ハムスターの床材には様々な種類がありますが、どの素材を選べばよいのでしょうか?
理想的な素材を選ぶには、床材の役割や注意点を理解することが大切です。
今回の記事では、ハムスターの床材の役割や選び方のポイントを解説し、最後におすすめの床材をご紹介します。
この記事の目次
ハムスターに床材が必要な理由
1. ハムスターをケガから守る
床材には、ハムスターの足や体をケガから守る役割があります。
床材を敷かない、あるいは弾力性が高く固い床材を使っていると、ハムスターの動きが鈍くなり、肥満などの原因になってしまいます。
また、ケージの中の高いところから落ちた際にも、床材がクッションとなってケガを防いでくれます。
2. ケージ内の環境を快適に保つ
床材は、ケージ内でチリやホコリが舞い上がるのを防ぎます。また、床材の中に含まれた水分が空気を適度に保湿してくれるので、程よい湿度に保つのにも効果的です。
さらに、人間の生活臭やウイルスなどを吸収するフィルター的な役割も担っており、ケージ内をハムスターにとって快適な環境に保ってくれます。
3. 簡単に取り替えられて常に清潔
定期的にケージの中をきちんと清掃することは重要ですが、例えばハムスターがトイレ以外のところで排泄をしてしまった場合などに、その部分の床材だけ取り替えればすぐに掃除が完了します。
薄い色の床材であれば、尿の色を観察ですることもでき、ハムスターの健康チェックにも便利です。
ハムスターの床材を選ぶポイント
1. 適度な柔らかさ
すばしっこく動き回ることの多いハムスターは、ちょっとした段差でつまずいたり、高いところから転落したりしやすい生き物です。
そのため、ハムスターが転んだり落ちたりしてもケガをしないような、クッション性のある素材を選ぶことをおすすめします。
また、前述した通り、ハムスターは床が固すぎると動きが鈍くなるので、運動不足を防ぐためにも柔らかい素材が必要です。
2. ハムスターが食べても害のないもの
ハムスターは、床材をかじりとってほっぺたに蓄え、それを使って自分好みの巣作りをすることがあります。
基本的に、床材は口に入れるだけで、食べてしまうことは少ないですが、万が一食べてしまった場合にも害のないものを選びましょう。
市販の素材でも、アレルギーが出やすいものもあるので注意が必要です。
例えば、消化ができない綿や、トイレ用の固まる砂などは、誤飲すると腸が詰まってしまう恐れがあるので避けましょう。
3. 保温性・保湿性に優れたもの
ハムスターに適した温度は、約18〜21度と言われています。寒すぎると疑似冬眠してしまうこともあるため、温度管理は非常に重要です。
ハムスターが寒いと感じたら潜り込めるような、保湿性・保温性に優れた床材を使用すると良いでしょう。
4. 交換しやすいもの
ハムスターが粗相をしたときや、食べこぼしが多いときなど、床材はいつでも簡単に取り替えられる素材であることが望ましいです。
また、値段の高いものや、あまり流通していないものを選ぶと、長期的に見て交換に負担がかかるので注意が必要です。
ハムスターにオススメの床材
1. ペーパーチップ
ハムスター専用のチップにはいくつか種類がありますが、一番安価な「ウッドチップ」は、ハムスターだけでなく飼い主さんにもアレルギーが起きやすいので注意が必要です。
「コーンチップ」はアレルギーの心配がありませんが、原料が食べ物なので特に夏場は腐敗しやすいことが欠点です。また、流通も限られており、ネットでの購入をあまりしない人には不便かもしれません。
一番おすすめのチップは「ペーパーチップ」です。お値段はやや高めですが、アレルギーの心配はなく、柔らかさや保湿・保温性にも優れています。
2. 新聞紙
新聞をとっているご家庭では、古新聞を床材として活用しても良いでしょう。
新聞紙は、柔らかさ、保湿・保温性ともに優れており、ハムスターが走った時に足に絡まりにくいことも特徴です。
濡れると色が変わるのでマーキングなどを見分けやすく、すぐに交換ができます。
また、新聞紙はハムスターがビリビリ破いて遊んだり、自分好みの寝床を整えたりするのにも最適で、ハムスターに好まれやすい素材と言われています。
新しい新聞紙だとインクがつきやすいので、古い新聞紙の方がよいでしょう。いらない新聞紙が常に家にあるなら、経済的にも魅力的ですよね。
まとめ
ハムスターの床材は、ハムスターをケガから守ったり、温度・湿度を保ったりする役割があります。
機能性や交換のしやすさなどを考えると、「ペーパーチップ」や「新聞紙」が床材に適していると言えます。この2つを組み合わせて使っても良いでしょう。
ハムスターによって好みもあるので、自分のハムスターに合った床材を見つけてあげてくださいね。