夏の暑さもだんだんやわらいで、秋が近づいてきましたね。食欲の秋、運動の秋もいいですが、まったりと本を読み、読書の秋を満喫するのはいかがでしょう?
この秋おすすめの、犬・猫の飼い主さんにぴったりの本5選をご紹介します。
この記事の目次
犬を題材にした本
「おじいわんソーヤ」
10歳のときに、保護犬として東雲一家に迎えられた老犬・ソーヤ(当時16歳)の日常が、写真やイラスト、東雲さんが綴る素敵な言葉で描かれています。「おじいちゃん犬だから、おじいわん」という紹介の通り、老犬ならではの優しさ、愛らしさが伝わってくる一冊です。
ソーヤは特別な芸を持っているわけでもなければ、特段珍しい姿をしているわけでもありません。どこにでもいる、ごく普通の白い老犬です。そんなソーヤの何でもない普通の日々が、小さな幸せの大切さを教えてくれます。自然な状態で撮られたからこそ見せてくれる愛らしく優しい眼差しに、ページをめくるたびに引き込まれてしまいます。
「いとしのムーコ」
自然豊かな山奥で小さなガラス工房を営む「小松さん」と、その飼い犬「ムーコ」の日常を描いた全14巻の漫画で、テレビアニメ化されたほどの人気作品です。
ムーコは柴犬のような見た目をしたメス犬で、チャームポイントはツヤツヤのお鼻。一人遊びが得意で、タオルを引っ張ったりボールを投げて自分でキャッチしたり、しっぽを追いかけまわしたりします。飼い主の小松さんが大好きなムーコは、小松さんが犬ではないと知ってショックを受けて以来、毎日「早く小松さんが犬になれますように」と願っています。
ときどきドジをしてしまうムーコですが、嬉しいときも悲しいときも、暑い日も寒い日も、とにかく小松さんが大好きで小松さんのために一生懸命な姿は憎めず、とにかく癒される作品です。
作者のみずしな孝之さんが描くユーモアいっぱいのイラストに、何度もクスッと笑ってしまうこと間違いなしです。
猫を題材にした本
「猫語の教科書」
「猫語の教科書」というタイトルから、猫の言葉を人間が理解するための本かな?と思うかもしれませんが、実際には「猫が猫のために書いた、人間を上手にしつけて快適な生活を手に入れる方法」が書かれています。
猫語で書かれた猫のための本を、著者のポール・ギャリコが人間の言葉に翻訳した、というユニークな設定になっており、目次を見ても「人間の家をのっとる方法」や「人間ってどういう生き物?」から、「おいしいものを食べるには?」、「じゃまする楽しみ」など、人間との生活を猫目線で表現されていることがわかります。
猫の飼い主さんならきっと思い当たるであろう猫の行動がたくさん描かれていて、その計画性の秀逸さに思わず「やられた…!」と唸ってしまうことでしょう。
「野良猫の拾い方」
野良猫を拾った・拾おうとしているなら、最初に読んでほしい一冊です。
猫の里親募集などを行っているNPO法人東京キャットガーディアン監修で、猫を拾った後に何をすればいいのか、初心者向けに画像やイラストを用いてとても詳しく説明されています。野良猫を「拾う」際の捕獲の仕方はもちろん、えさのやり方や不妊・去勢手術に関することまで、幅広く猫を飼うにあたって必要な知識が網羅してあると言えるでしょう。
野良猫の飼い主さんだけでなく、猫を初めて飼うというすべての方におすすめの一冊です。
「どんな災害でもネコといっしょ」
災害が起きたとき、猫を連れてどのように避難するか、避難した後はどうするか、考えたことはありますか?
こちらの本では、災害が起こったときに必要になるものや、防災時のシミュレーションが詳しく紹介されています。災害に見舞われると、人も動物もパニックになって、周りのことが見えなくなってしまうでしょう。実際に熊本地震に被災し、ペットといっしょに避難された方が大変だったことや困ったことなども掲載されており、ためになるアドバイスが多く詰まっています。この一冊があれば「もしも」のとき、心のよりどころになるのは間違いありません。
猫を守れるのは飼い主であるあなただけです。いつか来るであろう災害に備えるために、一度は読んでおきたい本です。
最後に
普段あまり本を読まないという方でも、実際に飼っている犬や猫の本を選んでみると、思った以上に感情移入できたり、飼い犬や飼い猫に関する新しい発見があるので、読みやすいと思います。そして、一冊本を読み切ると達成感がありますよ。
暑くもなく、涼しすぎず、読書をするにはもってこいの季節です。ぜひ充実した読書の秋を過ごしてくださいね!