うさぎと暮らしている中で、「爪が伸びているな」「毛が抜ける量が多いな」と感じたことはありませんか?
爪が伸びていたり毛が絡まったりしていると、怪我や病気につながることがあります。うさぎの健康のためにも、定期的に爪切りやブラッシングなどのグルーミングを行いましょう。
今回は、うさぎに必要なお手入れである、爪切りとブラッシングについてご紹介します。
この記事の目次
【うさぎのグルーミング①爪切り】
うさぎに爪切りが必要な理由
野生のうさぎは、外を走り回っているうちに爪が少しずつすり減り、ちょうど良い長さに保たれています。しかし、屋内飼いのうさぎはなかなか自然に爪が削れないため、長く伸びてしまいます。
うさぎの爪が長いままだと、ケージや床の隙間、タオルやカーペットに爪を引っ掛けて怪我をする危険性があります。また、毛づくろいのときに皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、1〜2ヶ月を目安に切りましょう。
うさぎの爪切りのやり方
うさぎ用の爪切りを用意しましょう。
膝の上などに乗せ、もしうさぎが暴れて落ちても安全な高さで行いましょう。また、爪を切る前に、指の間の毛をハサミでカットするとやりやすくなります。
慣れないうちは二人で行うことをおすすめします。一人がうさぎを包み込むように抱っこし、爪を切りたい足を軽く抑えます。そしてもう一人が爪を切るとスムーズにできます。
<ポイント>
怯えてしまう場合は、爪を切っているところが見えないように顔を隠してみるのも効果的。
どのくらい切って大丈夫?
うさぎの爪は、途中から神経と血管が通っています。そのため、短く切りすぎないように注意が必要です。
白い爪の場合、血管が薄いピンクに透けて見えます。黒や茶色の爪の場合は、ライトを当てると見やすくなります。血管より2-3mm先を目安に切りましょう。
一気に切るのではなく、少しずつ切ると失敗しにくいです。
もし出血してしまったら
万が一、爪を深く切ってしまっても、落ち着いて対応してあげてください。
うさぎは爪から出血すると痛みや違和感によって、歩き方がおかしい、興奮しやすいなどの状態になります。飼い主さんは慌てず、まずはうさぎを落ち着かせてあげましょう。
【止血方法】
血が出ている爪を確認し、清潔なガーゼでやや強めに患部を抑えて、数分間圧迫止血をします。
血が止まり、うさぎの元気を確認できたら、ひとまず危険な状態ではありません。数日間様子を見てあげてください。
当日や数日後に以下の症状が見られる場合は、動物病院を受診してください。
放っておくと、傷口から感染症にかかる恐れがありますので、早めに対応しましょう。
- 大量に出血している
- 圧迫止血をしても血が止まらない
- 再び出血する
- 元気がない
- 歩き方が不自然
【うさぎのグルーミング②ブラッシング】
うさぎにブラッシングが必要な理由
室内飼いのうさぎは、屋内でのんびりと過ごすことが多いため、毛が抜けず体の表面に溜まりやすいです。
毛が伸びすぎてしまうと、毛づくろい時に抜け毛をたくさん飲み込んでしまい、胃や腸で毛が固まってしまう「毛球症」になってしまうことがあります。毛球症になると、食欲不振、元気消失、便の量の減少がみられます。
また、毛が絡まったり新しい毛が生えなくなったりしてしまい、皮膚病の危険もあります。特に長毛種は注意が必要です。
スキンシップにもなるため、なるべく毎日ブラッシングをしてあげると良いでしょう。
うさぎの換毛期
うさぎは春と秋の年に2回、夏毛と冬毛に入れ替わるための換毛期があります。大量の毛が抜ける時期なので、特に換毛期はしっかりとブラッシングをしてあげましょう。
うさぎのブラッシングのやり方
ブラッシングには、うさぎ専用のブラシやコームを使いましょう。
まずは、膝の上で抱っこし、リラックスした状態にしてあげます。最初にグルーミングスプレーをもみこんであげると、静電気防止になりブラッシングがやりやすくなります。
そして、毛流れに沿ってブラッシングをします。最初は背中などのうさぎが嫌がりにくい場所から始め、徐々に足やお腹に移りましょう。
ブラシの種類
うさぎ用のブラシは主に4種類あります。それぞれの特徴をご紹介します。目的によって使い分けてみてくださいね。
- 獣毛ブラシ→毛流れを整える
- スリッカー→奥のふわふわした毛が取れやすい
- ラバーブラシ→表面の抜け毛が取れやすい
- コーム→顔まわりやお尻まわりなど、細かい部分に。毛玉ほぐしにも
まとめ
病院やサロンでなくても、おうちでお手入れができれば、よりこまめに気遣ってあげることができます。少しずつ慣らしてあげることで、ストレスも受けにくくなるでしょう。
うさぎの健康と安全のためにも、ご紹介したやり方で定期的なグルーミングをしてあげてくださいね。