views
いぬ犬種

【犬図鑑】ゴールデン・レトリーバーの歴史や特徴、飼い方のポイント

千葉 綾
千葉 綾 シェリー編集部

ゴールデン・レトリーバーといえば、リビングで穏やかな表情を浮かべ優雅に横たわっているような、優しいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。世界的にも非常に人気があり、日本でも大型犬の中では一番の人気を誇る犬種です。

今回は、そんなゴールデン・レトリーバーの歴史や特徴、注意すべき病気について解説します。

ゴールデン・レトリーバーの歴史

ゴールデン・レトリーバー,しつけ,性格,歴史,注意,特徴,犬図鑑,犬種,病気,飼い方

ゴールデン・レトリーバーの詳しい歴史はほとんどわかっていません。確実なことは、この犬種がイギリスで誕生したものであるということです。一説によれば、この犬種の祖先はセターやウェービーコーテッド・レトリーバー(フラットコーテッド・レトリーバーの先祖)などとの交配によるものだったとされています。

1913年以降、この犬種はイエロー・レトリーバーまたはゴールデン・レトリーバーと呼ばれていましたが、1920年になり、正式にゴールデン・レトリーバーという名前に統一されました。

性格や外見の特徴、イギリスで生まれたことから、しばしばラブラドール・レトリーバーの長毛タイプと思われがちですが、これらの犬種のルーツはまったく異なります

ゴールデン・レトリーバーの特徴

ゴールデン・レトリーバー,しつけ,性格,歴史,注意,特徴,犬図鑑,犬種,病気,飼い方

身体的特徴

オスの体高は56~61cm、メスの体高は51~56cmが標準とされています。体重はオスが29~34kg、メスが24~29kg程度で、大型犬に分類されます。

被毛

被毛は分厚く、水をはじく撥水性のダブルコートで、1~2回の換毛期には大量の毛が抜け落ちることがあります。毛色はゴールドまたはクリームで、わずかに見られるホワイトは胸にのみ許容されます。

性格

基本的に人懐っこく、家族に対してはとても愛情深く、常に一緒にいたがる傾向があります。比較的穏やかな性格ですが、大型犬は力が強いため、はしゃいだり興奮したりするとコントロールが難しい場合もあります。

使役犬として活躍できるほど、賢く従順で洞察力があります。一方で、若齢期はイタズラ好きで物を壊してしまうこともあります。活発で遊び好きなため、普段から十分な運動や遊びが必要です。

アメリカ系とイギリス系

一般的に見られるゴールデン・レトリーバーは、アメリカ系の血統を持つ犬です。

イギリス系のゴールデン・レトリーバーはアメリカ系に比べると数が少なく、白やクリームなどの薄い毛色で、がっしりとした体型をしています。

アメリカ系には鼻が茶色に変色する子も見られますが、イギリス系は真っ黒な鼻をしていることも特徴です。

ゴールデン・レトリーバーの気をつけたい病気

ゴールデン・レトリーバー,しつけ,性格,歴史,注意,特徴,犬図鑑,犬種,病気,飼い方

股関節形成不全

股関節の発育や形成に異常が見られ、お尻を振りながら歩くモンロー・ウォークや、座る際に横座りになることがあります。
股関節に違和感を覚え、症状が重度になると痛みを伴う場合があります。

悪性腫瘍

ゴールデン・レトリーバーは、悪性だけでなく良性の腫瘍もできやすい犬種です。体表の腫瘍は普段のスキンシップの際に十分にチェックし、体内の腫瘍は血液検査や超音波検査などを受けると早期発見につながります。

胃拡張・胃捻転

胃が拡張し、ねじれ(捻転)を起こすことで、命にかかわる可能性が高い病気です。早食いや一度に大量の食事を摂ること、食後すぐの運動を避けるようにしましょう。

外耳炎

垂れ耳の犬種であるため、湿気や異物、細菌、真菌、耳ダニなどの寄生虫、アレルギーなどが原因で外耳炎が発生することがあります。日頃から耳垢の量や色、耳の臭いをチェックし、異常が見られた場合は早めにかかりつけの動物病院で受診しましょう。

アトピー性皮膚炎

ハウスダストや花粉、カビなどのアレルゲンが皮膚に接触することが原因で皮膚炎が発症します。発症には遺伝的な素因が関係しているといわれており、生後6ヶ月から3歳くらいでの発症が多いようです。

