猫好きだけど犬も好き、というような方もたくさんいるかと思います。
しかし、「犬も猫も飼ってみたい!」と思っても、本当に上手く同居が出来るのか心配ですよね。
そんな貴方のために、今記事では犬と猫が同居するために知っておくべき事柄をご紹介いたします。
この記事の目次
知っておくべき犬と猫の違い
犬と猫の性格や生態は、全くと言っていいほど異なります。
犬と猫を同居させる場合、飼い主さんがその違いをしっかりと把握することが大切です。個性を理解した上で同居を始めることが、上手くいく秘訣となります。
また、どちらにも人間と同じように性格というものがあります。誤解を恐れずに言うなら、犬のような猫だったり、猫のような犬だったり。さらには少し変わった子だったり。性格は犬種や猫種によるものもありますが、それまでの生活環境による場合もあります。
元も子もないことを言っているかもしれませんが、あくまでも以下は一般的な場合です。必ずしも当てはまらないケースもありますので、先住犬や先住猫がいて、後から異種を迎える場合は、それぞれの性格を見極めてから判断することが重要になってきます。
犬の習性とは
- 群れで生活する
- 嫉妬心がある
- 飼い主に忠誠心を持つ
猫の習性とは
- 夜に活発になることが多い
- あまり群れたりはしない
- お気に入りの場所にこだわる
同居の仕方
犬が先住で猫を迎える
犬が先住で新しく猫を迎える場合、猫の月齢は生後2~3ヶ月が良いでしょう。
この時期の猫は「社会化期」と呼ばれ、周囲の様々な環境を受け入れていく時期です。
この時期から一緒に過ごさせることで、先住の犬を家族だと思い良い信頼関係を築くことができます。
しかし、このときに子猫ばっかりを構ってしまってはいけません。
犬は嫉妬しやすい生き物なので、ストレスが溜まり攻撃的になってしまうことがあります。ご飯を与えるときやおもちゃで遊ぶときは犬を優先してあげましょう。夫婦で飼っている犬が、赤ちゃんが生まれた途端に問題を起こすようになるケースがあります。それも、これと同じようなことが影響している可能性があります。
猫が先住で犬を迎える
この場合も、子猫を迎える時と同じで生後2~3ヶ月の子犬を迎えるのがオススメです。
犬にも「社会化期」があります。この時に猫と接しておくことで仲間意識が芽生え、良い信頼関係を築くことができます。犬も猫もですが、社会化期にたくさんの経験をさせることは、その後の生活に大きな良い影響を与えるのです。
このときに、犬が猫にちょっかいを出さないように気をつけてください。猫は神経質な生き物なので、猫にとってストレスになる場合があります。
犬が入れない場所に、トイレやご飯置き場を作ってあげ、一人で落ち着ける環境を作っておいてあげると良いでしょう。
犬と猫を同時に迎える
犬と猫を同時に迎える場合、どちらも生後2~3ヶ月のときに飼い始めるようにしましょう。
どちらも社会化期にあたりますので、この組み合わせがベストかもしれません。
なお、成猫と成犬を新しく同居させるのは難しいと言われており、なるべく避けることをオススメします。
万が一、相性が合わなかった場合は、別々のスペースを作ってあげる必要があります。いずれのケースにおいても、どうしても合わないという可能性もあります。人間だってそうですよね。多頭飼い、特に異種の多頭飼いをしようとする以上、飼い主には、その覚悟が求められます。
同居させる時の注意点
生活スペースを区分する
犬と猫の性格や生態は先述の通り、異なります。ですので、以下の点に注意して生活スペースを整えてあげましょう。
- 寝るスペースは出来るだけ離す
猫は夜に活発になることが多いです。猫と犬のベッドが近いと、犬の睡眠を邪魔してしまうかもしれませんし、逆の事態が起こることもあり得ます。
猫のくつろぐスペースは犬の届かないところに設け、ゆっくりとくつろげるようにしてあげましょう。
- それぞれに専用のおもちゃを
犬のおもちゃと猫のおもちゃはしっかり区別しましょう。犬は自分のものに対する所有意識が高い傾向にあります。
猫が犬のおもちゃで遊んでいたら、犬が怒ってしまい喧嘩になってしまうかもしれません。
- トイレの区別はしっかり
猫のトイレのしつけは比較的簡単で、何回か教えればすぐに覚えられることが大半です。
犬の場合もすぐに覚えられます。しかし、なかなか覚えてくれない場合もあるため、トレーニングが必要になってきます。
このとき、猫用のトイレに犬が間違って用を足してしまわないように気をつけてください。そこを自分のトイレだと思ってしまうかもしれません。
初めは目を離さない
猫も犬も互いの存在になれて、本当に安心できるようになるまで目を離さないようにしましょう。少しのことが互いに気に障って喧嘩になったり、仲良くじゃれていても爪や犬歯で相手を傷つけてしまう場合があります。
それぞれが相手を気にすることなく自然に生活できるようになるまで、飼い主は必ず側にいるようにしましょう。そして、万が一、喧嘩に発展しそうになったら、エキサイトする前に止める必要があります。
留守中は離しておく
コンビニに行くときや会社に出かける時など、少しでも留守にする場合は犬と猫を同じスペースに放置しないでください。
とっても仲がいい場合でも、事故や故意でなくても片方を傷つけてしまう場合があります。これは、赤ちゃんや小さな子どもと、犬や猫を一緒にしてはいけないことと似ています。
相手は動物です。どんなに大人しくても、そのときまで何が起こるかはわかりません。万が一の事態を避けるために、目を離さなければいけなくなるときは、必ずケージやハウスに入れたり、別の部屋に移したりするようにしましょう。
無理に仲良くさせようとしない
犬と猫が互いの存在を認めあい、自然に暮らせるようになるまでは時間がかかります。
初めのうちは別の空間で分けて過ごし、はじめはケージ越しに合わせるなどして少しずつ慣れてもらうのがいいでしょう。
飼い主が犬にも猫にもきちんと気を配って互いの様子をよく観察し、犬にも猫にもストレスを与えないようにするのが重要です。
最後に
猫も犬も人間のパートナーとして確立されてはいますが、その習性や生態は全く異なります。
その事を飼い主さんが理解せずに同居させ始めてしまうと、上手くいかなくなってしまうかもしれません。
今後、犬と猫の同居を考えている方は、それぞれの習性を分かった上で、同居生活をスタートさせることをオススメいたします。