皆さんは、「クラウドファンディング」について、聞いたことはあるでしょうか。
全員が知っているというほどの知名度はまだないかもしれませんが、とても素敵な仕組みです。犬・猫などの動物保護活動の支援を行えたり、悩みを解決してくれるような製品を購入できたりします。
今記事では、そんなクラウドファンディングを分かりやすく解説しながら、成功してきた注目のプロジェクトをいくつかご紹介いたします。
この記事の目次
クラファンとは
クラウドファンディングとは、クラウド(群衆)とファンディング(資金調達)の造語で、不特定多数の人が、インターネットを経由して資金を募ることを言います。
「自分の本を出版したい」「かつての特産品を復活させて、地域復興をしたい」などの理由によってお金が必要な人に対し、その思いに共感をした人がインターネットを通じて出資・支援をする仕組みです。
日本でも、いくつものクラウドファンディングのサイトが立ち上がっており、支援可能な多くのプロジェクトが立ち上がっています。
クラファンのメリット
実行者のメリット
クラウドファンディングを募る人は、資金を集めることが出来るということが一番のメリットです。長年の夢ややりたいことがあっても、「お金がない」という理由で諦めなければならなかった人が、多くの人の共感と支援によって、夢を形にすることができます。
多くの支援者を集める中で自分の活動をPRすることができますし、話題になってメディアに取り上げられることもあります。
支援者のメリット
支援者は、応援をしたい活動を見つけ出し、応援をすることができます。例えば、動物保護に興味があった場合、保護団体の支援や、シェルターの新たな建築を応援することができます。
また、応援したプロジェクトのリターンとして商品が送られて来るという形のプロジェクトもあります。ここでしか購入することができないものや、世の中にまだ出回っていない商品を手にすることができます。
「こんなもの、欲しいと思っていたんだ!」というものが、自分の支援によって形になり、購入することができます。多くの人が出資することで、商品を形にすることが可能となり、世の中に新たな商品が生み出されます。
クラファンでペットを救う
クラウドファンディングの仕組みを使って、今まで数々のペットを救うプロジェクトが成功してきました。
今回は、成功した3つのプロジェクトをご紹介いたします。
「生かす」施設の建設
神奈川県動物保護センターが行ったクラウドファンディングのご紹介です。「動物を処分するための施設」から「生かすための施設」をつくるため、「ふれあい譲渡室」を建設する資金を募っていました。
神奈川県動物保護センターは、犬の殺処分ゼロを3年間と猫の殺処分ゼロを2年間継続しています(このプロジェクトが立ち上がった2016年時点)。
「殺処分ゼロ」の次のステージとして、動物たちとパートナーが幸せに暮らす橋渡し役となる、新しい施設の建設を試みようと動いています。
このプロジェクトは、最終的に608万円もの支援が集まりました。
殺処分ゼロからその先へ!「殺処分室のない」動物保護センター建設
保護犬の写真集を学校に寄贈
「保護犬のわんこプロジェクト(HWP)」が行ったプロジェクトは、保護犬の写真集を製作し、学校や図書館に寄贈するというプロジェクトです。
保護犬の知名度をあげ、イメージを変えていくことが、保護犬の保護に繋がります。
「犬を飼う第1選択肢が保護犬になるような社会になって欲しい」という思いによって、写真集が作られました。
「保護犬と飼い主さんの素敵なストーリーと写真」に触れることで、保護犬の「言うことを聞かない」「汚い」「怖い」といった従来のイメージを変えます。
また、子供たちが命の大切さや保護犬のことを知ることで、「簡単に動物を飼ったり捨てたりすることは良くない」という価値観を持つことができます。
命の大切さ伝える保護犬写真集を作って学校や図書館にとどけたい
動物愛護団体の活動支援金を生み出すサービス
700名の動物愛から生まれたSNS社会貢献アプリ「mate」は、画期的な仕組みで動物愛護団体の活動資金を生み出すことのできるサービスです。このサービスの応援に、約203万円のお金が集まりました。
こちらのアプリは、自分のペットのお気に入りアイテムを、画像を添えてアプリ上に「投稿する」、アプリ経由で「アイテムを購入する」だけで、動物愛護団体の活動支援金を生み出すことができます。
新しい形で社会貢献、課題解決の出来る仕組みづくりに、多くの共感と期待が集められています。
動物愛護団体を資金面でサポートできるサービスをつくりたい!
mate 社会貢献型e-コマース 動物たちの最新アイテムを見られる・買える・貢献できるアプリ
多くの人の力で、この世界をよりよくしていく
クラウドファディングという仕組みを使って、この世界をよりよく作っていくことができるのではないでしょうか。
プロジェクトを立ち上げる実行者になっても良いですし、興味のあるプロジェクトを応援することも良いでしょう。
過去の記事では、「CATSSUP」という猫の遊び場を簡単に作ることのできる製品のプロジェクトについて取り上げています。
こちらはKickstarterというクラウドファンディングサイトで支援を募っているプロジェクトです。興味のある方は、ご参照ください。