【獣医師監修】犬猫の手作りごはんのメリット・デメリットとは

【獣医師監修】犬猫の手作りごはんのメリット・デメリットとは

ペットを飼っているみなさんは、ペットにどのような食事を与えていますか?
市販のペットフードを与えている方もいれば、自宅で手作りしたごはんを与えている方もいるでしょう。

手作りごはんをペットに与えるのはメリットもありますが、一方で注意しなければならないこともあります。

今回は、犬猫の手作りごはんについて、メリットとデメリットを獣医師が詳しく解説します。
すでに手作りごはんをあげている方も、これからあげようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事の目次

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手作りごはんのメリット

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ペットフードの改良が進んでいる中で、手作りごはんが根強い人気を誇るのは、何かしらのメリットがあるからです。
では、手作りごはんにはどんな利点があるのでしょうか。

①添加物に配慮できる

手作りの食事を与えている多くの方が、食品添加物を懸念しています。ペットフードの中でも、天然素材やオーガニックを謳っているものはやはり人気があるようです。

その点、材料を選べる手作りならペットに安心・安全なものを与えることができます。

また、ペットフード会社によっては海外の工場で作られているものもあり、そこに不安を覚える方もいるようです。

②ペットが喜んでくれる

動物にも当然、食べ物の好き嫌いはあります。市販のペットフードがペットのお気に召さない場合、食事を手作りすることが選択肢として浮かんできます。

食べることは健康に直結します。元気でいてもらうためにも、モリモリ食事を摂ってほしいですね。

③メニューのアレンジが可能

ペットフードと言うと、「味気ない」「いつも同じもの」というイメージが付きまといます。実際、その味に飽きてしまう犬や猫もいるようです。

一方で、手作りの食事だと、食事のマンネリ化が解消できます
また、栄養の多い旬の食材を使ったり、材料を一部変えることで、飼い主さんも同じものを食べられます。

④飼い主の充足感

家族のために何かしてあげている感じがするのが、手作りごはんの魅力でもあります。
自分が作った食事をペットが喜んで食べてくれたら嬉しいですよね。

手作りごはんのデメリット

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一方で、手作りごはんにはデメリットもあります。

食事はペットの体調を大きく左右するものであるため、注意点もきちんと把握しておきましょう。

①栄養バランスの考慮が必要

食事を手作りする上で最も頭を悩ませるのは、栄養のバランスについてです。
手作りごはんをあげるなら、動物における栄養学の知識がある程度要求されます。

また、ライフステージに合わせた食事の変更、犬種や猫種によっても食事内容を調整するなど、考えることはたくさんあります。

ペットの体調を気にしすぎるあまり、手作りごはんが飼い主さんの負担になってしまうこともデメリットのひとつと言えるでしょう。

②特に幼犬、幼猫の場合は要注意

成長のための栄養がたくさん必要となる子犬や子猫の時期は、食事にも特に気をつけなくてはなりません。

ここで栄養のバランスが乱れると、正常な成長ができなくなる可能性があります。
幼少期にきちんと栄養を摂取していない場合、骨関節の異常や歯の異常などが現れることがあります。

③カロリー過多に注意

単にたくさん食べさせればいいのかと言うと、もちろんそうではありません。
猫や小型犬のような体の小さな動物が必要とするカロリー量は、皆さんが思っている以上に少ないのです。

フードを手作りする際は、それぞれの材料のカロリーを把握する必要があります。
摂取するエネルギー量を抑えつつ、必要な栄養を十分に摂ることが大切です。

④他のペットフードを食べなくなる可能性もある

病気によっては、治療のために療法食を食べて欲しい場面があります。
しかし、手作りごはんに慣れてしまうと市販の療法食を食べなくなってしまうことがあります。

味や食感が関与していると考えられますが、いざという時のためにたまには市販のペットフードを食べたり、手作りごはんに混ぜておき、市販のものにも慣れさせておくと安心です。

手作りごはんを作る際のポイント

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ここまで手作りごはんの長所と短所について説明してきました。では、実際に食事を作るにはどうしたらいいのでしょうか。

①基本はタンパク質と野菜

食事のメインとなるのは、やはりタンパク質です。犬や猫は元々肉食の動物ですので、食事中のタンパク源である肉や魚は重要です。

他にもミネラルやビタミン類の補充役として野菜が選択されます。これらを蒸すなどして手作りごはんとすることが多いです。

②野菜にもカロリーはある

ここで注意したいのは、野菜にもカロリーがあることです。
「食欲が旺盛だからキャベツやサツマイモをお肉の代わりにたくさんあげてます」なんて話もよく聞きますが、結局それは肥満の元となります。

栄養とカロリーのバランス、これを徹底的に意識しましょう。

③加工食品には注意

人間が食べるような加工食品、例えばカツオ節などには想像以上に塩分やカロリーが含まれています。
手作りごはんの素材は、あくまでも加工していないものから選択するようにした方がよいでしょう。

④トッピングだけでも立派な手作りごはん

一から全て自分で食事を用意するだけが手作りごはんではありません。

バランスのよいペットフードにトッピングとして肉や野菜をプラスすれば、ペットが喜んで食べてくれるかもしれません。

まとめ

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ペットは家族という位置づけになってきましたが、その愛情表現の一つとして手作りごはんを選ぶ人もいます。

しかし、手作りごはんにはメリットが多くある反面、デメリットや注意点も少なからずあります。

どちらを選択しても間違いではありません。大切な家族であるペットが健康に過ごせるよう、精一杯の愛情を注いであげてください。

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