衝撃!犬がミミズに体を擦り付ける・食べる2つの理由と対策

2024.04.23
衝撃!犬がミミズに体を擦り付ける・食べる2つの理由と対策

犬の散歩中、犬がミミズに頭や体を擦り付けようとしたり、食べてしまったことはありませんか?
実はそれ、多くの犬に共通する行動で、野生生活時代に培った犬の「習性」が関係しています。

今回の記事では、犬がミミズに体を擦り付ける理由や、健康へのリスク、飼い主さんができる対策をご紹介します。

この記事の目次

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理由①ミミズのにおいが好きだから

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犬はもともと腐った肉を食べる動物

犬はもともと、腐った肉を食べる「腐肉食者」でした。

野生生活では、いつでも簡単に獲物を得られるわけではありません。狩った獲物の一部は、穴を掘って土の中に隠しておき、必要な時に掘り起こして食べていました。

土の中に埋められた獲物は、数日経つと腐敗していきます。人間にとっては腐敗臭は不快なものですが、犬にとっては生きるための大切な食料のにおいだったのです。

「腐りかけのミミズ」が一番好き?

腐肉食者だった犬は、死んでからしばらく経ち、腐敗が進みかけているミミズのにおいに最も惹かれると考えられています。

散歩中に犬をよく観察していると、動いているミミズやカラカラに干からびたミミズより、まだ水分の残った腐りかけのミミズに特に近寄っていく傾向が見られるかもしれません。

理由②自分の体のにおいを消したいから

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野生生活の中で、犬は「自分のにおいを隠すため、より強いほかのにおいを体につけてカモフラージュする」という習性を持っていました。

獲物を狩ろう思った時、獲物に自分のにおいがバレてしまえば、すぐに逃げられてしまいます。逆に、外敵ににおいを察知されてしまえば、すぐに見つかって食べられてしまうかもしれません。

獲物や外敵から隠れるために、自分よりにおいの強いもの、例えば動物の死骸などに体を擦り付ける習性ができあがったのです。

ミミズ以外にも・・・

ミミズの他にも、香水をつけた飼い主さんの体や、柔軟剤を使用した洗濯物、汗のついた布団などに犬が体を擦り付ける様子を見たことがあるかもしれません。

散歩中には、ミミズ以外の他の虫の死骸や、他の犬の糞尿に対して同じような行動をする場合もあります。

ミミズは犬にとって危険となり得るの?

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愛犬がミミズに体を擦り付けていたら、「気持ち悪いからやめてほしい…」と思う飼い主さんも多いでしょう。
犬によっては、好きすぎてミミズを食べてしまう場合もあるようです。

では、ミミズが犬の健康に害を及ぼすことはあるのでしょうか?

基本的には無害

基本的に、犬がミミズに体を擦り付けたり、食べたりしても、健康被害は起きにくいと考えられます。

そもそもミミズは、古くから漢方薬の原料としても使用されるなど、人間も進んで摂取をしてきた生き物です。ミミズそのものは害がないどころか、解熱作用や鎮痛作用、血行促進作用など、むしろ体に良い作用をもたらしてくれます。

お腹を壊す可能性はある

リスクは低いものの、衛生環境の整った環境で暮らす現代の犬にとって、腐ったものを食べる機会はそう多くありません

そのため、腐ったミミズを食べて下痢や嘔吐を引き起こすこともあるようです。様子を見て、症状が長引く場合には動物病院に連れて行きましょう。

ごく稀に寄生虫感染も

可能性としてはかなり低いですが、ミミズを食べることで、ごく稀に「毛細線虫」という寄生虫が犬の体内に寄生してしまうことがあります。

毛細線虫は、膀胱に産卵し、卵は尿と一緒に排出されます。寄生されても病気になることは少ないようですが、多数寄生では腹痛、発熱のほか、尿失禁、排尿困難、膀胱炎など、尿に関わる症状が出ることもあります。

犬がミミズに体を擦り付けるのをやめさせる方法

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基本的には健康被害リスクの低いミミズですが、やはり飼い主さんとしては腐ったミミズが愛犬の体につくのは嫌だと感じるかもしれません。

散歩中に犬がミミズに体を擦り付けたり、口に入れたりするのを防ぐには、どのような工夫をしたら良いのでしょうか。

1. 「マテ」「イケナイ」などの合図を活用する

犬がミミズに近寄って行ったとき、体を擦り付けたり食べたりする前に、「マテ」などの合図で行動を制止しましょう。
「マテ」や「イケナイ」のほか、「名前を呼んだら飼い主さんの方を見る」などのしつけは、ミミズ対策以外にも次のような場面で役立ちます。

  • タバコの吸い殻など、危険なものの拾い食いを防ぐ
  • 赤信号のときに、しっかりと止まらせる
  • 他の犬などに対し、興奮して吠えてしまったときに気持ちを落ち着かせる

できるだけ小さいうちから、トレーニングをしておきましょう。

2. 雨上がりの散歩は要注意

雨上がりには、ミミズが地面に出てきやすくなります
その理由には諸説ありますが、雨水が浸透すると土の中の空気が薄くなるため、呼吸をするために地面に上がってくるという説明が最も一般的です。

そのため、雨上がりの散歩の際は、普段ミミズが出にくい散歩コースを選ぶなどの工夫をしてみましょう。

3. 可能であれば抱きかかえて通る

においに敏感な犬にとって、「マテ」などの飼い主さんの合図が耳に入ってこないほどミミズに夢中になってしまうこともあります。
小型犬などであれば、犬がミミズに到達する前に抱きかかえてしまうのもひとつの手です。

なお、リードを引っ張りすぎてしまうと、首に負担がかかるので注意しましょう。

まとめ

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今回は、犬がミミズに体を擦り付けてしまう理由や対処法をご紹介しました。
犬は、野生生活の名残でミミズの腐ったにおいを好みますが、体内に取り込んでも健康に害をきたすことはほとんどありません。

それでも気持ち的にやめてほしいと思う場合には、散歩コースの工夫や、犬の行動をコントロールするしつけが必要です。

なお、ミミズは基本的に安全ですが、散歩中の拾い食いや、他の犬の糞尿に体を擦り付ける行動を防ぐためにも、やはりしつけはしっかりとしておくのが望ましいでしょう。

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