もともと砂漠で暮らしていた猫は、動いてもあまりエネルギーを消費せず、食事や運動の管理を怠るとすぐに肥満体型になってしまいます。肥満は万病の元とも言われており、愛猫が少しでも長く元気でいるために予防は欠かせません。
今回は、猫の肥満と食事管理についてクイズ形式でご紹介します。クイズを解きながら、猫の肥満と食事管理について学んでいきましょう!
Q-1 次の病気のうち、猫の肥満と「関係がない」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「破傷風」です。
破傷風は破傷風菌が傷口から体内に侵入し、毒素を産生することで発症する病気であり、肥満とは関係ありません。
肥満の猫のうち、80~90%が糖尿病を患っているとされています。
肥満の猫が陥りやすいのが「肝リピドーシス」です。これは、食欲不振により栄養不足を感知した体が、肝臓に脂肪を送り込むことで脂肪肝になり、肝機能が低下してしまう病気です。
また、肥満によって関節に負担がかかることで炎症が起きます。そうなると猫自身が運動をしたがらなくなるため、さらに肥満に拍車をかけることになります。
Q-2 猫の食事管理について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「おやつは絶対に与えてはいけない」です。
猫が生きていく上でおやつは必要ありませんが、猫とのコミュニケーションツールとして与える程度であれば問題ありません。1日の分量をしっかり決め、事前に小分けにしておくと与えすぎを予防できます。
キャットフードのパッケージには、体重での推奨給餌量が記載されていますが、太っている現在の体重でフードをあげてしまうと意味がないので注意しましょう。
ただし、突然フードの供給量を減らすと、先ほどご紹介した「肝リピドーシス」になることがあります。給餌量は、健康に害が出ないように、獣医師と相談しながら決めることをおすすめします。
運動も大事ですが、猫自身のやる気がなければ失敗してしまいます。そのため、飼い主による食事の管理をしっかり行い、肥満の解消を目指しましょう。
Q-3 猫の肥満の説明として正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「夏場は熱中症のリスクにつながる」です。
肥満になると体温調節に影響を及ぼし、熱中症のリスクにもつながるため、特に注意が必要です。
避妊・去勢手術の後は一般的に食欲が増すといわれています。エネルギーの代謝も落ちる傾向にあるため、手術前と同じ感覚でフードを与えていると、あっという間に太ってしまうことがあります。
ダイエットを目的としたキャットフードも市販されています。脂肪を抑えたものや、脂肪代謝に注目したものなど、さまざまな種類がありますので、愛猫にあったダイエットフードを選んであげましょう。
「愛猫が肥満だと思うか」という質問に「いいえ」と答えた飼い主のうち、5匹中1匹が標準体重を超えていたという報告があります。毎日一緒にいると体型の変化に鈍感になるため、改めて健康管理を見直してみましょう。
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今回は下記の記事から問題を作成しました。詳細についてはこちらもご覧ください。
結果発表
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