オクラにはハムスターにとって有害な物質は含まれていないので、適切な与え方を守れば特に問題ありません。
噛みごたえがある野菜のため、ハムスターによっては喜んで食べてくれます。
では、ハムスターにオクラを与える際には、具体的にどのように処理をして、どのくらいの量を与えれば良いのでしょうか?
今回の記事では、ハムスターにオクラを与える適切な方法をご紹介します。
この記事の目次
オクラに含まれる栄養素
オクラは、9割が水分でできている野菜です。具体的にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
ネバネバ成分
オクラのネバネバの正体は、ペクチン、ガラクタン、アラバンなどといった、水溶性の食物繊維です。
胃腸の状態を整える効果があります。
βカロテン
免疫を高める効果があります。
カルシウム
骨を丈夫に保つ効果があります。
カリウム
塩分の排出を促す効果があります。
ビタミンB1
疲労回復効果があります。
オクラのカロリー
オクラは、100gあたり約30kcalと低カロリーなので、オクラによる肥満の可能性はほぼありません。
ハムスターにオクラを与える際の注意点
1日に与えるオクラの適量
ハムスターに与えるオクラの量は、1日に1g~2g程度にしましょう。オクラを一口サイズに切ったもの1つが目安です。
丸々1本与えてしまうと多すぎます。
オクラを与える頻度
オクラは栄養が豊富ですが、毎日与える必要はありません。オクラを好まないハムスターには無理に与えなくて良いです。
基本的には、ペレットなどを主食として、たまにおやつとしてあげてみましょう。
生?茹でる?オクラの正しい与え方
ハムスターにオクラを与える際は、生の状態でも、茹でた状態でも大丈夫です。
それぞれのメリットを見てみましょう。
生オクラのメリット
オクラを生で与えると、栄養が水に溶けないので、高い栄養価を保ったまま与えることができます。
茹でオクラのメリット
オクラは茹でることで甘みが増すため、ハムスターにとって美味しいと感じやすくなります。
ハムスターの嗜好で決めよう
オクラは生で与えても茹でて与えても問題ないため、実際にどちらも与えてみて、ハムスターの食いつきが良い方に決めると良いです。
そもそもオクラ自体があまり好きではないハムスターもいるので、その場合は無理に与える必要はありません。
オクラを生で与える手順
- オクラを水でさっと洗う。
- 産毛を取り除く(決して有害ではありませんが、ハムスターによっては産毛の口当たりを嫌います)。
- キッチンペーパーなどで水気を切る。
- ハムスターが持って食べられるよう、一口サイズにカットする。
オクラを茹でて与える手順
- オクラを水でさっと洗う。
- 産毛を取り除く(茹でる過程で産毛も柔らかくなるので、面倒な場合はそのままでもOK)。
- 沸騰したお湯で1分程度、さっと茹でる。電子レンジでもOK。
- キッチンペーパーなどで水気を切る。
- 素手で触れる程度までしっかり冷ます。
- ハムスターが持って食べられるよう、一口サイズにカットする。
ハムスターにオクラを与える際の注意点
最後に、ハムスターにオクラを与える際に注意したいことをご紹介します。
1. 塩は使わない
生のオクラを処理する際や、加熱する際に、塩を使用してはいけません。
人間が食べるときには塩を少し加えるとおいしいですが、ハムスターに与える際に塩を加えてしまうと塩分過多になってしまいます。
2. 冷凍オクラに注意
オクラを冷凍すること自体は問題ありませんが、市販の冷凍オクラには、塩が使われている可能性があるので注意が必要です。
3. 必ず鮮度の良いものを与える
オクラは傷みやすい野菜なので、鮮度に注意して与えてください。
表面に白くてフワフワとしたものがついている場合は、カビの可能性があるので与えないようにしましょう。
ハムスターにとって下痢などの体調不良は、命取りになることもあるので注意が必要です。
4. ヘタは取り除く
オクラのヘタは食べても問題ありませんが、固いので食べにくいです。
加熱調理することで柔らかくなりますが、いずれにしてもハムスターには一口サイズしかあげられないので、わざわざヘタの部分を与える必要はないでしょう。
まとめ
栄養豊富なオクラは、ハムスターが好むようであれば、適量をおやつとして与えてみると良いでしょう。
オクラは生でも茹でた状態でも大丈夫ですが、いずれにしても塩を加える調理はしないようにしてください。また、オクラは傷みやすいので、収穫したばかり、あるいは買ってきたばかりの新鮮なものを与えるようにしましょう。
与える量や与え方をしっかりと守った上で、ハムスターの食生活に彩りを足してあげてくださいね。