猫の顔の模様の謎!クレオパトラ・ラインやM字模様の特徴や由来とは

2024.04.23
猫の顔の模様の謎!クレオパトラ・ラインやM字模様の特徴や由来とは

縞模様の猫を飼っている方は、猫の顔の模様にいくつかの名前が付いていることをご存知ですか?

「顔の模様なんて猫によって違うでしょ?」と思うかもしれません。しかし、実は縞模様の猫に共通する模様があるのです。

今回の記事では、猫の目元の「クレオパトラ・ライン」と、額の「M字」模様について、その特徴や由来、言い伝えをご紹介します。

猫の飼い主さんは、実際に愛猫の顔と照らし合わせながら読んでみてくださいね。

この記事の目次

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目元の「クレオパトラ・ライン」

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「クレオパトラ・ライン」とは、猫の目尻から頬にかけて伸びているラインのことです。

縞模様の猫は、ほとんどがこの模様を持っていると言われています。長めに引いたアイラインのようで、顔の引き締まった印象を際立たせていますよね。クレオパトラ・ラインの濃さや長さは、猫によって様々です。

「クレオパトラ・ライン」の名前の由来

古代エジプト、プトレマイオス朝の最後の女王であり、絶世の美女として知られているクレオパトラ。

猫の「クレオパトラ・ライン」は、そんな彼女の特徴的な目元に似ていることが由来であると考える人が多いでしょう。確かにその説もありますが、実は、彼女自身が猫の目尻のラインに魅了され、真似るようにしてメイクをし始めたことに由来するという説が有力なんです。

クレオパトラは、現代では「猫界のクレオパトラ」と呼ばれる猫種「アビシニアン」を、こよなく愛していたとも伝わっています。

猫は高貴な存在だった

当時のメイクは、顔を美しく見せるというよりも魔除けや虫よけなどの実用的な効果を狙っていたと考えられています。もし、クレオパトラが本当に猫の顔を真似てメイクをしていたとすれば、猫はそれだけ高貴な存在だったことが分かりますね。

実際、エジプトの神話には猫の女神「バステト」などがおり、人々から崇拝されていたことは間違いないでしょう。

額の「M字」模様

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「タビー」「トラネコ」と呼ばれる、身体にトラのような縞模様を持つ猫には、額に「M」のマークがあることが多いです。

タビーには、1本の毛に濃淡がある「アグーティタビー」、トラ猫やサバ猫が属する「マックレルタビー」、渦巻き模様の「クラッシックタビー」、点々模様の「スポッテッドタビー」「ティックドタビー」などがいます。

はっきりとしたM字模様の猫もいれば、途中で途切れているM字模様の猫もいます。

迷彩効果の名残?

現代のイエネコの祖先である、リビアヤマネコやヨーロッパヤマネコなどのヤマネコには、もともと額のM字模様が存在していました。
M字模様をはじめとするトラ柄は、猫が森の中で周囲の風景に溶け込めるよう、迷彩効果のような役割をしていたと言われています。

宗教的な言い伝えも

猫が大好きだったというイスラムの預言者「ムハンマド」が、自身のイニシャルを猫の額につけたのではないかという言い伝えもあります。

イスラム教だけでなく、キリスト教関連の説もあります。イエス・キリストが誕生した日、たくさんの猫がマリア様を祝福しに来たところ、猫が赤ん坊にいたずらしないようにとマリア様が猫に手を伸ばし、その時に額に「M」の文字が現れたという説です。

それぞれの宗教で重要な人物が猫のM字模様に関わっていた説があることからも、猫が人々に高貴な存在として扱われてきたことが読み取れます。

ゴースト・マーキングとは?

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子猫の時にはあった縞模様が、成猫になると消えてしまうことがあります。あったはずの模様が姿をくらますことから、この模様を「ゴースト・マーキング」と呼びます。

なぜ子猫の時だけ模様がでるの?

M字模様のところでも説明した通り、野生時代のヤマネコの身体は、周囲に溶け込むために縞模様をしていました。猫本来の模様とも言える縞模様は非常に遺伝子が強いため、今では単色となった猫であっても子猫の頃だけは模様が現れるのではないか、と考えられています。

つまり、たとえ単色の猫であっても、多くの猫が縞模様の遺伝子を多少なりとも持っているのです。

縞模様の出る場所や濃淡はさまざま

縞模様の出方は猫によって異なり、全身に出たり、しっぽにうっすらと出たりします。白猫の場合は頭頂部に「キトンキャップ」という縞模様が出ることが多く、成猫になると消えてしまいます。

まとめ

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今回は、縞模様の猫の顔に見られる「クレオパトラ・ライン」と「M字」模様、さらにゴースト・マーキングについてご紹介しました。

古代エジプト・クレオパトラのメイクとの関係や、野生のヤマネコ時代の名残、宗教的な言い伝えなど、どちらの模様も遠い昔と関係があり、猫と人間の長い歴史が感じられますね。

顔の模様について学んだところで、改めて愛猫の顔を観察してみてはいかがでしょうか?今までと少し、見方が変わるかもしれませんよ。

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