様々な変化が訪れる春。飼い主さんの中にも、新たな環境で新生活を始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新しい職場や新しい人間関係などは、とてもワクワクする反面ちょっと精神的に疲れを感じるときもありますよね。
実は、犬にとっても春はストレスを感じやすい季節なのです。その理由をしっかりと知り、愛犬の健康を守りましょう。
この記事の目次
春における、ストレスの原因
では一体、春のどんなことが犬にとってストレスになるのでしょうか。愛犬のストレスを解消してあげたい!と思っても、その原因が分からなければ対策も立てられないですよね。
ここでは、代表的な5つのストレス原因をみていきます。
家族の変化
春になると、家族の中で進学や就職、転職をされる方もいるのではないでしょうか。家族が増えたり減ったりするこの時期は、犬にとっても心が落ち着かない季節です。
大好きな家族が突然いなくなるというのは、犬にとっても大きなストレスになります。このショックから、食欲がなくなったり、元気をなくしてしまうわんちゃんもいます。
引越し
1年の中で最も引越しが多くなるのは春ですよね。犬を連れて引越しをした場合、今まで普通に出来ていた排泄などが、突然出来なくなることがあります。
新しい環境に適応できるまでの間は、ストレスを感じやすい日々になるでしょう。
また、犬には「引越し」ということが理解できません。引越しをする理由や事情、そのプロセスなどを犬は知らないのです。
人間は心の準備をしておくことができますが、犬にとっては突然の理解不明な環境変化です。それを飼い主さんが理解してあげ、愛犬を気遣う必要があります。
気温の変化
人間と同じですが、気温の変化は体にも大きな負担をかけてしまいやすいです。犬も大きな寒暖差があると、体調を崩しやすくなると言われています。
春になるこの時期は、短期的に見ても寒暖差が激しい日々が続きます。愛犬の体調にも気遣いをして、急激な気温の変化を感じないような対策が必要となるでしょう。
花粉症(アレルギー)
花粉症の人にとって、春は辛い季節だと思います。実は犬にも花粉症は存在します。犬の花粉症は、人間の症状と少し違い、皮膚に炎症が起こるといった形で現れます。
また、そう言った体の不調からストレスも感じるといえるでしょう。気になる場合には、動物病院に行くなどをして、ケアをすぐにしてあげるようにしましょう。
犬の花粉症について、その症状や理由、花粉の対策方法などが書かれています。
発情期
避妊していないメス犬は、個体差があるものの、一般的には1年に1〜2回程度の発情期があります。
この時期のメス犬は、心身ともに変化が起こる場合が多いです。「食欲がない」「落ち着かない」などの目に見える愛犬の変化を感じるかもしれません。また、ホルモンバランスが崩れているため、ストレスを感じやすくなっています。
繁殖を望まない場合は、避妊を早めにしてあげるのも方法の1つです。そうすることで、発情期の不安定な時期を迎えなくて済むようになります。避妊によるデメリットも存在しますので、調べた上で納得のいく判断をするようにしましょう。
ストレスを受けるとどうなるの?
犬がストレスを感じた場合、カーミングシグナルと言って、以下のような変化が現れることがあります。
- 体を舐める
- 体を掻く
- あくびをする
- 同じ場所を行ったり来たりする
また、体調の変化として、以下のような症状が出ることもあります。
- 食欲がなくなる
- 食欲が急激に増える
- 嘔吐する
- 下痢になる
- 攻撃的になる
ストレスサインを見逃さない!
愛犬の問題行動や体調不良が起きた場合、その原因がストレスだと分からないことがあります。
特に、問題行動などは「しつけがきちんとできていないのかな?」と、むしろ愛犬に強く当たってしまうことがあります。
春は犬にとってもストレスを感じやすい季節であると理解し、すぐに対処することが大切です。ストレスサインを見かけたら、放っておくのではなく、適切な対応をしましょう。
ストレスを解消するためには?
犬によって、ストレスの原因も違ければ、その解消法にも個体差があるでしょう。絶対に治る!という訳ではありませんが、良さそうなものを見つけたら早速試してみるのも良いでしょう。
運動、お散歩、遊び
犬にとっても、運動は大切な時間です。そもそも、運動不足が問題行動を引き起こすこともあります。
飼い主さんと、楽しんでお散歩に行くことは愛犬にとって、とてもリフレッシュできる時間となるでしょう。知らない道を散歩したり、思いっきり走ったりと、愛犬の心ゆくまで運動ができると良いですね。
また、知育玩具などの頭を使う遊びも効果的です。あまり聞きなれない方も多いかもしれませんね。こちらに詳しく記載されていますので、よろしければ参考にして見てください。
犬と触れ合う
春の忙しい時期には、愛犬とゆっくり過ごす時間がとれていないかもしれません。愛犬のためにも、また自分のためにも、愛犬とゆったり触れ合う時間を持ってみてください。
ブラッシングやマッサージなどを行い、愛犬と触れ合うことで、コミュニケーションをとってみましょう。お互いに日々のストレスで高まった緊張感がほぐれ、疲れが癒されることでしょう。
動物病院に行く
愛犬の体調不良時には、動物病院で適切な判断と処置をしてもらうことが大切です。「病院に行くのはまだちょっと早いかな…」と思わず、困ったらすぐに相談をするのが基本です。
適切な処方により、愛犬の健康が少しでも早く回復できるように最善を尽くしましょう。
身も心も幸せな春に!
人間同様、愛犬もストレスを感じやすい春。それを分かって、愛犬の健康を気遣える飼い主さんでありたいですよね。
飼い主さんにとっても、愛犬にとっても、幸せ満開な春となりますように。