熱中症

被毛が多いことや肥満になりやすい犬種であることから、暑さに弱く、熱中症にかかりやすい傾向があります。

ゴールデン・レトリーバーの飼い方のポイント

ゴールデン・レトリーバー,しつけ,性格,歴史,注意,特徴,犬図鑑,犬種,病気,飼い方

十分に運動させる

穏やかなイメージがあるゴールデン・レトリーバーですが、若くて健康であれば、とても体力があり活発な犬種です。また、好奇心旺盛で遊び好きな犬種のため、毎日の散歩に加えて、おでかけや遊びを日常に取り入れてあげましょう。

「レトリーバー」とは、獲物を回収するタイプの鳥猟犬のことを指します。そのため、ゴールデン・レトリーバーには獲物を回収して飼い主のところに持ってくる習性があります。家庭犬のゴールデン・レトリーバーも、ボールやディスクを使ったモッテコイ遊びなどで作業欲求を満たしてあげましょう

元々水辺でも活躍する狩猟犬であったため、水を嫌がらず、泳ぎも得意です。機会があれば水遊びにも挑戦してみましょう。

早食いや肥満、誤食に注意

食欲旺盛な子が多い犬種ですので、早食いや一気食いが原因で胃拡張捻転症候群になる可能性があります。早食い防止の食器などを使用するようにしましょう。

また、太りやすい犬種とされており、肥満になると関節に負担がかかるだけでなく、心臓病などの様々な病気のリスクを高めてしまうので、注意が必要です。

ストレスや好奇心から、おもちゃなどを誤って飲み込んでしまうこともあります。飲み込みやすい大きさのものは、きちんと管理しておきましょう。

こまめなブラッシングを

被毛が多く、皮膚トラブルが多い犬種です。毛質も細く絡まりやすいため、こまめにブラッシングやシャンプーをすることをおすすめします。月に1~2回シャンプーし、週に数回はブラッシングしましょう。換毛期は毎日ブラッシングが必要です。カットは足の裏の毛を刈る程度で、通常は必要ありません。

イタズラ好きで物を壊すことも

好奇心が旺盛で力が強いため、若い犬は何でもかんでも持ってきたり、物を壊してしまうこともめずらしくありません。ストレスを発散させたり、きちんとしつけをすることで、徐々におさまっていきますので、地道に行ってください。

しつけがしやすい犬種ではありますが、大型犬で力が強いため、コントロールが難しい場合はドッグトレーナーなどに相談することをおすすめします。

最後に

ゴールデン・レトリーバー,しつけ,性格,歴史,注意,特徴,犬図鑑,犬種,病気,飼い方

穏やかで優しいイメージのあるゴールデン・レトリーバーですが、意外にもヤンチャで遊び好き、イタズラ好きな一面もあります。ただし、賢く好奇心旺盛な犬種でもあるため、愛犬とのおでかけや遊びが好きな方にとっては、最高のパートナーとなるでしょう。

しっかりしつけられたゴールデン・レトリーバーは、最高の家庭犬といっても過言ではありません。適切な飼い方をしっかり学び、ゴールデン・レトリーバーの魅力を引き出してあげてください。

関連リンク

【犬図鑑】似てるようで色々違うビション・フリーゼとボロニーズ
https://cheriee.jp/dogs/37311/
【犬図鑑】8月9日はパグの日!ぶさかわなパグの魅力とは
https://cheriee.jp/dogs/32578/
【犬図鑑】フレンチブルドッグの歴史や特徴、飼い方のポイントを紹介
https://cheriee.jp/dogs/30448/
【犬図鑑】ウェルシュ・コーギーの歴史や性格、飼い方のポイント
https://cheriee.jp/dogs/28919/
飼うならどっち?ゴールデン・レトリバーとラブラドール・レトリバー
https://cheriee.jp/dogs/27588/
  • ゴールデン・レトリーバー
  • しつけ
  • ニュース
  • 性格
  • 歴史
  • 注意
  • 特徴
  • 犬図鑑
  • 犬種
  • 病気
  • 飼い方

いぬに関する記事

ご意見をお聞かせください

最後まで読んでくれてありがとうございます!記事の内容はいかがでしたか?
私たちシェリー編集部では、お客さまに心地よい体験をしてもらうために日々様々な改善を行なっています。
もしよろしければ下記のフォームから、ご意見をお聞かせいただけませんでしょうか?

コメントを入力する
※個人情報の入力は不要です。 ※編集部からの返信が必要な場合は専用ページからお問い合わせください。