ペットと一緒に生き延びるための物資は自分で備えておく必要があります。「備えよ常に」はボーイスカウトの標語でもありますが、私たちもいざという時のために、日頃から備えておく必要があるのです。
この記事の目次
愛犬のための災害対策?
地震、火災、豪雨、火山噴火等々…自然災害の多い日本。近年、頻発する災害にどう対処するべきなのか、多くの人々の関心が集まっています。
しかし、ここで見逃されがちなのがペットの災害対策です。人のための防災グッズだけでなく、愛犬のための防災グッズも用意できているでしょうか?避難所にペットの救援物資が届くまでには時間がかかる場合がありますから、しっかりと用意しておかなければなりません。
今日は、そんないざと言う時のために、常備しておくべき防災グッズをご紹介します。
必ず備えておくべき防災グッズ
人の防災グッズと一緒に、以下も非常用持ち出し袋に入れておきましょう。
- 療法食・薬
- フード・水
- 食器
- 予備の首輪、リード(のびないもの)
- ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能)
- 飼い主の連絡先とペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報
- ペットの写真(携帯電話に画像を保存しておくだけでもOK)
- ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
療法食・薬
療法食や薬等は、飼い主さんが用意しなければ確保が難しいものなので、長期間分用意しておきましょう。また、どんな名称の薬で、どれくらいの服用させているのかはしっかり把握しておきましょう。かかりつけでない獣医さんにもわかるようにしておくことで、避難先でも安心です。
フード・水
フードや水は、最低5日分用意しましょう。多ければ多い方が良いですが、コンパクトにまとめることも大事なので、無理のない範囲に留めてくださいね。また、フードは、ビニール袋で1日分ずつ分けておくと、避難所での手間が減りますのでオススメです。
犬の様々な情報
ネームタグにまとめて書き、わんちゃんの防災グッズをまとめた袋に付けておくと良いでしょう。避難先で他の方の荷物と混ざってしまっても、すぐにわかるようにしておいた方が安心です。
ペットの写真は、万が一迷子になってしまった際に必要になります。
備えておくと安心の防災グッズ
これらは必須ではありませんが、備えておくと、何かと便利なものです。
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- トイレ用品
- タオル、ブラシ
- おもちゃ
避難所では、トイレやお風呂の確保は難しい場合があります。しっかりと準備しておくことで、避難所でも安心です。
また、避難所では、飼い主さんだけではなく、わんちゃんもストレスがたまります。ストレス軽減のために、おもちゃを1つ用意しておきましょう。
ペット向けの防災グッズセットも販売されています。一気に購入したい方にオススメです。
愛犬と同行避難を。
わんちゃんにとって、飼い主さんと一緒にいることは非常に大切なことです。過去の災害時には、避難後にブルブル震えてしまうわんちゃんもいたそうで、そういうわんちゃんの精神面のケアにおいて、飼い主さんは非常に重要な役割を担っています。
避難先で犬を受け入れてもらえないかもしれないという不安から、一度避難所に行って、後から迎えに来ようと考える飼い主さんもいますが、その間に、わんちゃんが無事でいる保証はありません。この決断は非常に難しいですが、もし、迷ってしまったら、とりあえず犬と同行避難をして”避難先で考える”というのも一つの選択です。
受け入れてくれてもくれなくても、避難先でどのように生活していくかは、後から選択できます。まずは、同行避難。そのために、ケージや首輪の準備や、避難ルートの確認は怠らないようにしましょう。
備えあれば憂いなし。
東日本大震災の時には、ペット用の救援物資を運ぶ車両が緊急車両として認められず、救援物資がすぐに届かなかったという報告もあります。ペットのためのものは、飼い主さんが用意した方が確実で安心です。
防災グッズには優先順位をつけ、必ず持っていくものは、人の防災グッズと一緒に保管し、すぐに避難できるようにしておきます。
災害時は、人も動物も心のケアがとても大切です。人はわんちゃんに癒され、わんちゃんも人と一緒にいることで安心します。共に支え合い、乗り越えていける準備を万端に整えましょう。
車での避難を考えている方は、こちらの記事もぜひご参照ください。