犬・猫の手術後に欠かせないものとして「エリザベスカラー」が挙げられると思います。犬や猫は傷跡を舐めてしまうので、それによって悪化することを防ぐためです。
しかし、エリザベスカラーを嫌がる犬・猫ちゃんも多く、デメリットもあります。
近年、注目を集める「エリザベスカラー」に代わる「エリザベスウエア」とは一体なんなのか、どんなメリットがあるのかをご紹介いたします。
この記事の目次
そもそもエリザベスカラーとは
手術を行った後や皮膚病を患った時に、首回りに装着するのが「エリザベスカラー」です。患部を舐めて悪化させてしまわないために着けます。
エリザベスカラーのデメリット
- 動きづらい
- 水を飲むのも大変
- クレートに入りにくい(入れない)
- カラーが周囲によくぶつかる
- ぶつかった時に音が鳴って、びっくりする
- トイレをしにくい
- 熱気がこもりやすく、蒸れてしまうことも
- 飼い主さんから見ても痛そうで、心が痛い
- 毛づくろいができない(猫)
様々挙げられると思います。実際、そのストレスからクルクルと歩き回ったり、パニック状態に陥ってしまう子もいるそうです。着けた途端、なんとかして外そうと頑張ろうとする子もいます。
また、エリザベスカラーによって視野が狭まってしまったり、音が聞こえにくくなったりと、周りの情報が得られにくくなるという問題点もあります。
とはいっても、患部を舐めて悪化させてしまうのは良くありません。そのため、「可哀想だからなるべくつけさせたくない」という思いがありながらも、エリザベスカラーを装着させることが多かったのです。
エリザベスウエアとは
こういったエリザベスカラーの問題点に着目し、もっと快適で可愛いものは作れないのかと開発されたのが「エリザベスウエア」です。
株式会社すとろーはうすのドッグウェアブランド「犬猫の服 full of vigor(フルオブビガー)」のノウハウを基本として、獣医師の専門知識と技術を融合させて開発されたものです。パンツの研究・開発に11年、動物病院との共同研究・開発に3年の月日がかけられており、長い歳月を経て完成されました。
エリザベスカラーの機能を「洋服」という形で実現しているのがこちらのウェアになります。現在、多くの病院と飼い主さんから支持されています。
実際、エリザベスカラーとエリザベスウエアの2つを選択肢に持っている動物病院に来る飼い主さんは、そのほとんどが迷いもなく「エリザベスウエア」を選択されるそうです。
エリザベスウエアのメリット
食事・睡眠・排泄時に邪魔にならない
「着たまま、ウンチやおしっこはできるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。開発者の方の試行錯誤により、着たままで問題なく排泄をすることができる設計となっています。
これなら、術後の愛犬・愛猫も、飼い主さんも安心して生活を送ることができますよね。
着たままお散歩も
かつてのエリザベスカラーですと、装着しながらお散歩に行くことが難しい子も少なくありませんでした。装着後、嫌がって動けなくなってしまったり、カラーが周囲にぶつかることに驚いてしまったりする場合もあるかと思います。
また、エリザベスカラーを付けていると、周囲の目や声が気になってしまうという飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。「どうしたの?」とすれ違うご近所さんからの質問もあるかもしれません。
しかし、このエリザベスウエアであれば、可愛いお洋服のような見た目のため、周囲から見ても術後を感じさせません。
見た目も可愛い
エリザベスカラーをつけていると、いかにも手術後という様子のため、飼い主さんも見るだけで辛くなるという方も少なくないのではないでしょうか。エリザベスウエアはとても自然で、可愛くデザインされているため、ほかの人から見てもいつも通りに見えます。
快適な生活
動きやすく、違和感がないため、何よりペットが快適に過ごすことができます。伸縮性に優れた素材により、わんちゃん・猫ちゃんの動きを邪魔することがありません。
脱げない・ズレない
術後の傷口を悪化させないためのエリザベスウエアなのに、いつの間にか脱げてしまっていた…なんてことが頻繁に起きていたら、意味がありませんよね。
「脱げない・ズレない」をコンセプトにしたバッククロス技術により、脱げない・ズレないを実現しています。
術後の新しい常識に
愛犬がもっと快適に過ごせるようになるような製品の登場は、飼い主にとっても嬉しいですよね。
このような優れた術後服は、愛犬・愛猫の手術後のスタンダードになっていくのではないでしょうか。
さらに広まって、多くのわんちゃんと飼い主さんがより幸せに過ごすことができると良いですよね。